ハタラクティブ
ハタラクティブ

ニートになった理由に多いのは?特徴や正社員就職を目指すときのコツを解説

ニートになった理由に多いのは?特徴や正社員就職を目指すときのコツを解説の画像

この記事のまとめ

  • ニートになった理由としては、就活の失敗や人間関係への不安が挙げられる
  • ニートになったら自由な時間が増えるのがメリットだが、就職が難しくなるデメリットも
  • ニートになったときには、小さな目標を設定して達成する経験を積むことが大事
  • ニートから正社員を目指すのが不安な場合、就職・転職エージェントに相談するのも手

ニートになった方のなかには、このままニートを続けるとどうなるのか不安な方もいるでしょう。正社員になりたいと思ったときに、ニートになった理由を聞かれたときにうまく答えられないと「採用されないのでは」と不安になりますよね。

ニートになった理由は、「就活や転職活動に失敗した」「人間関係を築ける自信がない」などです。ニートから正社員を目指すときは、自分がニートになった理由を明確にしたうえで生活習慣を見直したり、アルバイトから始めてみたりするなど、少しずつ行動を起こしていくことが大切です。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの荒井さんのアドバイスを交えながら、ニートになる理由をまとめています。また、ニートになる人の特徴や正社員を目指すときのコツをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ニートになった理由として多いものは?

ニートになった理由や原因は人によってさまざまありますが、どのような理由が多いのでしょうか。以下で、ニートになった理由として多いものを解説するので、チェックしてみてください。

ニートになった理由

  • 就活や転職活動に失敗した
  • 正社員になることに対して怖いと感じる
  • 人間関係を築ける自信がない
  • 働きたくないと感じる

就活や職活動に失敗した

ニートになった理由として、就活や転職活動に失敗したことが挙げられるでしょう。最終学歴卒業後の就職活動や入社後の転職活動がうまくいかず、そのまま再就職せずニートになるという人もいます。

正社員として就職したいという気持ちはある一方で、就活に失敗したという経験が尾を引き、なかなか行動に踏み切れないということもあるでしょう。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

荒井幹太

荒井幹太

ニートは就業も通学も行っていない若者を指すことが多いので、自由に使える時間のなかで自分と向き合ってみるのも良いかもしれませんね。ニートだからといって就職できないことはないので、できることから少しずつ行動を起こすことをおすすめします。

就活の面接でニートになった理由や期間中の過ごし方を聞かれる可能性があるので、説明できるようにしておきましょう。失敗した経験から就活の進め方や面接での伝え方に不安がある場合は、就職・転職エージェントに相談すれば不利にならない答え方や面接対策を行ってくれるので、安心して選考を進められますよ。

正社員になることに対して怖いと感じる

正社員として就職した経験がない人は、正社員になるのが怖くてニートになるということもあります。正社員になると時間の自由が利かなくなることや、責任が伴う仕事をしなければならないという不安から行動を躊躇してしまうことがあるでしょう。

人間関係を築ける自信がない

入社後に職場の人間関係を上手く築いていく自信がなく、就職をしたくないとニートを選択する方もいるでしょう。もともと人間関係を築くのが苦手な方もいれば、学生時代に友人との付き合い方がうまくいかなかったり、コミュニケーションでのトラブルを経験したりしたことがある方は、職場で人間関係をうまく築けるか不安に感じやすい可能性があります。

働きたくないと感じる

仕事に対しての意欲がないことから、正社員になるための行動を起こさずニートになる方もいるでしょう。自由な時間を過ごせる学生時代に対して、正社員として就職すると社会人としての規則的な生活を求められるようになります。

生活が大きく変わるギャップを恐れ、働きたくないという思いからニートになってしまうことがあるでしょう。また、親が生活の援助をしてくれるなど、働かなくても生活できるという場合もあります。

ただし、親が定年したり、介護が必要になったりする可能性があるので、ずっと生活を支援してもらえるとは限りません。仕事をしないとどうなるかは「「仕事したくない」とニートを続けるとどうなる?就職を目指すコツを解説」のコラムで解説しているので、ぜひご覧ください。

ニートになった人に良くみられる特徴

すべての人に当てはまるわけではありませんが、ニートになる人には共通する特徴があります。以下で、厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態および支援策に関する調査研究報告書(概要)」を元にニートになった人に良くみられる特徴をまとめているので、自分に当てはまるものがないか確認してみてください。

自分に当てはまる特徴を理解したうえでニートになった理由と併せて改善策を考えれば、抜け出す方法と戻らないための対策も見つけられるでしょう。

性格が真面目過ぎる

ニートになった人に良くみられる特徴には、性格が真面目過ぎることがあります。真面目過ぎる人は責任感が強く、人に頼るのが苦手ない傾向があるでしょう。

悩みを自分一人で抱え込んでしまうことで、期待やプレッシャーに耐えられず仕事を辞めてニートになってしまう場合があるようです。また、ミスが起こるのを避ける意識をすることは仕事において大切なことですが、真面目過ぎることで「失敗してはいけない」という完璧主義者になってしまうこともあるでしょう。

新しい環境に飛び込んで失敗するのが怖いという意識から、正社員を目指さずニートになってしまうこともあるかもしれません。

コミュニケーションを取るのが苦手

コミュニケーションを取るのが苦手というのも、ニートになった人に良くみられる特徴の一つです。人とのコミュニケーションが苦手なため、職場の人間関係をうまく構築することができずにニートになってしまうこともあるでしょう。

また、就活における面接への苦手意識から、行動を起こせない原因になる場合も。できるだけ人と接しない仕事を知りたいという方は、「人と接しない仕事に就くには?おすすめの職種10選と正社員になるコツ」のコラムで、コミュニケーションが苦手な人におすすめな職種を解説しているので仕事を探すときの参考にしてみてください。

コミュニケーションが苦手でも仕事はできる

コミュニケーションを取るのが苦手で友人が少ないと、就職・転職したとき会社で人間関係を築けるか不安になる一因となるでしょう。人との接し方や仲良くなる方法が分からず、新しい環境にうまく馴染めない経験が積み重なった結果として、ニートになっていく場合もあるからです。

しかし、業務をするうえで良好な人間関係は大切ですが、必ずしも友達のように親しくなる必要はありません。コミュニケーションを取るのを最低限に留めたり、一定の距離感を取ったりするのも、良好な関係を保つための方法です。

友達が少ないからといって、職場で良好な人間関係を築けないとは限らないので過度に心配する必要はないでしょう。どうしても不安な場合は、一人で黙々と進める職種を選ぶのも手ですよ。

学生時代に不登校や中退の経験がある

学生時代の不登校や中退などの経験が、ニートになる原因となることもあります。学校という環境にうまく馴染めなかったり、勉強の難易度についていけなくなったりしたという経験があることで、正社員として社会に出ることを「怖い」と感じる場合もあるでしょう。

いじめを受けた経験が影響する場合も

ニートから就活へ行動を移せない原因として、いじめを受けた経験が影響する場合があります。いじめを受けたからといってすべての人がニートになるとは限りませんが、トラウマとなったり、自己肯定感を低下させたりするなど、人に与える影響はさまざまあるでしょう。

急に正社員へ就職するのが難しいと感じる場合、アルバイトや短期バイトから始めるのもおすすめです。徐々に仕事をすることに慣れていくことで、自信を持って働けるようになるかもしれませんよ。

失敗経験が少ない

失敗した経験が少ない人は、就職活動に失敗したという経験が大きな挫折となり、立ち直り方が分からずにニートになってしまうこともあります。就活に臨むときは、「就活や転職活動に失敗することは誰にでも起こりうること」「失敗しても改善策を見つけて次に活かせること」などを心掛けて取り組むことで、前向きに進められるでしょう。

参照元
厚生労働省
ニート状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書(概要)

ニートになったときのメリット・デメリット

ここでは、ニートになったときのメリットとデメリットを解説しています。正社員を目指すか迷っている方は、ニートを続けることでどのような影響があるのか理解を深めてみましょう。

ニートになるメリット

ニートになるメリットには、以下が挙げられます。

  • ・ストレスを感じにくい
  • ・自分の時間を自由に使える
  • ・好きなことに集中できる
  • ・自分と向き合える時間を十分に確保できる

ニートでいることのメリットには、自分の時間を自由に使えることでストレスを感じにくいことが挙げられるでしょう。また、自由に時間を使えるので、趣味ややりたいことに集中できたり、自分と向き合える時間を確保しやすかったりするのも、ニートならではのメリットといえます。

ニートでいるデメリット

ニートになるデメリットには、以下が挙げられます。

  • ・就職が難しくなる
  • ・収入がなくなる
  • ・孤独感を感じやすくなる
  • ・将来が見えず不安になる
  • ・自立した生活に対するハードルが上がる

ニート期間が長期化すると年齢が重なって、スキルや経験が求められるようになるため年齢が若い人より就職が難しくなるデメリットがあります。今は働かなくても両親からの支援があって生活できるかもしれませんが、将来的に収入がなくなるのも考えられるでしょう。

また、就職や転職をきっかけに一人暮らしをする場合は、仕事をしながら掃除や洗濯、自炊など生活を自分一人で成り立たせなければいけません。ニートから就職したからといって一人暮らしをする必要はないものの、いつか自立した生活を送ることを考えると、ハードルが高いと感じる方もいるでしょう。

脱ニートとは?無職の将来と就職を成功させるポイントを解説」のコラムでも、ニートを続けるリスクを解説しているので、チェックしてみてください。

ニートになったあとに正社員就職を目指すコツ

ニートから正社員就職を目指すときは、家族や友達、彼氏・彼女といった身近な人に相談するのも良いでしょう。ただし、就活を成功させるために具体的なアドバイスが欲しい場合は、プロに相談することで効果的な助言を得られるので内定獲得につながりやすくなります。

以下では、ニートから正社員就職を目指すときのコツを解説しています。自分のできることから始めて、無理なく就活を進められるよう参考にしてみてください。

生活習慣を見直す

ニート期間は生活リズムが不規則になりがちなので、生活習慣を見直すことから始めてみましょう。起床・就寝時間を社会人に合わせたり、3食しっかり決まった時間に食事を取ったりして就職後の生活に慣れておくのがおすすめです。

ニートからいきなり正社員生活に切り替えると、体がついていかずに仕事に集中できない可能性があります。生活習慣を戻しておくことで、正社員になっても無理のない生活を送れるでしょう。

自己分析を行う

ニートから正社員就職を目指すときは、自己分析を行うことも大切です。自己分析で自分がニートになった理由を明確にしたり、正社員としてどのような仕事がしたいのかを考えたりすれば、採用担当者の不安を払拭できるでしょう。

また、自身の過去を振り返って得意なことややってみたいことを探し、その分野を活かせる仕事を見つけられれば、企業とのミスマッチも少なくなります。自己分析の具体的な方法については「自分のしたいことがわからない…見つけ方や仕事の探し方を解説」のコラムで具体的に解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

在宅ワークから始めてみる

在宅ワークから始めてみるのも、ニートからの正社員就職を目指すときの方法の一つです。ニート期間が長く、引きこもりがちになってしまった場合、外に出るのが難しいと感じて就活に取り組めない場合もあるでしょう。

在宅ワークは通勤の必要がなく、人間関係の不安も軽減できる可能性があるのでおすすめです。「未経験からリモートワークするには?おすすめの職種や正社員のなり方を紹介」のコラムでは、未経験からリモートワークが可能な職種をまとめているので、自分の興味がある仕事がないか探してみてください。

先のことを考えすぎない

ニートからの就活では、先のことを考えすぎないようにしましょう。「正社員になれるか」「人間関係をうまく築けるか」など先のことを考えすぎると、気持ちが沈みやすくネガティブな思考になる可能性があります。

ネガティブな気持ちのまま就活に臨んでも、面接で自信のなさが伝わって好印象を得られず失敗につながってしまうでしょう。就職が成功するか、人間関係がうまくいくかは、行動してみないと分かりません。

まずは、自分のできることから一つずつクリアしていくことが大切です。成功体験を重ねていけば自信がつき、不安を感じにくくなるかもしれませんよ。

失敗を恐れない

ニートから就活するときは、失敗を恐れずに行動してみましょう。前述したように、就活や転職活動で失敗することは、誰にでも起こりうることなので過度に失敗を恐れる必要はありません。

就活では失敗するのを避けるのではなく、失敗から学んで次に活かすことが成功につながります。不合格の通知を受け取っても、「企業との相性が合わなかった」「自分に合う職場はほかにある」と前向きな姿勢を心掛けましょう。

モチベーションが続く目標を持ってみる

ニートが正社員就職を成功させるには、自分のなかでモチベーションが続く目標を持ってみるのも一つの方法です。長期的な目標を立てるのも良いですが、短期的な目標を設定することで成功体験を積み重ねていけるので自信につながるでしょう。

高い目標を立てると、達成が難しくなりモチベーションを保つのが難しくなる場合も。たとえば、「朝早く起きる習慣をつける」「一日一回は必ず外に出る」など、実行かつ達成しやすい目標を設定することがおすすめです。

アルバイトから始めてみる

正社員としていきなり就職するのはハードルが高いと感じる方は、アルバイトから始めてみるのも良いでしょう。まずは社会人として働くという経験を積むことで、正社員として働く勇気が出るかもしれません。

また、正社員登用制度があるアルバイト先を選べば、アルバイトで経験と実績を積みながら、正社員として就職することも可能です。業務内容を把握したうえで正社員になるので、ミスマッチも防げるでしょう。

未経験者歓迎の求人に応募する

ニートから正社員を目指すときは、未経験者歓迎の求人に応募するのも有効です。未経験者を歓迎している求人では、スキルや経験よりも人柄やポテンシャルを評価される傾向があるので挑戦しやすいでしょう。

また、未経験者を採用する企業では、教育制度やマニュアルがしっかりと整備されていることが多いため、安心して働ける可能性があります。ニートから就職するおすすめの仕事を知りたいという方は「ニートが求人を探すときのコツは?仕事選びの方法や就活のポイントを解説」のコラムでご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

就職・転職エージェントを活用する

一人でニートから正社員就職を目指すのは不安と感じる場合、就職・転職エージェントに相談するのも手です。就職・転職エージェントに相談すれば、プロのキャリアアドバイザーから仕事の提案や転職活動のアドバイスをしてもらえるので安心して取り組めるでしょう。

「ニートになったが正社員を目指したい」「ニートから就職できるか不安」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、20代を中心にした転職・就職支援に特化しています。

一人ひとりに専属のアドバイザーがつき、丁寧にヒアリングを行います。未経験OKの求人も多数保有しているので、あなたにぴったりな求人をご提案いたします。

また、応募書類の添削や面接対策など就活支援から、内定後の相談まで一貫してサポートするので、正社員として働いたことのない方も安心して就活できますよ。ご登録・ご利用はすべて無料なので、お気軽にご相談ください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube