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ハウスクリーニングとはどんな仕事?年収や志望動機を書くときのコツを解説

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この記事のまとめ

  • ハウスクリーニングとは、日常的に掃除が行き届かない箇所の掃除を行う仕事
  • ハウスクリーニングの仕事の収入は、平均271万6,000円ほど
  • ハウスクリーニングの仕事は、綺麗好きな人や計画立てて仕事をする人に向いている
  • ハウスクリーニングの需要は、少子高齢化の影響もあり増加している

「ハウスクリーニングという仕事は何をする仕事?」と疑問に思う方もいるでしょう。仕事内容やどのような人が向いているかが分からないと、就職・転職するか判断に迷いますよね。

ハウスクリーニングはサービス利用者の自宅や事務所の隅々までしっかりと掃除を行い、利用者が快適に過ごせる空間を作る仕事です。未経験者も挑戦可能ですが、重い家具を運んだり、部屋の隅々まできちんと目を配ったりする必要があるため、体力面や精神面に自信があるという方にはおすすめの仕事といえるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの北島さんのアドバイスを交えながら、ハウスクリーニングの仕事内容をまとめています。また、ハウスクリーニングの仕事が向いている人の特徴や志望動機の書き方も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

ハウスクリーニングとは?

ハウスクリーニングとは、清掃作業員が利用者の自宅や事務所、空き家などの掃除を代行して行うサービス業です。目に見える部分の掃除に限らず、エアコンのフィルターや排水口の掃除、床のワックスがけなど専門知識や技術を駆使して日常的な掃除ではなかなか手が届かない部分の掃除を代行するため、「掃除のプロフェッショナル」といえるでしょう。

ハウスクリーニングと家事代行との違い

ハウスクリーニングと似た仕事として、家事代行があります。家事代行もサービス利用者の住居や部屋の掃除を行うという点では同じですが、掃除の専門性が異なるでしょう。

ただし、家事代行が行うのはあくまで日常的に行われる掃除の代行。対応するのは家事代行スタッフなので専門的な清掃は難しく、掃除に必要な道具も基本的にはサービス利用者が自身で用意する必要があります。

一方、ハウスクリーニングは掃除のプロフェッショナルが掃除を行うため、専門的な道具や知識を用いて部屋全体を細部までしっかりと綺麗にします。就職や転職の際の情報収集の際に、求人情報を見比べてみても良いでしょう。

家事手伝いを過去にしていたという方は、家事代行やハウスクリーニングはおすすめの就職先です。「家事手伝いはニートと同じ扱い?違いや正社員就職が不安な時の対処法を解説」のコラムで家事手伝いから就職するときの

ポイントを解説しているので、ぜひご覧ください。

ハウスクリーニングの仕事場

ハウスクリーニングの仕事は、サービス利用者の依頼場所によってさまざまな場所で行われます。代表的な場所は一般家庭ですが、企業の使用する事務所やオフィスビル、施設などの公共機関も対象になるでしょう。

一度の仕事で家のさまざまな場所を掃除するのが一般的ですが、場合によっては、部分的に仕事を依頼されることもあります。たとえば、基本的な掃除はできるが、仕事が忙しいためエアコンやお風呂場の掃除だけハウスクリーニングに頼むという場合もあるでしょう。

ハウスクリーニングのやりがい

ハウスクリーニングの仕事でやりがいを感じる瞬間は、努力が目に見えて成果が実感できることが挙げられます。自分が任された部屋にあった汚れやカビを、持っている知識や技術を活かして掃除し、綺麗になった部屋を見たときには達成感を得られるでしょう。

また、サービス利用者から感謝の言葉をかけられることもあります。自分の仕事がしっかりと評価され、感謝の気持ちを真っすぐに伝えてもらえるのは、ハウスクリーニングの仕事をやるうえでやりがいを感じる瞬間といえるでしょう。

ハウスクリーニングの大変な点

ハウスクリーニングの仕事をするうえで大変なことは、体力仕事である点です。部屋の掃除は想像よりも体力を使うことが多く、細部まできちんと清掃をしなければならないため、常に注意を払わなければなりません。

また、エアコンやキッチン周りの清掃だけでなく、部屋の床掃除をする際には家具をどける必要もあるため力仕事になるでしょう。家具をどける際には床や壁に傷をつけないようにするのはもちろん、インテリアを壊さないようにしたり注意を払うため緊張感を持つことが大切です。

そのため、肉体的にも精神的にも大変な部分があるということは覚えておく必要があります。

ハウスクリーニングの仕事

ハウスクリーニングの仕事では、プロ専用の洗剤や器具を使用して徹底的に掃除を行います。以下では、ハウスクリーニングが行う代表的な仕事の内容を解説します。

床掃除

ハウスクリーニングが行う床掃除は、床を掃除機で掃除したり、雑巾がけをするだけではありません。専門の道具や洗剤などを用いて、こびりついた汚れやシミをしっかりと取り除きます。

また、汚れを落とすだけでなく、仕上げにワックスを使用してピカピカにするまでが仕事といえるでしょう。

レンジフード

レンジフードとは、キッチンコンロの上部に設置されている料理中に発生する油煙や臭いを吸い込んで屋外に排気するためのものです。レンジフードを掃除するときはファンを取り外すだけでなく、すべてのパーツを一度取り外し、それぞれのパーツごとにしっかりと専門道具を用いて掃除を行います。

水回りの掃除

水回りの掃除ではキッチンシンクはもちろんのこと、風呂場やトイレといった家の水回り全般の掃除を行います。特に、水回りはカビが発生しやすく、石鹸や洗剤などが固形化してこびりつきやすい場所なので、プロに掃除を任せたいと考える人もいるでしょう。

水あかやカビなどのこびりついた汚れの掃除と、コーティングなどによって綺麗な状態を保ちます。

エアコン点検・掃除

エアコンの点検・掃除もハウスクリーニングの仕事です。エアコン点検・掃除でもフィルターを外してほこりを取るだけでなく、パーツを分解し一つ一つの洗浄まで行います。

水回り同様にエアコンにもカビが繁殖しやすいです。定期的に掃除をしなければ、臭いが発生する可能性があるので「きつい仕事」と感じる人もいるでしょう。

ハウスクリーニングといった清掃業の正社員となることがキツイといわれる理由は、「清掃員の正社員ってどう?きついって本当?年収や面接のコツを解説」のコラムでも解説しているので、参考にしてみてください。

ハウスクリーニングの年収

厚生労働省の「令和4年賃金構造基本統計調査(p.10)」によると、ハウスクリーニングを含む「生活関連サービス業、娯楽業」の平均賃金は271万6,000円となっています。職業情報提供サイト(日本版O-NET)の「ハウスクリーニング@https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/487」にハウスクリーニングの平均月収は23.2万円とあり平均年収は約278万円となるので、生活関連サービス業の平均賃金より上回る可能性があるでしょう。

また、会社や勤続年数、賞与の有無などによって変動はあるので、求人情報や転職に関する情報収集を行ったうえで就職を検討してみることがおすすめです。

参照元
厚生労働省
ハウスクリーニング

令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況

 

ハウスクリーニングの仕事における将来性

ハウスクリーニングへの就職や転職をするにあたって、ニーズや将来性を知っておくと良いでしょう。以下では、ハウスクリーニングのニーズとキャリアアップを見越した仕事選びとしての判断材料を解説するので、参考にしてみてください。

ハウスクリーニングのニーズ

少子高齢化の影響から、一般住宅におけるハウスクリーニングの需要は高まっているでしょう。年齢が重なるにつれ、家事が思うように体が動かず掃除できない、重い家具が運べずに隅々まで清掃ができないなどの悩みを持つ高齢者の方は少なくありません。

また、若い人の間でも仕事が忙しい人は家事に使える時間が少ないため、常に一定数のサービス利用者がいます。家事代行やハウスクリーニングといった代行サービスは、今後も需要がなくならない職業といえるでしょう。

ハウスクリーニングのキャリアアップ

ハウスクリーニングは仕事の性質上、顧客と直接コミュニケーションを取りながら進めていく仕事になります。キャリアアップのためには、丁寧な清掃スキルと誠実な人柄が求められるでしょう。

また、ハウスクリーニングの仕事で収入をさらに伸ばしたいという方は、独立するのも方法の一つです。仕事のノウハウを企業で取得し、個人で仕事を取れるようになれば大幅な年収アップも期待できるのでキャリアプランを明確にしておくと良いでしょう。

キャリアプランを明確にしておくことで目標が立てられるので、モチベーションの維持にもつながります。キャリアプランの立て方は、「面接でのキャリアプランの答え方は?例文や思いつかない際の対処法もご紹介」のコラムで解説しているので参考にしてみてください。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

北島愛純

北島愛純

ハウスクリーニングの仕事は、家事代行サービスより専門的な仕事になります。主な仕事内容は、一般家庭の住居や空室を対象とした清掃をする作業です。

ハウスクリーニングの仕事で大変な面は、住居や家電などを傷つけないよう清掃しないといけない点や、広範囲の清掃範囲であることなどの体力面が挙げられるでしょう。また、需要が高まっているため、ハウスクリーニング技能士という国家資格を取って独立開業するのもおすすめですよ。

ハウスクリーニングで役立つ資格

「ハウスクリーニング技能士」という国家資格を取得することで、自身のスキルを証明できるので就活や就職後に役立つでしょう。独立を視野に入れている方は、資格をアピールすれば「この人のサービスを利用したい」と思ってくれるサービス利用者も増えやすくなります。

ハウスクリーニング技能士の資格は、3年の実務経験を経たうえで筆記試験及び実技試験を受講する必要があるので資格に関する情報を調べてみましょう。

ただし、ハウスクリーニングの仕事をするうえで、資格は基本的に必要ありません。資格がなくても就職することや業務を進めていくことは可能です。

資格以外で企業が重視していることの理解を深めて十分にアピールできれば、未経験からの就活や転職活動が有利に進められるでしょう。「資格なしは就職で不利?企業が資格よりも重視しているポイントを紹介!」のコラムで企業が資格よりも重視しているポイントをまとめているので、チェックしてみてください。

ハウスクリーニングの仕事が向いている人の3つの特徴

ハウスクリーニングは清掃という仕事の性質上、掃除が好きな方や細かい場所に気を遣いながら仕事ができる人に向いています。以下で、ハウスクリーニングの仕事が向いている人の特徴を挙げているので、就職や転職の参考にしてみてください。

ハウスクリーニングの仕事が向いている人の特徴

  • 真面目で綺麗好き
  • 仕事を計画的に進められる
  • コミュニケーション能力に自信がある

1.真面目で綺麗好き

部屋の隅々まで細かく掃除をする必要があるという清掃業の性質上、真面目で綺麗好きな人が向いている仕事です。また、エアコンなどは部品を分解して一つ一つ洗浄するため、細かい作業が必要になります。

部屋の掃除を日常的に行うのが好きな方や、掃除の後の綺麗になった部屋を見ることに喜びを覚えるという方は、ハウスクリーニングの仕事を楽しんで行えるでしょう。

2.仕事を計画的に進められる

仕事を計画的に進められる人は、ハウスクリーニングの仕事に向いているでしょう。清掃の仕事では、部屋のどこから手を付けていくかという計画性が求められるためです。

基本的に、サービス利用者から掃除の順番を指定されることはないので、自分で考えてどの順番で清掃をしていくと効率良く仕事ができるかを考える必要があるでしょう。たとえば、エアコンの掃除をする際には、床にほこりや汚れが落ちることが想定されるため、床掃除よりも先にエアコンの掃除をする方が効率よく仕事を進められます。

また、キッチンなどの水回りの仕事をする際にも、キッチンシンクの排水口に洗剤を撒いて一定時間放置する場合には、待ち時間を有効活用するためにキッチン下の汚れを掃除するなどの順番の工夫を行うと仕事の効率アップにつながるでしょう。

3.コミュニケーション能力に自信がある

ハウスクリーニングの仕事では実際にサービス利用者の自宅に訪問するため、コミュニケーションが必要となる仕事です。飲食店やその他のアルバイトで接客の経験がある方は、ハウスクリーニングの仕事でもそのスキルを活用できるでしょう。

コミュニケーション能力に自信がない方は、人と接する際に笑顔で話をすることや挨拶をすることを習慣づけることで、コミュニケーション能力を養っていくのがおすすめです。ただし、清掃業のなかでも一人で行える職種も存在するので、「コミュ障な人が続けやすい仕事とは?活かせる強みや仕事探しのコツも解説!」のコラムで解説するコミュ障な人が続けやすい仕事のなかから興味があるものを探してみてください。

ハウスクリーニングへ就職する方法

ハウスクリーニングへの就職を考えている方は、正社員就職を目指すか、アルバイトからの正社員登用を目指すという方法があります。アルバイトからの正社員登用の場合は、アルバイトで清掃に関するスキルや専門知識、技術を学んでから正社員になるという方法です。

アルバイトからの正社員登用の利点としては、基礎を学んで自信をもって正社員として働ける点ですが、すべての企業が正社員登用を活用しているわけではないので注意しましょう。

また、ハウスクリーニングの仕事に役立つスキルは、家事・清掃スキルはもちろんのこと、コミュニケーション能力も鍛えておくことがおすすめです。実務経験を積んでからハウスクリーニング技能士の資格を取得するのも選択肢の一つとなるでしょう。

未経験から正社員を目指す場合は、「未経験でもできる仕事8選!正社員就職成功のコツもご紹介します」のコラムで心構えや就活を成功させるポイントをまとめているので、参考にしてみてください。

ハウスクリーニングへの就職で志望動機を書くときのコツ

どの職業に就職する際も同じことですが、志望動機で必要なことは「なぜその会社に就職したいのか?」を明確化することです。ハウスクリーニングの仕事では、掃除で室内を綺麗にすることが好きなことや、細部に気を配った仕事ができることをアピールすれば、採用の可能性は高まるでしょう。

以下で、未経験者と経験者それぞれの場合で、志望動機を書くときのコツを解説しているので、参考にしてみてください。

未経験の場合

未経験者の場合、ハウスクリーニングという仕事に対しての熱意を積極的に志望動機でアピールしましょう。清掃業は未経験者歓迎の求人情報も多いため、他の応募者と差をつけるためには仕事に対する意欲を明確に伝えることが採用につながる可能性があります。

実家で家事を積極的に手伝っていたことや、人の役に立つことで喜びを感じるなど、ハウスクリーニングの仕事に通じる情報を伝えることも効果的ですよ。

経験者の場合

家事代行やハウスクリーニングの職務経験があることを積極的にアピールすれば、即戦力と判断されるため内定獲得につながるでしょう。人材育成には時間やコストが掛かるため、経験者を採用したいと考える企業は一定数存在します。

前職で得たスキルや経験を活かし、応募先企業でどのように貢献したいのかを伝えることで、採用担当者にとって魅力的な人材に映るでしょう。企業にとって魅力的な志望動機を作成する方法については、「貴社に貢献したい思いを志望理由に使用して良い?締めくくり方や例文を解説」のコラムで例文と共に具体的に解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

「ハウスクリーニングの仕事に興味があるけど未経験で不安...」「初めての転職活動で何からすべきか分からない」という方は、就職・転職エージェントを活用してみましょう。就職・転職エージェントに相談すれば、就活・転職活動の進め方はもちろん、志望動機の書き方や面接での受け答え方のアドバイスも得られるので、未経験からの就活・転職活動が成功しやすくなりますよ。

就職・転職エージェントの活用を検討されている方は、ハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、20代を中心とした就職・転職活動の支援を行うサービスです。

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ご紹介する企業は担当者が実際に足を運んだ優良企業なので、社風や業務内容をお伝えすることも可能。企業とのやりとりも担当者が行うので、就活や転職活動をしたことがない方も安心して臨めるでしょう。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube