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ニートから公務員は目指せる?試験合格に向けたコツや注意点を紹介!

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この記事のまとめ

  • ニートから公務員を目指すのは、学歴不問であることがほとんどなので挑戦可能
  • ニートから公務員を目指す場合、試験の学力レベルを確認すること必須
  • ニートから公務員を目指す面接時には、目標や熱意を伝えることが重要
  • ニートから公務員になるメリットは、長期にわたって安定したキャリアを築ける点

就職活動の相談を受けていると、「25歳のニートから公務員への転身は可能?」「28歳経歴なしから受験できるかが心配」といった声をよく聞きます。「公務員に興味がある」という前向きな気持ちが生まれても、ニートとして過ごした期間がどのように影響するのか不安ですよね。

公務員試験は、学歴や経歴を問わないものがほとんど。ただし、年齢制限に注意して受験する試験を検討することが大切です。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの八木寛斗さんのアドバイスを交えながら、ニートから公務員になるために必要なステップ、試験の概要、そして留意すべきポイントについて詳しく説明します。公務員以外の選択肢にも興味がある場合にできることも紹介しているので、ぜひご覧ください。

ニートから公務員になることは可能

ニートから公務員になることは可能です。公務員試験は、「地方公務員法第13条(平等取り扱いの原則)」に基づき、すべての人が平等に受験する権利をもつと規定されています。ニートで公務員として働くことに興味がある方は、挑戦してみると良いでしょう。

ただし、むやみに試験を受けるのではなく、自分の適性や希望条件を洗い出してから進路を決める必要があります。

参照元
e-Govポータル
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職種選びが重要

ニートから公務員になるには、自分に合う職種を選ぶことが重要です。公務員の職種は幅広く、職種によって求められる知識やスキルが異なります。

公務員には、「国家公務員」と地域に貢献する「地方公務員」の2つの大きなカテゴリがあり、さらに一般的な行政業務を担う「一般職」と、政治的任務に就く「特別職」にも細分化されます。特に、一般職は多種多様な職種が存在し、業務内容も大きく異なるため、自分に適した職種を見極め、試験に臨むことが大切です。

自分のもつ資格やスキルを活かせる職種を選ぶことが望ましいでしょう。

特定の資格を必要とする職種もあるので、受験資格を満たすのに必要な資格をもっているかも確認してからエントリーするようにしてください。

ニートから公務員になるには学歴は必要?

ニートから公務員になるには学歴は必要?

  • 中卒の場合も受験可能
  • 職歴なしの場合も受験可能

ニートから公務員になるには、学歴を問われることはほとんどありません。

以下では、公務員試験に際しての学歴や職歴の評価について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

中卒の場合も受験可能

最終学歴が中学校の場合も、基本的に公務員試験を受けることは可能です。

試験自体には「高卒程度」「大卒程度」といった基準が設けられていますが、これは試験を受けるのに必要な学力を示しているもの。そのため、必要な知識量が備わっていれば、誰もが受験できます。

受験する公務員試験を決めたら、試験を解くのに必要な学力レベルを確認して勉強を始めましょう。

中卒から就職活動を行う場合は、「最終学歴が中退の場合は履歴書に書かない?就活時に求められる書き方とは」のコラムもぜひご一読ください。

学歴が問われる試験もある

前述したように、公務員試験は学歴に関係なく受験可能です。しかし、国家公務員の総合職は、大卒以上の学歴が求められることを覚えておきましょう。また、地方公務員の場合も、自治体が受験資格に学歴を定めている場合も。

あとから「実は受けられない試験だった」「受験できないかもしれない」といった事態に陥らないよう、事前にチェックしておきましょう。

職歴なしの場合も受験可能

「職歴に自信がない」「ずっとニートで職歴がない」といった場合も、公務員になることは可能です。ただし、面接の際に、職歴がない理由や「ニート期間中にどのような活動をしていたのか」「なぜ公務員を目指すに至ったのか」について問われることがあります。このような質問をされたときのために、明確かつ分かりやすく回答する準備をしておくようにしましょう。

ニート期間を経て公務員を目指す動機や、その期間中に得た経験や学びを前向きに伝えられれば、好評価に繋がる可能性があります。

書類上でも簡潔に書けるように、「職務内容の書き方やポイントを解説!採用担当者が見るポイントも紹介」のコラムを参考にしてみてください。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

八木寛斗

八木寛斗

資格が必要な公務員試験を受けるには、資格取得に掛かる期間と公務員試験を受ける準備期間をあわせてスケージュールを考えましょう。
場合によっては、何度か試験に挑戦する必要がある場合も。当初の計画以上に時間やお金が掛かることになると、無職期間が延びたり金銭的に厳しくなってしまう為、試験に落ちてしまった場合の進路も考えておくのがおすすめ。そのため、公務員のみではなく民間企業の就職活動と並行して選考を進めるのも一つの手でしょう。

ニートから公務員を目指すなら年齢制限に注意

ニートから公務員を目指すなら年齢制限に注意してください。自治体や職種、または国家公務員か地方公務員かによって異なりますが、30代半ばを限度としている試験が多いのが実情です。

以下に、国家公務員と地方公務員の一般的な年齢上限を解説しているので、ニートから公務員を目指したい方はぜひ参考にしてください。

国家公務員

国家公務員試験における年齢制限は、30歳とされる傾向があります。なかには経験者採用枠を含め、30歳を超えてからの応募が可能な職種もありますが、年齢を重ねる前に早めに行動を起こすのがおすすめです。

地方公務員

地方公務員の年齢制限は各自治体によって設定されており、29歳や30歳までとすることが一般的ですが、35歳や39歳まで受験可能な自治体もあります。国家公務員と比べて、年齢制限が比較的柔軟であることが多いため、30歳以降から地方公務員を目指すのも可能です。希望する自治体の年齢制限を確認し、受験可能であれば地方公務員に挑戦してみると良いでしょう。

ニートから公務員になるまでの基本的な流れ

ニートから公務員への転職を目指す際の一般的なプロセスは、以下のとおりです。地域や採用する機関によって多少の違いはありますが、基本的な流れを把握しておくと準備しやすくなるでしょう。

  • 願書提出
  • 第一次試験(筆記試験)
  • 第二次試験(面接試験)
  • 最終合格発表
  • 採用面接
  • 内定

公務員試験の申し込み期間は通常、年に一度3月や4月ころに開始します。昨今はWebサイトから申し込める自治体も増えてるので、希望する自治体の最新情報をチェックしてみましょう。

試験は、一次試験で学力試験や小論文を含む筆記試験が行われ、合格者が次のステップである二次試験に進みます。二次試験では、志望動機や人物像を評価する面接やグループディスカッションが実施されることが多いようです。

合格したらどうなる?

最終合格者には、意向確認が行われた後に内定が出されます。ただし、自治体や職種によっては、専門的な知識を問う試験や追加の面接があるため、第三次試験が設けられている場合も。試験の具体的な日程や内容は、受験する自治体や機関の公式Webサイトで確認しましょう。

また、二次試験を通過しても採用が確定するわけではなく、採用候補者としての面接が続きます。この採用面接では、応募者の意思やほかの応募状況を確認したうえで、最終的に内定へとつながります。国家公務員の場合は、面接の後には官庁訪問があり、希望する官庁についての理解を深める機会が与えられます。

ニートから公務員を目指すときの試験対策

ニートの状態から公務員を目指す際は、試験の準備を徹底的に行うことが大切です。

公務員試験に合格するためには、以下の対策をチェックしてみてください。

筆記試験の勉強方法

公務員の筆記試験をクリアするためには、「予備校への通学」と「独学」の2つの学習方法があります。

予備校では、自治体ごとの出題パターン分析や面接対策など、包括的なサポートを受けることが可能です。また、ほかの受験生と一緒に学ぶことで、孤独を感じることなくモチベーションを維持して勉強を続けやすくなります。

独学も効果的な学習が可能ですが、試験に合格して内定を得るまで、自分の力のみで勉強を続ける必要があるでしょう。自分のペースで勉強を続けたい方におすすめの勉強法といえます。

面接試験のポイントを押さえる

面接では、あなたの人柄やモチベーションも評価されるのが基本です。特に、ニート期間をどのように過ごしてきたかや、公務員を目指す動機などが問われるので、「アピール」「ニートになった理由」「今後の目標や熱意」といった点の説明をできるようにしておくと良いでしょう。

人柄が伝わるアピール

面接では、自己PRとして人柄が伝わる説明をするのがおすすめです。

志望する職種において求められる人材像を把握し、それに合わせて自己アピールを行うことが重要。事前に情報収集を行い、志望先のニーズに合う人材であることを伝えられるよう準備をしておくと良いでしょう。

ニートになった理由

ニートだった理由については、正直に、かつポジティブな視点で説明することが重要です。不正直な回答は信頼を損なう可能性があるため、避けるのが無難。嘘がバレると、経歴詐称になる可能性があります。長い準備期間を経て内定を得ても、信頼を失ったり働けなくなったりすることがあるため注意しましょう。

経歴詐称については、「経歴詐称は罪?バレる理由や該当する刑事罰について解説」のコラムでも詳しく紹介しています。

今後の目標や熱意

今後の目標や熱意をしっかり伝えると、採用担当者は将来像のイメージをしやすくなるでしょう。

将来の目標や熱意を明確にしたうえで、その自治体で実現したいことを具体的に伝えるのもおすすめ。自分がなぜ公務員になりたいのか、そして公務員としてどのような貢献ができるかを示すことが、働く意欲を伝えることにつながるでしょう。

ニートから公務員になるメリット・デメリット

ニートから公務員を目指すには、メリットとデメリットの両方の側面を理解することが必要です。

以下でそれぞれ解説しているので、参考にしてみてください。

メリット

安定性がある公務員は、国または地方自治体のもとで働くため、経済情勢の変動や企業の倒産といったリスクが少なく、職を失う心配がほとんどありません。

また、福利厚生が充実している点もメリットとして挙げられます。有給休暇や産休・育休の取得もしやすい傾向にあり、退職金や定期的なボーナスの支給、さまざまな手当が用意されているでしょう。

デメリット

公務員は年功序列が基本であり、努力や成果が直接給与に反映されることが少ない傾向です。「成果を上げて評価されたい」と考える方にとっては、モチベーションを維持するうえでの障壁となり得ることも。ルーティンワークが多い場合、仕事の単調さに不満を感じることもあるでしょう。

また、公務員は職務専念義務があり、副業が原則として禁じられているため、収入源を増やすための活動に制限が掛かります。

ニートから公務員以外になる選択肢はある

ニートから社会に出て働くことを目指すには、公務員以外の選択肢もあります。前述したように、公務員試験に合格しなかった場合の進路を考えておくのが大切です。公務員以外の選択肢も考えたい方は、就職・転職エージェントのハタラクティブを利用してみてはいかがでしょうか。

ハタラクティブは、20代のニートやフリーター、既卒や第二新卒に特化した就職・転職支援サービスです。キャリアアドバイザーによる無料カウンセリングや求人紹介はもちろん、面接対策、入社後のフォローアップまで、幅広いサービスが提供されています。性格を分析して適性を明らかにする、1分の適職診断を受けることも可能です。働く希望条件に合わせてキャリアアドバイザーがサポートしますので、関心がある方は気軽に相談してみてください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube