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準公務員の特徴は?おすすめな人や注意点まで解説

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この記事のまとめ

  • 準公務員とは、公務員ではなく民間企業に就職している正社員のこと
  • 準公務員として働くには、郵便局員や公共図書館職員などの業務の選択肢がある
  • 準公務員は給与面が安定していて転勤のリスクが低いが、厳しい規則がある
  • 準公務員の仕事は求人サイトや企業のWebサイト、エージェントで探すのが手

「準公務員は何の業務をする立ち場?」「公務員ではないの?」という疑問をお持ちの方は多いようです。仕事内容や待遇など、公務員とどのような違いがあるのか気になりますよね。

準公務員は公務員と違って民間企業へ就職しますが、公務員のように守秘義務や接待・賄賂の禁止といった規則があります。公共性の高い立場であるため、刑法も公務員と同じものが適用されるようです。

このコラムでは、準公務員の特徴を「職業とその業務内容」「メリット」「向いている人」などに分けて解説しています。キャリアアドバイザーの北島さんのアドバイスを交えて規則に関する注意点についても紹介していますので、ぜひご覧ください。

準公務員とは?

準公務員は、「みなし公務員」とも呼ばれ、公務員ではなく民間企業に就職している正社員です。公務員のように国やその地域に属しているわけではありませんが、公共性や公益性のある仕事をする立場なので、厳しい規定があるのが特徴の1つ。特定非営利活動法人(NPO)や地方独立行政法人、公益法人などといった組織の団体職員、日本銀行の役員などが該当しますよ。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

北島愛純

北島愛純

準公務員になるには、国や地方公共団体が実施する公務員試験を受験する必要はありませんが、各企業が独自で実施する採用試験を受験して合格しなければなりません。
働き口は、求人サイトで見つけることが可能です。インフラ事業など公共性・公益性の高い職種になるため、入社後は安定した収入や待遇面が期待できますよ。

準公務員の仕事一覧

将来の金銭的な不安がないとしても、実際の準公務員の仕事が自分に合うかは重要なポイントですよね。

ここでは、準公務員の職業をいくつかご紹介します。どのような職業があるか、ぜひ参考にしてみてください。

郵便局員

郵便局員は、郵便物の受け付けや配達などを行います。切手やはがきなどを販売することもあり、自分が担う仕事によっては地域に住む人々とコミュニケーションを取ることが多くなるでしょう。

公共図書館職員

公共図書館職員は、図書の管理や貸出、資料の整理などを行います。本を探す方のサポートをしたり、テーマごとに本を選定してイベントを企画したりすることも業務内容です。

応募時に司書の資格が必須かどうかは図書館によって異なるので、採用情報を確認してみましょう。

銀行員

銀行員は、通貨・紙幣の発行や資金貸し出しといった業務に当たります。

準公務員で銀行員として働くには、政府の銀行に就職しなければいけません。メガバンクや地方銀行の職員は準公務員に該当しないので、注意しましょう。

ガス会社職員

ガス会社の職員は、地域の家庭や企業へガスを供給したり、営業を行って新規顧客を開拓したりします。インフラ事業であるため、収入や待遇の安定性があるといえるでしょう。

電気会社職員

電気会社の職員は、電力の供給や設備の管理を行います。ガス会社と同じくインフラ事業の1つであるため、入社後は安定した働きやすさがあるでしょう。

通信会社職員

通信会社の職員は、電話やインターネットの設定・管理などを行います。通信会社もインフラ事業であるため、安定性を求める人におすすめです。現代社会を支える通信インフラの重要性がますます高まるなか、人気の職種ともいえます。

安定した職業に就きたい!その見分け方とおすすめの職種を紹介」のコラムでは安定した職業や業界の例を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

準公務員の特徴

準公務員の特徴

  • やりがいを感じる仕事が多い
  • 給与面が安定している
  • 女性が働きやすい

ここでは、準公務員のメリットともいえる特徴について解説。先述した準公務員の仕事の代表例を踏まえて、実際に働いて得られるものは何かを考える際に参考にしてみてくださいね。

1.やりがいを感じる仕事が多い

準公務員の業務は、やりがいを感じる業務が多いでしょう。公益性や専門性が高いため、「社会に貢献している」という意識が生まれやすいからであると考えられます。たとえば、文化の維持・発展に関わる図書館職員や、人々の通信生活を支える通信会社職員など、自分の働きが社会とつながっているといえるでしょう。

2.給与面が安定している

公的なサービスを提供する立場にいるため、準公務員は給与面が安定しています。経済的波乱や不況でも受ける影響が少ないという強みもあるため、給与面の安定性に重きを置いて職業を決めたい方は納得のいく就職先となるでしょう。

3.女性が働きやすい

準公務員の職場は、多くの場合、ワークライフバランスを保つためのサポート体制が整っていることが特徴です。年収や待遇、職場復帰できる環境も安定していると、産休を取得したり、自分のキャリアビジョンに向かって働き続けたりすることが可能になります。

手に職をつけたい女性におすすめの転職先とは?在宅で働ける仕事もご紹介!」のコラムでは女性におすすめの職種を紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

準公務員としての働き方がおすすめな人

準公務員としての働き方がおすすめな人

  • 安定性のある仕事に就きたい人
  • やりがいのある仕事に就きたい人
  • 同じ勤務地で長く働きたい人

どのような働き方が向いているかは、人それぞれ異なるもの。自分が仕事に対して求めるものを軸に、準公務員としての働き方が自分に合っているかどうか、以下を参考に考えてみてください。

1.安定している仕事に就きたい人

安定している仕事に就きたい場合は、準公務員として働くのがおすすめです。

準公務員は安定した働き方で、リストラのリスクが低いのがメリット。また、給料が安定しているため、家計の設計がしやすいという点もあります。そのため、「将来的なリスクを避けたい」「安定した生活を送りたい」という方には準公務員がおすすめです。

2.やりがいのある仕事に就きたい人

準公務員の仕事は、社会貢献性が高く、人々の生活を支える重要な役割を担っています。

たとえば、郵便局員は地域のコミュニケーションを支え、公共図書館職員は文化の発信を支えているもの。それぞれのポジションから直接的に人々の生活を豊かにする役割を果たしており、その結果として「やりがいがある」と感じられるでしょう。

3.同じ勤務地で長く働きたい人

準公務員の職種は転勤が少ない傾向にあるため、「同じ地域で長く働きたい」と考えている場合は特におすすめです。長く働くことが可能な安定した働き方なので、長い目線でキャリアを考える方、家庭との両立を考える方にとってもメリットのある選択肢となります。

未経験からリモートワークするには?おすすめの職種や正社員のなり方を紹介」のコラムではリモートワークが可能な職種の例を紹介しているので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

準公務員の注意点

準公務員の注意点

  • 守秘義務がある
  • 副業ができない
  • 接待や贈答の禁止

将来の金銭的な心配が少なく、働き方が安定している準公務員ですが、働くうえではいくつか注意点があります。
公共性のある働き方をするうえでは欠かせない信頼を守るために必要なことですので、ぜひ確認してみてくださいね。

1.守秘義務がある

準公務員には、守秘義務があります。これは、「就業先の公共機関が扱う業務に関連する情報を外部に漏らしてはいけない」という規定です。

具体的には、顧客データや業績評価、新サービスの計画など、仕事で取得できる方法全般が該当します。これらの情報は公共の機関が持つ重要な情報であるため、守秘義務を設けることで公共サービスの信頼性を保つことにつながるでしょう。

2.副業ができない

準公務員は、副業ができません。なかには副業ができる職種もありますが、多くの準公務員は副業禁止とされています。守秘義務に違反するリスクを回避し、業務に集中するための制度です。また、副業で得た利益による利害関係の発生を避ける目的もあります。

もし副業を考えている場合、副業禁止ではない求人を探したり、事前に上司や人事に相談するようにしましょう。

3.接待や贈答の禁止

準公務員は、接待や贈答が禁止とされています。民間企業に属していても、公共性のある仕事であるため、特定の利益を得るための不正な行為を回避しなければいけません。顧客や業界関係者からの贈り物や飲食の提供は、その後の業務に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

北島愛純

北島愛純

このように準公務員は、公務員のように守秘義務や副業、接待、贈答の禁止といった行動制限があります。しかし、準公務員は公務員のように法律で保護されてはいません。 また、身分保障などもされていないため、立場的には公務員よりも弱いことがあるのです。

公務員と同じ刑法が適用される

準公務員は、公務員と同じ刑法が適用されることを理解しておくことも重要です。準公務員も公務員も社会的に公益性のある役割を担っており、その行動は厳しく管理されています。不正行為をした場合、重大な刑事責任を問われることがあると知っておきましょう。

準公務員の求人を見つけるには

準公務員の求人を見つけるには、いくつかの方法があります。効率的に就職・転職活動を進められるよう、ぜひ参考にしてみてください。

求人サイトを活用する

求人サイトには、準公務員の求人情報もあります。求人サイトは、働きたい地域や職種、待遇などといったあなたの希望条件でしぼり込んで検索することが可能です。

それぞれのサイトには特色や求人の傾向がありますので、複数のサイトを併用したり、自分のニーズに合ったサイトを選んだりすると就職・転職活動がしやすいですよ。

企業のWebサイトをチェックする

各企業のWebサイト上から、直接募集情報をチェックするのも手。詳細な職務内容や採用試験の日程など、具体的な情報を多く得られます。

自分が関心のある企業のWebサイトを定期的にチェックすることにより、早期に新たな求人情報をキャッチできるでしょう。

エージェントに登録する

就職・転職エージェントも、求人情報を得る効果的な手段の一つです。

エージェントは、求職者の希望や適性を把握したうえで、相性の良い職種の求人情報を提供してくれます。また、面接対策や履歴書の作成方法など、就職活動全般をサポート。客観的なアドバイスとともに納得のいく就職・転職をしたい方は、ぜひエージェントに登録してみましょう。

20代の既卒・第二新卒・フリーター・ニートの方を対象にした就職・転職エージェントのハタラクティブは、専任のキャリアアドバイザーが自己分析の深掘りから内定獲得まで一貫して求職活動を支援します。あなたの適性に合った求人をご紹介しますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

準公務員に関するよくあるQ&A

ここでは、準公務員に関するよくある疑問をQ&A形式でご紹介します。準公務員の採用試験や中途採用で準公務員になる方法について解説していますので、ぜひチェックしてみてください。

公務員と準公務員の違いは何ですか?

公務員と準公務員の違いは主にその雇用主にあります。
公務員は国や地方自治体が雇用主となりますが、準公務員は公的なサービスを供給する一方で、民間企業である組織が雇用主です。たとえば、銀行員や郵便局員などは、民間企業運営の一方で公的な性格を持つ職業であるため、準公務員に分類されます。

準公務員の採用試験内容を知りたいです

準公務員の採用試験は、公務員とは異なり、企業ごとに異なります。
基本的には一般的な企業と同様、筆記試験と面接が主ですが、職種によっては技能試験がある場合も。また、資格の取得が必要かどうかも求人によって異なります。試験内容を知るには、希望する企業の公式サイトや求人情報をチェックするのがおすすめですよ。

中途採用で準公務員に転職するにはどうすれば良いですか?

準公務員への中途採用での転職は、一般的な転職と同様に、求人情報を探して応募するという方法が基本となります。また、準公務員は公共性のある役割を持って働くため、「前職で不祥事を起こさなかったか」といった観点で経歴を確認されることもあります。

給料面で安定性のある仕事に就きたいです

給料面で安定性のある仕事は、準公務員がおすすめ。準公務員は経済動向に左右されにくく、企業の業績不振などによる解雇リスクが低いからです。
給料面以外にも働くうえでの希望条件がある場合は、就職・転職エージェントに登録してみるのも手。ハタラクティブでは、キャリアアドバイザーが無料で自分の適性に合った求人を紹介しますので、ぜひご相談ください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube