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人事とは何をする仕事?向いている人の特徴や就活で有利になる資格を解説

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この記事のまとめ

  • 人事とは、企業理念に基づいて働きやすい職場・制度の整備や人材育成・管理を行う仕事
  • 人事の主な業務内容には、「採用」「教育・育成」「評価」などが挙げられる
  • 人事の仕事のやりがいは、「人のため」になる仕事であること
  • 人事の仕事をするときは、合理的な判断やコミュニケーション能力が求められる
  • 人事の仕事に有利な資格には、社労士やキャリアコンサルタントがある

「人事とは何をする仕事?」と疑問に思う方もいるかもしれません。人事の仕事に興味があっても、具体的な業務内容が分からないと、自分に合うか判断するのが難しくなりますよね。

人事とは企業理念をもとに従業員が働きやすい職場環境を作ったり、人材の育成・管理を行ったりする仕事です。ほかにも、採用や評価など幅広い業務を行いますが、人のためになる仕事を行うので誰かの役に立つ仕事がしたい人は適しているでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの荒井さんのアドバイスを交えながら、人事とは何をする仕事かをまとめています。また、向いている人の特徴や就活で有利になる資格もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

人事とは?

人事とは、簡単にいうと、企業理念をもとに働きやすい職場環境作りや人材の育成・管理を行う仕事です。ほかにも、会社の売上・生産性を向上させて目標を達成するための採用や評価にも携わることがあるので、企業にとって重要な役割を果たしているでしょう。

人事院とは?

人事院とは内閣の所轄に配置されていて、国家公務員での人事管理を担当する機関です。人事院の人事官は総裁が1名、そのほか2名の合計3名で構成されています。

人事官の任命には「35歳以上の人」「国会での同意が必要になる」などさまざまな条件をクリアすることが求められるでしょう。主な業務としては一般的な人事部と同じように人材についての業務に携わっていて、ほかには職務に関する倫理の保持なども行います。

人事の必要性

人事部があることで従業員の管理業務も任せられるため、経営者の負担を削減できるでしょう。たとえば、企業の経営主や事業主がすべての応募者の面接や採用不採用に携わると、本来の業務へかける時間が少なくなってしまいます。また、採用や人事育成に特化した人事が優秀な人材の獲得に注力することで、企業の業績アップにつながりやすくなるでしょう。

人事と労務の違い

人事と労務では、企業内での役割が異なるでしょう。人事は組織に勤務する人々の管理や環境の整備、人材の評価などが主な業務となります。労務も従業員に関する業務を行いますが、社会保険周辺や給与、福利厚生などが主な業務になるので、人事とは違う形で携わっているでしょう。

人事や労務といった管理職のほかにも、仕事にはさまざまな職種が存在しています。「職種がわからない方へ種類を一覧でご紹介!特徴や有効な就活の進め方を解説」のコラムでは、管理職やそのほかの職種を解説に解説しているのでチェックしてみてください。

人事の年間スケジュール

人事は人にまつわる業務を行うため、時期によって業務が異なります。たとえば、春頃や秋頃は、新たな人材の確保や上半期下半期の境目として、人材の評価や異動となる人材の新たな配置の調整などが代表的な業務として挙げられるでしょう。

夏や冬になると、春秋に行う業務の準備を進めることが多いようです。大まかに人事の業務の流れを把握しておくと、年間の業務内容が把握できるようになるでしょう。

人事の主な業務内容

人事は企業に勤務する人々に携わるさまざまな業務を担当します。以下で、人事の主な業務内容を解説するので、人事の仕事に興味がある方はチェックしてみてください。

人事の主な業務内容

  • 採用
  • 教育・育成
  • 評価
  • 人事企画
  • 労務
  • 制度・環境整備

採用

人事の主な業務内容には採用が挙げられますが、人事が行う採用業務は応募者の対応だけではありません。応募者を募るために自社を紹介するイベントや説明会の開催なども業務に含まれます。

具体的に、イベント開催会場の選択や告知方法、当日の段取りなどを行う必要があるでしょう。また、イベントや説明会で入社を希望する応募者を採用するための試験準備も担当します。

教育・育成

人事は入社した人材の教育・育成も担当します。新人の研修だけでなく、スキルアップやキャリアアップの研修など、勤務している人々に向けた研修を行う場合もあるでしょう。

社内の研修を充実させていくことで会社内の人材の能力が向上し、最終的に会社の利益へとつながります。企業によっては、コンサルタントを外注して社員向けの研修を行うこともあるでしょう。

評価

人事では、社内の人材を正確に評価する業務も担うことがあります。人材の能力を正確に把握し、より高い能力を持つ人材を適切なポジションへ異動・昇進させることで、企業にとってより良い組織を形成していけるでしょう。

人事評価や査定方法は、会社ごとに異なります。自身の所属する会社や就職を希望している会社の評価制度について気になる方は、企業研究で調べてみましょう。

人事企画

人事企画も人事部で行われるでしょう。人事企画とは、働く人々の能力を最大限活かせるポジションへの配置転換や企業内のどの部門を拡張するのかなどの強化する箇所の検討、採用計画を考えることなどを行う業務です。

労務

企業によっては、労務の仕事も人事が行う場合があるようです。コラム内の「人事と労務の違い」でも労務と人事の仕事の違いを説明をしましたが、労務では従業員の勤怠管理や給与計算、ほかにも、健康診断や社会保険の手続きなどが主な業務として挙げられるでしょう。

制度・環境の整備

企業のなかで働く人々の働きやすい制度・環境作りにより、組織をサポートすることも重要な人事の仕事です。福利厚生や就業規則などをチェックし、会社で働く社員が安心して働ける制度や環境の整備を行います。

また、さまざまなハラスメントから社員を守るための制度を作ることも環境整備の一つ。働きやすい環境作りを行うことで社員の勤続年数増加に貢献し、会社組織全体の生産性向上のサポートにもつながるでしょう。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

荒井幹太

荒井幹太

人事の部門に配属になると、基本的に最初は採用業務や事務関連の業務から任されることになります。間接部門として幅広い企業にてキャリアアップを目指せるでしょう。人によっては、人事職のスペシャリストとして多くの企業にて人事領域で活躍する人もいるようですよ。

人事の仕事をするやりがい

人事のやりがいは、自分の仕事が誰かのためになること。業務のすべてが「人のため」に行うことなので、誰かをサポートすることに喜びを感じる人は人事の仕事に向いているかもしれません。以下で、人事の仕事をするやりがいを解説するので、人事の仕事をするか迷っている方は参考にしてみてください。

あらゆる場面で企業の顔となる

人事はあらゆる場面で企業の顔となるため、仕事にやりがいを感じる機会があるでしょう。企業の就活イベントや企業説明会では応募者や希望者の前に立って話し、実際に応募者と接するポジションになるため、人事は応募者にとってその企業の顔となります。

ほかにも、労務の仕事を担当する場合には、役所での手続きなどを行うことで企業の顔として認識されることがあるしょう。

教育により成長する社員と関われる

新卒からサポートを続けてきた新入社員が成長する様を見れることも、人事のやりがいといえるでしょう。教育・育成を担当するという仕事の性質上、新入社員と最初に最も多く接するポジションです。新入社員が入社する前から関わっていることも多いため、実際に働き始めて活躍する姿を見ることで達成感も得られるかもしれません。

人事の大変なところも知っておこう

人事でしか体験できないやりがいも多いぶん、大変なところも存在しています。人事の仕事は大きな責任を背負うことが人事の大変なポイントとして挙げられるでしょう。

人事は企業の経営方針に則って組織における人員の採用や教育・育成などを行うので、そのぶん人事の業務の業績や将来に関わるといえます。また、時間をかけて採用通知を出した新入社員の早期退職や内定辞退を受けることで、採用の難しさを実感することがあるでしょう。

そのため、「この仕事は自分に合わないかも」と感じる可能性があります。業務内容のミスマッチを防ぐためには、入社前にしっかり自己分析を行いましょう。自己分析で自分の強みや適性が分かれば、人事の仕事で活かせる部分や苦手とする部分が明確になるので就活に役立ちますよ。

自己分析をするときのコツは「仕事の選び方が分からない!何を基準に就活するか迷ったときの対処法6つ」のコラムで解説しているので、実践するときの参考にしてみてください。

人事に向いてる人にある11個の特徴

ここでは、どのような人が人事に向いているのか解説していきます。人事を希望している方は、自分に当てはまるものがあれば就活でアピールするときに役立ててみてください。

人事に向いてる人にある特徴

  • 「人」に対しての興味関心がある
  • 感情に流されず合理的に物事を判断できる
  • 誰かが成長している姿を見るのが好き
  • コミュニケーション能力が高い
  • 業務における進捗管理が得意
  • 正確な業務遂行が行える
  • 機密情報を適切に管理できる
  • 柔軟な対応力がある
  • 法律に関する知識を有している
  • 情報収集をこまめに行える
  • 戦略思考ができる

1.「人」に対しての興味関心がある

人事に向いている人の特徴として、「人」に対して興味や関心を持っていることが挙げられます。人事は社内で働いている人々だけでなく、就活イベントでのスタッフや企業へ応募する人々など多くの人と関わる機会があります。

また、採用関係の業務に携わる際には、少ない機会のコミュニケーションで応募者の人となりや能力などの資質を判断しなければなりません。人への興味や関心を持っている人は、相手の内面をしっかりと見たうえで深く分析できるでしょう。

2.感情に流されず合理的に物事を判断できる

業務を行ううえで感情に流されずに合理的に物事を判断し、行動できる人は人事に向いているといえるでしょう。人事は社内で働く人々を適切な部署へと配属するという仕事がありますが、本人の希望とは異なる部署への配属や異動を命じなければならない場合もあります。

また、社内の人事評価を担当する場合、ときには厳しい評価を下さなければいけないこともあるでしょう。感情的にならず、会社全体の利益や効率化のために合理的で冷静な判断を下すことが求められます。

そのため、論理的な考え方ができれば、主観的な思考を織り交ぜずに論理的かつ客観的に判断できるかもしれません。論理的思考を活かせる仕事は「IQが高い人の特徴って何?高め方を知って仕事に活かそう」のコラムで解説しているので参考にしてみて下さい。

3.誰かが成長している姿を見るのが好き

誰かが成長している姿を見ることが好きな人も人事に向いている人の特徴です。人事として採用と育成に携わることで、新入社員の成長を間近でサポートしながら見届けられます。

4.コミュニケーション能力が高い

人事の仕事は仕事の性質上、人と関わる機会が多いためコミュニケーション能力が高い人が向いています。採用はもちろん、働いている人々に労働環境についての調査をする時やハラスメント等のトラブルに介入することもあるでしょう。

また、人事は企業の顔として人前に出る機会があるので、どのような人とも良い関係を築くことが求められるかもしれません。「人と関わるのが好き」「良好な人間関係を築くのが得意」という人は、人事に向いているでしょう。

5.業務における進捗管理が得意

人事に向いている人は、業務における進捗管理が得意な人が当てはまるでしょう。人事の業務では長い期間をかけて採用や研修、労働環境の整備などを行います。長い期間をかけてコツコツと行う必要がある業務が多く、業務の進捗状況をこまめに管理できる人はその特徴をより活かせるでしょう。

コツコツと作業を進めるのが得意な人は、「コツコツできる仕事とは?おすすめの職種や向いてる人の特徴を解説」のコラムでもおすすめの仕事をまとめているので、人事以外に興味がある職種がないか探して選択肢の幅を広げてみてください。

6.正確な業務遂行が行える

正確な業務遂行が行えることも人事に求められる能力の一つです。働いている人々への給与の計算や社会保険手続きなどミスが許されない業務を担当することも多く、注意深さが求められるでしょう。

また、セミナーやイベントなどの資料作成を行うこともあるため、大勢の人に自分の作成した資料が披露されることもあるでしょう。きちんと自身で確認を行い、正確な業務の遂行が行える人は人事の仕事に向いているといえます。

7.機密情報を適切に管理できる

機密情報をきちんと他者に漏らさず適切に管理できる人は人事に向いています。人事は会社内の機密情報の管理や、個人情報の管理を担当することもあるでしょう。このような機密情報や個人情報の取り扱いを誤ってしまうと、あなた自身の信用だけでなく、企業の信用問題にも関わることもあるので注意が必要です。

8.柔軟な対応力がある

柔軟な対応力がある人は、人事の仕事に適しています。人事は人にまつわる業務を担当するため、イレギュラーや突然の事態に対応することが求められる場合があるでしょう。

たとえば、従業員が突然退職することになった場合は、退職の手続きを進めながら人材補充するための募集を行い、採用を進めていく必要があります。人に関する業務は常に状況が変化することが多いため、想定外の事態にも冷静かつ柔軟に対応できる能力は、人事の業務のなかで活かせるでしょう。

9.法律に関する知識を有している

企業で働く人々の管理を行う人事では、労働関係や社会保障関係の法律に関する知識を有していると重宝される場合があります。労働関係の法律に関する知識を有していることで、働く人々の勤務時間や残業時間の管理に役立つでしょう。

会社の労働環境の整備では、法律に違反しないことが大切です。働く人々だけでなく、企業という組織の信用を守ることが、人事としての仕事の一つといえるでしょう。

10.情報収集をこまめに行える

情報収集をこまめに行うことができる人も人事に向いている可能性があるでしょう。働きやすい環境作りを行うために、社内で働く人々がどのような思いを抱えているかなどをこまめに調査することが求められるからです。

ほかにも、社会の動きに関してアンテナを張っておくことで、法律の改正や他の企業では労働者がどんな要望を抱えているか、どの部署を強化することでより企業の価値を高められるのかなどを思案することにもつながるでしょう。

11.戦略思考ができる

戦略思考ができる人や得意な人も、人事で活躍できるかもしれません。社会が企業へ求めていることに対応するためにはどの部署を強化する必要があるのか、それに割り当てる人材はどのように選定するのかなどさまざまな要素から判断する必要があります。人事では人材の管理だけでなく、部署内の異動を含めた人材の配置なども行うため、先を見通して筋道を立てながら予測していく戦略思考が求められるでしょう。

人事の年収

政府統計の総合窓口(e-Stat)の「令和5年賃金構造基本統計調査」によれば、庶務・人事事務員の平均年収は約467万円になるでしょう。人事の年収は、企業規模や勤務年数によって変動する傾向があります。また、人事のなかで役職に就いたり、総務や営業補助にも関わったりすると、さらに収入がアップするでしょう。

正社員の給料を分類別に紹介!病欠時の給与計算や前払いの可否も解説」のコラムでは正社員の平均年収を解説しているので、比較するときに参考にしてみてください。

参照元
政府統計の総合窓口(e-Stat)
令和5年賃金構造基本統計調査

人事の将来性

仕事のなかには、AI技術の発展によってなくなる可能性があるといわれている職種があります。しかし、人事の仕事は人に携わるため、なくなる可能性は低いでしょう。

また、人事の仕事を経験することで、さまざまなキャリアへの可能性が広がります。以下で、人事のニーズやキャリアアップを解説するので、これから就活や転職活動される方は参考にしてみてください。

ニーズ

教育や研修を行うには人の手が必要となるため、将来的に人事のニーズがなくなることは考えづらいでしょう。ただし、組織の人材管理や労働環境の整備などはある程度システムで補える可能性があるので、担う仕事量は減るかもしれません。

将来的になくならない仕事を知りたい方は「10年後もなくならない仕事って?AI時代の就活のコツを解説!」のコラムで解説しているので参考にしてみてください。

キャリアアップ

人事部に配属されたばかりの段階では、新卒採用を担当することが多いようです。新卒採用の応募者と年齢が近く接しやすいことに加えて、新卒者が実際に企業に入社してからのイメージがしやすくなるということが理由として考えられるでしょう。以下で、人事で叶えられるキャリアアップの道をまとめたので、チェックしてみてください。

アシスタント業務

人事部に配属されてから新卒採用の業務に慣れてくると、上司や先輩社員のアシスタント業務へキャリアアップする可能性があります。アシスタント業務を行いながらほかの業務で知識を徐々に身に付け経験を積むことで、研修や人事考課面談を任されるようになるでしょう。

人材育成

人事としてさまざまな経験を積んだあとは、人材育成面の業務を担当することになるでしょう。人材育成は研修だけでなく、内定者フォローなどの業務も含まれます。

研修や内定者フォローでは、それぞれの対象者が不安に感じていることなどに寄り添い、企業が求めている人物像へとなれるようにフォローすることが求められるでしょう。ほかにも、社内の育成だけでなく、経歴を重ねるにつれて人事部内の新人も育成していくことでキャリアアップできる可能性があります。

マネジメント

人事としての経歴を重ねてキャリアアップしていくと、マネジメント研修を担当することもあるようです。マネジメント研修を担当する際には、経営学などの幅広い知識を学び、管理職のマネジメント業も任される可能性があるでしょう。

マネジメントを通じてさまざまな結果を残していくと、スペシャリストとして外部の講演会に呼ばれることや専門家として扱われることもあるようです。このように、人事部のなかでポジションを挙げていくことやスペシャリストとなることで、人事からのキャリアアップとなるでしょう。

人事未経験の方が目指す前に知っておきたいこと

人事は会社で働く人々の評価などを行う必要があるため、未経験の方がいきなり人事を担当することは少し難しい傾向にあるようです。ただし、「事務職のキャリアがある」「人事の業務の中で活きる資格を所持している」などの状況の場合は未経験でも可能性はあることでしょう。以下で、人事を目指す前に知っておきたいことをまとめたので、チェックしてみてください。

未経験から挑戦するのはハードルが高め

未経験で人事の仕事に挑戦するのは、仕事の性質上ハードルが高い傾向があるので注意しましょう。新卒として入社した場合は、いきなり人事部や総務部に配属されれば未経験で人事の仕事に就ける可能性があります。

ただし、新卒からの入社だからといって、最初から希望の部署に配属されない可能性があることを留意しておきましょう。また、企業によっては中途採用で人事部を募集することもありますが、ほとんどが経験者の募集となっており、未経験者の募集の枠は少ないようです。

未経験から始めやすい仕事は「未経験者の転職におすすめの業界・職種は?仕事探しのポイントを解説」のコラムで解説しているので、仕事を選ぶときの参考にしてみてください。

就職後に役立つ経験やスキルを身につけると有利になる

未経験から人事の仕事を目指したい場合は、就職後に役立つ経験やスキルを身につけると就活が有利になるでしょう。人事部の業務では高いコミュニケーション能力が求められるので、営業職や販売職の経験が活かせる可能性があります。

ほかにも、デスクワークの業務も多いことから、基本的なパソコンスキルがあることや細やかな作業を正確にやり遂げられるといった適性をアピールすれば人事への就職が近づくかもしれません。「基本的なPCスキルって何?身につけ方や就活で役立つおすすめの資格を紹介」のコラムで基本的なパソコンスキルとは何を指すのかを解説しているので、チェックしてみてください。

人事を目指すときに有利になる4つの資格

未経験者から人事部を目指す場合は、入社後に役立つ資格を所持していることで人事への就職が成功しやすくなるでしょう。以下で、保有していると人事を目指すときに有利になる資格をまとめたので、参考にしてみてください。

人事を目指すときに有利になる資格

  • 社会保険労務士
  • キャリアコンサルタント
  • 衛生管理者
  • メンタルヘルス・マネジメント検定

1.社会保険労務士

社会保険労務士とは、一般的には「社労士」と呼ばれている国家資格です。社会保険労務士の資格を取得していると、労働基準法などの働く人々にまつわる法律の知識を有している証明になるため、人事への就活で高い評価を得られるでしょう。人事ではこの資格を活かして企業内の就業規則の確認やトラブル対応もこなせます。

2.キャリアコンサルタント

キャリアコンサルタントは、2016年より国家資格となった資格です。働く人々のキャリアや能力の伸ばし方についてのアドバイスを行える知識を有していることを示せるでしょう。

3.衛生管理者

衛生管理者も、人事を目指すときに保有していると有利になる資格の一つです。企業は労働者の数に合わせて衛生管理者の数を増やす必要があるので、需要があるといえるでしょう。

衛生管理者は、主に労災や働く人々の健康障がいを未然に防ぐための知識があることの証明になります。職場の環境をより良いものへと改善することや設備の点検、さらには、労働者へ健康診断を受けるように勧めることなどが求められるでしょう。

4.メンタルヘルス・マネジメント検定

メンタルヘルス・マネジメント検定を取得していることで、社内のメンタルケアを担当できるでしょう。人事は働く人々がより働きやすい環境づくりを行っているため、労働者の悩みの相談に乗ることもあります。この検定ではストレスにまつわる知識やその対処法、上司としてどのような行動が部下に対して適切なのか、などの知識を学べるので、人事の仕事で役立つでしょう。

ほかにも、就活で役立つ資格を知りたい方は「大学中退後は資格取得したほうが良い?メリットや有利になる職種を解説」のコラムで解説しているのでチェックしてみてください。

人事になるための志望動機を書くときのコツ

未経験から人事になるのは難しいのが実情ですが、志望動機で熱意や適性をアピールすれば就職できる可能性があるでしょう。また、経験者はその会社の人事を志望する理由を明確に述べることが大切です。以下で、未経験と経験者に分けて志望動機を書くときのコツをまとめたので、参考にしてみてください。

未経験者の場合

未経験の方が人事を志望する際は「なぜ人事を志望しているのか」「自分自身が持つ知識やスキル、経験を仕事でどう活かすのか」を志望動機で具体的に伝えましょう。転職で人事を志望している方は、「前職で経験したことをどう活かすか」をアピールすると、就業意欲の高さをアピールできます。

経験者の場合

人事の経験がある場合、「前職で人事としてどのような業務を担当して、どのような結果を残したのか」を伝えるようにしましょう。また、研鑽してきたことや応募先企業を選んだ理由を実体験を交えてアピールすれば説得力が上がります。志望動機の書き方について不安な方は「志望動機書の書き方やコツは?第二新卒や未経験から転職する際の例文も紹介」のコラムで書き方のコツを解説しているので、参考にしてみてください。

「人事の仕事に挑戦したいけど受かるか不安」「志望動機がうまく書けない」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職エージェントです。

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後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube