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データ入力の正社員募集はある?就職前に働き方や必要スキルを確認しよう

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この記事のまとめ

  • データ入力のみの正社員求人は少なく、ほかの業務も任されることが多い
  • データ入力の仕事を含む正社員の仕事は、情報を端末に打ち込む作業が基本
  • データ入力をする正社員に求められるスキルは、パソコンスキルや集中力など
  • データ入力の正社員が「きつい」といわれる理由は、デスクワークで単純作業であること
  • 正社員を目指すなら、データ入力以外にも幅広く仕事を探してみるのがおすすめ

データ入力の正社員になれるか分からず、悩んでいるという方もいるでしょう。データ入力はアルバイトやパートで募集しているイメージがあるため、正社員就職できるかどうか不安になってしまいますよね。

データ入力のみを任される正社員求人は少ないのが現状です。事務職やコールセンターのように、業務の一部としてデータ入力を含む場合が多いといえるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの荒井さんのアドバイスを交えつつ、データ入力の仕事内容や働き方、求められるスキルなどを解説していきます。
データ入力の仕事について詳しく知り、あなたの進路やキャリアプランを決める参考にしてみてくださいね。

データ入力業務のみの正社員になれる?

正社員求人の場合、「データ入力業務のみ」を任される仕事は少ないようです。データ入力は基礎的なパソコンスキルがあればこなせる単純作業であることが多く、アルバイトやパートといった非正規社員が担当している企業が多数派といえます。

正社員はデータ入力以外の仕事も任されることが多い

「データ入力を含む仕事で正社員になりたい」と考える場合は、専任ではなく兼任で作業することを理解しておきましょう。たとえば、事務職なら文書の作成・電話やメール対応などの業務が基本で、そのなかで必要なデータを処理したり、顧客情報を整理したりするといった入力作業が組み込まれています。求人情報を調べるときは、どのような業務がメインとなるかをよく把握することが重要です。

データ入力を含む正社員の働き方

データ入力を含む業務で正社員として活躍したい場合、仕事内容や労働条件の認識が求められます。入社後に「思っていたのと違った」と後悔しないためにも、以下で働き方の詳細を確認しておきましょう。

仕事内容

データ入力の仕事内容は、情報をシステムに入力していくことです。取り扱う情報は会社によって異なり、アンケート結果や顧客情報、取引先とやり取りした名刺の整理など多岐にわたります。紙の書類やPDFの内容を打ち込む必要があるため、作業の速さだけでなく正確性も求められるでしょう。

また、スキャナーを使った読み取りや画像を伴う入力作業を行う場合も。このような業務では、文書の内容や画像の色合いが正しく入力されているかといった細かな確認作業も求められます。

職種と勤務形態

データ入力作業も行う正社員になる場合、事務職やコールセンターのオペレーターといった職種の求人が多くなるでしょう。来客や郵便物の対応を任されたり、専用のシステムや端末を使用して業務に当たる必要があったりするため、求人の多くは出社しての勤務となります。

ただし、なかにはリモートワークや在宅勤務を認めている企業もあるようです。「週×日までリモートOK」「子育てや介護といった事情がある場合のみOK」というように、企業によって詳細な条件は異なります。リモートワークが可能な正社員になりたい場合は、事前に求人票の内容を確認しておきましょう。

在宅ワークなら電話対応なしの場合もある

データ入力を含む業務が在宅でできる求人の場合、電話対応がない可能性もあります。「電話対応が苦手」という方は、「完全リモート可」「在宅勤務OK」といった文言が記載されている求人を中心に探してみるのも手です。

年収額

厚生労働省の職業情報提供サイトjobtagの「データ入力」によると、データ入力を含む業務をしている正社員の年収は、全国平均で370万7,000円でした。同資料のハローワーク求人統計データから算出した月給は、21万2,000円となっています。
厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概要」によると、一般労働者の月額平均賃金は31万8,300円のため、データ入力を含む正社員の月給はやや低めであると考えられるでしょう。

ただし、年収額や月給を始めとする待遇は、企業によって大きく異なります。ボーナスの支給額や福利厚生、昇給の審査基準など、さまざまな要素を確認したうえで求人を選ぶのがおすすめです。

参照元
厚生労働省
job tag(職業情報提供サイト)
令和5年賃金構造基本統計調査 結果の概況

データ入力の仕事に求められるスキル

データ入力の仕事に求められるスキル

  • 基本的なPCスキル
  • タイピングスキル
  • 集中力
データ入力の仕事は「未経験歓迎」「学歴不問」の求人が多いものの、身につけておくとより歓迎されやすくなるスキルがあります。
ここでは、データ入力の仕事で求められる代表的なスキルをご紹介。以下を確認して、あなたの能力を発揮できる仕事かどうかを見極めてみましょう。

1.基本的なPCスキル

データ入力の仕事は、ほとんどの場合パソコンを使用するため、基本的なPCスキルが求められる傾向にあります。データの管理に活用するExcelやWordといったソフトの基本操作を押さえておくと、より多くの会社に歓迎されやすく、仕事の幅が広がるでしょう。
特に、Excelの関数やマクロといった複雑な作業ができると、より高度なスキルが求められる仕事にも挑戦することが可能です。

パソコンスキルは仕事の効率化やレベルアップに直結する要素の一つ。データ入力や事務職の正社員を目指している場合は、できるだけ早い段階でマスターしておくのがおすすめです。「基本的なPCスキルって何?身につけ方や就活で役立つおすすめの資格を紹介」のコラムではパソコンスキルの身につけ方や役立つ資格を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

2.タイピングスキル

早く正確なタイピングスキルも、データ入力の仕事に欠かせない能力の一つといえます。データ入力の仕事では、膨大なデータをミスのないように打ち込まなくてはいけません。その理由は、入力したデータに間違いがあると顧客に迷惑をかける恐れがあったり、修正作業に時間がかかったりするリスクがあるためです。

データ入力の際は、作業を素早く行いつつも、タイピングミスのない正確な仕事が求められます。「タイピングスキルに自信がない」という場合は、オンラインの練習ツールを利用して事前にスキルを磨いておくと良いでしょう。

3.集中力

長時間にわたって同じ作業をこなす必要があるデータ入力の仕事では、高い集中力が問われます。ミスが許されないなかで単調な作業を繰り返すため、「集中力が持続できる」「細かい作業を長時間続けるのが苦ではない」という場合は適性があるでしょう

上記のスキルは、データ入力に限らず、正社員として活躍するために求められる要素でもあります。スキルを磨くことでキャリアの土台がしっかりしたり、あなた自身の新たな可能性が知れたりするため、ぜひ参考にしてみてくださいね。

データ入力の正社員がきついといわれる理由

データ入力の正社員がきついといわれる理由

  • 単純作業の繰り返しのため
  • デスクワークで身体に疲労がたまるため
  • 早く正確に業務を進めなくてはいけないため
「データ入力の仕事がきつい」といわれるのは、単純作業やデスクワークであることが理由と考えられます。以下でそれぞれの理由について詳しく解説するので、ご参照ください。

1.単純作業の繰り返しのため

先述したように、データ入力は情報を打ち込んでいく仕事のため、単純作業の繰り返しといえます。打ち込む情報は変わるものの、仕事の進め方ややるべきことに大きな変化はなく、人によっては「同じことの繰り返し」「退屈」と感じてしまうこともあるでしょう

そのため、「データ入力の仕事に求められるスキル」で述べたように、集中力があったり、細かな作業を丁寧に進めるのが得意だったりする場合は、データ入力の仕事に向いているといえます。また、自分のなかでノルマや目標を設定したり、業務の効率化を追及したりといった工夫をすることで、単純作業を楽しく乗り切る効果が期待できますよ。

ルーティンワークとは?おすすめの職種や向いている人について解説」のコラムではルーティンワークのメリットや向いている人を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

2.デスクワークで身体に疲労がたまるため

データ入力はデスクワークのため、身体に疲労がたまってしまうことを「きつい」と感じることもあるようです。長時間同じ姿勢を続けていると、目や肩、腰などに負担がかかってしまい、仕事のパフォーマンスの低下につながりかねません。

データ入力の仕事を無理せず続けるためには、自分の体格に合った椅子や机を選んだり、こまめに休憩を取って身体をほぐしたりするのが有効です。また、業務に支障の出ない範囲で周囲と雑談をすると、身体だけでなく心もリフレッシュできるでしょう。

3.早く正確に業務を進めなくてはいけないため

データ入力の仕事では、早く正確に業務を進めることが求められます。「ミスをしてはいけない」「できるだけ早く仕事を進めなくては」といったプレッシャーや責任感をもち続けると、それがストレスになってしまうことも。自分のペースを守りつつ、焦らずにコツコツと精度を上げていくようにするのがおすすめです。

適性に合っていれば「きつい」と感じず仕事ができる

データ入力の仕事が「きつい」といわれているからといって、すべての人にとってそうであるとは限りません。長時間のデスクワークが得意だったり、細かいデータや数値を扱うのが好きだったりした場合は、データ入力の仕事が「自分に合っている」と感じられるでしょう。

大切なのは、データ入力の仕事が「あなた自身の適性に合っているか」です。正社員就職を視野に入れているなら、あなたの適性と求められる能力が合致しているかをしっかり分析してみましょう。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

荒井幹太

荒井幹太

データ入力は集中力や正確性が求められるぶん、業務を終わらせたときは達成感を得られます。パソコンスキルを磨きながら業務に取り組むことで、より仕事を充実させることが可能でしょう。

わたしたちハタラクティブは、あなたに合う仕事を探すお手伝いをしています。「達成感のある仕事がしたい」「パソコンスキルを活かしたい」という希望に合った求人情報も紹介できるため、ぜひお気軽にご相談くださいね。

データ入力の正社員以外にパソコンスキルを活かせる仕事

データ入力の仕事以外にも、正社員としてパソコンスキルを活かせる仕事は存在します。正社員就職を目指して仕事を探しているという方は、就職先の選択肢を広げるためにもぜひ参考にしてください。

事務職

パソコンスキルを活かせる仕事の一つに、事務職があります。事務職とは、文書作成やファイリング、来客対応といった業務をこなして会社を支える仕事です。会社によってはデータ入力の仕事が含まれることもあります。

事務職はパソコンを使用する業務が多く、正社員として就職すればパソコンスキルを活かしながら活躍できるでしょう。職場によってはパソコン作業を担う事務職を「OA事務」、ファイリングや来客対応を担う事務職を「一般事務」と呼び分けているところもあるようです。パソコンスキルを活かして事務職の正社員を目指すなら、「OA事務」の求人を中心に探してみることをおすすめします。

高卒から事務職への就職は難しい?仕事内容や効果的な志望動機を解説」のコラムでは事務職の種類や求人を探す方法を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ITエンジニア

データ入力以外に正社員としてパソコンスキルを活かせる仕事には、ITエンジニアが挙げられます。ITエンジニアとは、IT技術を使ってシステムの構築や運用を行う仕事のこと。基本的なパソコンスキルはもちろん、プログラミングの知識や技術も求められます。

ITエンジニアを目指すメリットは、未経験者を歓迎している会社も多く、エンジニアとしての知識や技術を入社後に習得できることです。ITの急速な発達と普及により需要が高まっているため、より高度なスキルを得ながら働けるでしょう。

長期的なキャリアを見据えて仕事を探すのがおすすめ

正社員就職を目指して仕事を探すときは、広い視野で求人を探すのがおすすめです。「データ入力が良い」「××の仕事以外はしない」と決めつけてしまうと、あなた自身の強みや適性が十分に発揮できる仕事が見つかりにくくなってしまう可能性も。

また、労働条件や働き方も大切ですが、「自分のもつスキルを活かしたい」「就職後は××の資格を取ってキャリアアップしたい」というように、長期的なキャリアを見据えることも大切です。幅広い角度から求人を検討し、あなたに合った仕事を探しましょう。

「データ入力以外に自分に合う仕事を知りたい」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、若年層の就職支援に特化したサービスを提供しています。
専任のキャリアアドバイザーが丁寧なヒアリングを行い、あなたの適性や希望に合った求人情報を厳選してご紹介。未経験者を積極的に採用している企業の求人を業界・職種問わず扱っているため、豊富な選択肢から仕事探しができるでしょう。

また、応募書類の添削や模擬面接といった選考対策や、企業とのやり取り代行もお任せください。就職・転職活動を一貫してサポートするので、求職活動が初めてという方も安心です。
サービスはすべて無料のため、ぜひお気軽にご相談くださいね。

データ入力の正社員に関するQ&A

ここでは、データ入力の正社員に関するよくある質問に対して、Q&A方式でお答えします。転職活動でのアピール方法や求人の探し方についても解説しているので、参考にしてみてくださいね。

データ入力でフルリモートの求人は未経験者も応募可能?

データ入力の仕事は、パソコンがあれば作業が可能なため、フルリモートの求人も未経験者を歓迎している場合があります。ただし、フルリモートでデータ入力ができる求人はアルバイトやパートといった雇用が多く、正社員向けが少ないようです。

データ入力の仕事は土日休みのものが多い?

データ入力を含む事務作業を行う正社員の場合、オフィスが閉まっている土日祝日は休みの傾向にあります。ただし、休日もオフィスが空いている職場では、土日の勤務が求められるかもしれません。
また、フルリモートで出来高制の場合、納期さえ守れば土日や早朝・夜間を問わず、いつデータ入力の仕事を行ってもOKな求人もあるようです。

データ入力の経験は転職でどのようにアピールする?

集中力や作業の正確性、パソコンスキルなど、転職先に活かせる能力をアピールしましょう。「業務の進め方を工夫して効率を×%アップした」「パソコンスキルを活かして後輩の教育を担当した」といった具体的な経験を交えると、企業側に転職後の活躍をイメージしてもらいやすくなります。

データ入力の正社員求人はどこで探すと良いですか?

求人サイトやハローワーク、民間の就職エージェントなどで探すことが可能です。求人サイトは手軽に仕事を探せたり、ハローワークでは地元の求人を豊富に扱っていたりと、それぞれのサービスに強みがあります。複数のサービスを使い分けながら、魅力的な求人情報を見逃さないようにしましょう。
「効率的に仕事を探したい」「第三者のアドバイスが欲しい」という場合は、就職・転職エージェントのハタラクティブがおすすめです。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube