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受付の仕事とは?未経験で正社員求人に挑戦できる?業務内容や種類もご紹介
この記事のまとめ
- 受付の主な仕事内容は、「来客対応」「電話対応」「顧客情報の管理」など
- 受付の代表的な仕事先には企業や病院、ホテルなどがある
- 受付の正社員求人には未経験歓迎のものもあるため、未経験から就くことも可能
- 受付の仕事には、一般的にPCスキルやビジネスマナーが求められる
- 受付の仕事に適性があるか不安なら、エージェントに相談するのもおすすめ
受付の仕事に興味はあるものの「自分に向いているのか不安…」と悩んでいる方も少なくないようです。詳しく知らないと、自分に合った仕事かどうかを判断するのは難しいですよね。
志望する仕事に対する自分の適性で悩んだときは、まずその仕事について知ることが大切です。どのような業務があるのか、どのようなスキルが求められるのかなどを把握しましょう。そのうえで、自分の性格や経験と照らし合わせ、自分に合っているかどうかを考えてみることをおすすめします。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの高城さんのアドバイスを交えつつ、受付の主な仕事内容や勤め先をまとめました。未経験から受付の正社員に就けるかや、受付の仕事に必要なスキルについても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
受付の仕事内容とは?
受付の主な仕事としては、企業や施設の受付カウンターでの接客や事務処理などが挙げられます。受付は、「受付事務」や英語で「レセプション」と呼ぶことも。受付には幅広い業務があるため、業界や勤め先の会社によって担当業務や求められる役割は変わるでしょう。以下では、受付の一般的な仕事内容について解説します。
来客対応
受付の基本的な業務が来客対応です。お客さまや取引先の方が訪問された際に、最初に接するのが受付のスタッフ。笑顔で迎え、名前や来訪目的を聞き、適切な担当者に案内する役割を担っています。お客さまと会社の間の大切な架け橋となる重要な役目です。
電話・メール対応
電話やメールでの問い合わせに対応することも受付の仕事です。忙しいときでも、丁寧な声のトーンで対応することが求められます。また、あらゆるお問い合わせや連絡が受付を通じて行われるため、情報を正確に伝達する能力も必要です。
顧客情報の管理・事務処理
受付は、お客さまの訪問記録や情報をデータベース化したり、必要に応じて各種書類を作成したりするなどの事務処理を任されることもあります。情報漏洩がないよう機密性を保ちつつ、効率的に管理する能力が問われるでしょう。
施設の予約・スケジュール調整
会議室や施設の予約管理も受付で行うことが多い業務です。会社全体のスケジュールを把握し、柔軟に調整できる能力が求められます。
オフィスの環境整備
受付は、受付周辺の環境整備も担当することがあります。来訪された方に良い印象や安心感を与えるために、清潔で整った空間を維持することは大事な仕事の一つといえるでしょう。
受付の主な仕事先の種類4選
受付の主な仕事先の種類
- 企業の受付
- 病院の受付
- ホテルの受付
- 会員制のジム・フィットネスクラブ・エステ・サロンの受付
受付の仕事先は多岐にわたりますが、ここでは主な4つの職場についてご紹介します。
1.企業の受付
多くの企業にとって、受付は来客を最初に迎える大切な場所で、会社の顔ともいえます。そのため、企業のイメージダウンにならないような対応が求められるでしょう。企業の受付の主な仕事内容は、来客対応や電話応対です。そのほか、郵便物の管理、会議室の予約などの業務も担当します。
2.病院の受付
病院の受付では、患者さまやそのご家族の対応が主な業務です。診察券の受け渡し、予約受付、保険証の確認、各診療科への案内など、医療行為の前後に関わる業務が中心となります。病院によっては、会計業務や治療費の説明を行うことも。
人々の健康に関わる場所だけに、患者さまの不安を和らげるような対応や情報伝達の正確性が求められます。
3.ホテルの受付
ホテルの「フロント」とも呼ばれる受付は、宿泊客のチェックイン、チェックアウト、宿泊に関する質問対応などを行います。国内外のさまざまなお客さまが訪れるため、言葉の壁を越えたコミュニケーション能力も重要です。そのほか、宿泊予約の管理や施設の案内など、ホテルの機能をスムーズに提供する役目も担っています。
4.会員制のジム・フィットネスクラブ・エステ・サロンの受付
会員制のジムやフィットネスクラブ、エステ、サロンにおける受付では、会員を相手にした対応が主な業務です。
具体的には、会員登録・退会の手続き、利用スケジュールの調整、施設の案内といった業務をこなします。会員さま一人ひとりとの対話を通じて信頼関係を築くことも大切にされる職場です。また、快適な使用環境を保つために施設や店舗の清潔を維持する業務もあるでしょう。
未経験から正社員として受付の仕事に就ける?
受付の仕事に就くために必須の資格はないため、未経験から正社員として就職・転職できる可能性は十分にあります。ただし、外国語対応ができる人材や特定の資格保有者を募集する求人もあるので、応募要件は確認するようにしましょう。
一般的に企業が「受付」に求めているのは、来客に好印象を与えて、企業のイメージアップにつながるような人材です。そのため、未経験者の場合も、接客スキルの高さや柔軟な対応力をアピールすれば、採用される可能性があるでしょう。
未経験者が応募できる受付の求人もある
未経験者も応募できる「受付の求人」は多くあります。なかには、しっかりとした研修制度を設けており、イチから受付業務を学べる環境が整っている会社も。
そのような職場であれば、未経験から始め、徐々にスキルアップしていける可能性があるでしょう。実務経験を積むことで、その後のキャリアチェンジやキャリアアップの選択肢も広がります。
受付の仕事を目指す際に求められるスキル
受付の仕事では、以下のようなスキルが特に重宝されるでしょう。
1.PCスキル
受付の仕事には、メールの送受信や文書作成、データ管理などパソコンを使う業務が含まれる場合が多いでしょう。そのため、受付の仕事に就くことを目指すなら、PCスキルを身につけておくのがおすすめです。特に、WordやExcelといったMicrosoft関連ソフトの基本操作を習得しておくと良いでしょう。
PCスキルを習得する際は、「基本的なPCスキルって何?身につけ方や就活で役立つおすすめの資格を紹介」のコラムも参考にしてくださいね。
2.仕事先の業務に関連した資格や実務経験
受付業務や勤め先の分野に関連した資格や経験があると、就職・転職で有利に働く場合もあります。たとえば、受付の仕事全般で活かすなら簿記や秘書検定、病院の受付なら医療事務といった資格の取得を目指すと良いでしょう。また、志望先で役立つような正社員やアルバイトとしての実務経験も就活でのアピール材料になります。
3.ビジネスマナー
受付はお客さまと直接やり取りをするため、基本的なビジネスマナーが欠かせません。受付の仕事を目指すなら、丁寧な言葉遣いや敬語の正しい使い方、適切な身だしなみといったビジネスマナーを身につけておくと良いでしょう。
4.対人能力
受付はお客さまの第一印象を左右する大切な役割です。そのため、明るく丁寧な対応で、お客さまを迎えられる対人能力が重要になります。相手のニーズを把握する傾聴力や、お客さまと良好な関係性を構築できるコミュニケーション力などが求められるでしょう。
受付の仕事で英語力は求められる?
受付業務をこなすのに英語力が必要かどうかは、仕事先によります。国際的なビジネスを展開している企業や、外国人観光客を多く迎えるホテルなどでは、英語のスキルが求められることがあるでしょう。しかし、日本語が主体の職場では、受付に英語力が必須とは限りません。
受付の仕事を通じて得られるスキル
受付の仕事に従事することで、「ポータブルスキル」や「勤務先の業界に特化したスキル」を身につけられる可能性があります。以下で、具体的にどのようなスキルが得られるのかを見ていきましょう。
ポータブルスキルが身につく
ポータブルスキルとは、一度身につけたら多様な企業や職業で活かせるスキルのこと。厚生労働省では、「職種の専門性以外に、業種や職種が変わっても持ち運びができる職務遂行上のスキル」とされています。
たとえば、受付の仕事では、日々多くの人とコミュニケーションをとったり、お客さまが安心して過ごせるような対応を意識したりする必要があるでしょう。受付の実務経験にもとづく対人スキルは、どのような職業でも活かせます。
また、受付業務を通して、今後のキャリアで役立つような電話対応のマナーやメールの書き方も自然と身につけられるでしょう。
参照元
厚生労働省
ポータブルスキル見える化ツール(職業能力診断ツール)
各業界特有のスキルが身につく
受付の仕事は多種多様な業界に存在しており、働く場所によって特有のスキルを得られる可能性があります。
たとえば、医療系の施設では医療知識や患者さん対応に役立つ情報管理のスキルが、ホテルでは国籍の多様なゲストと向き合うための語学力やホスピタリティが身につくでしょう。会社の受付をしている場合は、その会社の業務知識や製品知識を習得し、専門性を深めることも可能です。
受付事務職の年収の相場
厚生労働省の職業情報提供サイトでは、「受付事務」の年収の相場は約350万円となっています。同サイトにおける「人事事務」や「総務事務」は約490万円、「秘書」は約520万円となっており、ほかの事務関連職と比べて受付事務の賃金の水準は低めのようです。
ただし、年収の相場は、勤める業界・企業や地域、経験年数、スキルなどによって異なります。仕事の関連資格を取得することで収入アップできる場合もあるため、年収額は個人の能力や状況で変動することを認識しておきましょう。
産業や学歴、地域別の正社員の年収を知りたい方は、「正社員の給料を分類別に紹介!病欠時の給与計算や前払いの可否も解説」のコラムをご覧ください。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtag
受付の仕事に向いている人は?
受付の仕事は、TPOに合わせて行動できたり、人と関わることが好きだったりする人に向いている可能性があるでしょう。以下で、詳しく解説します。
TPOに合わせた対応ができる人
受付の仕事は、ただ笑顔でいるだけではなく、TPO(場所・時間・場面)に合わせた対応が求められます。たとえば、大切なクライアントが訪れた際には特に丁寧な案内が必要になったり、緊急を要する場面ではスピーディーに対応したりすることが要求されるでしょう。
また、商材を扱うような企業だとPRイベントが開催されることもあります。イベント時には通常の受付とは異なる業務が増え、臨機応変な対応力と柔軟性が問われる場合もあるでしょう。こうした状況判断力や適切な対応力をもつ人は、受付の仕事に向いているといえます。
人と関わることが好きな人
受付は、人と直接対面する機会が非常に多い仕事です。多様な人とコミュニケーションをとるのが好きな人、人の役に立つことに喜びを感じる人にとっては、やりがいのある仕事といえます。また、接客を通して相手に好印象を与え、企業や施設のブランドイメージ向上に貢献できる人は重宝されるでしょう。
人と関わるのが好きな人は、接客業全般に向いている可能性があります。接客業の種類については、「接客業とは?代表的な職種をご紹介!向いている人や転職に役立つスキルも」のコラムで確認してくださいね。
仕事で得た情報を口外しない人
受付は多くの機密情報を扱うこともあります。そのため、仕事で得た情報を口外せず、機微を察知して適切に行動できる人は受付として向いている可能性があるでしょう。受付には、訪れるお客さまの情報や相談内容などをしっかりと管理し、無用なトラブルを避ける責任感と守秘義務を果たすことが求められます。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
高城綾香
受付のお仕事をするにあたって求められるスキルとしては、コミュニケーション能力や臨機応変な対応力、コンピュータースキル、語学力などが挙げられます。感情が高ぶったお客さまの対応やクレーム対応をすることもありますので、ある程度の忍耐力や対応力も必要と考えられます。
受付はさまざまな人と関わりを持ち、対応していくお仕事なので、前述したようなスキルを活かして働きたい方、組織のサポートをしたい方におすすめです。
受付の仕事が自分に合っているか不安なら…
仕事を探しているときに「この職種は本当に自分に合っているのだろうか」と感じることは、誰しもが経験するもの。特に、対外的な役割が多い「受付」のような職種では、自身の適性が不安になることもあるでしょう。そのようなときは、プロに相談してみるのも一つの手です。
就職・転職エージェントに相談してみよう
就職・転職エージェントは、就職・転職活動をサポートするサービス機関です。いろいろな業界や職種の知見が豊富な就活のプロが専任でつき、あなたの性格やスキルを踏まえたうえで、多くの求人のなかからマッチする仕事を提案してくれます。
また、求人情報だけではなく、職場の雰囲気や仕事内容の実態に関する詳細な情報を聞けることも。志望企業や受付の仕事の実情をより深く理解できるため、安心感や納得感をもって就活に臨めるでしょう。
「受付の仕事が自分に合っているかどうか不安...」「受付の仕事に興味があるけど就活を成功させる自信がない…」と感じている方は、ハタラクティブに相談してみませんか?
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受付の仕事に関するFAQ
ここでは、受付の仕事に関して抱きやすい疑問や不安にQ&A形式でお答えします。
受付の仕事で辛いことはありますか?
忙しい時間帯に一人で多くの受付業務をこなさなければならないときに、「辛い」と感じることがあるかもしれません。勤め先や状況次第では、来客対応や電話対応、事務作業などの同時進行が必要になる場合もあります。
また、お客さまによっては対応が難しい場合もあるでしょう。受付に持ち込まれる要望や相談事にうまく応えられず、仕事にストレスを抱える可能性も考えられます。
受付の仕事のやりがいは何ですか?
企業や施設の顔として、組織のイメージアップや運営に貢献できる点は、受付の大きなやりがいといえます。
また、スムーズな案内ができたり、お客さまから「ありがとう」とお礼の言葉をもらったりしたときにやりがいを感じる人もいるでしょう。そのほか、幅広い業務を通してビジネスシーンで必要なスキルを習得できるのも受付という仕事の魅力です。
受付の志望動機を作成する際のコツは?
受付の志望動機を作成する際は、具体的なエピソードを交えて、「なぜ受付の仕事に就きたいと思ったのか」を明確に伝えることが大切です。
さらに、他社ではなく応募先企業にこだわる理由を志望動機に盛り込むことで、自身の入社意欲をアピールできます。採用担当者に「この人なら受付を任せても大丈夫そう」と思ってもらえるよう、仕事で求められるスキルやマナーへの理解も示すとより良いでしょう。
未経験から受付の正社員求人に挑戦できますか?
はい、挑戦可能です。受付の仕事は資格なしで就けるため、経験やスキルを問わない求人も多数あります。企業によっては、未経験者向けに入社後の研修制度を設けている場合も。このような企業であれば、未経験者の方も仕事を始めやすいでしょう。
また、受付の採用選考では、「人と接することが好き」「明るく丁寧な対応ができる」といった人柄を重視する企業も少なくありません。採用される可能性を高めるためには、履歴書や面接で自身の強みや熱意をしっかりとアピールすることが重要です。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube