この記事のまとめ

  • 営業職とは、企業の商品やサービスを顧客に提案し契約につなげる職種
  • 種類別に営業職の仕事内容を確認し、適性に合った仕事を選ぶことが大切
  • 営業職は「役割別」「顧客別」「業界別」に、さまざまな種類に分けられる
  • 未経験から営業職を目指すなら、就職・転職エージェントの利用がおすすめ

「営業職ってどんな仕事?」「仕事内容は?」と疑問をもつ人もいるでしょう。顧客に自社の商品やサービスを提案して契約につなげる営業職は、企業にとって必要不可欠な職種です。「新規営業」「法人営業」「メーカー営業」など、役割や業界別にさまざまな種類に分けられます。

しかし、「営業職はきつい」「ノルマがあって大変」といった声も聞かれるため、「自分には向いていなさそう」と挑戦を躊躇ってしまうこともあるのではないでしょうか。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの林さんのアドバイスを交えつつ、営業職の仕事内容について深掘りしていきます。仕事内容のほか、向いている人の特徴や業務のポイントにも触れているので、職種理解を深めるヒントにしてみてくださいね。

営業職の基本的な仕事の流れ

営業職とは、企業が扱う商品やサービスを顧客に提案し、契約につなげる職種を指します。営業活動によって企業の売上に貢献していることをダイレクトに感じられるため、やりがいのある仕事といえるでしょう。

ここでは、営業職の主な仕事内容を簡単にまとめました。仕事内容は企業によって異なるので、詳しく知りたい場合は応募先のWebサイトや募集要項を確認してみてくださいね。

営業職の基本的な仕事の流れ

  • 営業先のリサーチ
  • 提案・プレゼン
  • 見積り
  • 商品の受注
  • 商品の手配・納品
  • 請求業務
  • アフターサポート

営業先のリサーチ

営業活動を行う際は、取引相手となる企業や個人のリサーチが必要です。たとえば、企業に向けて商品を提案する際には、業種や規模、取引履歴などを調べます。
リサーチすることで、「商品が取引先にとって本当に必要か」「どのようにアプローチすれば商品が売れそうか」などをある程度把握できるでしょう。

提案・プレゼン

リサーチで得た情報をもとに、顧客に最適な提案を行うのが次のステップです。提案・プレゼンは営業活動の核心部分であり、顧客の抱える課題に対して自社の商品やサービスがどのような解決方法を提供できるかを明確に伝える必要があります

成功する提案のポイントは、「何を売るか」ではなく「どう役立つか」に焦点を当てることです。顧客目線で、導入後のビジョンを共有できれば、商談が前進する可能性が高まるでしょう。

見積り

提案に対して顧客から前向きな反応があれば、見積りの段階へと進みます。正確かつ分かりやすい見積りを作成することで、顧客の信頼を獲得できるでしょう。

見積り提出後は、顧客の反応を確認するフォローアップも欠かせません。場合によっては価格交渉になることもありますが、その際はただ値下げするのではなく、内容の見直しや付加価値の提案など、Win-Winとなる解決策を模索する姿勢が重要ですよ。

商品の受注

見積りに対して顧客の承諾を得られたら、商品の受注手続きに入ります。商品の仕様や数量、納期、支払条件などを最終確認したうえで、社内手続きを進めましょう。ミスがあると、納期遅延や誤納品などのトラブルにつながりかねません。顧客の希望する納期に対応できるよう、社内の関連部署とも連携を図る必要があります。

商品の手配・納品

適切なタイミングで商品やサービスを顧客の元に届けられるよう、手配・納品を行うことも営業職の仕事の一つです。内容によっては、製造や調整に時間が掛かることもあります。納期に遅れないようにスケジュールを調整する必要があるでしょう。

請求業務

営業職は、請求業務にも携わることもあります。請求業務の仕事内容は、請求書の作成や顧客への請求です。金額を間違えれば信用にも関わるので、ミスのないように行うことが求められるでしょう。

アフターサポート

納品後のフォローアップやクレーム対応、新たなニーズの発掘といったアフターサポートも営業職の重要な業務です。顧客が商品の使い方に困ったり商材に不具合があったりした際には、それらを解決するサポートを行います。

アフターサポートによって顧客満足度が高まると、リピート購入につながりやすくなります。顧客の口コミによって新規顧客を開拓できる可能性もあるため、アフターサポートは欠かせないといえるでしょう。

【役割別】営業職の仕事内容

営業職は役割によってさまざまな種類に分けられます。それぞれの営業スタイルには独自の特徴や必要なスキルがあり、あなたの性格や強みに合った営業スタイルを選ぶことが成功への鍵となるでしょう。以下では、役割別に14種類の営業職の仕事内容を詳しく解説していきます。

なお、以下で紹介する職業の概要は、厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tagや、ハタラクティブの「営業職とは」のコラムなどを参考に作成したものです。企業によって細かな仕事内容や待遇が異なるので、求人情報もあわせてチェックしましょう。

【役割別】営業職の仕事内容

  • 新規営業
  • ルート営業
  • 訪問営業
  • 飛び込み営業
  • 深耕営業
  • 反響営業
  • カウンターセールス
  • テレコール営業
  • インサイドセールス
  • 海外営業
  • 医薬営業(MR)
  • 受付営業
  • セールスエンジニア
  • 営業事務

1.新規営業

新規営業は、これまで取引のなかった顧客に対してアプローチする営業スタイルです。主な業務内容としては、見込み客のリストアップやアポイント獲得、商談、契約締結などが挙げられます。

仕事内容未取引またはすでに取引のある顧客に対して商品やサービスを提案し、新たな取引関係を構築する。成約後のフォローも行う。
向いている人・コミュニケーション力を磨きたい人
・精神的なストレス耐性が高い人
・チャレンジ精神旺盛な人
ポイント・獲得した新規顧客数が多いと、インセンティブがつくことがある
・営業方法は、電話で行ったり直接訪問したりとさまざま
・結果が出るまで粘り強く営業先を回る体力が必要

顧客のニーズを的確に把握し、自社の製品・サービスの価値を伝える能力が重要になるため、コミュニケーション能力や交渉力が必須です。また、断られることも多いため、粘り強さや精神的な強さも必要とされるでしょう。

2.ルート営業

ルート営業は、既存の取引先を定期的に訪問し、受注や在庫管理、情報提供などを行う営業スタイルです。具体的な業務としては、定期訪問による商品補充や新商品の案内、クレーム対応などがあります。安定した関係性を維持・強化しながら、継続的な取引を目指します。

仕事内容既存顧客との関係を維持・強化し、継続的な取引を行う
向いている人・長期的な関係構築を得意とする人
・継続的なフォローアップが得意な人
・顧客サービス精神の高い人
ポイント・既存顧客に対する営業が基本で、ノルマがあることは少ない
・長く良好な関係を維持するうえでのプレッシャーを感じることがある
・1人で複数の企業や個人の顧客をもつことが多い

小売店や飲食店向けの食品・飲料メーカー、文具・日用品メーカーなどでよく見られる営業スタイルです。新規開拓のプレッシャーが少なく、長期的な信頼関係を築けるのがメリットといえるでしょう。

3.訪問営業

訪問営業は、事前にアポイントを取って顧客先に訪問し、商品やサービスの提案を行う営業スタイルです。顧客と直接対面することで、細かなニーズや反応を確認しながら営業活動ができる点が強みとなります。

仕事内容顧客の元へ直接出向いて商品やサービスの提案・販売を行う
向いている人・移動や外回りを苦に感じない人
・対面での商談を得意とする人
・表情や態度が明るく、社交的な性格の人
ポイント・営業職の基本的なスタイル
・事前にアポイントを入れるかは、企業や状況によって異なることがある(アポイントを入れない営業方法=飛び込み営業)
・商品やサンプルを持って移動しなければいけないことがある

訪問営業の特徴は、顧客の表情や反応を見ながら商談を進められるため、提案内容をその場で調整できることです。効率的なスケジュール管理と、限られた時間内で信頼関係を構築する能力が求められるでしょう。

4.飛び込み営業

飛び込み営業は、事前アポイントなしで企業や個人宅を訪問し、商品やサービスの提案を行う営業スタイルです。短期間で多くの見込み客にアプローチできる反面、断られる確率も高いため、強いメンタルと優れた交渉スキルが必要となります。

仕事内容顧客の元へ直接出向いて商品やサービスの提案・販売を行う
向いている人・移動や外回りを苦に感じない人
・対面での商談を得意とする人
・表情や態度が明るく、社交的な性格の人
ポイント・事前にアポイントを入れるかは、企業や状況によって異なることがある(アポイントを入れる営業方法=テレアポ営業)
・商品やサンプルを持って移動しなければいけないことがある
・ノルマが設定されていることがある

この営業スタイルの最大のメリットは、新規顧客の開拓効率の高さです。成功するためには、短時間で信頼を勝ち取るための第一印象の良さや、簡潔かつ魅力的な提案力が求められるでしょう。

5.深耕営業

深耕営業は、既存顧客との関係をさらに深め、取引額の拡大や新たなニーズの発掘を目指す営業スタイルです。すでに信頼関係が構築されている顧客に対して、追加提案や他部署への横展開を図ることで、顧客単価の向上を目指します。

仕事内容既存顧客との関係性を深め、新たなニーズを発掘して取引を拡大する
向いている人・長期的な関係構築が得意で、そのうえで潜在ニーズを読み取れる人
・戦略的な思考ができる人
・粘り強くコミュニケーションを取れる人
ポイント・既存顧客に新たな価値提案を積極的に行い、取引を拡大させることが目的
・顧客の要望に応じて臨機応変な対応を取る能力が求められることが多い
・営業効率が良い傾向がある

この営業スタイルでは、顧客の業界や事業に関する深い知識と、長期的な視点での関係構築が重要となるでしょう。また、顧客の潜在的なニーズを引き出すためのヒアリング能力も求められます。

6.反響営業

反響営業は、広告や問い合わせなど、顧客からのアクションに対して営業活動を行うスタイルです。Web上の問い合わせフォームやサービス資料請求、電話やメールでの質問に対応し、商談につなげていく業務が中心となります。

仕事内容広告を見た見込み客からの問い合わせに対応して営業活動を行う
向いている人・ヒアリング力が高い人
・論理的に説明できる人
・マーケティング力や分析力がある人
ポイント・興味のある顧客への対応が中心となるため、成約につながりやすい
・顧客のニーズに寄り添う提案がメインとなるため、精神的なプレッシャーが少ない
・営業職が未経験の人も挑戦しやすい

顧客はすでに何らかの関心をもっているため、その関心に沿った適切な提案が求められます。顧客のニーズを正確に把握するためのヒアリング力と、問い合わせの背景にある真の課題を見抜く洞察力が成功の鍵となるでしょう。

7.カウンターセールス

カウンターセールスは、店舗や窓口に来店した顧客に対して、商品やサービスの提案・販売を行う営業スタイルです。顧客が自ら足を運んでくるため、一定の購買意欲がある状態でのセールスが可能です。家電量販店や携帯電話ショップ、銀行窓口などで行われる営業がこれにあたります。

仕事内容店舗に来店した顧客に対して商品やサービスを提案・販売する
向いている人・初対面の人と円滑に会話できる人
・プレゼンテーションが得意な人
・基本的なビジネスマナーを身につけている人
ポイント・顧客との距離が近く、直接反応を感じられる
・新規顧客獲得に難しさを感じやすい
・シフト制で働く場合が多い
・接客やコールセンターで働いた経験があると活躍しやすい

この営業スタイルの特徴は、顧客が能動的に来店しているという点です。成功するためには、顧客の来店目的を素早く見極め、適切な商品提案ができる専門知識と、信頼感を与える接客マナーが求められるでしょう。

8.テレコール営業

テレコール営業は、電話を主な手段として商品やサービスの提案・販売を行う営業スタイルです。顧客を直接訪問しないため、移動の負担は少ないですが、口頭だけで商品やサービスの魅力を伝えなくてはいけません。

仕事内容電話のみを使用して商品やサービスの提案から成約までを完結させる
向いている人・聞き上手かつ簡潔に話せる人
・顧客の課題を引き出せる人
・ストレス耐性の高い人
ポイント・移動せずに商品やサービスを顧客に伝えられるのがメリット
・ノルマが設定されていることがある
・声だけで円滑なコミュニケーションを取るスキルが身につく

顔が見えない状況で信頼を得なければならないため、声のトーンや話し方、言葉選びなど、音声コミュニケーションのスキルが非常に重要となります。また、断られることも多いため、メンタルの強さや粘り強さも求められるでしょう。

9.インサイドセールス

インサイドセールスは、オフィスから電話やメール、オンライン会議などのデジタルツールを活用して行う営業スタイルです。従来のテレアポとは異なり、単なる電話営業ではなく、デジタルマーケティングと連携した戦略的な営業アプローチを行います。

仕事内容電話やメール、オンラインなどのツールを活用して見込み顧客に営業活動
向いている人・データ分析が好きな人
・ストレス耐性がある人
・相手の話をよく聞け、説明が上手な人
ポイント・ただ単にアポイント獲得をするのではなく、見込み顧客との中長期的な関係構築も目的
・キャリアアップ後は、チームのマネジメントを担う道もある
・電話での新規顧客開拓実績があると入社後も活躍しやすい

インサイドセールスの大きな特徴は、データ分析に基づく効率的なアプローチです。移動時間がないため、1日により多くの顧客とコンタクトできる効率性もメリットといえるでしょう。

先述のカウンターセールスやインサイドセールスは、店舗や事務所で営業活動を行う内勤営業の一種。内勤営業の仕事内容や魅力を詳しく知りたい人は、「内勤営業とは?きついって本当?仕事内容や向いている人について解説!」のコラムをご確認くださいね。

10.海外営業

海外営業は、国外の企業や顧客を対象に営業活動を行うスタイルです。グローバル市場での事業拡大を目指す企業にとって重要な役割を担います。

仕事内容自社の商品やサービスを海外の顧客に販売し、国際的な販路開拓を行う
向いている人・交渉力、問題解決力がある人
・異文化に関心がある人
・語学力を活かして仕事をしたい人
ポイント・異文化に触れながら実績を積める
・現地の法規制によっては、営業方法を変える場合がある
・現地で営業する場合と、日本国内から営業する場合がある

海外に赴任して顧客を直接訪問するほか、国内に勤務して現地の担当者とやり取りすることもあるでしょう。言語力だけでなく、異文化理解やグローバルビジネス感覚が求められる、専門性の高い営業職です。

11.医薬営業(MR)

医薬営業(MR:Medical Representative)は、製薬会社の営業担当として医師や薬剤師に医薬品の情報提供を行う専門職です。販売促進だけでなく、医薬品の適正使用を促進する医療情報活動が主な役割となります。

仕事内容医療関係者に薬の情報を提供し、患者の治療に役立つ医薬品を提案する
向いている人・医療や医薬品に関する関心がある人
・1日に何件も訪問し商品説明をする体力がある人
・チームワークを意識して働ける人
ポイント・担当施設に実際に出向いて情報提供を行う
・専門知識を身につける時間を考慮して35歳以下が条件の求人が多い
・医療関係者とオンラインでコミュニケーションを取るケースが増加している

MRの主な業務は、担当エリア内の病院や診療所、調剤薬局を訪問し、自社医薬品の効能や副作用、用法・用量などの情報提供を行うことです。健康に関わる医薬品の情報を取り扱うため、高い専門性が求められます。

12.受付営業

受付営業は、サービス利用者が最初に接する窓口として、来店顧客の応対から契約締結までを担当する営業スタイルです。展示会やイベント、ショールームなどでよく見られます。

仕事内容受付に座っている際、来店した顧客の購入依頼などに対応する
向いている人・相手のニーズを汲み取るコミュニケーション能力がある人
・突発的な質問に対する柔軟な対応力がある人
・笑顔で礼儀正しい対応ができる人
ポイント・確実に購入につなげられるよう、丁寧な対応が必要
・商品やサービスに関する詳しい知識が求められる
※ハタラクティブ調べ

顧客は一定の関心をもって来店するため、その興味を適切に育て、契約へと導くことが求められます。訪れた顧客を確実に契約につなげる重要な役割を担っているといえるでしょう。

13.セールスエンジニア

セールスエンジニアは、技術的な知識・スキルをもちながら営業活動を行う専門職です。特に複雑な製品やシステム、ソフトウェアなどの技術領域で重要な役割を果たします。

仕事内容自社の製品やサービスを、技術面の専門知識を活かして提案する
向いている人・エンジニアリング(工学)や設計など理系の知識がある人
・製品の良さを伝えるプレゼンテーション能力がある人
・コミュニケーション能力がある人
ポイント・営業職とエンジニアを兼務するため、どちらの職種のキャリアプランも描ける
・ITやIoTの進歩に伴って、需要は拡大傾向にある
・一般的な営業職に比べて、ノルマが厳しくない傾向がある
※ハタラクティブ調べ

顧客の技術面での課題を理解し、最適な製品やサービスを提案できる点が、一般的な営業職との大きな違いです。顧客の要望や技術的な質問に対して、分かりやすく説明できる知識とスキルが求められるでしょう。

セールスエンジニアの仕事内容は、「技術営業とは?営業職と違う?向いている人の特徴や感じられる魅力を解説」のコラムで詳しく紹介しているので、あわせてご覧ください。

14.営業事務

営業事務は、営業部門のバックオフィス業務を担当するポジションです。営業担当者が最前線で顧客対応に集中できるよう、さまざまな事務作業や情報管理をサポートします。

仕事内容営業部門の事務作業を担当し、見積作成や顧客対応で営業をサポートする
平均年収511.9万円
向いている人・顧客対応に必要なビジネスマナーとコミュニケーション力がある人
・PCスキルがあり、複数の業務を同時に進められる人
・営業部門と顧客の間に立って、適切な判断ができる人
ポイント・1人あたり平均3〜5人の営業担当をサポートする
・秘書や英文事務など、より専門性の高い職業へキャリアアップすることがある
・海外企業や海外と取引のある場合は、英語力が必要なことがある

参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 営業事務

営業事務の主な業務内容には、受発注管理や見積書・契約書・請求書の作成、営業資料の準備、スケジュール調整などがあります。直接的な営業活動は行わないものの、営業チームの効率性と成果に大きく影響する重要な役割です。

【顧客別】営業職の仕事内容

営業職は、営業の対象が「法人」か「個人」かによって2つに分類できます。顧客によって、取り扱う商材や求められるスキルに違いがあります。ここでは、法人営業と個人営業の特徴と仕事内容を紹介するので、仕事を選ぶときの参考にしてみてくださいね。

【顧客別】営業職の仕事内容

  • 法人営業(BtoB)
  • 個人営業(BtoC)

法人営業(BtoB)

法人営業は、企業を対象とした営業活動です。自動車のような有形商材のほか、金融商品や人材サービスなどの無形商材を提案することもあります。

仕事内容企業を対象に製品やサービスを提案・販売する営業活動で、BtoBとも呼ばれる
平均年収652.6万円
向いている人・精神力が強い人
・論理的な思考ができる人
・失敗から学べる人
ポイント・成果、頑張りが評価や収入に反映されやすく、業界によっては高年収が狙える
・大きい金額を扱えるため、組織のなかでも重要度が高い
・経済や業界の動向に関する知識も求められる

参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag コンサルティング営業(IT)

経営層を相手に営業活動を行う場合もあるので、ビジネススキルを求められます。個人営業と比べて金額の大きい契約につながりやすい仕事といえるでしょう。

個人営業(BtoC)

個人営業の仕事は、一般の消費者へ商品やサービスを提案することです。自動車や保険、インターネット回線など、個人の生活に密着した商品を取り扱う傾向があります。エンドユーザーへ直接営業するため、顧客の悩みやニーズを聞きやすいのが特徴です。

仕事内容一般消費者や個人事業主を対象に製品やサービスを提案・販売する営業活動で、BtoCとも呼ばれる
平均年収594万円
向いている人・初対面で好印象を与えられる人
・信頼関係を築くのが上手な人
・顧客満足度を意識して行動できる人
ポイント・業界や実績次第によって高収入を狙える
・個人の営業スキルや顧客との相性が契約に直結しやすい
・個人で実績を積んだらチームマネジメントを任せてもらえることがある

参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 自動車営業

個人営業では、コミュニケーションスキルが重要です。相手と信頼関係を築くことで、成果につながりやすくなるでしょう。

【業界別】営業職の仕事内容

営業職は業界によって特徴が大きく異なります。ここでは、おもな業界別の営業職の特徴と仕事内容を見ていきましょう。

【業界別】営業職の仕事内容

  • メーカー営業
  • 商社営業
  • 代理店営業
  • 不動産営業
  • 金融・保険営業
  • コンサルティング営業

メーカー営業

メーカー営業は、自社で製造した製品を販売代理店や小売店、または直接エンドユーザーに販売する営業スタイルです。製品に対する深い知識と、その価値を伝える力が求められます。

仕事内容メーカーが自社開発した商品を直接顧客に提案し販売する
平均年収618.3万円(※)
向いている人・専門知識の習得に意欲的な人
・技術的な内容を理解できる人
・長期的な関係構築が得意な人
ポイント・アフターフォローも営業業務の一環とされることがある
・ルート営業や反響営業の形を取ることが多い
・企業によっては、企画や開発の段階から他部署と連携して進める

参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 食品営業(食品メーカー)

この業界で活躍するには、製品の仕組みや特性を理解し、分かりやすく説明する能力が不可欠といえます。たとえば、ただ「高性能なカメラ」と説明するだけでなく、「このカメラは、AIが自動で最適な設定を行うため、誰でもプロのような美しい写真が撮れます」といったように、技術が顧客にどのようなメリットをもたらすかを具体的に伝えられることが重要になるでしょう。

商社営業

商社営業は、メーカーと顧客をつなぐ中間業者として、さまざまな商品やサービスの取引を仲介する営業スタイルです。幅広い商材を扱い、調達から物流、販売などを一貫して担うことが特徴です。総合商社と専門商社では扱う商材や規模が異なりますが、いずれも取引先との関係構築が重要でしょう。

仕事内容企業間の商品取引を仲介し、国内外での売買や投資、物流、決済までを一貫して担う
平均年収618.3万円
向いている人・自分の意見を明確に伝える力がある人
・チームワーク力や協調性がある人
・語学や貿易に関する知識に関心がある人
ポイント・海外や海外への出張、時差による深夜残業をする可能性がある
・若手からのうちから海外赴任を経験できる場合がある
・人材育成に力を入れていることが多い

参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 商社営業

この業界で求められるスキルとして、幅広い商材知識や価格交渉力、情報収集・分析力などが挙げられます。総合商社と専門商社では扱う商材や規模が異なりますが、いずれも取引先との関係構築が重要です。

代理店営業

代理店営業の仕事内容は、自社の代わりに商品やサービスを販売してくれる代理店に対して、製品やサービスを販売する営業スタイルです。商品情報の提供や関連制度の説明、販売や経営に関するアドバイスなどを行い、代理店の営業活動を支援します。

仕事内容メーカーや企業の商品・サービスを代理店に販売促進支援する
平均年収500.8万円
向いている人・高いコミュニケーション力を持つ人
・きめ細かなサポートができる人
・継続的な学習意欲がある人
ポイント・1人で数十社の代理店の支援を行うことが多い
・経験を積んだら、独立して代理店を立ち上げることがある
・学歴や経験問わず挑戦できるが、保険を取り扱う代理店の場合は資格取得が義務になっている

参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 代理店営業(保険会社)

担当する商品・サービスの深い知識はもちろん、本社との良好な関係構築能力や、地域市場の特性を理解する力が求められます。また、同じ商品を扱うほかの代理店との差別化を図るために、付加価値サービスの提供や、きめ細かなサポート体制の構築が重要となるでしょう。

不動産営業

不動産営業は、住宅や土地、オフィスビルなどの不動産物件の売買や賃貸の仲介を行う営業スタイルです。主に売買仲介、賃貸仲介、開発分譲などの分野があります。

仕事内容顧客の要望に合った住宅や土地の売買・賃貸をサポートする
平均年収618.3万円
向いている人・学ぶ意欲があり、知識を活かせる人
・相手の話を聞き、信頼関係を築ける人
・人の役に立つことに喜びを感じる人
ポイント・基本給に加えて、個人の成果に応じた歩合給がつく場合がある
・顧客に合わせた訪問で、土日祝日の勤務や不規則な勤務になりやすい
・業務に必要な専門知識を常に学び続ける意欲が求められる

参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 住宅・不動産営業

不動産営業の主な業務内容には、顧客ニーズのヒアリングや物件案内、価格交渉、契約手続きなどがあります。個人の人生や企業の経営に大きく関わる高額な取引を扱うため、高い専門性と倫理観が求められるでしょう。

金融・保険営業

金融・保険営業は、銀行商品や投資商品、各種保険など、お金に関わる商品・サービスの提案・販売を行う営業スタイルです。顧客の資産や人生設計、リスク管理に深く関わるため、高い専門性と倫理観が求められます。

仕事内容企業や個人顧客を訪問し、預金・貸金・投資・保険など幅広い金融サービスを提案・提供する
平均年収631.1万円
向いている人・コミュニケーション能力が高く、信頼関係を築ける人
・幅広い知識を習得し、活用できる学習意欲がある人
・高い倫理観を持ち、機密情報を適切に扱える人
ポイント・職場は全国に広がり、地域によって業務内容や働き方が異なる場合がある
・ほとんどが正社員雇用だが、OBの嘱託職員など多様な働き方もある
・土日祝日休みが原則だが、顧客対応のため残業や休日出勤の可能性もある

参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 銀行・信用金庫渉外担当

金融・保険営業の主な業務内容には、顧客の資産状況やライフプランのヒアリング、最適な商品・サービスの提案、契約手続きのサポート、定期的なフォローアップなどがあります。また、金融商品や保険商品は常に新しい商品が登場するため、継続的な学習と情報収集も重要な業務です。

コンサルティング営業

コンサルティング営業は、顧客の課題解決や業績向上を目的に、最適な商品やサービスを提案する営業スタイルです。商品販売だけではなく、顧客のビジネスパートナーとして、専門知識やノウハウを提供することが特徴です。

仕事内容システムエンジニアなどと協力して顧客の技術的課題をヒアリングし、その解決策として情報システムや情報サービスを提案・販売する
向いている人・コミュニケーションを通じて信頼関係を構築できる人
・論理的に物事を分析し、課題解決策を導き出せる人
・目標達成への意欲が高い人
ポイント・学歴や資格は不問だが、大卒者が多い傾向にある
・IT関連企業での営業経験や、他業種での営業経験が中途採用で有利になることもある
・「応用情報技術者」「基本情報技術者」などのIT関連資格があると、知識の証明として役立つ場合がある

参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag コンサルティング営業(IT)

コンサルティング営業の主な業務内容には、課題の発見・分析や解決策の提案、フィードバックなどがあります。専門性を高めることでキャリアアップの可能性も広がりやすく、長期的な視点でのスキル形成がしやすい営業スタイルといえるでしょう。
※ここで紹介した情報は2025年5月時点のものです。最新の情報と異なる可能性があります。

参照元
厚生労働省
職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tag

営業職への就活・転職活動を成功させるコツ

営業職への就職・転職を成功させるためには、いくつかのコツがあります。以下で紹介しているコツを押さえて、就活・転職活動を効率的に進めましょう。

営業職への就活・転職活動を成功させるコツ

  • 営業職としてのキャリアプランを考える
  • 志望動機や自己PRで入社後の活躍をアピールする
  • 仕事に役立つ資格やスキルを身につける
  • 就職・転職エージェントで自分に合う求人を探
  • Webテストや面接の対策をする

1.営業職としてのキャリアプランを考える

就活・転職活動の際はまず、自分が営業職として目指すキャリアを明確にしてみてください。面接では、「入社後はどんなことをしたいですか?」といった質問をされるのが定番です。うまく答えられなければ、「営業職としてやっていく意欲が低いのでは?」と思われる可能性があります。

キャリアプランを考える際は、少し先の未来を考えてみるのがポイントです。「将来はリーダーとして企業の事業に貢献したい」といったゴールをあらかじめ決めたうえで、「入社後1年目は何をすべきか」「2年目はどうか」など、必要なことを段階的に掘り下げてみましょう。

面接でキャリアプランを問われたときは、応募先ならではの回答を心掛けるのが大切です。「面接でのキャリアプランの答え方は?例文や思いつかない際の対処法もご紹介」のコラムも参考に、選考で好印象を与えられるキャリアプランを立ててみてくださいね。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

林 瑠莉香

林 瑠莉香

営業職には、さまざまなキャリアプランがあります。現場で顧客と直接向き合い、営業のプロフェッショナルとしてスキルを磨き続ける道もあれば、チームを率いるマネージャーとして活躍する道もあるでしょう。

営業職で身につくコミュニケーション能力や課題解決能力は、どのようなキャリアに進むにしても大きな強みとなります。ぜひ、将来の目標に合わせて、自分らしいキャリアプランを描いてみてください。

2.志望動機や自己PRで入社後の活躍をアピールする

選考の際、採用担当者は特に志望動機や自己PRに注目するようです。「なぜ営業職を選んだのか」「なぜその企業なのか」「入社後どのように活躍できるのか」を考え、しっかりと伝えられるように準備しておきましょう。

志望動機では、自分の強みを効果的に伝え、入社後に活躍する姿をイメージしてもらうことが重要です。自分のスキルを明確にしたうえで、どのように企業に貢献できるかをアピールしましょう。過去の実績や経験を盛り込むと、内容に説得力をもたせたり、ほかの応募者と差別化できたりできますよ。

営業職を目指す際の志望動機例文

貴社の「顧客の課題を深く理解し、最適なソリューションを提供する」という理念に共感し、営業職を志望いたします。

前職のアパレル業界での販売職では、お客さまの好みを汲み取り、先回りした提案をすることで信頼関係を築き、多くのお客さまから喜んでいただきました。この経験から、相手に寄り添うことの重要性を学びました。

入社後は、まず貴社の製品やサービスに関する知識を貪欲に吸収し、お客さまの課題解決に貢献できるプロフェッショナルな営業担当者を目指します。将来的には、お客さまにとってなくてはならない存在となり、貴社の事業拡大に貢献していきたいと考えております。

志望動機の書き方は、「志望動機書の書き方やコツは?第二新卒や未経験から転職する際の例文も紹介」のコラムで解説しているので、ぜひご一読ください。

3.仕事に役立つ資格やスキルを身につける

営業職の仕事では専門性が求められることがあるため、資格を取得したりスキルを身につけたりするのも大切です。たとえば、不動産業界なら宅地建物取引士の資格が、金融業界ならファイナンシャル・プランナーの資格が役立つでしょう。仕事に役立つスキルを磨くことで、就職や転職のチャンスを得やすくなると考えられます。

ただし、資格なしの状態で選考を受けても不利になるとは限りません。「資格なしは就職で不利?企業が資格よりも重視しているポイントを紹介!」のコラムでは、資格がない状態で就活・転職活動を成功させるポイントを解説しているので、ぜひご覧くださいね。

海外営業に挑戦したい人は語学力を磨こう

海外営業に挑戦したい場合は、語学力を伸ばしましょう。海外の顧客の悩みやニーズを聞き出し、適切な商品やサービスを提案するためには、高い語学スキルが求められます。入社時に語学力をチェックされる可能性もあるので、TOEICをはじめとした資格を取得しておくのもおすすめですよ。

4.就職・転職エージェントで自分に合う求人を探す

営業職を目指す場合は、就職・転職エージェントに相談するのも一つの手です。就職・転職エージェントでは、プロのキャリアアドバイザーがあなたの適性や希望に沿った求人を紹介してくれます
「営業職の求人が多く、どれが自分に合っているか分からない」といった場合も、就職・転職エージェントを使うことで、スムーズに仕事選びを進められる可能性があるでしょう。

リアルな情報が欲しいときは職場訪問をお願いする

求人方法では分からないリアルな情報を手に入れたい場合は、応募先に職場訪問が可能か問い合わせてみましょう。実際に職場を訪れると、具体的な仕事内容や働いている人の雰囲気が分かります。企業によっては、社員に話を聞ける場合もあるようです。

5.Webテストや面接の対策をする

営業職に就職・転職するには、Webテストや面接の対策も大切です。気になる企業の選考にWebテストが含まれている場合は、早めに対策を始めましょう

また、営業職の選考では面接の受け答えが重視される傾向にあります。企業側は入社後に成果を上げられる人材を確保するため、面接でコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力をチェックしているようです。事前に志望動機や自己PRを整理し、面接当日にアピールできるように準備しておきましょう。

営業職の仕事内容に関するまとめ

営業職は商品やサービスを売り込むだけでなく、顧客との信頼関係構築からアフターフォローまで幅広い業務を担当します。役割や顧客層、業界によって具体的な仕事内容は大きく異なるため、自分の強みや志向に合った営業スタイルを選ぶことが大切です。

たとえば、新しい関係性を築くことにやりがいを感じる人は「新規営業」や「飛び込み営業」が向いているといえますし、じっくり関係を構築したい人は「ルート営業」や「深耕営業」が適しているといえます。また、技術的な知識を活かしたい人は「セールスエンジニア」や「医薬営業(MR)」といったキャリアも選択肢の一つとなるでしょう。

営業職で成功するためには、コミュニケーション能力はもちろん、商品知識や業界理解、そして何より粘り強さと前向きな姿勢が不可欠なのです。

「営業職を目指しているけど就職できるか不安…」「未経験から転職できるか分からない」とお悩みの方は、ハタラクティブに相談してみませんか?ハタラクティブは、若年層を対象とした就職・転職エージェントです。経験豊富なキャリアアドバイザーが希望条件や経歴、価値観を丁寧にヒアリングし、あなたに合う求人を紹介します。

営業職をはじめ、魅力的な職種の求人をそろえており、未経験者を積極的に採用する企業の求人も豊富です。履歴書の添削や面接対策もマンツーマンで実施しているので、お気軽にご相談くださいね。

営業職に関するFAQ

ここでは、営業職に興味のある人が抱きがちな疑問やお悩みをQ&A方式でまとめました。「営業職ってどうなの?」と気になっている場合は、ぜひ参考にしてみてください。

「営業職はやめとけ」と言われる理由は何ですか?

ノルマが設定されていたり、成果主義が採用されていたりする点が、「営業職はやめとけ」と言われる理由として挙げられます。営業職では結果が求められる傾向があるので、プレッシャーを感じる人もいるでしょう。

ただし、成果が数字で表れるので、やりがいを実感できる場合もあります。営業職に興味がある人は、仕事内容や労働環境が適性に合っているかを確認してみてくださいね。

営業職が「楽し過ぎ」と言われるのはなぜ?

「成果主義の職場で自分の力を試せる」「売上でやりがいを実感できる」などが、営業職が楽しいと言われる理由です。また、仕事で多くの人と関われたり、顧客から喜びの声を聞けたりすることで「楽しい」と感じる人もいるでしょう。性格やスキルとマッチしていれば、営業職に楽しさを感じられる可能性がありますよ。

営業職のおすすめの業界はどこですか?

保険業界や不動産業界など、需要が見込まれる業界はおすすめといえます。
ほかにも、自分が興味をもてる業界やスキルを発揮できる業界を探してみましょう。自分が携わりたい業界を選ぶことで、モチベーションを維持しやすくなると考えられます。

「自分に合う業界が分からない」という人は、ぜひハタラクティブにご相談ください。専任のキャリアアドバイザーが、あなたに合う求人をご紹介します。