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鳶職とは?向いている人の特徴や給料を解説!大工との違いも紹介

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この記事のまとめ

  • 鳶職とは、建設現場の足場組立てや高所作業をするのが仕事
  • 鳶職とは、若い人材を求める企業や「経歴不問」「未経験者歓迎」の求人も豊富な傾向
  • 鳶職は、「町鳶」「重量鳶」「送電鳶」「鉄骨鳶」「橋梁鳶」などがある
  • 鳶職は、「玉掛け技能実習」「足場組て等作業主任者」などの資格がおすすめ

就職相談を受けながら、「鳶職とは?」「自分に向いているか分からない」という疑問をよく聞きます。興味があることは明確だとしても、選考前に給料や「大工」との違いなどについてはっきり把握しておきたいですよね。

鳶職は、建設現場の足場組立てや高所作業をするのが主な仕事内容です。さらにそのなかでも、作業現場によって専門の鳶職の種類があります。

「鳶職として働きたい」と考えている場合も、実際に習得したい技能やキャリアビジョンを踏まえたうえで、どのような仕事があるかを把握できると良いでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの中村さんのアドバイスを交えて、鳶職の仕事内容や給料、向いている人の特徴について解説します。必要な資格や求人の探し方も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

鳶職とは

鳶職(とびしょく)とは、主に建設現場で働く高所作業を専門とする職人のこと。「足場鳶」「足場職人」ともいわれています。

川橋や建築物の鉄骨組立て、足場作り、クレーンの操作などを手がける鳶職は、建設業界にとって欠かせない存在でしょう。

以下では、鳶職の歴史や大工との違いを詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

鳶職の由来と歴史

鳶職という名前の由来は諸説あります。

一説では、建造物の骨となる部分を組む際、支えとなる横架材を飛び移っていたことが語源であるといわれています。

また、歴史を辿ると鳶職は江戸時代から存在しており、当時は城や建造物の建設や解体以外に、火消しの役割もありました。この役割が使っていた火消し道具の「鳶口」から名づけられたという由来も、有力な説のうちの一つです。

大工との違い

鳶職と大工の最大の違いは、その主な担当範囲にあります。

鳶職は、高所作業に関わる足場組みや鉄骨組立てなどを担当するのに対し、大工は、主に木材を用いた建築物の建設を担当するのが特徴です。

大工をはじめとした作業員の安全な作業を支える立場にいるのが、鳶職であると捉えられるでしょう。

建設現場の花形といわれる理由

鳶職が建設現場の花形といわれる理由は、先述した歴史が関わっています。

先述したように、鳶職は火消しの役割も担っていた職業。「危険を伴いながらも町や人のために火消しをする」という姿は、多くの人々にとって「憧れ」「かっこいい」というイメージの仕事だったようです。また、鳶職は、世界で最も人口の多かった江戸の町を築き上げたことで「大工」「左官」とともに人気の職業でした。服装が派手だったり建築現場のほかの職業に比べて高収入だったこともあり、花形の職業といわれるようになったようです。

鳶職の将来性と給料

ここでは、鳶職の将来性と給料について解説します。

「長く働けるか」「給料は上がるか」といった観点で詳しく紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

若い人材が長く活躍しやすい

鳶職は、若い年齢から長く活躍しやすい仕事といえるでしょう。

厚生労働省の「建設業における雇用管理現状把握実態調査報告書 (7)常用の若年技能労働者を定着させるための取り組み(62p)」によると、建設業全体で、若い人材を定着させるための取り組みとして、「社会保険への加入」「能力や資格を賃金に反映」「技能教育の推進や資格取得の支援」などが実施されています。

また、あらゆる場面でAI化が進んでいる昨今ですが、人の手で進められる建設作業は、今後も需要がある仕事であると考えられます。

給料アップの見込みがある

鳶職は、給料アップの見込みがあるでしょう。

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況 (5)産業別にみた賃金」によると、建設業全体としての平均年収は335万4,000円で、経験を重ねた55~59歳ころには407万9,000円まで上がっていることが分かります。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

中村凌河

中村凌河

企業によっては、資格を取得した社員に対して資格手当の支給や昇給がある場合も。
資格取得手当がない職場だとしても、将来的に転職で有利になったり、資格保持を考慮した給料設定をしてもらえたりすることがありますよ。

 

参照元
厚生労働省
建設・港湾労働対策
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況

鳶職の仕事内容と種類

ここでは、鳶職の仕事内容と種類を解説します。

幅広い仕事内容がありますので、「実際にはどんな仕事がある?」「より詳しく業務内容を知りたい」という方は、ぜひチェックしてみましょう。

主な仕事内容

鳶職は、建築には欠かせない役割の一つ。建設現場で足場を設置したり、高所での作業を行ったりします。足場の組立ては、ほかの作業員の安全に直接的に関わる要因のため、専門的な知識やスキルが求められる職業です。

鳶職の種類

鳶職にはいくつか種類があるため、以下で種類ごとの仕事内容を解説します。

それぞれ専門とする業務内容や範囲が異なるため、興味のあるものがあるか参考にしてみてください。

町鳶

町鳶は、地元密着型の鳶職人です。地元の建造物の工事やそのための足場の組立て、解体などが主な仕事になります。ときには、祭りやイベント時の設営、個人からの依頼を受けて業務を行うことも。

「地元で働きたい」と明確に就活軸が決まっている場合は、町鳶としての働き方がおすすめな選択肢の一つといえるでしょう。

重量鳶

重量鳶は、大型の重い機材を扱う作業が中心。クレーンやフォークリフトの操縦をして、作業現場に重量のある機材の搬入や設置、搬出を行います。

大型ビルや橋梁、タワーなどの大型建造物の建設に関わることが多く、機材を設置するために、クレーンを正確に操縦する技術や知識が重要になる仕事です。

送電鳶

送電鳶は、「送電線架線工」「ラインマン」とも呼ばれます。

鉄塔に登り、電力供給網を作る際に必要となる電線の設置を行うのが仕事内容。足場を作らずに鉄塔に登ることがあるため、電気工事士の資格が必要になります。また、高所での作業に怖さを感じない方に向いているでしょう。

鉄骨鳶

鉄骨鳶は、建築物に使用される鉄骨の設置や運搬を行う仕事。大規模な建築物の基盤を作る重要な役割を果たします。

高所までハシゴや脚立のみで登ることもあるため、安全に作業を進めるための技術や知識を必要とする専門職です。また、重量鳶と同様にクレーンで重い鉄骨を吊って作業するため、鉄骨の重さや大きさによって柔軟に操縦できるスキルが必要になります。

橋梁鳶

橋梁鳶は、橋や高速道路、ダムなどの建設現場で活躍する仕事です。

橋の建設工事を行うときは、ほぼ一定の高さで横方向に作業を行うのが特徴。ほかの鳶職とは違う足場組みのスキルやノウハウを必要とするため、専門的な仕事であるといえます。

未経験から始められるのが特徴

鳶職は、未経験から始められるのが特徴。多くの企業が「経歴不問」「未経験者歓迎」の求人を出しています。

なかには資格を必要とする仕事内容もありますが、入社直後は見習い期間があることがほとんど。一から技術を習得でき、資格取得までサポートしてもらえることが多いでしょう。

鳶職はキツい?向いている人に多い4つの特徴

鳶職はキツい?向いている人の4つの特徴

  • 実力で評価してほしい
  • 筋力に自信がある
  • 危険な場所で作業することが怖くない
  • 上下関係がしっかりしている場に身を置きたい

「鳶職はキツい?」「興味はあるけど自分に合うか分からない」という疑問がある方も多いのではないでしょうか。

ここでは、鳶職に向いている人の特徴をご紹介。実際に働き続けられるかを考えながら、ぜひ確認してみてくださいね。

1.実力で評価してほしい

鳶職は、「実力で評価してほしい」と考えている方におすすめです。

先述したように、能力や資格を賃金に反映する企業も増加傾向にあるため、自分の実力が数字に表される働き方をしたい方は向いているでしょう。

2.筋力に自信がある

鳶職は、筋力に自信がある方が向いている仕事であるといえます。

鳶職のなかでも仕事内容は担当する業務によって細かく異なりますが、重いものを運んだり、頑丈な建築材料を使って組立てたりするため、筋力が必要になるでしょう。

朝早くから作業できる体力も求められる

鳶職は、一般的に朝から作業するための体力も必要です。

作業の多くは危険を伴う内容のため、日中の明るい時間帯で安全に行うことが大切。天候や季節によっては、早朝からの出勤になることもありますよ。

3.危険な場所で作業することが怖くない

高所や狭いところでの作業に怖さを感じない方は、比較的働きやすいといえるでしょう。

作業に必要な装備や安全対策が施される状態で働けるとしても、無理に働き続けてしまうと、ストレスを抱えることがあるためです。

4.危機管理能力がある

危機管理能力があると、鳶職に向いている可能性があります。

怪我やミスをせず安全に働くためには、危機管理能力は必要な能力。自分の身だけでなく同じ現場で働く方の身を守ることにもつながります。

おすすめな資格とその取得方法

おすすめな資格とその取得方法

  • 玉掛け技能実習
  • 足場組て等作業主任者
  • 建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者
  • とび技能士

「鳶職として働きたい」「より就活を有利にしたい」と思う方に向けて、ここではおすすめな資格をご紹介します。

取得方法やメリットも解説するので、資格を取得しようか迷っている方もぜひチェックしてみてください。

1.玉掛け技能実習

玉掛け技能実習で学べるのは、「玉掛け」という技術。クレーンで鉄骨を扱う技術として、重要度が高い資格とされています。

クレーンで鉄骨資材を釣り上げたりワイヤーロープを掛けたりするだけでなく、鉄骨のバランスを取りながら作業したり重さごとに必要な器具を選ぶスキルが必要です。鉄骨鳶を目指す際は、玉掛けを習得する必要があるでしょう。

2.足場組立て等作業主任者

足場組て等作業主任者は、高さが5m以上ある足場作業現場に必要な国家資格。取得すると、足場組立てを行う現場の作業員を災害から守るために指揮監督する役職に就けるようになります。

足場組て等作業主任者を受験したい場合は、受験資格をクリアしなければなりません。受験には、「満21歳以上で、足場作業に3年以上従事した経験がある」「満20歳以上で、学校で土木や建築、造船などの学科を専攻し、その後2年以上足場作業の経験がある」のいずれかに当てはまっている必要があります。

3.建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者

建築物等の鉄骨の組立て等作業主任者は、5m以上の高さがある鉄骨製建造物の作業現場に求められる資格です。

足場組て等作業主任者と同様の国家資格で、「足場の組立てや解体などの作業経験が3年以上あり、満21才以上」「学校で土木、建築、造船に関する学科を専攻し、その後の作業経験が2年以上ある」といった応募資格をクリアする必要があります。

また、講習会の日程は建設業労働災害防止協会の支部によっても異なるため、自分が住んでいる地域の講習会スケジュールを事前に調べておくのがおすすめですよ。

4.とび技能士

とび技能士は、鳶職に関する仕事全般の知識や実務を網羅する国家資格です。技能の難易度ごとに、1~3級に分かれています。

3級は実務経験の有無に問わず受験が可能ですが、2級は実務経験を2年、1級は7年以上積む必要があるため、取得までには長い期間がかかるでしょう。しかし、鳶職全般の技能があることを証明する資格であるため、取得すると、独立して開業したり職業訓練の指導者になる将来設計も可能になります。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

中村凌河

中村凌河

資格取得で正しい知識を身につけると、作業における正確性が高まるでしょう。現場で任せてもらえる仕事が増えたり評価につながったりするだけでなく、怪我や事故のリスクを抑えられ、自分自身や周囲の作業員の安全性を高める効果もありますよ。

先述したように、なかには資格取得手当の制度がある企業も。手当により収入が上がれば、ライフプランも余裕をもって考えられるようになるでしょう。

鳶職の求人の見つけ方

ここでは、鳶職の求人を見つける方法をご紹介します。鳶職に興味がある方は、自分に合う方法があるかぜひチェックしてみてください。

ハローワーク

厚生労働省の「ハローワーク」によると、ハローワークは全国500ヶ所以上に設置されている公安職業安定所です。全国の求人情報を調べられますが、特に地元企業の求人を豊富に扱っている傾向にあります。そのため、働きたい地域や地元で働きたい気持ちが明確にある場合は、ハローワークを利用してみると良いでしょう。

求人検索だけでなく、応募書類への記載内容や面接での受け答えの対策も行えるのも魅力です。気になる方は、まずはお住まいの地域にあるハローワークについて調べてみると良いでしょう。

求人サイト

求人サイトは、気になる職業や働くうえでの条件で絞り込んで求人を調べるもの。パソコンや携帯電話から簡単に検索できるため、自分のペースで求人検索をしたり選考を進めたい方におすすめといえます。

サイトごとに「若者向け」「中途転職者向け」「ハイクラス転職向け」など特定のユーザー像に沿った求人が掲載されていることが多いのが特徴です。多くのサイトが運営されているため、自分に合ったサイトを見つけるだけでなく、複数のサイトを比較しながら就職を目指すことも重要でしょう。

就職・転職エージェント

就職・転職エージェントは、民間の企業が運営している求職活動をしている方を支援するサービス。求人サイトと同様に、支援対象や掲載求人の多い領域はエージェントによって異なることがほとんどです。

キャリアアドバイザーが面談をとおして自分に合った職業を分析してくれたり、内定獲得までマンツーマンで選考対策をしてくれたりするのが利用メリットでしょう。

エージェントを利用して仕事探しをすることに興味がある場合は、ハタラクティブへの登録をするのがおすすめです。

ハタラクティブは、20代の第二新卒や既卒、フリーター、ニートの方の仕事探しをサポートする就職・転職エージェント。キャリアアドバイザーがあなたの適性に合った求人紹介を行います。応募書類の添削や面接練習も一貫して実施するため、プロの力を借りて内定獲得を目指すことが可能。就職・転職に関する些細な疑問も丁寧に回答しますので、エージェント利用が初めての方も安心です。1分程度の性格から分かる適職診断も受けられますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

参照元
厚生労働省
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鳶職に関するQ&A

ここでは、鳶職に関するよくある疑問をまとめました。

仕事着や働いている方の特徴についても触れているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

鳶職の仕事着は会社ごとに決まっていますか?

会社ごとに決まっていますが、怪我や事故につながらない服装が指定されているでしょう。

たとえば、ニッカポッカは風の抵抗を抑えられますが、機械に巻き込まれないように平らなズボンを着用する方もいます。足に力を入れやすい足袋より、落下物による怪我を防げる長靴を履く方も。

会社ごとに方針が異なるうえ、作業のしやすさも個人差があるため、自分が安全に働ける服装を見つけることも大切です。

鳶職に興味があるのですが、どんな方が多いですか?

体力や筋力に自信がある方が多いでしょう。重量のある機材を運んだり、早朝から活発に働けたりする元気さがあると、鳶職で活躍しやすい傾向です。また、鳶職は、力仕事だけでなくクレーンやフォークリフトなどを操縦する業務もあります。幅広い業務をこなすためにも、資格取得に向かって努力できる姿勢があると建設業界で重宝されるでしょう。

鳶職から年収アップを目指したいです

鳶職から年収アップを目指すには、多くの業務を担えるようになったり実績を積んで責任のある役職に就いたりする方法が考えられます。そのためには、資格を取るのが良い方法です。

資格を取得することで担当業務の幅も広がり、評価や昇進に近づく可能性があります。

鳶職を目指すための対策方法を知りたいです

選考対策は、就職エージェントに頼るのが良い方法です。

鳶職は「経歴不問」「未経験者歓迎」の求人が多い傾向にありますが、プロのキャリアアドバイザーからサポートを受けることでより内定を獲得しやすくなるでしょう。

若年層向け就職・転職エージェントのハタラクティブでは、求人紹介だけでなく、書類の記入内容や面接での受け答えに関する対策も行っています。

キャリアアドバイザーがマンツーマンで内定獲得まで支援し、些細な疑問の解消も可能です。「自分の適性を知りたい」「効率的に仕事探しをしたい」という方は、ぜひご相談ください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube