ハタラクティブ
ハタラクティブ

貴社に貢献したい思いを志望理由に使用して良い?締めくくり方や例文を解説

貴社に貢献したい思いを志望理由に使用して良い?締めくくり方や例文を解説の画像

この記事のまとめ

  • 「貴社に貢献」したいという言葉を志望動機で使うのはOK
  • 貢献できることを裏付ける強みや実績をアピールできれば、より効果的に伝わる
  • 貢献できること見つけるには、応募先の企業研究を念入りに行うと志望動機が書きやすくなる
  • 志望動機はありきたりなものではなく「貴社でなくてはいけない理由」を書くのが有効

志望企業で活かせる自分のスキルや資格をアピールしたいと思う方もいるでしょう。志望動機書を作成する際に、「貴社に貢献」を使用しても良いのか分からないと不安になりますよね。

「貴社に貢献」という言葉は、志望動機で使っても問題ありません。入社後に貢献できることを具体的にアピールできれば、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの板垣さんのアドバイスを交えつつ、「貴社に貢献」を使用した志望動機の書き方を解説しています。締めくくり方や例文もご紹介しているので、これから就活や転職活動を始める方はぜひ参考にしてみてください。

「貴社に貢献」を志望動機で使用しても良い?

「貴社への貢献」を志望動機に記述することは、適切なアプローチになるので使用しても問題ありません。選考過程で企業は、応募者が具体的に「どのようにして会社に価値をもたらすか」に注目しているためです。

自分の貢献可能性を説得力を持って提示することは、応募企業に対する強い関心と意欲を示すために効果的です。このプロセスでは、具体的な能力や過去の成功事例を引き合いに出し、どのようにして企業のために活躍できるかを示しましょう。

たとえば、「私の▽▽の能力を駆使して、△△の分野での成果を通じ、御社の発展に寄与したい」といった具体例を挙げることで、将来の貢献像を描きやすくなります。その際には、自分の能力や強みが実際にどのように役立つかを示す具体的な事例や経験を交えることで、言葉に説得力を加えられるでしょう。

志望動機の書き方については「志望動機書の書き方やコツは?第二新卒や未経験から転職する際の例文も紹介」でも紹介しているので、参考にしてみてください。

高評価につながる志望動機の作り方

貢献したい企業が見つかっても、入社するためには書類選考に通る必要があります。志望動機の完成度を上げて、採用担当者の興味を引く内容を心掛けましょう。

以下で、高評価につながる志望動機の作り方を解説しているので、応募書類を作成するときの参考にしてみてください。

入社意欲を明確にアピールする

企業が志望動機において最も価値を見出すのは、「なぜほかの企業ではなく当社を選んだのか」および「この業界に興味を持った理由は何か」という2点に集約されます。従って、他の応募先でも流用可能な内容ではなく、「あなたの会社にこそ価値を提供したい」という熱意を感じさせる動機を明確にすることが求められるでしょう。

有効なアプローチは、まず結論を提示することにあります。志望の理由を冒頭に持ってくると、主要なメッセージがぼやけがちです。最初に「職務を通じて△△を達成したい」といった目標やビジョンを示すことで、仕事に対する情熱をアピールできるでしょう。

アピールしたい具体的な強みを説明する

自身の経験や成功事例をもとにした具体的な強みを説明することで、説得力がある志望動機書になります。

重要なのは、ただ自己の見解を主張するのではなく、応募企業の事業内容や強み、業界での立ち位置をしっかりと理解したうえで、「△△を実現することでどう貢献したいか」を論じること。志望動機では、企業への洞察力、自らの意見の有無、問題解決への取り組み方が評価されることになります。

自分の強みや適性を見つけるには、自己分析がおすすめ。自己分析の方法は「自分がしたい仕事を見つけるには?おすすめの方法やサービスを紹介!」のコラムで解説しているので、参考にしみてください。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

板垣拓実

板垣拓実

あなたのスキルや経験を効果的に活かすためには、まずその企業がどのような課題を抱えているか、どのような能力を求めているかを理解することが重要です。

企業のホームページや業界ニュースを通じて情報収集し、あなたのスキルがどのように役立つかを具体的に考えましょう。また、自分がその企業で働くことに対する熱意や興味を示すことも有効です。

企業に対する理解と熱意を持ち、自分のスキルと経験がどのように企業に貢献できるかを具体的に示すことで、評価される志望動機に近づけますよ。

志望動機の締めくくりが重要な理由

ここでは、志望動機の結びが重要である理由を説明します。「締めの部分がなぜそんなに大切なの?」「最後の部分がどうして全体のイメージに影響を与えるの?」と疑問に思う方に、締めの部分が採用担当者にどのような印象を与えるか確認してみましょう。

入社意欲の高さを強調できる

志望動機の締めくくりが大切な理由の一つには、志望度や情熱を強調できる点にあるでしょう。一般的な構成でも触れられているように、志望動機の結びでは、「入社してからどのようにして活躍したいか」というビジョンを共有することで、入社への強い意志と意欲を示します。

この部分で、志望する企業への具体的な貢献方法を述べることで、先に紹介した具体例の説得力を高め、統一感のある志望動機を構築することが可能です。

面接官の記憶に留まりやすい

次に、記憶に留まりやすいことが挙げられます。人は最後に聞いた情報をより強く記憶するので、評価に影響されやすいためといえるでしょう。

志望動機においても冒頭や中盤の内容より、終わりの部分が強く記憶され、その人のイメージを形成することが多いようです。冒頭や中盤がどれだけ印象的でも、終わりの印象が弱いと、全体の評価を下げる可能性があるでしょう。

そのため、志望動機の終わりを締める際は、内容が尻すぼみになっていないか、しっかりと確認することが肝心です。

志望動機の締めくくりで伝えるべき内容

ここでは、志望動機の結びの部分を作成する際に心がけるべき4つのポイントをご紹介します。志望動機全体の受け止められ方は、終わり方によって大きく変わることがあります。そのため、志望動機を練る際は以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。

ポジティブに締めくくる

結びには「未経験だけれども」などの不安を含むネガティブな言葉遣いを避け、「迅速に業務に貢献できるよう全力を尽くします」といった前向きな言葉を選ぶことが重要です。

企業は自信を持って挑戦してくれる人材を求めていますから、自己の積極性や意欲を強調する表現を心掛けましょう。

決まり文句を使わない

多くの応募者が「よろしくお願い致します」といった決まり文句で志望動機を締めがちですが、これだけでは志望する熱意が伝わりにくいものです。礼儀正しさを意識しつつ、「△△の強みを××業務で活用できるようまい進いたします」のように、自分の熱意や志望度もしっかりアピールしましょう。

特に、転職先を「どこでもいい」と選ぶと入社後にやりたいことが明確にできず、志望動機で決まり文句を使いがちです。志望動機にオリジナル性が感じられないと「志望動機を使い回しているのでは」といった不安材料になりかねません。

自分の適性に合った仕事を見つける大切さは「自分に合う仕事をする大切さって?その特徴や仕事探しの方法」のコラムで解説しているので、志望動機が思いつかないという方はチェックしてみてください。

願望ではなく強い意志を示す

「~したいと思います」や「~できればと思います」といった表現では、自信のなさや意志の弱さが伝わってしまう恐れがあります。志望動機の結びでは、「~によって貢献します」といった断言形を用いることで、自己の確かな意志と熱意を伝えましょう。

具体性を持たせる

「貴社に貢献します」「一生懸命頑張ります」といった表現は具体性に欠けるため、何をもって貢献や努力をするのかが伝わりません。自分が持つスキルや経験をもとに、どのように貢献しようとしているのかを具体的に示すことが大切です。

ただし、過度な誇張は避け、「どのような努力をしてきたか」を含めて、リアリティを持たせます。これらのポイントを踏まえ、志望動機の結びには、自己の強みや経験を活かす具体的な貢献方法を示しつつ、自信と熱意を伝えることを心がけると良いでしょう。

「貴社に貢献」を使用した志望動機の例文

ここでは、「貴社への貢献」をテーマにした志望動機の例文を紹介します。これらの文例は、自身の経験やスキルを活かし、企業への貢献を具体的に表現する際の参考となるでしょう。

事務から営業への転職希望理由

  • 私は、顧客と密な関係を築き、御社の発展に貢献することに大きな意欲を持っています。前職での人材派遣会社での営業事務経験を通じ、取引先との明瞭なコミュニケーションを重視しました。
  • 連絡方法をメールではなく直接の対話にすることを選択し、顧客からの信頼を得ることで、仕事の充実感を実感しました。この経験から、より直接的に顧客の声に応える営業職への転職を志望しています。御社の顧客第一の姿勢に共感し、私の事務職での知見を営業職で貢献できるよう努力して参ります。

事務職から営業職へ転職を希望するときは、前職と志望企業に共通するスキルを見つけてみましょう。未経験の業界でも、活かせるスキルや経験があることは有効なアピールにつながります。

同業界への転職希望理由

  • 私の目標は、過去に培ったプロジェクトマネジメントの能力を用いて、御社のさらなる成功に貢献することです。保険会社でシステム開発エンジニアとしてキャリアをスタートし、プロジェクトリーダーとしてチームを率いてきました。
  • この期間中、技術面だけでなく、チームマネジメントにおいても自己のスキルを磨きました。御社の扱う大規模プロジェクトに魅力を感じ、これまでの経験を活かしビジネスの拡大に貢献できるよう尽力いたします。

企業研究と自身の経験を踏まえた志望動機は、自己の能力と企業への貢献意欲を明確に示します。また、転職の動機を肯定的に伝えることで、ポジティブな印象を与え、解決志向の姿勢をアピールできるでしょう。

転職理由の書き方や伝え方のコツは「転職理由の書き方・伝え方を例文付きで解説!面接で好印象を与える方法とは」のコラムでも例文付きで解説しているので、参考にしてみてくださいね。

志望動機を書く際の注意点

志望動機を記載する際は、肯定的な言葉遣いを使用し、約300字程度で主旨を端的に表現することが重要です。作成する上で意識すべき点を紹介します。
 

  • ・一般的な模範文や、誰もが容易に記述可能なあいまいなフレーズは避ける
  • ・過去の職場に関する否定的な見方や不満を示唆するような表現は控える
  • ・個人の能力や経歴、成果をコンパクトにアピールし、それよりも応募する企業についての深い理解と興味を示すことを優先する


「以前の勤務環境ではこのような働き方が難しかったため、新たな環境で〇〇のスキルや経験を生かし、こんな貢献をしたい」という形で、達成できなかった目標への新しい取り組み意欲を見せることが効果的です。

志望動機の締めにおける避けるべき例

志望動機の締めにおける避けるべき例

  • 具体性に欠けている
  • 内容が矛盾している
  • 過度に誇張や謙遜している

ここでは、志望動機を締める際に避けたい例を挙げています。これから志望動機をまとめる方は、以下のような結びが不適切であることを事前に把握しておくと良いでしょう。

具体性に欠けている

たとえば、「御社で働くことにより、精一杯努力する所存です」といったあいまいな表現は避けましょう。このような表現では、他の求職者との差がつけられず、印象に残りにくくなります。

企業研究を怠るとどういう方法で貢献できるかを明確に説明するのは難しいでしょう。採用担当者に自分の価値や貢献方法が伝わらないと、内定獲得も遠ざかります。

転職先が求める人材と自分の適性が合わないと起こりうるリスクは「就職先を「どこでもいい」で選ぶと失敗する?リスクや成功させるコツを解説」のコラムで解説しているので、チェックしてみてください。

内容が矛盾している

志望動機の導入部と結びの内容が一致しない場合、志望理由の説得力が低下します。たとえば、志望理由の初めに特定の目標や価値観を挙げながら、結びでそれとは異なる方向性を示してしまうと、「この応募者はなぜこの企業を選んだのか」と疑問を持たれることになるでしょう。

志望動機全体で一貫性を持たせ、目標や志望理由が明確になるよう注意が必要です。

過度に誇張や謙遜している

自己評価が過度に高い、または低すぎる表現も避けたほうが良いでしょう。過大な誇張は現実味を欠くと感じさせ、過度の謙遜は能力への自信のなさや受動的な姿勢を示唆してしまいます。

特に、不安要素を述べる際は、それをどのように克服しようと考えているか、積極的な解決姿勢を示す表現を心掛けましょう。

志望動機の書き方で悩んでいる方は、就職・転職エージェントのハタラクティブを利用してみてはいかがでしょうか。ハタラクティブは就職・転職支援サービスです。

専属のキャリアアドバイザーがあなたの不安や悩みを丁寧にヒアリングし、一人ひとりに合ったサポートを実施するので安心して就活や転職活動に臨めるでしょう。また、適性に合った求人の紹介はもちろん、応募書類の添削や面接対策も行うので、選考がスムーズに進みやすくなります。「自分のスキルや経験を活かしたい」「志望動機書の書き方が分からない」という方は、ぜひハタラクティブへご相談くださいね。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube