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履歴書で「在籍中」を伝える正しい書き方は?本人希望欄の活用方法も解説!

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この記事のまとめ

  • 履歴書で在職中を伝える際の書き方は、「現在に至る」または「在職中」と記載する
  • 履歴書の「在職中」の正しい書き方は、バイトや派遣など雇用形態を明確にすること
  • 在職中に履歴書を書くときは、本人希望欄に連絡可能な時間帯や退職予定日を載せる
  • 履歴書の「在職中」の書き方に不安がある場合は、プロに添削してもらうのも手

履歴書を作成するうえで、「在職中」の書き方に悩む方もいるでしょう。正しく記載できないと、「選考で落とされるのでは」と不安になりますよね。

履歴書で在職中であることを正しく伝えるには、最終職歴の直下に「現在に至る」「在職中」と記載するのが基本です。また、在職中に履歴書を作成する際は、本人希望欄に連絡が取りやすい時間帯や退職予定日を記載するとスムーズに転職活動を進められるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの八木さんのアドバイスを交えつつ、履歴書で「在籍中」を伝える正しい書き方を解説しています。履歴書を作成する際に、職歴を正しく記載できるよう参考にしてみてください。

履歴書で「在職中」を伝えるときの書き方は?

働きながら転職活動をするなかで履歴書を提出する際は、応募先企業へ現在も在職中であることを伝える必要があります。履歴書に就業中であることを明記せず提出すると、採用担当者に「退職済みのためすぐに入社できるだろう」と思われるかもしれません。

以下では、「退職予定日が決まっている場合」「退職予定日が決まっていない場合」「すでに退職した場合」といった3パターンの書き方を解説しています。在職中に履歴書を作成する際に、チェックしてみてください。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

八木寛斗

八木寛斗

履歴書に在籍中を伝えるときは、職歴の最後に「現在に至る」または「在籍中」と記載すればOKです。「現在に至る」も「在籍中」と同様に現在もその職場に勤務していることを指す言葉なので、自分の職歴を正しく伝えるために忘れずに記載しましょう。

また、退職予定日が決まっている場合は、「現在に至る」「在職中」の後ろに日付を記載すると良いですね。派遣として勤務している方は、契約期間が満了予定日を記載しましょう。

退職予定日が決まっている場合

退職予定日が決まっている場合は、履歴書の職歴欄に記入した「現在に至る」または「在職中」の後ろに日付を記載しましょう。

職歴欄の最後に在職中であることを記載したら、一段下に右寄せで「以上」と記載します。「以上」はすべての職歴を記載し終えたことを示すもので、書いておくと丁寧な印象になるでしょう。

【退職予定日が決まっているときの記載例】

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退職予定日決まっていない場合

退職予定日が未定であれば、記載する必要はありません。退職予定日が決まっていない場合も最終職歴のあとに「現在に至る」または「在職中」とだけ記載し、憶測や自分の希望を記載するのは避けましょう。

【退職予定日が決まっていないときの記載例】

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【「以上」を書く際に改行できないときの記載例】

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すでに退職した場合

会社を退職した経歴がある場合やすでに退職している場合は、以下のように退職理由を簡潔に記載しましょう。

【すでに退職しているときの記載例】

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「一身上の都合により退職」や「会社都合により退職」といった言葉は、退職理由にあったものを選ぶことが大切です。退職したあとに再度就職している場合は、退職理由の次行から続けて記載しましょう。

有給休暇消化期間は退職したことになる?

すでに退職手続きを終えて有給休暇の消化期間であっても、在籍中とみなされるので注意しましょう。有給休暇消化期間中に転職先に入社するとは、二重就労していることになります。

二重就労を禁止としている企業は多いので、有給休暇消化期間中に転職活動をする際は、有給休暇消化し終えた日以降を入社予定日として伝えるのが賢明です。

バイト・パートとして在籍中の場合の履歴書の書き方

ここでは、バイト・パートとして働いている方に向けた履歴書の書き方をご紹介します。バイト・パートで就活をするときの参考にしてください。

バイトを職歴として記載して良い場合

バイトとしての経歴は、基本的に職歴として記載する必要はありませんが、職歴として記載して良いとされている場合があります。バイトとして働いていたことを職歴として掲載して良いか判断に迷ったら、以下を参考に該当するか確認してみてください。

  • ・正社員として勤務したことがない人(学生を除く)
  • ・正社員経験はあるが、空白期間が長い人
  • ・一つの職場でアルバイト歴が長い人
  • ・応募先企業と関連性の高いアルバイト経験がある人

空白期間が長い場合、アルバイト歴を履歴書に記載するのがおすすめ。採用担当者に「何もしていなかった」「就業意欲が低い」といったマイナスなイメージを与えることを避けられます。

また、応募先企業とアルバイト先の業種が同じである場合、「アルバイトで培った経験やスキルが就職後に活かせる」と有効なアピールにつながるでしょう。非正規雇用の職歴しかない人は、「社会人経験とは?アルバイト歴はどうなるの?雇用形態別に解説します!」のコラムも参考にしてください。

【アルバイト経験を職歴とするときの記載例】

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履歴書にアルバイト経験を記載する際は、雇用形態を忘れずに明記しましょう。雇用形態を明確にすることで、職歴詐称になることを防げます。職歴詐称が不安な人は、「職歴の嘘がバレるのはどんなとき?詐称せずに自分を正直にアピールしよう」のコラムも確認してくださいね。

複数の短期アルバイトの経験がある場合

複数の短期アルバイトの経験がある場合は、まとめて記入することをおすすめします。すべて記載する方法もありますが、まとめたほうが読みやすくなり好印象を与えられるでしょう。

また、応募先企業と関連性の高い職種だけをピックアップしたり、履歴書とは別に職務経歴書を作成したりするといった工夫も有効な方法です。複数をまとめて記入する場合は、職歴欄に「短期アルバイトとして10社に勤務」と簡潔に伝えましょう。

派遣として在籍中の履歴書の書き方

派遣として勤務しながら履歴書を書くときには、「派遣元」と「派遣先」を記載する必要があります。派遣として在籍している方で履歴書を作成したい方は、以下を参考にしてみてください。

1つの派遣先で勤務していた場合

1つの派遣先で勤務している方は以下のように派遣元と派遣先を記載します。派遣として在籍中の場合も、最終職歴のあとに「現在に至る」または「在職中」を書きましょう。

【1つの派遣先で勤務しているときの記載例】

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【所属部署や担当業務の記載例】

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現在も派遣先に在籍している場合、配属された部署や業務内容も簡潔に記載しましょう。「入社」ではなく「登録」と記載することで、派遣であることが分かりやすい履歴書になります。

複数の派遣先で勤務した経歴がある場合

一つの派遣元から複数の派遣先で働いた経験がある方は、履歴書を書く際に簡潔さを心掛けましょう。以下の例のように、各派遣先での職種や勤務期間を分かりやすく伝えることが大切です。

【複数の派遣先で勤務したときの記載例】

引用元の画像

現在も同じ派遣元に登録し派遣先で就業している場合は、「現在に至る」または「在職中」と記載しましょう。すでに退職している場合は、退職理由も簡潔に伝えます。

複数の派遣元と派遣先で勤務していた場合

派遣元も派遣先も複数あると履歴書の職歴欄が複雑になりがちですが、この場合も経験とスキルが伝わるように情報を整理することが大切です。

【複数の派遣元・派遣先で勤務したときの記載例】

引用元の画像

履歴書をスッキリして見やすくするために、職歴の詳細を職務経歴書にまとめても良いでしょう。経歴が多いからといって省略すると、「ブランクがある」と思われることがあるので注意が必要です。職務経歴書の書き方は、「職務内容の書き方やポイントを解説!採用担当者が見るポイントも紹介@https://hataractive-plus.jp/article/resume/22/」のコラムで解説しています。

在職中の場合は履歴書の「本人希望欄」を活用しよう

履歴書の「本人希望欄」の活用方法

  • 連絡が取りやすい時間帯を記載する
  • 退職日が決まっていれば入社可能日を記載する
  • 複数の募集職種がある場合は「希望職種」を記載する
  • 特になければ「貴社の規定に従います」と記載する

在職中に転職活動を行うときは、本人希望欄を活用するとスムーズに求職活動を進められることがあります。ここでは、履歴書の本人希望欄を有効に活用する方法を解説しているので、在籍中に転職活動したい方はチェックしてみてください。

1.連絡が取りやすい時間帯を記載する

在籍中に転職活動を行う場合は、本人希望欄に連絡が取りやすい時間帯を記載しましょう。なかなか採用担当者と連絡が取れないと、選考が難航する恐れがあります。

また、連絡を取りやすい時間帯を伝えることで、電話の折り返しをする手間を省くことも可能。履歴書の本人希望欄に連絡可能な時間帯を書く場合は、以下を参考にしてみてください。

  • ・「現在就業中のため、平日19時以降の時間帯にご連絡いただけると幸いです。」
  • ・「現在在職中のため、以下の時間帯はお電話に出ることができません。
  • 連絡不可の時間帯:平日9~18時(昼休憩12~13時は連絡可能です。)」

2.退職日が決まっていれば入社可能日を記載する

退職予定日が決定している場合は、退職予定日と一緒に入社可能日を記載することをおすすめします。入社可能日を採用担当者へ伝えられると選考のスケジュールを調整できたり、入社手続きの予定を立てたりすることができるので、企業側に好印象を与えられるでしょう。

記載例は、以下のとおりです。

  • 退職予定日:✕月✕日
  • 入社可能日:✕月▲日より就業可能

3.複数の募集職種がある場合は「希望職種」を記載する

企業によっては複数の職種を同時に募集していることもあります。この場合は、本人希望欄に「希望職種」を記載することで、自分の意思を明確に伝えられるでしょう。

選考の段階で希望職種を記載するときは、謙虚さが伝わるように書くことが大切です。書き方によっては、「わがままな人」と悪印象を与えかねないので注意しましょう。

  • 職種:事務職を希望致します。
  • 私は、前職で培った仕事における正確性を貴社で活かせると考えています。

4.特になければ「貴社の規定に従います」と記載する

特に連絡事項や希望がなく、企業の提案する条件で働く意思がある場合には「貴社の規定に従います」と記載しましょう。「貴社の規定に従います」とは、求人に記載された労働条件に問題ないことを示す言葉です。

「貴社」の部分は、応募する職種によって変えるのがマナー。たとえば、病院であれば「貴院」、事務所は「貴所」など、応募先の職場に合った表現に変えて使用しましょう。

本人希望欄に書くことがなければ空欄でも良い?

履歴書の本人希望欄に記載したい内容がないからといって、空欄のまま提出するのは避けましょう。空欄がある状態で提出すると「書類不備」「記載漏れがある」と選考を落とされてしまう恐れがあります。

特に企業側へ伝えておきたいことがないときは、「貴社の規定に従います」と記載すれば働き方の柔軟性のアピールにつながることも。空欄を避けることで、完成度の高い履歴書を作れるでしょう。

在職中に転職活動を成功させる3つのコツ

在職中に転職活動を成功させるコツ

  • 退職したい旨は1~3ヶ月前に上司に伝える
  • 退職理由を明確にする
  • 就職・転職エージェントを活用する

ここでは、在職のまま転職活動を成功させるコツを解説しています。計画性と周囲への配慮を持って進めることで、スムーズに転職活動を行えるでしょう。

1.退職したい旨は1~3ヶ月前に上司に伝える

上司に退職したい旨を伝えるときは、退職希望日の1~3ヶ月前を目安にしましょう。また、企業によっては、就業規則で退職を申し出る期間について定めていることがあります。

就業規則に沿って退職の手続きを進めるのが社会人としてのマナーです。あらかじめ就業規則を確認し、周囲や顧客への挨拶や引き継ぎなど退職日までの計画を立てましょう。退職時のトラブルが心配な方は、「退職で嫌がらせを受けたときの対処法は?ヤメハラの例や回避する方法を解説」でもしもの場合の対策を把握しましょう。

2.退職理由を明確にする

転職活動を始める前に、退職理由を明確にすることが大切です。前職で辞めたいと思った理由を具体的に理解することで、転職を繰り返すリスクを軽減できるでしょう。

また、退職理由が曖昧なまま転職活動を行うと、面接で明確に答えることができず企業側に不信感を与えかねません。「なぜ辞めたいと思ったのか」「一時的な不満ではないか」と冷静に考え、採用担当者が納得する退職理由を考えて転職活動を行いましょう。

3.就職・転職エージェントを活用する

在職中に転職活動を成功させるために、就職・転職エージェントを活用するのも一つの方法です。就職・転職エージェントは求職者の希望に合った求人を紹介する民間のサービスなので、仕事と転職活動を両立できます。

また、就職・転職エージェントでは求人の提案だけでなく、選考対策のアドバイスや企業とのやり取りを代行してくれることも。「仕事をしながら転職活動できるか不安」「スムーズに転職活動を進めたい」といった方は、就職・転職エージェントを活用することをおすすめします。

在籍中に転職活動を行いたい方は、就職・転職エージェントのハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブでは専属のアドバイザーが丁寧にヒアリングを行い、学歴・職歴に応じた就職や転職のサポートを実施しています。

サポートの一環として応募書類の添削や面接対策など転職活動の全面的なサポートも行っているので、転職についての不安や悩みがある方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。

在職中は履歴書の書き方が異なる?よくある疑問FAQ

ここでは、在職中での履歴書の書き方が分からないときによくある質問をQ&A形式で回答しています。履歴書で在籍中であることを正しく伝えるのが不安な方は、以下を参考に作成してみてください。

「退職」と「退社」の違いは何?

「退職」は会社を辞めることを指し、「退社」は業務を終えて会社から退出することを指しています。
どちらも会社を離れることは同じですが、転職活動をするうえで履歴書に記載する際は「退職」を使用しましょう。また、会社を辞める日も「退社日」ではなく、「退職日」または「退職予定日」と記載します。

履歴書の職務欄には「現在に至る」はいらないって本当ですか?

現在も在職中であれば、「現在に至る」と記載するべきです。
「現在に至る」以外に、「在職中」と記載してもOK。また、在職中であっても退職予定日が決まっている場合は、「現在に至る」の横に記載することをおすすめします。

在職中の場合の職務経歴書の書き方を教えてください

職務経歴書も在職中であれば、履歴書と同様に最終職歴の直下に「現在に至る」または「在職中」と記載しましょう。
職務経歴書の特徴は、履歴書よりも詳しく職歴を記載できることです。担当していた業務や出せた成果、会社に貢献したことについて具体的に述べられれば、有効なアピールにつなげられるでしょう。

在籍していた会社の社名が変わったときの履歴書の書き方は?

在籍していたときの社名のあとに、続けて「(現・✕✕株式会社)」と記載しましょう。
会社の社名が変更になった場合は、履歴書には在籍したときの社名と現在の社名の両方を記載するのが基本です。採用担当者が誤解するのを避けるために、正確な情報提供を心がけましょう。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube