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職歴がない場合は履歴書にどう書く?状況別の書き方やアピール方法を解説

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この記事のまとめ

  • 職歴がない場合は職歴欄に「なし」と記入し、空欄のまま提出しないのがマナー
  • 職歴がない場合、入社後に活かせるアルバイト経験があれば記載してもOK
  • 取得中の免許やスキルを記載したり、志望動機の完成度を上げたりすれば内定を得やすい
  • 職歴がない場合の就活が不安なら、就職・転職エージェントに相談するのがおすすめ

職歴がないことで、履歴書の職歴欄への書き方が分からないという方もいるでしょう。職歴がないことで自分をアピールできず「就活で不利になるかも」と不安になりますよね。

職歴がない場合には基本的に職歴欄には「ない」と記入し、空欄で提出するのを避ければ問題ありません。アルバイトは職歴に含まないのが一般的ですが、職歴がなく企業へのアピール材料になる場合は記載してもOKです。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの荒井さんのアドバイスを交えながら、状況別に職歴がない場合の職歴欄への記入方法をまとめています。また、職歴がない場合の履歴書でのアピール方法をご紹介。職歴がない場合の履歴書の書き方について知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。

職歴がない場合の履歴書はどう書けばいい?

職歴がない場合、履歴書には学歴を記入したあとに「職歴なし」と記載しましょう。履歴書を作成する際は、職歴欄を空白のまま提出すると記入漏れと判断される恐れがあるので注意が必要です。

また、学歴や職歴を記載した最後の行には、「以上」と忘れずに記載しましょう。以下で、空白を避ける理由や履歴書の基本的な書き方を解説しているので、就活や転職活動で履歴書を作成するときの参考にしてみてください。

職歴欄を空白で提出するのを避けたほうが良い理由

職歴欄を空白で提出すると、記入漏れや書き忘れを疑われる可能性があるので避けたほうが良いでしょう。職歴がない場合は職歴欄に「なし」と正確に記入し、空欄を作らないことがマナーです。

書類選考においてマナー違反と判断されると、内定獲得が遠ざかるので注意しましょう。

職歴欄の基本的な書き方

職歴欄の基本的な書き方は「△年△月 株式会社▲▲入社」というように、入社した年月日と就業した企業の正式名称を記入しましょう。入社年月日は西暦でも和暦でも構いませんが、履歴書内で混在しないようどちらかに統一させることが大切です。

また、企業名を記載するときは株式会社を「(株)」、合同会社を「(合)」など省略した書き方は避けるのがマナー。部署や仕事内容は一段下の行に記入し、採用担当者に自身の経歴を分かりやすく伝えることを心掛けましょう。

職歴が誤っていると「職歴詐称」になるので注意しよう

事実と異なる職歴を記載すると、「職歴詐称」となる恐れがあります。給与が振り込まれていた銀行口座の通帳や源泉徴収票を確認し、正確な内容を記載しましょう。

職歴詐称と判断されると、内定取り消しになったり、懲戒解雇されたりする可能性があります。職歴詐称がバレる理由やリスクは「職歴の嘘がバレるのはどんなとき?詐称せずに自分を正直にアピールしよう」のコラムで解説しているのでチェックしてみてください。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

荒井幹太

荒井幹太

職歴がない場合は基本的に学校歴を記載したあと、「職歴なし」と記載すれば問題ありません。経歴を誤魔化したり、虚偽の情報を載せたりすると選考に影響が出てしまうため、嘘をつかず正直に記載しましょう。

職歴がないと、応募できる企業が限られるのが現実。ただし、職歴がなくても取り組んだ内容や姿勢を評価してくれる企業もあるので、積極的に自分の活かせる適性や経験をアピールすることが大切ですね。

状況別でみる職歴がない場合の履歴書の書き方

ここでは、「新卒・既卒」「フリーター」といった状況に合った職歴がない場合の履歴書の書き方を解説します。自分に当てはまる書き方を選び、正しい履歴書を作成しましょう。

新卒・既卒は「職歴なし」と記載するのが基本

新卒や既卒の場合、正社員としての仕事の経験がないため職歴欄には「なし」と記入しましょう。特に、新卒の就活生は職歴がないことを企業も把握しているため、学歴を正しく記入することが大切です。

また、アルバイト経験は職歴に記載しないのが基本ですが、アピールしたい場合は自己PR欄に記載してもOK。自分が既卒に当てはまるか分からない場合は、「既卒に自分は当てはまる?就活のやり方や人生終了ではない理由を解説します」のコラムで既卒とほかの学歴の違いを解説しているので確認してみてください。

フリーターはアルバイト経験を記載してもOK

フリーターの方でアルバイトの仕事経験がある場合でも、基本的に職歴欄は「なし」と記入します。ただし、志望する企業で活かせるアルバイト経験がある場合、会社名のあとに「アルバイトとして従事」と明記し、一段下に配属や業務内容などを記載すれば空白期間を効果的にアピールできるでしょう。

アルバイトの期間や仕事内容を明記することで、企業側がフリーターの期間に何をしていたかを把握できるため、マイナスイメージを与えにくくなります。

職歴がないニートの場合はどうすれば良い?

職歴がないニートの方の場合も職歴欄に「なし」と記入するのが基本です。アルバイト経験がなく、職歴欄に記載することがなくても、就職できないわけではありません。

アルバイト経験は選考合否の判断材料にならないため、就業意欲の高さやポテンシャルをアピールできれば就職できる可能性は十分にあります。「バイト経験なしは就活に影響する?就活の注意点や成功させるコツを解説」のコラムでバイト経験なしから就職を成功させるコツを解説しているので、参考にしてみてください。

職歴がない場合に履歴書でアピールする方法

職歴がない場合に履歴書でアピールする方法

  • 保有・勉強している免許や資格を記載する
  • 志望動機・自己PRの完成度を上げる
  • 職務経歴書を別途作成する
  • 添え状を作成する
  • 面接対策をしっかり行う

職歴がない場合でも、履歴書でアピール方法はあるので「就職は難しい」とネガティブになる必要はありません。職歴以外の項目で、企業ニーズにマッチした人材だとアピールすることを心掛けましょう。

以下で、職歴がない場合に履歴書でアピールする方法を解説するので、職歴がないことを不安に感じている方は、ぜひ参考にしてみてください。

保有・勉強している免許や資格を記載する

職歴がない方は、履歴書で保有している免許や勉強している資格があることを記載しましょう。免許や資格は一定の知識がある証明になるので、「入社後に即戦力として活躍できる」と判断されれば内定獲得に近づきます。

また、免許や資格の取得には、一定期間の勉強や努力が必要になるものです。免許や資格を持っているということは、一つの物事に一生懸命に取り組める姿勢があることのアピールにもつながるでしょう。

就活に向けて免許や資格を取得したい方は、空白期間が長期化しないよう計画を立てたうえで取り組むことが大切です。現在取得のために勉強中の免許や資格があるという方は、免許・資格欄に「▲▲免許(資格)取得に向け現在勉強中」と記載しましょう。

志望動機・自己PRの完成度を上げる

職歴がないため、企業へのアピールに不安を感じている方は、履歴書の志望動機や自己PR欄の内容を充実させて完成度を上げるのも方法の一つです。企業研究を入念に行い、企業が求める人物像の理解を深めて企業にとって魅力的な自己PRを作成することを心掛けましょう。

志望動機欄には、「なぜその企業に入りたいのか」「その企業に入社して、どのように貢献したいのか」を詳細に記入します。自己PR欄には、「自身の持つスキルがどのように企業に役立つか」「企業が自身を採用するメリットは何か」を的確にアピールしましょう。

自己PRと志望動機の書き方は、「自己PRが書けないニートの方へ!対処法や作成するときのポイントを解説」のコラムと「志望動機書の書き方やコツは?第二新卒や未経験から転職する際の例文も紹介」のコラムでまとめているので、書類作成するときの参考にしてみてください。

職務経歴書を別途作成する

職歴はないけどアルバイトの経験はあるという方は、履歴書以外にも職務経歴書を作成してアピールしましょう。職務経歴書とは、履歴書よりも具体的な自身の仕事経験を記入する書類のことです。

正社員で仕事をしたことがないという方は、職務経歴書に過去のアルバイトでの仕事内容や成果、努力・工夫したことなどを詳細に記入することで、企業の採用担当者に興味を持ってもらえるかもしれません。「職務経歴書は必要?分からないときの対処法や書くときの注意点を解説」のコラムで職務経歴書を書くときの注意点を解説しているので、完成度の高い書類を作成するためにチェックしてみてください。

添え状を作成する

添え状を作成することは、一般的なマナーを理解しているという点において一つのアピールとなるでしょう。添え状とは、履歴書を企業に送付する際に「誰が・何を・どれだけ送ったのか」を示すための添付資料です。

企業の採用担当者は、日々多くの履歴書や仕事に関連する書類を受け取り、目を通しています。履歴書に添え状を添付することで、一般的なマナーがあることのアピールになるだけではなく、気遣いができる人材であることを伝えられるでしょう。

面接対策をしっかり行う

「職歴がなく自信がない」という方は、面接対策をしっかり行うことも大切です。職歴がないからといって委縮して面接に臨むと自信のなさが面接官に伝わり、「頼りない」とマイナスイメージにつながる可能性があるでしょう。

面接時には自身のスキルや長所を精一杯アピールすれば、熱意や就業意欲が評価され好印象を与えられるかもしれません。「面接に受からない原因と具体的な対策を紹介!気をつけたい注意点も解説」のコラムで面接を受けるときの注意点を解説しているので、チェックしてみてくださいね。

職歴がない場合の就活が不安ならプロに相談しよう

職歴がないことで就活に対して不安を感じる場合、就職・転職エージェントのプロに相談するのがおすすめです。就職・転職エージェントに相談すれば、プロの視点で就活のアドバイスを受けられるため、自分では気づかなかったアピール方法を見つけられるでしょう。

「職歴欄や職務経歴書の書き方が分からない」「応募書類を添削してほしい」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職エージェントです。

専属のキャリアアドバイザーがヒアリングを行い、学歴や経歴にぴったりな求人をご提案。応募書類の添削はもちろん、面接対策も行うので、有利に選考を進められるでしょう。

職歴がない場合の就活でよくある疑問Q&A

ここでは、職歴がない場合の就活でよくある疑問をQ&A形式で解決しています。就職を成功させる方法にも触れているので、ぜひチェックしてみてくださいね。

職歴がない場合就職で不利になりますか?

職歴がないからといって、就職で不利になるとは限りません。

企業が求める人物像とマッチしていることをアピールできれば、内定を得やすいでしょう。コラム内の「職歴がない場合に履歴書でアピールする方法」で職歴以外でアピールする方法をまとめているので、チェックしてみてください。

職歴がない30代が就職を成功させる方法はありますか?

職歴がない30代の方は、未経験歓迎の求人や人手不足な業界を選びましょう。

30代は若い人よりスキルや経験を求められる傾向があるので、スキルが求められにくいITエンジニアや営業職などがおすすめです。ほかにも、「30代から目指せる職業を解説!「できる仕事がない」は嘘?」のコラムで30代の方におすすめの職種をご紹介しているので、興味があるものがないか探してみてください。

職歴なしの場合も職務経歴書は作成すべきですか?

記載する職歴がない場合は、職務経歴書を作成する必要はありません。

ただし、企業にアピールしたいアルバイト経験がある方は、より明確に自分のスキルを伝えるために作成したほうが良いでしょう。職務経歴書を作成するときは、自分に合った形式のものを選ぶことをおすすめします。就職・転職エージェントのハタラクティブでは、就職支援の一環として応募書類の添削も行うので、書き方が不安な方はぜひご相談ください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube