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新卒の履歴書で志望動機はどう書くべき?コツと例文を紹介!

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この記事のまとめ

  • 企業は新卒の志望動機から、自社の何に魅力を感じているかをみている
  • 志望動機を書くときは、できるだけ具体的に自分の経験を深掘りする
  • ESで志望動機を書いて面接で話すときはエピソードを変える
  • 志望動機が見つからないときは、自己分析と企業分析を見直そう

新卒で履歴書に記入する志望動機と質問されるエントリーシート(ES)の内容を、面接でどのように伝えれれば良いか、悩む方もいるでしょう。履歴書の志望動機は、提出する目的の明確化と、ESで述べた内容からの差別化を意識しつつ、効果的なアピールが求められます。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの中村さんのアドバイスを交えながら、履歴書の志望動機の書き方を紹介。企業が志望動機から何を見出そうとしているのか、何を盛り込むべきか、そしてESとの違いをどのように表現するかについて、実用的な例を用いて詳しく説明していきます。

新卒採用時の履歴書で志望動機に含めるべき6つの要素

新卒採用時の履歴書で志望動機に含めるべき要素

  • 業界・職種の志望動機
  • 企業への志望動機
  • 就職活動の軸
  • 入社後の目標
  • 長期的な目標
  • 過去の経験

履歴書に記載する志望動機では、企業を魅力的に感じたポイントだけでなく、入社して将来にわたって何を達成しようとしているのかを伝える必要があります。

ここでは、履歴書の志望動機に組み入れるべき主要な要素を紹介しますので、参考にしてみてください。

業界・職種の志望動機

志望動機には、応募者が業界や職種を選んだ具体的な理由を書く必要があります。

企業に業界や職種への深い興味や理解がないという印象を与えてしまうと、入社後に早期退職するリスクを懸念されるでしょう。

そのため、なぜその業界や職種を志望するのか、具体的な理由を明確に述べることが求められます。

企業への志望動機

「企業をどう捉えているか」「ほかの企業にはない魅力や価値をどのように感じているか」も伝えられると良いでしょう。

応募企業にしかない独自の魅力や方針に共感していることを強調し、他社ではなくなぜその企業である必要があるのかを説明します。

就職活動の軸

志望動機を記載する際は、就職活動の軸も含めましょう。

どのような基準で企業選びをしているのか、「就職軸」と応募企業との関連性を示すことで、選択の論理性をアピールします。

仕事選びについては、「仕事の決め方で大切なことは?自分に合ってるか不安なときの対処法を解説」のコラムもあわせてご覧ください。

入社後の目標

企業は、応募者が具体的に何を成し遂げたいのか、その目標を通じて自社での貢献度を測りたいと考えています。入社後に実現したい具体的な目標や計画を述べることで、その企業での将来像があることをアピールし入社意欲を伝えられるでしょう。

長期的な目標

入社後に達成したいことだけでなく、自分のキャリアプランや人生計画において、将来的に実現したい目標も盛り込むと、より長期的な視点から自己の動機を説明できます。入社後の目標を長期的に考えてみると良いでしょう。

過去の経験

自分が選んだ道に至った経緯や、その企業を志望するに至った具体的な経験や出来事を紹介することで、志望理由に説得力をもたせられます。過去の経験から学んだことや、それがどのように将来の目標につながったのかを明確にすることがポイントです。

志望動機を書くときの3つのコツ

志望動機を書くときのコツ

  • 詳細な記述を心がける
  • 「自分」を深堀りする
  • 企業の理念や目指す像を理解する

履歴書に記入する基本項目や学歴は応募する企業でほとんど変わりませんが、志望動機は企業ごとに異なるため、それを書く作業を一苦労だと感じることも少なくないでしょう。

ここでは、志望動機を書く際の主要なポイントについて解説します。

詳細な記述を心がける

製品や社風の魅力について触れる際は、「具体的にどのような点が魅力だったか」を明確に述べましょう。特に、エントリーシートを通じて行われる第一段階の選考では、具体性を欠いた回答は評価されにくいといえます。

「詳細を教えてほしい」と追求する企業はほとんどなく、上手く伝わらなければ落ちるのがほとんどのため、あらかじめ具体的な記述を心がけることが大切です。

具体的な内容を記述することで、面接時に他の話題にも深く踏み込む機会を得られるでしょう。

「自分」を深堀りする

企業に「魅力的な人材」と評価してもらえる志望動機を書くためには、自身の経験を振り返り「なぜその選択をしたのか」を詳しく言語化する必要があります。

ほかの企業にも当てはまるポイントを無理に挙げると、「その特徴はほかの企業にもある」「ほかの企業でも良いのでは?」と思われる可能性があります。

応募理由を深掘りされたとしても、自分の過去の経験を分析したうえで回答できれば「ミスマッチが起こることはなさそう」と思ってもらえるでしょう。

企業の理念や目指す像を理解する

企業が伝えたい理念や目指す像を理解して志望動機を書きましょう。

「給料」「立地」といった魅力も大切な要素ではありますが、自社の理念や文化、目指している目標などといった部分を理解して志望動機を書くのがおすすめです。

ただし、注目を集めている新しい事業や制度、個々の社員の魅力などといった変動しやすい要素は、企業にとって必ずしも強調してほしいポイントとはいえないことも。これらに魅力を感じた場合は「きっかけ」として捉え、それが企業のどのような姿勢や文化から生まれているものなのかを研究してみると良いでしょう。

たとえば、社員との出会いから感じた企業の姿勢や、ある制度から読み取れる文化や社風を引き合いに出し、「実力主義の社風を高く評価しています」と伝えると説得力が増します。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

中村凌河

中村凌河

企業の強みに自分の志望動機を合致させることが重要です。企業が何に力を入れているかは、Webサイトや求人票、OGOB訪問などをとおして行う企業研究で明らかになります。そこに自分の強みを合わせて、企業にとって採用メリットのある人材であることをアピールしてみてくださいね。

履歴書に志望動機を書くときの5つの注意点

履歴書に志望動機を書くときの注意点

  • ありきたりな表現は使わない
  • 記入欄の8割は埋める
  • 書き言葉に注意する
  • 小さすぎない文字を書く
  • 誤字脱字に注意する

履歴書に志望動機を記述する時、「どの程度詳しく書けば良いのか」「手書きと印刷のどちらが適切か」といった疑問が生じることがあります。

以下では、履歴書の志望動機を記載する際の注意点をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1.ありきたりな表現は使わない

志望動機では、ありきたりな表現は使わないようにしましょう。

前述した、応募企業に惹かれた魅力を明確にしたり自己の経験や価値観を振り返ったりする過程のなかで、自分の言葉で表現することも意識してみてください。

また、自分の「就職活動の軸」に基づいて選んだ企業であることをアピールすることで、個人の志望動機に深みを与えます。

2.記入欄の8割は埋める

履歴書の志望動機欄は、概ね記入欄の8割程度を目安に記載するのが望ましいです。文字数が少なすぎると、志望度が低いと解釈されかねません。指定された文字数がある場合はそれに従い、なければ8割程度を目安にします。

3.書き言葉に注意する

面接などの口頭でのやり取りで頻繁に使用される「御社」「御行」などの敬称は、文書では誤用しがちです。特に、履歴書では適切な用法に注意しましょう。「ら抜き言葉」は、口語では自然に使われることがありますが、文書では「見られる」「来られる」「食べられる」のように正しく書くようにしてください。

「御社」ではなく「貴社」

文書では「貴社」を使用し、口頭での表現では「御社」を用いるのが一般的です。文書での正式な表現として「貴社」を用いることを覚えておきましょう。

4.小さすぎない文字を書く

履歴書に多くの情報を詰め込みたい気持ちは理解できますが、文字サイズを小さくし過ぎると読みにくくなります。採用担当者は多数の履歴書を読むため、読みにくい履歴書は好ましくありません。

パソコンで作成する場合は、フォントサイズ10.5〜11ポイントが望ましいでしょう。手書きの場合は、行に対して文字が大き過ぎず小さ過ぎない程度で、行の高さの8〜9割を埋めるのがおすすめです。

手書きか印刷かは重要でない

履歴書に関しては、手書きと印刷のどちらを使用しても大きな問題はありません。重要なのは内容であり、手書きであれば個性を、印刷であればクリアな読みやすさをアピールできます。不安な場合は、企業の応募要項を確認するか、直接問い合わせてみると良いでしょう。

5.誤字脱字に注意する

履歴書を完成させた後は、誤字脱字がないかを念入りに確認しましょう。細かなミスが、「不注意や手抜き?」と捉えられる原因になることも。誤字脱字を見つけた場合は、書き直すことをおすすめします。修正ペンや修正テープの使用は避け、新しい用紙を使いましょう。

誤字脱字は、自分では見落とすことがあります。何度も読み直したり第三者にチェックしてもらったりして、完璧な状態で提出できるようにしましょう。公式文書を丁寧に扱えない印象を企業に与えてしまうと、「責任ある仕事を任せられない」と判断されやすくなります。履歴書の提出前のチェックは、怠らないようにしましょう。

新卒採用の履歴書の志望動機で企業がみているポイント

志望動機は、応募者と応募企業の間のミスマッチを未然に防ぐため、応募者が特定の業界や企業を選んだ背景を理解する目的で尋ねられます。

ここでは、履歴書に記載する志望動機のポイントについて詳しく説明しますので、企業がどのような視点で評価しているのかを正確に理解しましょう。

自社のどこに魅力を感じているか

企業は、「応募者がどの点で自社を魅力的だと感じているかを確認したい」と考えています。

同じ分野内にも多数の企業が存在し、それぞれに独自の文化、目標、チームの性質があるもの。そのなかから応募するに至った理由や、自社のどの特徴に惹かれたのかを理解することが、企業にとって重要なポイントです。

自社で達成したい目標は何か

「特定の業務に挑戦したい」「自分の仕事を通じて社会にどのような影響を与えたいか」といった、応募者が入社後に何を成し遂げたいのかも企業は注目しています。

具体的な目標がない志望動機では、入社意欲や目的が不明瞭と捉えられ、「本当にこの企業で働きたいのか」と疑問を抱かれることにつながります。また、応募者が将来的にどのように活躍できるかも想像しにくいでしょう。

志望動機では、入社後に企業でどのように活躍し、貢献したいかを具体的に示すことが評価のポイントです。

志望動機と自己PRをまとめて書くときの注意点

履歴書によっては、志望動機と自己PRが同じ欄になっており、まとめて記入することがあります。このような状況では、限られたスペース内で志望動機と自己PRを最大限に伝えることが求められます。

以下でどのように進めるべきかを詳しく説明しているので、参考にしてみてください。

志望動機と自己PRの区別

志望動機は、なぜその企業に入りたいのか、具体的な目標や貢献できる点を中心に記述します。一方、自己PRでは、これまでの経験や習得したスキルを基に、どのように企業に貢献できるかを強調して書くのが違いです。どちらも「企業に貢献できる点を伝えるため」という共通点がありますが、出発点が「志望理由」と「個人の強み」で異なります。

同じ欄に志望動機と自己PRを記載するときの工夫

履歴書の中で志望動機と自己PRを一緒の欄に記入する場合は、両方の要素を明確に区分して伝えることが重要です。たとえば、各セクションに小見出しをつけるのも良い方法でしょう。

採用担当者が両方の視点からあなたの価値を理解できるように、それぞれの項目で何を伝えたいのかを明確に区別してください。

履歴書の志望動機と面接やESでの差異化について

履歴書での志望動機は、面接やエントリーシート(ES)における質問項目と重複することも。多くの場合、履歴書とESは一緒に提出することが求められるため、どのようにして内容を差異化すべきかを疑問に思う人もいるでしょう。

基本的に、ESや面接で話す志望動機と全く同じであっても大きな問題はありませんが、完全に同じ内容を繰り返すことは避けましょう。以下に、履歴書の志望動機で面接やESの内容と差異化するポイントを示します。

情報の深さで差をつける

ESや面接における志望動機と同じテーマでも、情報の量や深さで差異化するのが方法の一つです。履歴書では基本情報の確認が主な目的であり、ESでは個人の特性や適性を深く掘り下げることが期待されます。そのため、履歴書では概略のみに触れ、詳細な内容や具体的なアピールはESに留めることで差別化を図ることも可能です。

異なるエピソードを話す

志望動機が同一であっても、それを裏付ける具体例やエピソードを変えることで新たな観点から自己PRできます。たとえば、企業の理念に対する共感を示す場合、履歴書では短めの部活動のエピソードを挙げ、ESではアルバイト経験から学んだことを紹介してみましょう。面接では学業やゼミ活動における経験を話すことで、多くの観点から共感していることをアピールできます。

履歴書の志望動機の記入欄が足りないときの対処法

履歴書での志望動機記載では、自分の魅力を存分に伝えたいもの。しかし、文字数を無理に増やして枠を超える記載は、マイナスな印象をもたれることがあります。

限られたスペース内で自分を効果的にアピールするためには、以下のような工夫が可能です。

余分な言葉を削る

日常会話で気づかずに使っている余計な言葉が、文章を不必要に長くする原因になり得ます。「とても」「実に」などの強調表現は、文脈によっては削除しても問題ないことが多いもの。これらの言葉を省くことで、よりコンパクトに要点を伝えられます。

主要なポイントに絞って記述

志望動機に含めたい要点が多くても、すべてを詳述しようとすると枠を超えてしまう可能性があります。そこで、最も伝えたい3つのポイントに絞り込むと良いでしょう。これには、志望理由、それを裏付ける具体的な経験、そしてその経験を活かした入社後の動き方が含まれます。

志望動機欄の大きな履歴書を使用する

学校や多くの書店で販売されている標準的な履歴書以外にも、志望動機欄が広い履歴書が存在します。特に指定がない場合、広い欄がある履歴書を選択することで、自己PRや志望動機をより詳細に記載できるでしょう。

新卒の場合は、学校が作成している「大学(学校)指定履歴書」を使用するのもおすすめ。学生を利用対象としているので、志望動機や自己PRといった基本的な欄だけでなく、「学業に関するアピール欄」「学業以外に関するアピール欄」など独自の項目が設定されています。

履歴書についてより詳しく知りたい方は、「履歴書はどこで買うべき?購入できる場所と選び方のポイントを解説します」のコラムをぜひご覧ください。

新卒向け!志望動機の例文を紹介

ここでは、履歴書に記載する志望動機の具体的な例文を紹介します。志望のきっかけごとに例文をまとめているので、ぜひ参考にしてください。

企業理念・事業戦略にひかれた場合の志望動機

「貴社の明確な企業理念と先見的な事業戦略に強く惹かれています。特に、持続可能な社会の実現に向けた取り組みや、革新的なサービスの提供における貴社のリーダーシップは、私が仕事を通じて達成したい目標と一致しています。

大学で環境学を専攻していた私は、持続可能性の重要性について深く学び、社会に対して実質的な貢献をすることの重要性を痛感しています。貴社の事業を通じて、この目標に寄与できると確信しており、その一翼を担いたいと強く願っています。」

商品に魅力を感じている例文

「貴社の製品△△の大ファンとして、その魅力に引かれて応募いたしました。中学時代から△△の愛用者として、同じカテゴリーの他社製品と比較しても貴社の製品が際立っている理由について常に興味をもっていました。

市場には類似製品が数多く存在しますが、ユーザーの意見を直接製品開発に反映させる企業は稀です。貴社がユーザーインタビューを重視して製品開発を行っている点は、他社との差別化はもちろん、熱狂的なファンを生み出す要因だと確信しています。

私は、貴社に加わることで、お客様のまだ見えていないニーズを掘り下げ、さらに使い勝手の良い△△の開発に貢献したいと考えております。」

福利厚生に魅力を感じている例文

「貴社が提供する充実した福利厚生プログラムに大きな魅力を感じ、志望させていただきます。△△の分野で社会に貢献することが私の目標であり、そのためには△△製品やサービスを取り扱う企業で働くことが最適だと考えています。

多くの△△関連企業の中でも、貴社の福利厚生の充実ぶりは特に目を引きました。座談会で伺った『社員を大切にする企業文化が、お客様へのサービスの質を高める』というメッセージに深く共感し、そのような環境で働きたいと強く感じました。

貴社で働くことで、社員に対する配慮を経験し、それを自分自身からも外へ発信していくことで、会社や社会への貢献を果たしていきたいです。」

社風に魅力を感じている例文

「貴社のオープンでフラットなコミュニケーションを重んじる社風に、大きな魅力を感じています。

学生時代に参加した学園祭の実行委員として、年齢や学年を超えたアイデアの共有とその実行に携わり、多様な意見が高品質な成果を生む力を実感しました。メンバー全員が平等に意見を交わし、一つひとつのアイデアを尊重することで、イベントを成功させられました。

この経験から、異なる視点の結集がイノベーションを生むと学びました。貴社で働くことで、この価値観を生かし、チームと共に成長し、貢献していきたいと強く思っています。」

評価制度に魅力を感じている例文

「貴社の成果主義に基づく評価・報酬制度に大きく惹かれています。以前、携帯電話の販売業務をしていた際、成果に応じて報酬が増えるシステムがあり、その中で自分の努力が直接的に評価されることに大きな満足感を得ました。その経験から、自分自身の成長とともに、目標達成に向けて挑戦し続けることの重要性を学びました。

貴社の評価制度が、個々の貢献と成果を公正に評価し、それに応じた報酬を提供することは、私にとって大きなモチベーションになります。この環境で働きながら、最新の技術を学び取り入れ、貴社の技術開発に積極的に貢献していきたいと強く思います。」

教育制度にひかれた場合の志望動機

「貴社の充実した教育制度、特に自分で選べる研修プログラムや社員主導の勉強会が活発であることに強く惹かれ、志望するに至りました。

子どもの頃から知識を深めることに喜びを感じ、それを人の役に立てることに価値があると考えています。昨年、ファイナンシャルプランナー3級を取得し、現在は2級取得に向けて勉強中です。資格取得に励む中で、学びの重要性を改めて感じています。

貴社での継続的な学習機会を通じて、さらなるスキルアップを目指し、将来的には保険・金融の専門知識を活かして、顧客への最適なサービス提供に貢献していきたいと考えています。」

勤務地にひかれた場合の志望動機

「貴行が私の故郷である△△県の経済発展に寄与していることに強い魅力を感じ、志望しました。△△県での幼少期からの経験を通じて、地元への深い愛着とそれを支えたいという強い願望を持っています。

特に、自分自身が奨学金を受けて教育を受ける機会を得られた経験から、金融の力で地域社会を支援する重要性を身をもって理解しています。貴行で働くことで、地元△△県の経済振興に資金提供の形で直接貢献し、地域社会のさらなる活性化に寄与していきたいと考えています。」

先輩社員に惹かれた場合の志望動機

「説明会やOB・OG訪問を通じて、貴社の社員の方々が抱く『顧客への深い配慮と支援への情熱』に強く惹かれました。私自身、留学生の友人たちを支える活動に力を注いでおり、彼らが直面する日々の課題を共に解決しました。この経験から、人々の生活を支え、少しでも彼らの負担を軽減できることに大きな喜びと達成感を感じています。

貴社の社員の方々が顧客のニーズに耳を傾け、その解決に情熱を傾ける姿勢は、私がこれまで心がけてきたサービス精神と強く共鳴します。」

仕事の進め方に惹かれた場合の志望動機

「貴社の自由度の高い仕事の進め方に大きな魅力を感じ、志望させていただきました。

大学での演劇サークル活動では、主導したSNSマーケティングで成功を収めた経験があります。具体的には、単なる公演の宣伝に留まらず、キャラクター紹介や短い演技の動画を投稿することで、舞台に対する期待を高め、観客の関心を惹きつけました。このプロジェクトを通じて、デジタルツールを駆使しながら目標にアプローチする楽しさと充実感を実感しました。

貴社が個々の社員のアイデアを尊重し、それぞれの思考と行動力を活かして革新的な広告を制作している点に強く共感し、同じような環境で顧客にインパクトを与えるクリエイティブな広告作りに携わりたいと思います。」

職種に惹かれた場合の志望動機

「営業の職種に魅力を感じ、貴社への志望動機を持つ理由は、お客様個々のニーズに合わせた住宅の提案を行う営業職の役割に深い魅力を感じているからです。

テーマパークでのガイドのアルバイト経験を通じて、訪れるお客様一人一人の期待に応え、彼らの顔に笑顔をもたらすことの喜びを知りました。貴社の営業職においても、同様にお客様の期待を細かく聞き取り、最適な住まいの提案を通して、お客様の人生に価値を加えることに貢献したいと考えています。」

業界別!志望動機の例文

業界別!志望動機の例文

  • IT業界
  • コンサルティング業界
  • 商社業界
  • 海運業界
  • 金融業界
  • アパレル業界
  • 電力業界
  • 人材業界
  • 不動産業界
  • 食品メーカー業界

ここでは、履歴書に記載する志望動機の具体的な例文を紹介します。10個の異なる業界に対応する例文なので、関心を持つ業界に合致するものがあれば、その内容を参考にしてください。もし希望する業界の例文が含まれていない場合でも、表現方法や構成のアイデアを取り入れることで、効果的な志望動機を作成することができます。

IT業界

「貴社の『社会問題をテクノロジーで解決する』という姿勢に強く惹かれています。

大学でのセミナー活動を通じ、日本のデジタルトランスフォーメーションの遅れと労働時間の問題を深く研究しました。長時間労働の解消と効率化が急務であると感じており、貴社が提供する人事労務向けSaaSプロダクトが、特に中小企業の業務効率化に貢献している点に大きな魅力を感じます。

私のセミナーでのリーダーシップ経験と、チームワークを重んじる姿勢を活かし、貴社の営業として、顧客企業に最適なソリューションを提供し、彼らが本業に専念できる支援をしていきたいと考えています。」

コンサルティング業界

「貴社を志望する理由は、コンサルタントとして幅広い企業群の成長を支援する役割に惹かれるからです。

学生生活で家庭教師として働いた経験から、個々のニーズに応じたサポートの重要性とその達成感を深く理解しています。この経験を通じ、ビジネスの世界でも個別の顧客の成功に貢献し、その企業の発展を促進することに意義を見出しました。

貴社が多様な業界に対してユーザーファーストのアプローチでコンサルティングを行っていることに大きな魅力を感じます。私は、家庭教師時代に培った対人スキルと問題解決能力を生かし、貴社において顧客企業のビジョン実現に向けたユーザーファーストなコンサルタントとして活躍したいと考えています。」

商社業界

「貴社に惹かれる最大の理由は、顧客の視点を重視して商品や資源を選定し、提供している点です。

学生時代にスポーツ用品店で販売員として働くなかで、顧客の要望を深く理解し、最適な提案を行うことの重要性を学びました。その経験は、顧客からの感謝の声として直接反映され、大きなやりがいを感じる瞬間でした。

貴社での勤務を通じて、私はこのアルバイト経験で磨いた視点を活かし、市場の需要を捉え、顧客の期待に応える商品や資源の提供に努めたいと考えています。」

海運業界

「貴社に魅力を感じるのは、若手でも大きな責任と裁量を持って挑戦できる環境があるからです。

私は大学での留学経験を通じ、自分で計画を立てて行動する力を身につけました。留学先の選定から準備、資金の管理まで一切を自分一人で行い、成功させた経験は、自らの手で道を切り開くことの価値を教えてくれました。

貴社の海運事業においても、クリーンエネルギーの導入など新たな挑戦が求められていると感じています。そのような環境で、私は留学で培った自主性と柔軟な思考を活かし、革新的な海運の未来に貢献したいと考えています。」

金融業界

「貴行を志望する理由は、幅広い業種の企業と接触し、経済の発展に貢献できる点にあります。金融機関として、企業や個人のあらゆる金融ニーズに応え、社会の様々な場面で支援を提供することは、非常に魅力的です。

サッカー部での経験は、困難な目標に向かってチーム一丸となって取り組む価値を教えてくれました。OB・OG訪問を通じて感じた貴行の社員が持つ『社会貢献』への意識と、それを実現するための高い視点を持っていることに深く共感しました。このような環境であれば、私も自身の能力を最大限に活かし、金融の力で社会に貢献していくことができると信じています。」

アパレル業界

「貴社が国境を越えて事業を広げ、ファッションを通じて多様なライフスタイルを提案している点に大きく惹かれます。

大学2年時に米国△△大学へ1年間留学した経験は、日本の製品や文化が世界にどのように受け入れられているかを肌で感じる機会でした。特に、海外での日本製品の認知度と受容について、現地での経験から、さらなる可能性を感じています。

貴社は技術革新を積極的に取り入れ、国際的な視野で事業を展開していることが魅力です。留学をはじめとする私の経験を生かし、貴社でのキャリアを通じて、グローバルな市場で日本のファッションが更に影響力を持つよう尽力したいと考えています。」

電力業界

「貴社でのキャリアを強く望むのは、社会全体の脱炭素化への取り組みと、災害時の安定供給に貢献したいという私の願いが反映されるからです。

幼い頃に経験した災害による長期停電は、生活における電力の価値と安定供給の重要性を痛感させました。貴社が持つ広範な顧客基盤と、再生可能エネルギーを含めた環境への配慮は、私が目指す方向性と完全に一致しています。

また、大学での脱炭素に関する研究は、この分野での知識を深め、実際に社会貢献を果たすための基盤を築きました。貴社で技術者として勤めることで、持続可能な社会構築への貢献を目指します。」

人材業界

「貴社に対する私の関心は、大学での塾講師としてのアルバイト経験に起因しています。この時期、個々の生徒が自身の可能性を認識し、変化していくプロセスに深く関われました。特に、初めは意欲が見られなかった生徒たちが、目標達成に向けて変貌を遂げていく様子は、大きな達成感と喜びを感じました。

貴社が多岐にわたる業界で人材ソリューションを提供している点に魅力を感じ、私もその一員として、人々が自己実現のための『きっかけ』を得られるようサポートしたいと強く思っています。塾講師時代に磨いた、人の立場に立って考え、サポートする能力を活かし、貴社の顧客とその従業員の成長に貢献できればと考えています。」

不動産業界

「貴社に惹かれる理由は、人々の生活に根ざした価値ある空間を創造し続ける姿勢にあります。

浪人時代、様々な背景を持つ人が集まる公共スペースで過ごすことが多く、そこで感じた居心地の良さと刺激は、私の日常に大きな彩りを加えました。また、この場所が勉強への意欲を高め、最終的には現在の大学に進学するきっかけとなりました。

これらの体験から、人々の生活に寄り添い、支える空間の価値を深く理解し、不動産業界でそのような場を創出する仕事に就きたいと考えるようになりました。貴社が展開する多様なプロジェクトと、新しい挑戦に対する前向きな姿勢は、私が求めるキャリアパスと完全に合致します。私は、貴社での仕事を通じて、『心のより所』となるような場所づくりに貢献し、多くの人々の生活に豊かさをもたらしたいと思っています。」

食品メーカー業界

「貴社に対する私の強い関心は、食を通じて社会全体の健康と福祉に貢献できる点にあります。大学でのサッカー活動中、栄養面の見直しがパフォーマンス向上に直結することを実感し、この分野への理解を深めるためにフードコーディネーターの資格を取得しました。

貴社が行っている、健康を考慮した食品開発とその背後にある研究には大きな魅力を感じています。私は、貴社で働くことにより、サッカー選手だけでなく、幅広い人々の健康維持と向上に寄与する食品の開発に携わりたいと考えています。」

履歴書に書く志望動機が思いつかないときの対処法

履歴書に書く志望動機が思いつかないときの対処法

  • 自己分析の見直し
  • 企業研究の見直し
  • 第三者の意見を聞く

履歴書に書く志望理由を見つけるのが難しい場合、自己分析や企業研究を見直してみるのがおすすめ。改めて自分が仕事に求めることや企業理解を深めると、新たな気づきが生まれるかもしれません。

自己分析の見直し

志望理由を考える際には、まず自己分析から始めましょう。自己分析を見直すのが目的なので、これまでの経験をより細かく振り返ることが重要です。自分が何を楽しんでいるか、どのような成果に満足感を得たか、また逆にどのような挑戦が困難だったかをリストアップしてみましょう。

失敗経験も自己分析において重要な要素です。失敗からどのように立ち直り、乗り越えたかは、就職活動でよく問われるポイントです。

企業研究の見直し

志望理由が思い浮かばない時は、企業研究を深めることが効果的です。企業のWebサイトを訪れ、「企業理念」「事業内容」「採用情報」などを詳しく調べましょう。また、社員インタビューやSNSを通じて、企業の文化や雰囲気を感じ取ることも重要です。

その企業が業界内でどのような立ち位置にあるのか、競合他社との違いは何かを理解し、その企業ならではの魅力を見つけ出すことが大切です。自分が仕事に求める価値観と企業の特色を照らし合わせて考えることで、具体的な志望理由を導き出せることがありますよ。

第三者の意見を聞く

自分だけでなかなか良い志望理由が思いつかない場合は、信頼できる第三者の意見を求めるのも一つの方法です。家族や友人、先輩などに自己分析や企業研究の結果を話し、フィードバックをもらうことで新たな視点が得られることもあります。客観的な視点からのアドバイスは、自分では気づかなかった強みや適性を発見する手助けとなるでしょう。

就活に不安を持つ人は多い

ハタラクティブの「若者しごと2023 3-10.就職活動・転職活動における選考中の不安度(p.32)」によると、就職活動に対して何らかの不安を感じている人が多いことが分かります。特に、履歴書の書き方や面接でのアピールを不安視している人は多く、面接対策が重要な課題の一つといえるでしょう。

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2023

履歴書の書き方や面接対策について悩んでいる方は、就職・転職エージェントのハタラクティブを利用してみてはいかがでしょうか。

ハタラクティブは、就職・転職支援サービスです。専任のキャリアアドバイザーによる無料カウンセリングや面接対策はもちろん、入社後のフォローアップまで、幅広いサービスが提供されています。求人情報に合わせてキャリアアドバイザーがサポートしますので、関心がある方は気軽に相談してみてください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube