- ハタラクティブ プラスTOP
- 仕事の種類の記事一覧
- 営業職とは?どんな種類がある?仕事内容や就活成功のポイントを解説!
営業職とは?どんな種類がある?仕事内容や就活成功のポイントを解説!
この記事のまとめ
- 営業職とは、簡単にいうと企業の商品やサービスを顧客に提案し契約につなげる職種
- 種類別に営業職の業務内容を確認し、適性に合った仕事を選ぶことが大切
- 営業職にはコミュニケーション能力やヒアリング力、分析力が必要
- 未経験から営業職を目指すなら、就職・転職エージェントの利用がおすすめ
「営業職とはどのような仕事?」と疑問をもつ人もいるでしょう。顧客に自社の商品やサービスを提案して契約につなげる営業職は、企業にとって必要不可欠な職種です。成果に応じて評価されやすく、「やりがいがある」といわれています。
しかし、「営業職はきつい」「ノルマがあって大変」という声も聞かれるため、「自分には向いていなさそう」と挑戦を躊躇ってしまうこともあるのではないでしょうか。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの八木さんのアドバイスを交えつつ、営業職の仕事について深掘りしていきます。仕事内容のほか、年収や求められるスキルにも触れているので、職種理解を深めるヒントにしてみてくださいね。
この記事にコメントしているアドバイザー
営業職とは?仕事内容を簡単に紹介!
営業職とは、企業が扱う商品やサービスを顧客に提案し、契約につなげる職種を指します。営業活動によって企業の売上に貢献していることをダイレクトに感じられるため、やりがいのある仕事といえるでしょう。
ここでは、営業職の主な仕事内容を簡単にまとめました。仕事内容は企業によって異なるので、詳しく知りたい場合は応募先のWebサイトや募集要項を確認してみてくださいね。
営業先のリサーチ
営業活動を行う際は、取引相手となる企業や個人のリサーチが必要です。たとえば、企業に向けて商品を提案する際には、業種や規模、取引履歴などを調べます。
リサーチすることで、「商品が取引先にとって本当に必要か」「どのようにアプローチすれば商品が売れそうか」などをある程度把握できるでしょう。
営業活動
営業活動は、営業職の仕事の基本です。情報収集した内容をもとに、電話やメール、直接訪問を通して商品やサービスを提案します。表面的な営業活動だけでなく、顧客のニーズを深く理解し、それに合わせて提案することが大切です。
商品の受注
営業活動が成功したら、商品を受注します。具体的な仕事内容は、商品やサービスの単価や数量などが記載された見積書の作成です。顧客が見積もりに納得した場合は、発注書を渡して承諾してもらいます。
商品の手配・納品
適切なタイミングで商品やサービスを顧客の元に届けられるよう、手配・納品を行うことも営業職の仕事の一つです。内容によっては、製造や調整に時間が掛かることもあります。納期に遅れないようにスケジュールを調整する必要があるでしょう。
請求業務
営業職は、請求業務にも携わることもあります。請求業務の仕事内容は、請求書の作成や顧客への請求です。金額を間違えれば信用にも関わるので、ミスのないように行うことが大切でしょう。
アフターサポート
納品後のフォローアップやクレーム対応、新たなニーズの発掘といったアフターサポートも営業職の重要な業務です。顧客が商品の使い方に困ったり商材に不具合があったりした際には、それらを解決するサポートを行います。
アフターサポートによって顧客満足度が高まると、リピート購入につながりやすいようです。顧客の口コミによって新規顧客を開拓できる可能性もあるため、アフターサポートは欠かせないといえるでしょう。
先輩から学びながら少しずつ仕事を覚えていこう
未経験の場合、営業職の仕事を難しそうに感じるかもしれませんが、先輩から学びながら少しずつ業務を学んでいけばOKです。スキルを身につけて徐々に顧客との関係を深めると、結果につながるでしょう。
先述したように、売上に関わる営業職の仕事は、企業のビジネスを成長させるための重要な役割を果たします。営業職に共通する「お客さまのニーズを満たす商品やサービスを適切な方法で提供する」という軸をもち、前向きに仕事に取り組むことが大切です。
業務を通してやりがいを実感できる場合もあるので、あまり心配せずに挑戦してみてくださいね。
営業職と似た仕事のある職種との違い
営業職は、販売職やマーケティング職、事務職と似た業務を担当することがあります。これらの職種の主な違いは、具体的な業務内容や顧客の購入意思などです。
ここでは、営業職と似た職種の違いを解説します。自分に合った仕事を見つけるためにも、それぞれの職種について理解しておきましょう。
販売職との違い
営業職と販売職は、どちらも商品を売る仕事ですが、顧客の購入意欲に違いがあります。営業職は、商品やサービスに興味や関心のない相手を対象とすることもある仕事です。一方、販売職は商品やブランドに興味をもっていたり、購入を検討していたりする人の購入をサポートします。
また、仕事内容も営業職と販売職の違いの一つです。営業職が顧客の調査や納品を行う一方、販売職は接客やレジ打ち、在庫管理などを担当する傾向にありますよ。
マーケティング職との違い
営業職とマーケティング職は、仕事の役割や担当する業務内容が異なります。営業職は、実際に商品を販売する仕事です。顧客と商談を行い、契約を取り付けます。
一方、マーケティング職は商品を売る土台作りを担う仕事です。市場調査でニーズを分析したり、顧客にアピールするための宣伝方法を考えたりします。一般的に、トレンドや個人のニーズを調査するマーケティング職のほうが、営業職より成果を上げるために時間が掛かるようです。
事務職との違い
営業職と事務職は、顧客対応のように似た仕事を担当することもありますが、「企業に直接売上をもたらすか」という点で違いがあります。営業職は、仕事が企業の売上に直結する「直接部門」です。
一方、事務職の主な仕事は、直接部門の業務が円滑に進むようにサポートすること。仕事が売上に直結しないため、「間接部門」と呼ばれています。
事務職の仕事内容は、書類の作成や来客対応などさまざまです。詳しい仕事内容を知りたい人は、「事務員とは?仕事内容は?向いている人の特徴や就職を目指す方法を解説」のコラムをご確認くださいね。
顧客別の営業職の分類
営業職は、営業の対象が「法人」か「個人」かによって2つに分類できます。顧客によって、取り扱う商材や求められるスキルに違いがあるようです。ここで法人営業と個人営業の特徴を紹介するので、仕事を選ぶときの参考にしてみてください。
法人営業(BtoB)
法人営業は、企業を対象とした営業活動です。自動車のような有形商材のほか、金融商品や人材サービスなどの無形商材を提案することもあります。経営層を相手に営業活動を行う場合もあるので、ビジネススキルを求められるようです。
個人営業と比べて金額の大きい契約につながりやすいと考えられています。
個人営業(BtoC)
個人営業の仕事は、一般の消費者へ商品やサービスを提案することです。自動車や保険、インターネット回線など、個人の生活に密着した商品を取り扱う傾向にあります。エンドユーザーへ直接営業するため、顧客の悩みやニーズを聞きやすいのが特徴です。
個人営業では、コミュニケーションスキルを活かして相手と信頼関係を築くと、成果につながりやすいと考えられています。
営業方法別の営業職の分類
新たな顧客を開拓したり、既存の顧客との関係を深めたりするなど、営業活動の方法は企業によって異なります。営業方法の違いは、営業職の人の仕事内容を決めるポイントの一つです。仕事内容を詳しく把握するためにも、ここで営業方法別の分類を確認しておきましょう。
1.新規営業
新規営業は、取引のない企業や個人を対象に行う営業活動です。未開拓のマーケットに対してビジネスチャンスを見つけ、新たな取引を生み出す役割があります。新規の顧客と少しずつ信頼関係を築き、時間を掛けて契約を取り付ける必要があるため、忍耐力が求められるようです。
2.ルート営業
ルート営業は、すでに取引のある顧客を対象に行う営業活動です。決められたルートに沿って定期的に訪問することで顧客との信頼関係を深め、関係の維持や強化を目指します。顧客のニーズを引き出し、リピート契約につなげるのが主な仕事です。
3.訪問営業
訪問営業は、対面で顧客に商品やサービスを提案する基本的な営業スタイルです。事前に電話で商品やサービスの説明をして、アポイントメントを取り付けます。顧客の訪問数が結果につながる傾向にあるようです。
4.飛び込み営業
飛び込み営業は、事前にアポイントをとらずに行う営業活動を意味します。新規顧客の開拓につながる反面、突然の訪問のため相手に断られてしまうことも。挨拶やトークで相手の警戒心を解き、商品やサービスに興味をもってもらうスキルが必要と考えられています。
5.深耕営業
深耕営業とは、既存の顧客と信頼関係を深め、新規の契約を取り付ける営業方法です。顧客との関係を活かして入念なヒアリングを行い、潜在ニーズに合った商品やサービスを提案します。深耕営業によって、企業に安定的な売上がもたらされることもあるようです。
6.受付営業
受付営業は、受付に座って顧客に対応するのが特徴です。具体的には、商材の購入依頼や問い合わせなどに対応します。顧客から質問される機会があるので、商品やサービスについて詳しい知識を習得しておく必要があるでしょう。
7.カウンターセールス
カウンターセールスは、店舗に来た顧客に対し窓口で商品の提案や案内を行う営業方法です。保険代理店や携帯電話の販売店、旅行代理店などでカウンターセールスが行われている傾向にあります。基本的に、商品やサービスに関心がある顧客に対応するのが特徴です。
カウンターセールスや受付営業は、店舗や事務所で営業活動を行う内勤営業の一種。内勤営業の仕事内容や魅力を詳しく知りたい人は、「内勤営業とは?きついって本当?仕事内容や向いている人について解説!」のコラムをご確認くださいね。
8.テレコール営業
テレコール営業は、商品やサービスの案内から契約まで電話のみで行う営業活動です。顧客を直接訪問しないため、移動の負担は少ないですが、口頭だけで商品やサービスの魅力を伝えなくてはいけません。
相手の表情が見えない状況においても、ニーズを把握して顧客に合った提案をするスキルが求められるでしょう。
9.反響営業
反響営業では広告活動を行い、それに興味をもった人を相手に営業活動を行います。自社サイトやSNS、テレビなどが宣伝に使われるようです。すでに商品やサービスに興味をもっている人を対象としているため、成約につながりやすく、営業職の人の負担を軽減できるといわれています。
10.インサイドセールス
インサイドセールスは、電話やメール、Web会議のシステムなどを使って営業を行う方法です。基本的に、見込み客をターゲットに営業活動を行います。顧客の元へ直接足を延ばす必要がないので、場所を問わずビジネスができるのが特徴です。
また、時間や場所の制限が少ないため、営業職の業務の負担を減らせると考えられています。
11.海外営業
海外営業では、海外の顧客を相手に営業活動を行います。営業職の人は、商談のほか市場調査やマーケティングなども担当する場合があるようです。海外に赴任して顧客を直接訪問するほか、国内に勤務して現地の担当者とやり取りすることもあるでしょう。
12.医薬営業(MR)
医薬営業(MR)は、製薬会社などに勤務し、自社が製造する医薬品の情報を提供します。薬の安全性や品質を医師や薬剤師に説明し、病院や薬局で自社の医薬品を使ってもらうのが主な仕事内容です。健康に関わる医薬品の情報を取り扱うので、高い専門性が求められます。
営業形態別の営業職の分類
営業形態によって、自社の製品や他社から仕入れたものなど、取り扱う商品に差があります。ここでは、営業形態による営業職の分類をまとめました。興味がある分野の特徴をチェックし、自分に合う営業形態を考えてみてください。
メーカー営業
メーカー営業は、自社が製造した製品を販売します。一般の消費者に営業活動を行うこともありますが、基本的には法人営業が中心です。自社の商品やサービスに対する深い知識が必要なので、常に勉強する姿勢が求められます。
商社営業
商社営業は、自社が仕入れた商品を顧客に提案し販売します。メーカーとは違い、他社が製造した商品を販売し、仲介手数料で利益を得ているのが特徴です。商社のみで対応できない場合、メーカーの営業担当者と一緒に仕事をする場合もあります。
代理店営業
代理店営業の仕事内容は、自社の代わりに商品やサービスを販売してくれる代理店を開拓し、関係を維持することです。一般的に代理店では複数の企業の商品が取り扱われています。営業職の人は、エンドユーザーに自社の商品に興味をもってもらうため、代理店に対して商品のノウハウを共有したり、販促ツールを提供したりするようです。
保険や広告、旅行などの分野で代理店営業が行われています。
営業職の年収は500~650万円程度
営業職の平均年収は、おおよそ500万円~650万円程度のようです。e-stat 政府統計ポータルサイトで公開されている「令和6年賃金構造基本統計調査」の情報をもとに、営業職の月収と賞与、年収を表にまとめました。
※年収は、月収✕12ヶ月分+賞与で算出しています。
職種 | 月収 (きまって支給する現金給与額) | 賞与 (年間賞与その他特別給与額) | 年収 |
---|---|---|---|
自動車営業職業従事者 | 40万4,500円 | 108万6,100円 | 594万100円 |
機械機器・通信・システム営業職業従事者 | 41万5,000円 | 154万5,800円 | 652万5,800円 |
金融営業職業従事者 | 40万1,900円 | 148万8,400円 | 631万1,200円 |
保険営業職業従事者 | 36万7,900円 | 59万2,700円 | 500万7,500円 |
その他営業職業従事者 | 40万4,500円 | 132万9,200円 | 618万3,200円 |
参照:e-stat「令和6年賃金構造基本統計調査 5 職種(小分類)、年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)」
これはすべての年齢層における平均年収です。経験が浅い20代の営業職の場合は、平均と比べて年収が低い可能性があるでしょう。たとえば、前述の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると自動車営業職の月収は、20~24歳で27万4,300円、25~29歳で36万6,000円です。
全年齢の自動車営業職の平均月収と比較すると、20代前半で約13万円、20代後半で約4万円の差があることが分かります。
なお、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査の概況(p.6)」によると、平均賃金は男女計で33万400円でした。賃金には、超過労働分の給与は含まれていません。表で紹介した月収には超過労働分が含まれており単純には比較できませんが、ほかと比べて営業職の給与が低いとはいいにくいでしょう。
参照元
e-stat 政府統計ポータルサイト
令和6年賃金構造基本統計調査
厚生労働省
令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況
種類別の営業職の年収
営業職の年収は、扱う商材によって違いがあります。ここでは、職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tagのデータから種類別に営業職の平均年収をまとめました。
営業職の種類 | 年収 |
---|---|
商社営業 | 579万5,000円 |
住宅・不動産営業 | 579万5,000円 |
食品営業(食品メーカー) | 579万5,000円 |
保険営業(生命保険、損害保険) | 469万2,000円 |
医薬情報担当者(MR) | 579万5,000円 |
コンサルティング営業(IT) | 620万4,000円 |
自動車営業 | 533万5,000円 |
引用:職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tag「商社営業」「住宅・不動産営業」「食品営業(食品メーカー)」「保険営業(生命保険、損害保険)」「医薬情報担当者(MR)」「コンサルティング営業(IT)」「自動車営業」
データから、IT系のコンサルティング営業の年収が高いことが分かります。ただし、表の年収はあくまで平均であり、年齢や地域によって異なることは念頭に置おておきましょう。
参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tag
トップページ
営業職は成果が給与に反映されやすい
営業職は、成果が給与に反映されやすいのが特徴です。営業成績が評価されれば業績給やインセンティブがもらえることもあるため、努力次第で高収入を狙えます。
ただし、顧客や営業ノウハウが少ないうちは、基本給のみという場合も。目標達成や新しいビジネスチャンスの開拓に向けて努力する姿勢が、収入にも反映されるといえます。
営業職のほか、ビルメンテナンスや工場勤務などの仕事も高収入を目指しやすいようです。高収入の仕事が気になる人は、「営業職とは?きついって本当?向いている人の特徴や年収、目指し方を解説!」のコラムもご確認ください。
営業職のキャリアパス
営業職の場合、「営業一筋で働く」「管理職に就く」などさまざまなキャリアパスが考えられます。以下は、営業職のキャリアパスの一例です。
- ・現場で営業職を続ける
・営業課長や営業部長などの管理職を目指す
・他部署に異動して企画や商品開発などを担当する
・商社やサービス系など他業種・他職種にキャリアチェンジする
・人脈を生かして独立する
営業職では、コミュニケーション力や分析力などビジネスに必要なスキルを身につけられます。将来的に、スキルを活かして営業のスペシャリストになったり、ほかの業界や職種で活躍したりできると考えられるでしょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

八木寛斗
営業職のキャリアは、リーダー、支店長、エリアマネージャーといった縦のキャリアパスになるのが特徴です。未経験からチャレンジし実績を積むことで、若いうちから役職に抜擢される可能性もありますよ。
営業職の将来性は?
営業職はAIに取って代わられにくい仕事なので、今後も需要が見込める将来性のある職種だといえるでしょう。顧客の悩みを聞き出して相手に合う提案をするには、人の力が必要です。AI技術が発展するなかでも、コミュニケーション能力が必要な仕事は需要が下がりにくいでしょう。
具体的な職種は、「10年後もなくならない仕事って?AI時代の就活のコツを解説!」のコラムでご確認くださいね。
営業職はやりがいがある?メリットを紹介
「営業職が気になるものの、まだ決め手に欠ける…」と感じている場合は、営業職に就くメリットを確認してみましょう。営業職は成果が評価につながりやすく、やりがいを感じやすいと考えられています。以下では、営業職に就くメリットをまとめました。
営業職に就くメリット
- 自分の頑張り次第で給与アップを目指せる
- 経験や年齢にかかわらず活躍できる
- 幅広い業界・職種で通用するスキルが身につく
- 社内外で人脈を広げられる
- 顧客から感謝してもらえる
1.自分の頑張り次第で給与アップを目指せる
営業職のメリットの一つは、仕事で頑張った分だけ給与がアップする可能性があることです。企業によって異なりますが、営業職の給与は固定給と歩合給(インセンティブ)で成り立っている場合があります。
歩合給が採用されていると、結果が直接給与に反映されるので、自身の頑張りが評価されているという実感を得やすいでしょう。
2.経験や年齢にかかわらず活躍できる
経験や年齢にかかわらず活躍しやすいことも、営業職のメリットの一つです。仕事の結果が数字で表れやすく、成果を残すと経歴にかかわらず評価を受けられる傾向にあります。実力を認められれば、重要なプロジェクトに参加できたりキャリアアップにつながったりする可能性があるでしょう。
3.幅広い業界・職種で通用するスキルが身につく
営業職として成長すると、業界や職種を問わず役立つスキルを身につけられます。営業に役立つのは、コミュニケーション能力や交渉力、問題解決力などのスキルです。ほかの仕事にも活かせるため、転職したりフリーランスとして独立したりする際に有利になる可能性があります。
4.社内外で人脈を広げられる
人脈を広げる機会があることは、営業職のメリットの一つです。自社の商品やサービスを提供するために、顧客や関係各所とのやりとりを通じて社内外に広い人脈を築けます。
仕事を通して築いた人脈は、将来的にキャリアアップをしたり、独立してビジネスチャンスを広げたりする際に役立つ場合があるでしょう。
5.顧客から感謝してもらえる
顧客から感謝の声を掛けてもらえるのも、営業職のメリットとして挙げられます。前述したように営業職の仕事は、顧客から悩みやニーズを聞き出し、相手に合う商品やサービスを提案すること。顧客との距離が近く、直接感謝される機会もあるようです。
顧客から感謝してもらえると、営業職のやりがいを実感できるでしょう。
やりがいを実感できる仕事に就きたい場合は、「面白い」といわれている職種を探してみるのもおすすめです。「世の中の面白い仕事とは?やりがいを感じる職種を見つけよう!」のコラムでは、探偵やひよこ鑑定士など、面白い職種を紹介しているので、ご一読くださいね。
営業職がきついといわれる理由は?デメリットを解説
営業職は、前述したメリットがある反面、デメリットもあると考えられています。適性によっては「営業職はきつい」といわれることも。特に、以下の理由で「きつい」といわれるようです。
- ・ノルマが設定されていることがある
・結果が重視されやすい
・コミュニケーション能力が求められる
・営業方法によって辛さを感じる場合がある
営業職の仕事は、結果が重視される傾向にあります。ノルマが設定されている場合もあるので、プレッシャーを感じる人もいるようです。
また、適性によっては、顧客とのコミュニケーションに苦手意識をもったり、飛び込み営業やアポイントメントを辛く感じたりする恐れも。一方、結果が数字に表れやすい仕事内容や顧客とのやり取りにやりがいを感じる人もいるでしょう。
デメリットを踏まえ、営業職が自分に合っているか判断することが大切です。
自分に合った営業スタイルの求人を探すのがおすすめ
営業職が気になる人は、自分に合った営業スタイルの求人を探すのがおすすめです。長期的に顧客との関係を育む「リレーションシップ営業」やチームで協力しながら業績を上げる「チーム営業」など、営業のスタイルは多岐にわたります。
自分の性格や能力にマッチした職場を見つけることが、営業職を長期的に続けるポイントです。
「営業職に向いていない」と感じたらどうする?
営業職の適性を早い段階で判断し、就職や転職を断念するのは避けましょう。実際に働いてみなければ、営業職の仕事内容を十分に理解し、自分に適性があるか判断しにくいと考えられます。どのような仕事も、慣れないうちは向き・不向きを判断しにくいもの。まして、仕事を始める前に判断するのは難しいといえるでしょう。
営業職は対人スキルや提案能力、折衝力など幅広く求められる職種です。慣れる前は思うように結果が出ず苦労することもあるでしょう。しかし、「適職ではない」と諦めてしまうと、自分の可能性を狭めてしまう恐れも。「自分には向いていない」と決めつけず、一定期間は携わってみることをおすすめします。
仕事に慣れることで「適職だ」と感じる可能性がある
仕事に慣れて、スキルが向上したり結果が出始めたりすると、「営業職は適職だ」と感じるようになる可能性があります。初めて営業職に就いた際には、プレッシャーや不安を感じることもあるでしょう。
何かを始めるとき、ミスや失敗を繰り返して上手くいかないことはありますよね。それは営業職も例外ではありません。営業職の仕事に向き合って経験を積めば、スキルを向上させていける可能性があります。
どうしても向いていないと感じたら転職も視野に入れる
しばらく続けた結果、営業職が自分に合わないと分かったときは、転職を視野に入れましょう。自分に合わない仕事を無理して長く続けると、ストレスが溜まって心身に影響が及ぶ可能性も。ほかの職種に目を向けることで、新たな自分を発見できる可能性もありますよ。
自分に合う仕事に就くためには、職種の知識を深めたり自身の得意・不得意を考えたりすることが大切です。「自分の適職がわからない理由は?仕事探しのポイントや見つける方法を解説」のコラムも参考に、適職を探してみてくださいね。
営業職に必要なスキル
営業職は、顧客との良好な関係を築いたり、商品やサービスの価値を魅力的に説明したりする必要があります。下記のような強みがあれば、仕事に活かせる可能性があるでしょう。
基本的に、スキルは営業の仕事を通して磨いていけると考えられています。現時点でスキルに自信がない場合も「向いていない」と諦めず、前向きに挑戦してみてくださいね。
営業職に活かせるスキル
- コミュニケーション能力
- ヒアリング力
- 分析力
1.コミュニケーション能力
営業職は、顧客と直接的にコミュニケーションをとる仕事です。そのため、商品やサービスを説明するだけでなく、相手の話を理解して適切に反応するコミュニケーション能力があると役立ちます。
先輩や上司の話し方を参考にしたり、論理的に話せる練習をしたりしてコミュニケーション力を高めてくださいね。
2.ヒアリング力
営業職においては、顧客の状況や要望、課題などを把握するためのヒアリング力も重要です。一般的に、営業活動では一方的に商品やサービスを提案するだけでは思うような成果を得られません。
顧客のニーズをヒアリングし、自社の商品やサービスがどのようにマッチするかを提案することが大切です。ヒアリング力を活かして相手に寄り添った対応ができれば、顧客と信頼関係を築けるでしょう。
3.分析力
営業職には、状況を把握しそれに合った解決策を考え出す分析力も求められます。顧客との会話から得た情報や市場状況、競合他社の動向などを総合的に分析し、顧客に適した商品やサービスを提案するのが大切です。
就職や転職の際は、自己分析でスキルや強みを明確にして向いている仕事を探すことをおすすめします。自分に向いている仕事が分からず悩んでいる場合は、「自分に向いてる仕事に出会うには?見つけるメリットや探し方を解説」のコラムも参考にしてみてくださいね。
相手に与える第一印象も大事!
営業では、相手に与える第一印象が成功を左右することがあります。シワや汚れの目立つスーツを着ていたり、失礼な態度をとっていたりすれば、相手に悪印象を与えかねません。身だしなみを清潔に整えることはもちろん、挨拶や言葉遣い、姿勢、周囲への気遣いなど細部にも配慮することが大切です。
営業職未経験から挑戦しやすい業界
営業職に興味があっても、未経験から就職できるか不安になりますよね。保険や不動産などの業界では、未経験から営業職に挑戦できます。ここでは、営業職未経験の人が挑戦しやすい業界をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
保険業界
保険業界の営業職は、未経験から挑戦しやすいと考えられます。営業職が主に取り扱うのは、生命保険や傷害保険。少子高齢化が進むなか、リスクに備えられる保険は今後もニーズが続くと予想されているようです。
また、職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tag「保険営業」によると、実際に働く人の半数以上が入社前の実務経験について「特に必要ない」と回答していました。このデータから、経験がない場合も保険業界で営業職として活躍できると考えられるでしょう。
不動産業界
不動産業界も、未経験から営業職に挑戦しやすいといわれています。なぜなら、人々の生活に不可欠なマンション・住宅の売買や賃貸に関わるビジネスを行っており、安定的な需要を見込めるためです。人が建物を必要とする限り需要はなくならないので、将来性を期待できるといえるでしょう。
不動産業界は、不動産の販売や仲介のほかに不動産投資やコンサルティングなども行っています。どのような仕事があるか気になる人は、「不動産業界に就職するには?必要な資格や学歴、高い年収を狙う方法も解説」のコラムもご一読ください。
人材業界
人材業界は、人材派遣や人材紹介など企業や求職者にとって必要なビジネスを行っており、安定した需要を見込めるため、未経験から営業職に挑戦しやすいといえるでしょう。
人材業界の営業職の仕事内容は、求職者に求人を紹介したり、企業が必要とする人材を獲得するための求人広告を提案したりとさまざまです。
採用活動のコンサルティングから求職者との面談やアフターサポートまで、幅広い業務で営業職が必要とされており、経歴にかかわらず正社員を目指せます。
広告業界
広告業界の営業職は、入社時に専門性を問われにくい傾向があるため、未経験から正社員を目指しやすいでしょう。職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tagの「広告営業」によると、入職前の実務経験について66.7%が「特に必要ない」と回答していました。また、入社時に学歴や職歴が求められることも少ないようです。
ただし、業務においては消費者を惹きつけるユニークな企画を提案したり、市場の動向を正確に読み取ったりするスキルが求められます。
参照元
職業情報提供サイト(日本版O-NET) job tag
トップページ
営業職への就活・転職活動を成功させるコツ
営業職への就職・転職を成功させるためには、コツを知っておく必要があります。コツが分かれば、効率的に就活・転職活動を進められるでしょう。以下で紹介しているコツを押さえて、就活・転職活動の準備を進めてみてください。
営業職への就活・転職活動を成功させるコツ
- 営業職としてのキャリアプランを考える
- 志望動機や自己PRで入社後の活躍をアピールする
- 仕事に役立つ資格やスキルを身につける
- 就職・転職エージェントで自分に合う求人を探
- Webテストや面接の対策をする
1.営業職としてのキャリアプランを考える
就活・転職活動の際はまず、自分が営業職として目指すキャリアを明確にしてみてください。面接では、「入社後はどんなことをしたいですか?」といった質問をされるのが定番です。上手く答えられなければ、「営業職としてやっていく意欲が低いのでは?」と思われる可能性があります。
キャリアプランを考える際は、少し先の未来を考えてみるのがポイント。「将来はリーダーとして企業の事業に貢献したい」といったゴールをあらかじめ決めたうえで、「入社後1年目は何をすべきか」「2年目はどうか」など、必要なことを段階的に掘り下げてみましょう。
面接でキャリアプランを問われたときは、応募先ならではの回答を心掛けるのが大切です。「面接でのキャリアプランの答え方は?例文や思いつかない際の対処法もご紹介」のコラムも参考に、選考で好印象を与えられるキャリアプランを立ててみてくださいね。
2.志望動機や自己PRで入社後の活躍をアピールする
選考の際、採用担当者は特に志望動機や自己PRに注目するようです。「なぜ営業職を選んだのか」「なぜその企業なのか」「入社後どのように活躍できるのか」を考え、しっかりと伝えられるように準備しておきましょう。
自分の強みを効果的に伝え、入社後に活躍する姿をイメージしてもらうことが重要です。
営業職を目指す際の志望動機例文
- 「営業職としてお客さまに商品やサービスを提案する際、自分のコミュニケーション力が武器になると思い、志望しました。入社後は、御社の△△事業の発展に貢献したいと思っています」
志望動機では、自分のスキルを明確にしたうえで、どのように企業に貢献できるかをアピールしましょう。過去の実績や経験を盛り込むと、内容に説得力をもたせたり、ほかの応募者と差別化できたりできます。
志望動機の書き方は、「志望動機書の書き方やコツは?第二新卒や未経験から転職する際の例文も紹介」のコラムで解説しているので、ぜひご一読ください。
3.仕事に役立つ資格やスキルを身につける
営業職の仕事では専門性が求められることがあるため、資格を取得したりスキルを身につけたりするのも大切です。たとえば、不動産業界なら宅地建物取引士の資格が役立つでしょう。仕事に役立つスキルを磨くことで、就職や転職のチャンスを得やすくなると考えられます。
ただし、資格なしの状態で選考を受けても不利になるとは限りません。「資格なしは就職で不利?企業が資格よりも重視しているポイントを紹介!」のコラムでは、資格がない状態で就活・転職活動を成功させるポイントを解説しているので、ぜひご覧くださいね。
海外営業に挑戦したい人は語学力を磨こう
海外営業に挑戦したい場合は、語学力を伸ばしましょう。海外の顧客の悩みやニーズを聞き出し、適切な商品やサービスを提案するためには、高い語学スキルが求められます。入社時に語学力をチェックされる可能性もあるので、TOEICをはじめとした資格を取得しておくのもおすすめです。
4.就職・転職エージェントで自分に合う求人を探す
営業職を目指す場合は、就職・転職エージェントに相談するのも一つの手です。就職・転職エージェントでは、プロのキャリアアドバイザーが適性に沿った求人を紹介してくれます。
「営業職の求人が多く、どれが自分に合っているか分からない」といった場合も、就職・転職エージェントを使うと仕事選びをスムーズに進められる可能性があるでしょう。
リアルな情報が欲しいときは職場訪問をお願いする
求人方法では分からないリアルな情報を手に入れたい場合は、応募先に職場訪問が可能か問い合わせてみましょう。実際に職場を訪れると、具体的な仕事内容や働いている人の雰囲気が分かります。企業によっては、社員に話を聞ける場合もあるようです。
5.Webテストや面接の対策をする
営業職に就職・転職するには、Webテストや面接の対策も大切です。気になる企業の選考にWebテストが含まれている場合は、早めに対策を始めましょう。
また、営業職の選考では面接の受け答えが重視される傾向にあります。企業側は入社後に成果を上げられる人材を確保するため、面接でコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力をチェックしているようです。
事前に志望動機や自己PRを整理し、面接当日にアピールできるように準備しておきましょう。
「営業職を目指しているけど就活に不安がある」「未経験から転職できるか分からない」という人は、ハタラクティブに相談してみませんか?ハタラクティブは、若年層を対象とした就職・転職エージェントです。経験豊富なキャリアアドバイザーが希望条件や経歴、価値観を丁寧にヒアリングし、あなたに合う求人を紹介します。
営業職をはじめ、魅力的な職種の求人をそろえており、未経験者を積極的に採用する企業の求人も豊富です。履歴書の添削や面接対策もマンツーマンで実施しているので、ぜひお気軽にご相談ください。
営業職に関するFAQ
ここでは、営業職に興味のある人が抱きがちな疑問やお悩みをQ&A方式でまとめました。「営業職ってどうなの?」と気になっている場合は、ぜひ参考にしてみてください。
「営業職はやめとけ」といわれる理由は何ですか?
ノルマが設定されていたり、成果主義が採用されていたりするためです。営業職では結果が求められるので、プレッシャーを感じる人がいるでしょう。
ただし、成果が数字で表れるので、やりがいを実感できる場合もあります。営業職に興味がある人は、仕事内容や労働環境が適性に合っているかを確認してみてくださいね。
営業職が「楽し過ぎ」といわれるのはなぜ?
「成果主義の職場で自分の力を試せる」「売上でやりがいを実感できる」などが理由です。また、仕事で多くの人と関われたり、顧客から喜びの声を聞けたりすることで「楽しい」と感じる人もいるでしょう。性格やスキルとマッチしていれば、営業職に楽しさを感じられる可能性がありますよ。
営業職のおすすめの業界はどこですか?
保険業界や不動産業界など、需要が見込まれる業界はおすすめといえます。
ほかにも、自分が興味をもてる業界やスキルを発揮できる業界を探してみましょう。自分が携わりたい業界を選ぶことで、モチベーションを維持しやすくなると考えられます。
「自分に合う業界が分からない」という人は、ぜひハタラクティブにご相談ください。専任のキャリアアドバイザーが、あなたに合う求人をご紹介します。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナー
SNS : LinkedIn®・YouTube