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履歴書の書き方を解説!記載する際のマナーや好印象を与えるポイントも紹介
この記事のまとめ
- 履歴書の書き方には空欄を作らない、修正ペンを使わないなどのマナーがある
- 履歴書に年号を記載する場合は、和暦か西暦で書き方を統一する
- 履歴書の志望動機の書き方は、自己分析や企業研究の結果をもとに考えると良い
- 履歴書の書き方が不安なら、プロに添削してもらうと完成度が上がる
就活や転職活動のなかで、履歴書の作成を始める方もいるでしょう。応募したい求人を見つけても履歴書の書き方が分からないと、「マナー違反と思われないか」「うまくアピールできず採用につながらないのでは」と不安になりますよね。
履歴書は企業側があなたを初めて知る情報になるので、丁寧に記載することが大切です。誤った記載方法で記入してしまうと、会社からの信用を失う恐れがあるので正しい内容を記載しましょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの板垣さんのアドバイスを交えながら、履歴書の書き方をまとめています。また、履歴書を書くときや送付・持参するときのマナーもご紹介。これから就活や転職活動を始める方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
履歴書の書き方(全体)
アルバイトやパート、就職・転職活動で企業へ応募するときは、どのような求人でも履歴書が必要になるでしょう。履歴書は自身の経歴を記載し、応募先へ持っているスキルやアピールポイントなどを伝えることが目的です。
また、履歴書での応募は面接をする前に企業側に提出をする場合が多いので、作成した履歴書の印象があなたの第一印象となるでしょう。そのため、履歴書への記載はとても大切な作業といえます。
履歴書の書き方にはマナーがある
履歴書には、作成する際のマナーがあります。履歴書に情報を記入する際に、誤った記入をしてしまうと「マナーが身についていない」とマイナスイメージを与える可能性があるので注意しましょう。
履歴書の書き方でのマナーは、以下のとおりです。
- ・鉛筆ではなく消えないインクのボールペンで記入する
- ・空欄を作らない
- ・間違えても修正ペンや修正テープを使用しない
- ・丁寧に記入する
履歴書を書くときは、ボールペンで記入するのが基本です。間違えた場合、修正ペンや修正テープを使うと読みにくくなるので新しい用紙に書き直しましょう。
また、空欄のまま提出すると記入漏れを疑われる可能性があるので、できる限り記入するのがおすすめです。「本人希望記入欄」に記載したいことがない場合は、「貴社の規定に従います。」と書くと良いでしょう。
前述したように、履歴書は応募者の第一印象を決める書類です。丁寧に記入することで、就業意欲の高さや誠実さのアピールにつながるでしょう。
スマホで履歴書を作成しても良い?
スマホやPCで履歴書を作成することは可能です。手書きやスマホ、PCで履歴書を作成する方法で評価に差が出ることは基本的にありません。
ただし、証明写真の貼付を忘れたり、指定されたフォーマット以外で送付したりしないよう注意しましょう。また、フォントを統一させることで、読みやすくなります。
「Web履歴書へ写真を貼り付ける方法は?データ化のノウハウや自撮りのコツ」のコラムでは、Web履歴書をメールで送るときのマナーを解説しているので、Webで履歴書を作成して応募するときの参考にしてみてください。
履歴書の書き方(基本情報欄)
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履歴書に記載する基本情報欄には、「日付」「押印」「証明写真」「氏名・住所・電話番号」があります。以下で、それぞれ解説するので、参考にしてみてください。
日付
履歴書内には、基本情報欄や学歴・経歴欄など日付を記入する箇所が多数あります。上部にある日付を記入する箇所は、履歴書を送付する場合は送付日または面接で直接渡す場合は面接日を記載しましょう。
また、学歴・経歴欄では年度を記載する箇所があります。西暦や和暦どちらでもOKですが、履歴書全体を通して統一するように心掛けましょう。
押印
履歴書には、印鑑の印がある箇所もあります。印鑑の印がある場合は、押印を忘れないように注意しましょう。
押印を忘れると、最悪の場合、履歴書そのものが履歴書として扱われないこともあります。面接官や企業側から「確認が甘い」という悪印象を与えかねないので、押し忘れている箇所がないかしっかり確認しましょう。
証明写真
証明写真も、ほとんどの履歴書に貼付する箇所があるでしょう。貼付する証明写真は、3ヶ月以内の証明写真を使用し、サイズは、縦4cm✕横3cmが一般的です。
証明写真はいわば履歴書の顔になるため、写真に傷がついたり、折り目がついたりしないように注意しましょう。先に証明写真を貼付したあとに履歴書を記入すると、ミスをしたときに写真が使えなくなってしまうので最後に貼付することをおすすめします。
氏名・住所・電話番号
氏名を記入する際は、姓と名前の間に1文字分ほどのスペースを設けると良いでしょう。また、漢字で名前を記載する上部に「ふりがな」もしくは「フリガナ」と記載している欄があることが一般的です。
「ふりがな」の場合は平仮名で、「フリガナ」の場合はカタカナで読み方を記載するようにしましょう。住所を記入する際は、都道府県から省略せずに記入し、郵便番号やマンション名などの情報も記入します。
また、履歴書に記載した電話番号やメールアドレスに企業側から連絡が来る場合があるので、すぐにリアクションができるものを記入しましょう。企業とのやり取りがスムーズに行かないと選考結果に影響する恐れがあるので、応募先企業から連絡が来たらできるだけ早く対応することを心掛けます。
「電話の折り返し方を知ろう!基本的なマナーや会話の流れを解説」のコラムでは、電話を折り返すときのマナーをまとめているので、チェックしてみてください。
履歴書の書き方(学歴・職歴欄)
学歴・職歴欄では、学歴を記入したあとに職歴を記入するのが基本的な流れとなります。すべての学歴・職歴を記入し終えたら、最後の行の右端に「以上」と記入しましょう。
学歴欄
学歴欄には中学校は記載せず、高校入学からの学歴を記入するのが一般的です。学校名は省略して書かず正式名称を記入し、卒業見込みの場合もその旨を記載するようにしましょう。
また、中退をしている場合は括弧で囲い、簡単な理由を記載するのが基本です。学歴の記入が済んだら1行空欄を設けて、中央に「職歴」と記入して職歴情報を記入しましょう。
職歴欄
職歴欄には、今までに勤めてきた企業や行ってきた業務内容を記載します。職歴欄も学歴欄同様、企業名は株式会社を「(株)」と省略せずに正式名称で書き、どのような部署に所属をしていたのか、どのような業務を担当していたのかなどを簡単に記載しましょう。
短期間の勤務期間や転職回数が多かったりする場合は、職務経歴書を作成すると見やすくなるうえに身についたスキルや経験をアピールしやすくなるのでおすすめです。
また、在職中に転職活動を行っている場合には、現在の年月日と共に括弧書きで「在職中」と記入します。職歴欄の最後には、「現在に至る」と記入をして締めましょう。
自身の職歴に自信がない場合でも、嘘偽りなく正直に書くことが大切です。履歴書に虚偽の内容を書いたことがバレると経歴詐称の罪に問われてしまう可能性があるので注意しましょう。経歴詐称については「経歴詐称は罪?バレる理由や該当する刑事罰について解説」の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
アルバイトやパート経験は職歴として記入できる?
高校生や大学生が新卒で企業へ応募する際は職歴がない場合があるので、職歴の欄には「なし」と記載して問題ありません。アルバイト経験は一般的に職歴には含めませんが、新卒やフリーターの方は経験をアピールできる場合、アルバイト経験を記載しても良いでしょう。
たとえば、応募先企業がアルバイトと同業界である場合、業界知識があることをアピールできます。アルバイトやパート経験を職歴に書く場合も、担当していた業務内容を簡単に記載すると採用担当者に伝わりやすいでしょう。
履歴書の書き方(免許・資格・賞罰欄)
資格や免許の欄では、どのような勉強をしてきたのか、どんな技術やスキルを持っているのかという情報を記載することで、採用後に仕事に活かせるスキルをアピールできるでしょう。
免許・資格欄の書き方
免許・資格欄はあなた自身の持つノウハウや技術、スキルなどのアピールポイントを応募先の企業へアピールできるチャンスです。応募先の企業に適した資格や免許を記載することで、面接官に好印象を与えられるでしょう。
免許・資格欄は、取得に向けて勉強中のものも記載してOKです。所持している資格や免許のほかにも、資格取得に向けて勉強をしている資格があれば「▲月の△△試験合格に向けて勉強中」と記載しましょう。
また、運転免許は業界や職種を問わず記入しても大丈夫です。特に所持している資格がなく不安に感じている方は「資格なしは就職で不利?企業が資格よりも重視しているポイントを紹介!」のコラムにて資格以外のアピール方法を解説しているので、チェックしてみてください。
賞罰欄
賞罰欄とは受賞された経験を記載したり、過去の犯罪歴を記入したりする欄です。受賞経験はあれば何でも記載するという訳ではなく、全国や世界大会などの規模の大きいもので受賞した経歴を記載し、受賞した年月とともに「第▲回 △△全国大会 準優勝」と記載しましょう。
また、犯罪歴を記載する必要がある際も、年月とともに「▲▲罪 懲役年 執行猶予△年 終了」のように記入します。犯罪歴を記入する際、行政罰に含まれるものは記入をしなくても問題ありません。
履歴書の書き方(志望動機・自己PR欄)
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履歴書のなかで企業が注目する重要な項目の一つが、志望動機・自己PR欄です。「企業分析でどれくらい情報収集ができているか」「就業意欲がどれくらい高いか」という点で、ほかの応募者と差が出るポイントといえるでしょう。
採用担当者から「この応募者と一緒に仕事をしたい」と思ってもらうための重要な箇所となるので、良く考えたうえで記入を行いましょう。以下でそれぞれ解説するので、参考にしてみてください。
志望動機
志望動機では、面接官や企業側に「数ある企業の中でなぜその企業に応募したのか」という理由を伝える必要があります。スペースを埋めるためにありきたりな内容を記入してしまうと、仕事への熱意が伝わりにくくなるので注意しましょう。
志望動機を記入する前に企業分析や業界分析により情報収集を行い、「なぜその企業に応募したのか」「なぜその企業で仕事をしたいと思ったのか」を実体験を絡めながら記載することがおすすめです。
志望動機を書くときのコツは「志望動機書の書き方やコツは?第二新卒や未経験から転職する際の例文も紹介」のコラムでも解説しているので、チェックしてみてください。
自己PR
自己PRの欄では、自分の長所や強みをアピールポイントとして記入しましょう。あなた自身の長所を伝えながら、「仕事で自身の強みをどのように活かしていくのか」という内容を具体的に伝えることが大切です。
また、記入する際には企業側や面接官が目を通した際にすぐ理解できるように、結論から記入するように心掛けましょう。自己PRの記載をする前にきちんと自己分析を行っておくと、より良い自己PRが記載できるかもしれません。
趣味・特技欄がある場合はどう書けば良い?
趣味・特技のスペースはあなたの人柄を伝えられる箇所であるため、記載をすることで企業側へあなたらしさをアピールできるでしょう。できるだけ具体的な内容を記入することで面接官の目に留まり、興味を惹かれたり面接の際のアイスブレイクのきっかけを作れたりする可能性があるので記載するのがおすすめです。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
板垣拓実
履歴書において重要なのは、自分自身をアピールすることです。経歴やスキルを記載するだけではなく、今応募している職種に役立つ具体的な成果や取り組みを書きましょう。
採用担当者があなたの経験から即戦力やポテンシャルを読み取れるように書くことがポイントですよ。書類選考で採用担当者の興味を引ける内容を書ければ面接につながり、内定獲得が近づくでしょう。
履歴書の書き方(本人希望欄)
履歴書のなかには、「本人希望記入欄」「希望する事を記入してください」などのように、あなたの希望を企業側へ伝える記載欄が存在することがあります。この欄はあなたの特別な事情やどうしても譲れない条件を記載するのが基本なので、ただ自由に希望を記載しても良い訳ではありません。
たとえば、転職活動中であれば現職を退職する予定の日付や入社可能日などを記載しておくと、「いつから仕事ができるのか」を採用担当者に伝えられるので選考が進みやすくなるでしょう。
譲れない条件や企業に必ず伝えておかなければならないことがなくても、空欄を避けて「貴社の規定に従います」と記入しましょう。本人希望記入欄にどのような事を記入すれば良いのか分からない方は「「貴社の規定に従います」とは?正しい使い方や記載するときの注意点を解説」のコラムで適切な使い方を解説しているので、参考にしてみてください。
郵送・持参するときのマナーは?
履歴書を郵送するときは、履歴書に折り目が付かないように注意しましょう。作成した履歴書はクリアファイルに添え状、履歴書と上から順番に入れて、そのあとに封筒に入れるのがおすすめですよ。
封筒への記載は表面に右側に送付先の住所、中央に企業の正式名称と送り先の人物の部署と名前、左側に「応募書類在中」と記載します。裏面の左下にあなたの住所と名前を記載しましょう。
また、持参する場合も、添え状、履歴書、職務経歴書、そのほかの必要書類、の順番でクリアファイルへ入れたあとに封筒に入れて面接会場へ伺うのがマナーです。受付に渡す場合はそのまま封筒を渡し、面接官に直接渡す場合は封筒から取り出して、書類の上下が相手に見やすいように渡しましょう。
なお、メールで添付して送付する場合には、ワードやエクセル形式ではなくPDFに変換して送付するのが基本です。企業のなかには、送付する方法や形式を指定している場合があるので、しっかり確認したうえで対応しましょう。
履歴書の書き方が不安ならプロに相談しよう
履歴書の書き方に不安がある場合は、就職・転職エージェントに添削してもらうのがおすすめです。プロの視点で添削してもらえれば、経歴やスキルを十分にアピールできるようになるので選考がスムーズに進みやすくなるでしょう。
「履歴書の書き方に自信がない」「応募書類の作成方法が間違っていないか添削してほしい」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは20代を中心にした転職・就職支援に特化しています。
専属のキャリアアドバイザーがヒアリングし、あなたに適した就職・転職活動の支援を実施。求人情報のご紹介はもちろん、応募書類の添削や面接対策のサポートも行っているので、安心して就活や転職活動に取り組めるでしょう。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube