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学校事務になるには?仕事内容や働くメリット、求人の探し方を解説

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この記事のまとめ

  • 公立の学校事務は地方公務員に該当するため、公務員試験に合格する必要がある
  • 私立の学校事務は、一般企業へ応募するときと同様の方法で就活を行う
  • 学校事務の主な仕事は事務作業のほか窓口業務や設備管理、各種文書の作成と発行など
  • 学校事務としての経験と知識は、他業種へ転職する際にも活かせる

「学校事務になるにはどうすれば良いの?」「学校事務の仕事内容は?」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。具体的な役割を知っておかないと、求人の探し方もつかみにくいですよね。

公立学校の事務職員になるには、地方公務員試験に合格する必要があります。試験に合格したあとに、それぞれの学校へ配属されるという流れです。
私立学校であれば、一般企業へ応募するときと同様、求人へ応募し学校ごとの選考を受けるのが一般的。私立の学校事務の求人は、求人サイトやハローワーク、就職・転職エージェントで見つけることができます。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの八木さんのアドバイスを交えつつ、学校事務に向いている人の特徴や業務で活かせるスキルをご紹介。仕事選びの参考にしてみてください。

学校事務になるには?

学校事務とは、学校事務職員のことです。学校事務になる方法は、公立・私立のどちらの学校に勤務するかによって異なります。以下でそれぞれ解説するので、学校事務を目指す方は参考にしてみてください。

公立の学校事務になる場合

公立の学校事務は、地方公務員に該当します。公立の学校事務になるには、各都道府県が実施する地方公務員試験に合格することが必須条件です。試験区分や試験の名称、および試験内容は各自治体によって異なります。一例として、2023年度の「東京都職員1類A採用試験案内」を見てみましょう。

  • 【東京都で公立の学校事務職員になる場合】
  • 試験区分:1類A採用試験の事務
  • 配属先:都立学校および市区町村立の小中学校など
  • 1次試験は筆記、2次試験は面接
  • 合格の通知がきたあとに採用面談→内定→採用

試験は年に1回実施されるのが一般的ですが、自治体によっては民間企業での職務経験者を対象とした試験も含めて年2回実施している場合もあるようです。受験資格として学歴は問われないので、高卒以上なら誰でも試験を受けられます。ただし、試験には教養科目や専門科目が含まれているため、難易度が高いと感じる場合もあるでしょう。

参照元
東京都職員採用
試験・選考情報(令和5年度実施)

私立の学校事務になる場合

私立の学校事務を目指す場合は、一般企業へ応募するのと同じ方法で就職活動を行います。学校や学園法人が、学校事務職員の求人を出していることが多いようです。
私立の学校事務は公務員ではないため、各学校で採用試験や面接を行います。給与や労働条件も学校ごとに異なります。

学校事務と一般事務の違い

一般事務は会社の管理部門や営業支援が主な仕事で、具体的な業務内容は業界や企業規模によって異なります。一方、学校事務は教育環境の運営をサポートするのが仕事です。事務作業だけでなく、学校に関わる人の仲介役といった側面も持ち合わせています。
幅広い人と交流を持ちながら業務を行うという点は、学校職員のなかでは学校事務にしかできないことといえるでしょう。また、学校事務は役職による昇進・昇給制度が比較的明確にあるので、安定した生活を望む方に向いています。

学校事務職員の仕事内容

学校事務職員の仕事内容

  • 窓口業務
  • 学校内の設備や教材の管理
  • 経理業務
  • 各種文書の作成・発行業務

学校事務は教育現場を支える重要な職種のため、仕事内容は多岐にわたります。以下に、具体的な仕事内容をご紹介するので、学校でどのような業務を行うのか見てみましょう。

窓口業務

学校事務の基本的な業務の一つが窓口業務です。生徒やその保護者、教師、地域の住民など学校に関わるさまざまな人の相談を受けることが、学校事務の仕事に含まれています。
職場によっては学校の顔という役割も担うため、コミュニケーション能力も求められるでしょう。

学校内の設備や教材の管理

学校事務が行う設備や教材の管理は、生徒や教師の安全・快適な教育環境を維持するために不可欠な業務です。たとえば、教室の照明が故障していれば業者に修理依頼をしたり、授業に必要な教材があれば在庫を確認し発注したりします。

経理業務

学校事務は、学校の経理業務を任されることがあります。具体的には、学校の予算管理や経費の収支計算、教職員の給与計算など。小・中規模の学校では、ほかの事務作業を行いながら金銭の管理を兼務する場合もあるようです。

各種文書の作成・発行業務

学校には生徒の出席記録や成績表、学費の納付状況、入学・転学の記録など、さまざまな文書があります。これらの記録を整理・保管し、依頼されたときに発行手続きを行うのが学校事務の仕事です。また、保護者向けのプリントや生徒向けの資料作成のサポートを、教師から頼まれることもあります。

人事や広報に関わる仕事を任されることもある

勤務する学校によっては、学校事務が人事や広報を任されることもあるようです。たとえば、教職員の募集や勤怠管理などが挙げられます。また、学校の特徴を広く宣伝するためWebサイトの運営や、パンフレット作成も学校事務職員が担当する場合もあるでしょう。

学校事務の1日のスケジュール

一例として、一般的な学校事務の1日のスケジュールを以下にご紹介します。実際に学校事務職員として働くことをイメージしながら確認してみましょう。

勤務時間主な仕事内容
8:00~9:00出勤/始業(メールや郵便物の確認)
9:00~12:00デスクワーク(書類作成や備品の発注など)
12:00~13:00昼休憩(給食や学校内の食堂を利用できることも)
13:00~17:00窓口業務が中心(生徒や保護者、来客対応が多い時間帯)
17:00~19:00終業/退勤(必要に応じて残業、窓口を閉める時間は学校によって異なる)

時間帯によっては窓口対応が続くため、事務作業がなかなか進まないという場合もあるようです。なお、上記のスケジュールはあくまでも例のため、実際の業務の流れや勤務時間は職場によって異なります。

学校事務として働くメリット・やりがい

ここでは、学校事務として働くとどのようなメリットや、やりがいがあるかをまとめました。学校事務職員の仕事に興味がある方は、以下を参考にしてみてください。

生徒の成長を見られる

学校事務として働くと、生徒の成長を近くで見届けることが可能です。職場によっては生徒と顔なじみになったり、就職をサポートしたりするため、自然と交流ができる場合もあります。生徒が学校で幅広い経験を積み重ねて成長していく様子を見守れることは、仕事を続けるうえでのやりがいにつながるでしょう。

身につけたスキルは転職の際にも活かせる

学校事務として得た経験やスキルは、将来的にほかの職種へ転職する際も役立ちます。たとえば、学校事務で培った組織運営スキル、簿記の知識、コミュニケーション能力などは幅広いビジネスフィールドで有用です。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

八木寛斗

八木寛斗

学校事務職員は、物品購入や施設管理、文書の作成・発行および発送作業、各種証明書の交付といった事務作業のほか、教職員の休暇や給与管理、生徒の転出入、教科書発注などさまざまな業務を行っています。
資格やスキルが不要な場合もあるので、未経験者を歓迎している求人があるのも魅力の一つですね。一方で学校事務職員は、一度就職すると退職する人が比較的少ないといわれています。そのため、そもそも求人数が少なく、応募時はライバルが多い点を考慮する必要があるでしょう。

学校事務の大変なところ

多くの魅力がある学校事務ですが、「仕事がきつい」と感じる場面もあるようです。具体的には、「クレーム対応」「休日出勤」「定期的な異動」などが挙げられます。
学校事務職員に対し「楽そう」といったイメージを持っている場合は、以下で解説する仕事の大変なところも把握しておきましょう。

クレーム対応を行う場合がある

学校事務の仕事は、授業を行う教員たちと同じくらい、保護者や生徒たちとのコミュニケーションを必要とします。ときには、学校の取り組みに賛同できない保護者や、地域住民からの厳しい声を学校事務職員が受ける場合もあるでしょう。
また、学費が未払いの保護者への対応、生徒同士でトラブルが起きたときの仲裁など、精神的にきついと感じる方もいるようです。クレームやトラブル対応時に学校事務は、相手の話に耳を傾け、学校としての見解を丁寧に説明することが求められます。

休日出勤を求められることがある

学校事務は、休日に出勤することもあります。たとえば、入学式や卒業式、運動会といった学校行事は土日に実施される場合も多く、学校事務職員もそのスケジュールに合わせて出勤するのが一般的です。
学校事務は、学校運営における補助的な役割を担っています。多忙な時期に残業が続いたり、行事があるときに休日出勤を求められたりするのも、業務の一環として捉える必要があるでしょう。

公立の学校では定期的に異動がある

公立学校の事務職員は地方公務員のため、定期的な異動を繰り返しながら働くことになります。「ようやく、この学校での仕事に慣れてきた」と感じたころに、新たな地域および学校への異動を命じられる可能性も。そのため、学校事務として働く人のなかには、定期的におとずれる異動を負担に感じる方もいるようです。
ただ、視点を変えれば、多様な学校や生徒と関わりながら、「より多くの経験ができる」と捉えることもできます。

学校事務に向いている人の特徴

以下に、学校事務に向いている人の特徴を5つご紹介します。自分はいくつ該当するか、一つの目安としてチェックしてみてください。

  • 【学校事務に向いている人の特徴】
  • 1.コミュニケーション能力がある
  • 2.細かい作業が得意
  • 3.自分の感情をコントロールできる
  • 4.責任感が強い
  • 5.簿記の資格やパソコンスキルがある

学校事務は教職員や生徒、保護者との関わる業務が多い仕事です。そのため、協調性があり、人と接することが得意な人に向いています。年齢や立場が異なる相手と円滑なコミュニケーションを図るためには、常に自分が話す言葉の選び方に注意したり、傾聴力を意識したりすることが欠かせません。「人の話を聞くのが好き」「人に感謝される仕事がしたい」といった方にも向いているでしょう。

学校事務が行う書類作成や設備管理には正確さを求められるので、細部にまで気を配る人が向いています。イレギュラーが発生した際、責任感を持って落ち着いた気持ちで業務と向き合える能力も重要です。
簿記の資格やパソコンスキルがあり、それを活かせる仕事に就きたいと考えている方にも、学校事務は向いているでしょう。

学校事務に求められるスキル

学校事務は、教育および学校の運営を裏側で支える存在です。多岐にわたる業務を遂行するために、どのようなスキルが求められるのか、以下でその一部をご紹介します。

基本的なパソコンスキル

現代社会においてパソコンは必須のツールであり、学校事務も例外ではありません。パソコンスキルとは、一般的な文書作成ソフトや表計算ソフトへの理解はもちろん、メールのやりとりやWebの利用も含みます。このほか、生徒の成績管理や出欠の記録、業務上必要な情報を速やかに取得したり、適切に管理したりすることも職員として重要な業務です。
これらの業務を効率良く遂行するために、基本的なパソコンスキルは必須といえるでしょう。

コミュニケーションスキル

学校事務は、生徒や教師、保護者と頻繁にやりとりを行います。また、地域の役所など外部機関とやり取りを行うことも。良好な人間関係を築くためには、適切な言葉遣いや、相手の立場を理解したうえでの対応が求められます
場合によっては、電話やメールなどお互いの顔を見ずにコミュニケーションをとることがあるため、相手に不快感を抱かせたり誤解を招いたりしないような、話し方・伝え方を考えることも重要です。

スケジュール管理能力

学校事務職員には、スケジュール管理能力も欠かせません。学校職員の一員として教育活動を支えるためには、学校のスケジュールと照らし合わせながら「何がいつまでに必要か」を理解し、行動する必要があります
毎日の事務作業や窓口業務を進めつつ、月単位・年単位でもスケジュールを立て、学校事務の仕事をこなしましょう。

学校事務の仕事では簿記の知識も役立つ

学校事務は経理業務を行う場合があるため、簿記の知識が役立ちます。簿記は学校の予算管理や伝票管理など、経理関連の業務を適切に行うための資格です。
日商簿記2級以上を取得していると、選考で志望動機や自己PRを回答する際にもアピールできるでしょう。

学校事務の求人を探す方法

「学校事務になりたいけど、どうやって求人を探せばいいの?」と感じている方もいるかもしれません。以下に、求人を見つける方法を3つご紹介するので、いくつか併用してみると良いでしょう。

ハローワーク

ハローワークは、国が運営する就職・転職支援サービスです。ハローワークには一般企業の求人だけでなく、私立・公立学校の学校事務職員の情報も掲載されることがあります。また、地元の求人を豊富に扱っているのも特徴。
ハローワークは全国各地にあり、求職者登録を行えば無料で求人閲覧や、窓口での就職相談が可能です。就活時に役立つ職業訓練や、セミナーなども開催されているので、学校事務の求人を探す際は住まいの近くにあるハローワークを訪れてみると良いでしょう。

参照元
ハローワークインターネットサービス
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求人サイト

求人サイトは、スマホやパソコンなどで手軽に求人情報を得られます。希望の職種や勤務地、給与額といった条件を入力し検索すると、閲覧する求人の絞り込みが可能です。
なかには会員登録を行うと、一般公開されていない非公開求人を紹介してくれる求人サイトも。学校事務を含め、幅広く求人情報を得たい方におすすめです。

就職・転職エージェント

就職・転職エージェントは、求人紹介をはじめ履歴書の書き方や、効果的な自己PRのコツ、面接対策などを個別に相談できる就活支援サービスです。エージェントは企業と求職者をマッチングするのが仕事。登録後にカウンセリングを行い、自分に合った求人を紹介してくれます。
また、取り扱っている業界や、得意とする年齢層などはエージェントごとに異なるので、複数登録しておくと、より多くの求人情報を得ることが可能です。

事務職での経験を問われない求人もある

学校事務職員の求人のなかには、事務職の経験や専門的な資格がなくても、応募できる学校もあります。また、学校事務職員は、正社員だけでなく派遣社員やアルバイトの求人が出ている場合も。事務職未経験からデスクワークのスキルを身につけたい方にとって、挑戦しやすい職種の一つといえるでしょう。

ハタラクティブは既卒や第二新卒、フリーターなど20代に特化した就職・転職エージェント。マンツーマンで丁寧にヒアリングを行ったうえで、あなたにピッタリの求人をご紹介します。
また、「志望動機の伝え方が分からない」「自分は学校事務に向いているか分からない」とお悩みの方には、プロのキャリアアドバイザーが客観的な視点からアドバイスを実施。ご利用はすべて無料なので、1人で就活を進めることに不安を抱いている方は、ぜひ一度ご相談ください。

学校事務の仕事に関してよくある質問

ここでは、学校事務の仕事に関してよくある質問に、Q&A形式で回答していきます。学校事務職員に興味がある方、就職したいと考えている方は参考にしてみてください。

学校事務は公務員ですか?

公立の学校事務職員は地方公務員です。私立の学校事務職員は公務員ではありません。公立の学校事務として働くには、各自治体の地方公務員試験に合格したうえで、学校の採用試験をパスする必要があります。
私立の学校事務は、一般企業へ応募するのと同じ方法で就職活動を行い、学校が出す求人に応募し選考に臨むのが一般的です。

学校事務の月収はいくら?

学校事務を含む事務職の平均月収は、20万5,000円です。これは、厚生労働省の「職業情報提供サイトjobtag 学校事務」に記載されている2022年度の、事務職全体の全国平均月収となります。
学校事務の月収は、地域や学校の種類、職員としての経験年数などにより異なるため、この限りではありません。また、給与には各種手当やボーナスが含まれることもあるので、具体的な額は求人情報や雇用契約をご確認ください。

参照元
厚生労働省
職業情報提供サイトjobtag 学校事務

学校事務になるのは難しいですか?

難しいと感じるかどうかは人それぞれです。求人によっては、事務職未経験者を募集しているところもあります。ただし、学校事務は生徒や教師といった学校に関する人との接点が多いため、自分に向いているかどうかをよく把握してから判断しましょう。学校事務に必要な能力については、このコラムの「学校事務に求められるスキル」をご参照ください。また、公立学校の学校事務として働きたい場合は、公務員試験に合格する必要があります。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube