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ニートが就活をするべき理由とは?就職するには何から始めれば良いか解説

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この記事のまとめ

  • ニートの人はなるべく早く就活を始めよう
  • 空白期間が長くなるほど就活の難易度が上がったり、就職意欲が薄れたりする
  • ニートの就活におすすめの職種は営業職や販売職、介護職など
  • 規則正しい生活を送ったり、ニートでいた理由を整理したりすることが就活の第一歩

「正社員になって安定した収入を得たい」「何年も無職のままだし、そろそろ働き始めないと…」と思うニートの方は多いのではないでしょうか。しかし、社会人経験のない職歴に不安を感じて、なかなか就活を開始できないこともありますよね。

ニートからの正社員就職は可能です。就活でまず始めるべきことや、就活を成功させるポイントを押さえていれば、内定を獲得できる可能性は格段に上がるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの太田さんのアドバイスを交えつつ、ニートの就活について解説します。このコラムを参考に、正社員就職を目指してみましょう。

ニートが就活を始めるべき3つの理由

ニートが就活を始めるべき3つの理由

  • 空白期間が長くなるほど就職の難易度が上がる
  • 空白期間が長くなるほど就職意欲が薄れる
  • ニート生活は長く続けられない

はじめに、ニートの方が就活を始めるべき3つの理由を解説します。ニート生活を続けると経済的に困窮するリスクがあるだけでなく、就活で思わぬ影響が生じる可能性があるのです。それぞれ詳しく見てみましょう。

1.空白期間が長くなるほど就活の難易度が上がる

ニートとして働かずに生活し、職歴の空白期間が長くなるほど、就活の難易度は上がっていく傾向にあります。長期間働いていないという事実は、企業が求職者を採用するにあたって懸念する要素となってしまうのです。

企業はニートの方に対して、「この人は仕事を遂行する能力があるのか」「すぐに辞めず長期間働き続けてくれるのか」を考えます。空白期間が長くなるほど、その仕事に適応できるという企業側の確信を揺るがせてしまう恐れがあるので、早々に就活に取り掛かりましょう。

2.空白期間が長くなるほど就職意欲が薄れる

空白期間が長期化することで、自身の就職意欲が薄れてしまう恐れもあります。ニート生活が長引くほど、「ニートのままでも生活できているし、焦って就職しなくていいや」と働く気力や意欲が失われやすくなってしまうのです。

ニート生活から抜け出し、「働く」という行為に積極的になるのはなかなか難しいかもしれません。しかし、「まずは求人サイトを見てみよう」「規則正しい生活リズムに戻そう」など小さなやる気を引き出すことが、就活を始めるうえで大切な一歩となります。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

太田雅子

太田雅子

ニート期間が延びるほど、行動を起こす際のハードルも上がってしまいます。今この瞬間が、あなたにとって最もブランク期間が短い日です。

「就活の進め方が分からない」「やりたい仕事がない」という方は、ハタラクティブに相談してみませんか?私たちと一緒に、やってみたい仕事やキャリアの方向性を決めていきましょう!

3.ニート生活は長く続けられない

現在衣食住に困っていなくても、ニート生活は一生続けられるわけではありません。今は家族が働いていて、自分がニートでいても問題ないという方もいるでしょう。しかし、親が高齢になり働けなくなったら、自分が家族を支えなければいけません。

そうなったときに就活を始めても、年齢を重ねてからの就活は20代・30代に比べて難航する可能性が高いです。少しでも就職しやすいうちに行動を起こすことが大切です。

そもそもニートとは?

ニートとは「Not in Education, Employment, or Training」の頭文字をとった言葉です。総務省統計局の「16A-Q10 ニートの人数」によると、ニートの定義は「年齢15歳~34歳の非労働力人口のうち、家事も通学もしていない者」とされています。正社員でなくても、契約社員や派遣社員、フリーターなど、働いている人はニートとは呼びません。ただし、働いていない人でも就業の意思があり、就活をしている人はニートに含めない場合があります。

参照元
総務省統計局
16A-Q10 ニートの人数

就活を始めたいニートが抱えやすい悩み

ニートから脱するために就活を始めようと思っても、就職への迷いや不安が頭をよぎることもあるでしょう。以下では、就活を始めたいニートの方が抱えやすい悩みと解決策についてご紹介します。

そもそもニートを採用してもらえるのか

「就職したくても、そもそもニートは採用してもらえるのか?」という疑問は、多くのニートが抱える悩みの一つです。今現在ニートであるという事実から、自分が希望する職種に就けないのではないかという不安が出てくるでしょう。

しかし、ニートでも正社員に就職できます。ニートであるかどうかに関わらず、就活は誰もが一からスタートするもの。ニート期間が長い方は、今までの生活を反省していることと就労意欲があることを企業にアピールすることが重要です。

ニートであることを面接で責められないか

ニートであるからといって、面接官が無闇に責めることは基本的にありません。企業と応募者は対等な立場だからです。

ただし、応募者の人柄や考え方、ポテンシャルを知りたいためにニート期間について聞いてくる面接官もいます。就職面接でニート経験を問われた際には、その間にどのように経験を積んだのか、なぜ今就職を決意したのかを示すことが肝心です。

面接に全落ちしてしまわないか

全ての面接に落ちてしまうという恐怖は、ニートだけでなく就活を行うすべての人が抱えうるものです。面接に受かるためには、自己分析を深めたり、回答の練習を行ったりすることが大切。また、一つの会社に落ちたからといってあきらめず、失敗の経験を次への活力に変えていく姿勢が求められます。

ブラック企業に就職してしまわないか

ブラック企業に就職してしまうことは避けたいですよね。ブラック企業を避けるためには、入念な企業研究が欠かせません。労働環境や会社の評判などを調べて、就職先を選ぶ際の参考にしましょう。

上記は、ニートの方が就活を始める際に抱きやすい悩みばかりです。しかし、これらの悩みを克服することで、就活を一歩ずつ進めていく力になるでしょう。

ニートの主な悩みについては「ニートから就職できる?主な悩みやおすすめの就職支援サービスを紹介」のコラムでも解説しているので、チェックしてみてください。

ニートの就活は何から始めれば良い?

「就職はしたいけど、就活って何から始めれば良いの?」と疑問に思うニートの方もいるでしょう。以下で具体的なステップをご紹介するので、ぜひお役立てください。

規則正しく健康的な生活を送る

ニートとして過ごすなかで生活リズムが崩れている方は、規則正しく健康的な生活を送ることを心掛けましょう。就活が成功して働き始めたら、基本的に決まった時間に起きて決まった時間に就寝する生活を送ることになります。そのため、就活を始める段階から、規則正しい生活に慣れておくことが大切です。

また、バランスの良い食事と適度な運動を習慣化することも、心身の健康維持には不可欠です。健康を保つのも、就活に取り組むエネルギーを得るために大切なことなので、夜更かしや昼過ぎの起床が習慣化しているニートの方は、少しずつ生活を改善してみましょう。

今までニートでいた理由を考える

自分がニートになった理由を考え、なぜ働きたいと思うようになったのかを整理することも大切です。面接では、高確率で「なぜニートになったのか」を聞かれます。自分の経歴と現状を適切に説明するため、また現在は働く気持ちがあることをアピールするために、ニートでいた理由は明確にしておきましょう。

就活に適した服装を準備する

面接で好印象を与えるためには、就活時の服装も重要です。私服可の場合もありますが、基本的には黒や濃紺といった控えめな色合いのスーツで面接に臨むのが一般的。必要なアイテムを事前に用意し、面接日に慌てないように備えておきましょう。

身だしなみを整える

面接では話し方や立ち居振る舞いだけでなく、身だしなみも評価されます。外見で重視されるのは、清潔感やTPOに合った身だしなみであるかといった点です。面接の前には爪をきれいに切り、髪形を整え、当日は清潔な服装を心掛けましょう。これらは面接官に対する敬意でもあり、就職活動の一部として重要な要素となります。

以上のポイントを踏まえ、まずは自分の生活の見直しや自己理解から始めてみてください。

ニートから社会復帰をする方法については「ニートが社会復帰するには?おすすめの就職支援や何からすべきかを解説!」のコラムでも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ニートが就活を成功させるポイント

ニートから就職への道のりは容易でないこともありますが、以下のポイントを心に留めて、成功の可能性を高めていきましょう。

自己分析や企業研究を行う

就活の第一歩は、自己分析から始まります。自分の強みや興味、やりたい仕事を理解することは、自分に適した職場を見つけるために必要不可欠です。そのうえで、目指す企業のビジョンや価値観を理解するために企業研究を行うことが重要。

これにより、企業が何を求めているか、自分がその企業でどう貢献できるかを示すヒントを得られます。

就職活動に欠かせない自己PRに苦手意識を持つ方もいるのではないでしょうか。「自己PRが書けないニートの方へ!対処法や作成するときのポイントを解説」のコラムでは、ニートの方向けに自己PRの書き方について解説しているので、ぜひ参考にしてください。

学歴・職歴に関して嘘をつかない

自分の学歴や職歴に自信がない場合でも、面接では嘘をつかないようにしましょう。どのような仕事に応募しても、誠実さは就活を成功させるための重要なポイントです。

たとえその場ではバレなくても、あとで嘘が発覚した際に信頼を失ってしまいます。最悪の場合、内定取り消しや懲戒解雇の可能性もあるので、自分の経験については正直に伝えてください。

面接では働く意欲をアピールする

就労意欲は、企業が求職者に求める要素の一つです。面接では、仕事に対する熱意を明確に伝えることで、採用担当者に自分を印象づけられます。

ただし、どこの企業でも通じるような抽象的な内容は避けてください。企業研究を行った結果や自分の適性を具体的な例で示し、その企業でどのように活躍したいかを強調しましょう。

ニートの方が就職活動する際に感じがちなお悩みや、履歴書や面接対策などについては「ニート期間がある場合は就活で不利になるの?」のコラムでも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

就職が怖い場合はアルバイトから始めてみるのもOK

ニートの方が就職に対して恐怖や緊張を感じるのは、決しておかしなことではありません。そのため、最初は正社員の仕事ではなくアルバイトから始めるのもオススメです。アルバイトで職場の雰囲気や仕事の流れを理解し、働くことへの不安を軽減させることで、就活を始めやすくなる場合があります。

ニートの就活におすすめの職種

「自分にはどんな仕事が向いているか分からない」「ニートが就職できる仕事はあるの?」とお悩みの方に向けて、ニートの就活におすすめの職種をご紹介します。探したい求人の方向性に迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

営業職

コミュニケーション能力に自信がある、または人と接することが得意な方は営業職がおすすめです。営業の仕事は、人とのつながりを新たに築く絶好の機会となります。成果が報酬に直結する仕事なので、やりがいも感じやすいでしょう。

販売職

スキルや過去の経験を問わず、即戦力として活躍できる可能性が高い職種の一つとして、販売職が挙げられます。顧客となる消費者との接触を経て、他者との関わりをもてる仕事です。「過去に接客のアルバイトをしたことがある」というニートの方は、その経験を活かして働けるでしょう。

介護職

日本では少子高齢化社会が進んでいるため、高齢者を支える介護職のニーズは日々増しています。人手不足が深刻化している介護職では、ニートをはじめとする未経験者を積極的に受け入れている施設が多いようです。現時点でスキルがなくても、研修制度を通じてあらゆる知識やスキルを身につけられます。

警備員

警備員は特別なスキルが必須ではなく、ある程度の体力を要する職種です。自分のペースで仕事をこなせたり、しっかりとした研修が行われる企業が多かったりするため、ニートの方も始めやすいでしょう。一定のルーティンワークをこなすことで、自分に自信を持つきっかけにもなります。

工場作業員

黙々と業務をこなしたいニートの方には、工場作業員の仕事がオススメです。製品を作り出す工場作業は、一つ一つの工程が決まっているため、作業自体に慣れるまでの間は大変かもしれません。しかし、地道にコツコツと取り組んでいくルーティンワークが続くので、慣れてしまえば安心感を覚えやすいでしょう。

清掃業

未経験者にとって一見大変そうだと感じられるかもしれませんが、清掃業は個々のペースで仕事を進められる職種で、なおかつ社会貢献性の高い仕事の一つです。仕事の結果が目に見える形で出るため、達成感のある職種でもあります。

上記でいくつかの職種をご紹介しましたが、大切なのは「自分が何をやりたいのか」を見つけることです。あなた自身がやりがいを感じ、続けられそうだと感じる仕事を選んでみてくださいね。

ニートから就職するのにおすすめの職種は「仕事したいのにできない…ニートにおすすめな職種や就活するコツを解説」のコラムでも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ニートの就活には就職エージェントの利用がオススメ

ニートの方が就活を始める際は、就職エージェントの利用がオススメです。就活がスムーズに進むことがベストですが、うまくいかずに一人で試行錯誤してしまうこともあるでしょう。そんなとき、就職エージェントは有力なパートナーとなります。

就職エージェントは無料で利用できる民間のサービスで、あなたが就職市場に足を踏み入れる最初の一歩を手助けします。エージェントが一人ひとりのスキルや希望、適性を見極め、適切な求人情報を提供。また、面接対策や自己PRの仕方、志望動機の作り方などにも具体的なアドバイスをもらえるので、就活に関する多くの不安を解消できます。

ニートの支援に特化した就職エージェントも存在しているので、「1人で就活をするのは不安…」「プロの目線でアドバイスが欲しい」という方は、ぜひ利用を検討してみてくださいね。

就職を検討しているニートやフリーターの方は、就職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブでは、専属のキャリアアドバイザーが一人ひとりの求職者に丁寧なカウンセリングを実施。カウンセリングの結果をもとに、あなたに合った求人をご紹介します。

履歴書の添削や面接対策だけでなく、内定後のアフターフォローまで一貫してサポートするので、就職に不安な方も安心して就活に臨んでいただけます。サービスはすべて無料ですので、ぜひお気軽にご相談ください。

ニートの就活でよくある質問

ここでは、ニートの就活でよくある質問についてお答えします。

ニートを採用してくれる企業はあるの?

あります。求人のなかには「ニート歓迎」「未経験者OK」と書かれた仕事もあるため、これらの求人に狙いを絞ることで就活がスムーズに進む可能性が高くなるでしょう。

多くの企業は、求職者の働く意欲や挑戦する勇気を評価しています。「ニートだから就職できない…」とあきらめず、就活にチャレンジしてみてください。

30代のニートから就職できる?

30代のニートが就職することも可能です。ただし、年齢を重ねるほど就活は難しくなる傾向にあるので、30代の方は早めに行動を起こすべきといえます。

30代は20代よりも経験を重視されるので、社会人経験のないニートの方は、やや不利になりがちです。その場合は、ニート期間に何をしていたか、自分が入社することで企業にどのようなメリットがあるのかを説明できるようにしましょう。

就職エージェントでブラック企業を紹介されない?

就職エージェントでは、エージェント側が調査して厳選した企業を求職者に提案するので、ブラック企業を紹介されるリスクは低いといえます。

ただし、アドバイザーとの意思疎通が不足していると、自分と相性の良くない企業を紹介されてしまい、「ブラック企業を紹介された」と感じてしまう可能性はあるでしょう。自分に合った企業を紹介してもらうためにも、希望や避けたい仕事はアドバイザーにしっかりと伝えるようにしてくださいね。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube