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履歴書に志望動機がないと不利?書けない際の対処法やポイントを解説

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この記事のまとめ

  • 履歴書に志望動機がないからといって、必ず選考で不利になるとは限らない
  • 履歴書に書ける志望動機がないのは、自己分析や企業研究が不足している可能性がある
  • 就職・転職したい理由や仕事に求めるものを明確にすると、志望動機を作成しやすくなる
  • 履歴書の志望動機で好印象を与えるには、結論を書いてからキャリアビジョンにつなげよう
  • 履歴書に志望動機がない場合は無理に記載せず、プロに相談するのがおすすめ

これから就活を始める方のなかには、履歴書に書く志望動機が思いつかないと悩む方もいるでしょう。履歴書に志望動機を書かないと、「選考で不利になるのでは」「採用されないかもしれない」と不安になりますよね。

履歴書に志望動機がないからといって、選考で不利になるとは限りません。志望動機が思いつかないときは自己分析や企業研究が不足している可能性があります。就職・転職したい理由を明確にし、自分が仕事に求めるものとつなげると説得力がある志望動機を作れるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの林さんのアドバイスを交えつつ、履歴書に書ける志望動機がなくても選考で不利にならない理由をまとめています。また、志望動機が書けないときの対処法や書くときのポイントもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

履歴書に志望動機がないと不利になるとは限らない

志望動機が書かれていないからといって、必ずしも選考で不利になるとは限りません。企業によって重視するポイントは異なり、志望動機以外の要素を重視する場合もあるからです。

以下で、企業が志望動機を確認する目的や志望動機を記載する欄がないフォーマットで応募しても問題ない理由を解説します。また、志望動機がない状態で求人に応募することにも触れているので、参考にしてみてください。

企業が志望動機を確認する目的

企業が志望動機を確認する目的は、応募者の入社意欲や仕事への適性、企業理解度を測ることです。企業側は採用活動において、自社の求める人物像とマッチし、長く活躍してくれる人を求める傾向があります。

志望動機から自社についてどれほど興味を持っているか、入社後にどのように活躍したいと考えているかを判断するために、応募先企業から求められることがあるでしょう。ただし、志望動機の内容だけで判断しているわけではありません。ポテンシャルや面接での姿勢などを通して、多角的な視点で合否を決します。入社意欲や企業ニーズにマッチした人材であることをアピールすれば、内定につながる可能性があるでしょう。

中途採用では志望動機を重視しない企業もある

中途採用を行う企業では、志望動機を重視しない場合もあります。中途採用は即戦力となる人材が求められる傾向があるため、志望動機よりも実務経験や専門スキルを重視する傾向があるでしょう。

そのため、中途採用では、志望動機よりも、自身の経験やスキルを効果的にアピールすることが重要です。職務経歴書で実績を具体的に示し、身につけた経験やスキルをアピールすると選考を有利に進めやすくなるでしょう。

志望動機欄がないフォーマットでも問題ない

就活では、志望動機欄がないフォーマットの履歴書を使用しても問題ありません。志望動機欄があるにもかかわらず、内容が書けないため「特になし」と記載すると「入社意欲が低い」とマイナスな印象を与える恐れがあるためです。

ただし、応募先企業からフォーマットの指定がある際は従いましょう。誤った方法で応募すると、選考通過するのが難しくなる可能性があります。求人の内容にフォーマットの指定がないか確認したうえで、使用する履歴書を選びましょう。

履歴書はどこで買うべき?購入できる場所と選び方のポイントを解説します」のコラムでは、履歴書の種類や買う際に気をつけるべきポイントを解説しているので、参考にしてみてください。

志望動機欄がないときの記載方法

志望動機欄のない履歴書を使用する場合は、自己PR欄で応募先企業を選んだ理由や発揮したいスキル、活かしたい経験などを具体的にアピールすることが大切です。また、職務経歴書に記載する経験やスキル、キャリアプランなどを記載し、企業への理解度や入社意欲をアピールするのも方法の一つです。いずれの場合も、企業の事業内容や求める人材像と自身の経験やスキルとの関連性を明確に示し、入社意欲や企業への理解を伝えれば好印象を与えられるでしょう。

新卒は大学指定の履歴書を使うのもおすすめ

新卒として就活する場合は、大学指定の履歴書を使うのもおすすめです。大学指定の履歴書は大学名が印字されているうえに、就職活動に必要な情報が網羅されていたり、市販よりも高品質なのに安価だったりするなどの特徴があります。

新卒用の履歴書は一般的なものよりも職歴欄が少なく、自己PR欄のスペースが広くなっている傾向があるので、作成しやすいと感じる可能性があるでしょう。

志望動機がない状態で求人に応募するのはNG?

志望動機はあったほうが望ましいですが、ない状態で求人に応募しても必ず選考で不利になるとは限らないので、積極的に活動に取り組みましょう。就活を成功させるには、早めに行動することが大切だからです。

たとえば、欠員が出たときに企業が中途採用を行う場合があります。いつ欠員が出るか分からないうえに、募集枠が1~数名と限られた募集枠が埋まる前に応募するためスピードが求められるでしょう。

志望動機が思い浮かばないからといって応募を躊躇うと、就職のチャンスを逃す可能性があります。企業側は志望動機以外にも意欲やポテンシャルなど総合的に判断するので、完全に固まっていなくても積極的に行動し、自分をアピールする方法を探してみましょう。

履歴書の志望動機が浮かばない理由

履歴書の志望動機が浮かばないのは、考えられる原因がいくつかあります。思い浮かばない原因を知り、適切な対処を行えば志望動機を作成しやすくなるでしょう。

以下で、履歴書の志望動機が浮かばない理由を解説するので、自分に当てはまるものがないか探してみてください。

自己分析が十分にできていない

履歴書の志望動機が浮かばない理由には、自己分析が十分にできていないことが挙げられます。自己分析とは過去の経験を掘り下げて、自分の強みや弱み、価値観、興味、スキルなどを理解することです。

自分自身をよく理解すると仕事の軸が定まり、自分に合った仕事や企業を見つけやすくなります。自分がどのような会社で働き、どのような経験や適正を活かしたいかが明確になれば、自然と志望動機が見えてくるでしょう。

企業研究が不足している

企業研究が不足しているのも、志望動機が思い浮かばない理由の一つです。企業理念や事業内容などの特徴を理解していないと、なぜその企業で働きたいのかを具体的に説明するのは難しいでしょう。

企業研究で企業のWebサイトや口コミサイト、四季報などをチェックし、できるだけ多くの情報を集めるのがおすすめです。「就職できればどこでも良い」と企業の情報を調べずに応募すると、入社後にミスマッチを感じたり、知らずにブラック企業といわれる企業に入社したりする可能性があります。

就職先を『どこでもいい』で選ぶと失敗する?リスクや成功させるコツを解説」のコラムでは、就職先を「どこでもいい」で選ぶと失敗する理由やリスクを解説しているので、チェックしてみてください。

自己分析の結果と企業の特徴との接点を見つけよう

自己分析の結果と企業の特徴との接点を見つけると、志望動機が作りやすくなりますよ。たとえば、自己分析で「新しい技術の習得に意欲的」だと分かったとします。企業研究で「常に最新技術を取り入れ、革新的な製品開発を行っている」企業を見つけられれば、「最新技術を学びながら、革新的な製品開発に携わりたい」といった志望動機につなげられるでしょう。

志望動機に説得力があると、採用担当者から好印象を得やすくなります。具体的なエピソードを盛り込めば、より完成度の高い志望動機を作成できるでしょう。

一時的な不満が転職したい理由になっている

一時的な不満が転職したい理由になっている場合も、志望動機が思い浮かばない原因になる可能性があります。「上司との関係が悪い」「給料が安い」「仕事がつまらない」といった理由だけで転職を考えると、新しい職場へのポジティブな動機を見つけにくくなるでしょう。

応募先企業に前職での不満を述べるとマイナスな印象につながりやすくなるので、ポジティブな理由に変換してみるのがおすすめです。たとえば、職場の人間関係が悪いのが原因で退職したい場合、「チームワークを活かせる職場で働きたかった」と理由で伝えればネガティブな印象を与えるのを避けられるでしょう。問題に対して行った対策を盛り込めば、問題解決能力もアピールできます。

履歴書に書く志望動機がないときの5つの対処法

就活における志望動機は、採用担当者が応募者の熱意や適性を判断する重要な要素の一つです。志望動機がなくても求人に応募はできますが、記載したほうが選考で有利になる場合もあるでしょう。

以下で、履歴書に書く志望動機がないときの対処法を5つ解説するので、思いつかず悩む方は参考にしてみてください。

履歴書に書く志望動機がないときの対処法

  • 就職・転職したい理由を明確にする
  • 仕事に求めるものを確認する
  • これまでの経験や資格の整理する
  • 企業が求める人物像を探る
  • 入社後に自分が活躍するイメージをしてみる

1.就職・転職したい理由を明確にする

志望動機が思いつかないときは、就職・転職したい理由を明確にしてみましょう。ハタラクティブが若年層(18~29歳)を対象に実施した独自調査「若者しごと白書2025」によると、フリーターや正社員が就職活動・転職活動を始めたきっかけは、以下のとおりです。
若者しごと白書2025 3-4. 就職活動・転職活動を始めたきっかけ(p.29)の画像
引用:ハタラクティブ「若者しごと白書2025 3-4. 就職活動・転職活動を始めたきっかけ(p.29)

就職活動を始めたきっかけで最も多いのはフリーターは「金銭的な不自由・不満(52.4%)」、正社員は「給与が低い(43.4%)」でした。2位はフリーターが「正社員のほうが雇用が安定しているから(20.6%)」、正社員が「やりがい・達成感がない(25.6%)」という結果でした。

ほかにも、「自分の趣味・関心の変化」や「残業や休日出勤が多い」など、就職活動・転職活動をしたいと思うきっかけには、さまざまな理由があります。原因が分かれば、転職先に求める希望条件も明確になるでしょう。自分は仕事の何に対して不満をもっているのか、辞めたいと思った原因はどこにあるか考えてみてください。

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2025

2.仕事に求めるものを確認する

志望動機がないときは、仕事に求めるものを確認してみるのもおすすめです。仕事に求めるものは、給与や福利厚生などの待遇面だけでなく、やりがいやワークライフバランスなど人によって異なります。

多角的な観点から自分が仕事をするうえで重要な要素は何か洗い出してみましょう。転職先で求めることを企業の特徴やニーズに合わせてポジティブに言い換えれば、好印象を与えられる志望動機が作成できますよ。

3.これまでの経験や資格の整理する

志望動機が思いつかない場合は、これまでの経験やスキルを整理して、どのように企業で活かしたいか考えてみましょう。具体的には、学生時代のアルバイトやサークル・ボランティア活動、インターンシップ、保有している資格、社会人経験者であれば前職での実績なども含めて振り返るのがおすすめです。

どのスキルや経験を活かし、どのような方法で企業に貢献したいかをアピールすることで説得力がある志望動機ができます。企業研究をしっかりと行い、活かせる経験やスキルがないか照らし合わせれば、ミスマッチも防げるでしょう。

4.企業が求める人物像を探る

企業が求める人物像を探るのも、志望動機が書けないときに有効な方法の一つです。応募先企業のWebサイトや求人情報、会社説明会などを通じて、企業の理念や価値観、事業内容、社風を調べて企業理解も深めてみましょう。企業側は、自社のニーズに適した人材を求める傾向があります。応募先企業がどのような人物像を求めていて、どのようなスキルや経験を活かせるかが分かれば、志望動機を作成しやすくなるでしょう。志望動機で企業が求める人材であると判断されれば、内定を得やすくなりますよ。

応募企業先ならではの魅力を見つけるのがおすすめ

志望動機では、応募先企業ならではの魅力を見つけて作成することをおすすめします。志望動機は1社ごとに作成するのが基本です。ありきたりな内容のまま提出すると、「志望動機を使いまわしているのでは」と懸念される可能性があります。

企業研究で応募先企業ならではの魅力を見つけて志望動機に盛り込むことで、入社意欲の高さをアピールできるでしょう。

5.入社後に自分が活躍するイメージをしてみる

志望動機を作成するときは、応募先企業に入社したあと、どのように活躍したいかを具体的にイメージしてみることも大切です。「共通点があったから」「事業内容に興味を持ったから」と伝えても、根拠を示せないため、好印象を得るのが難しくなります。

漠然としたイメージではなく、具体的な目標や貢献したい分野、達成したい数値など具体的に説明することで、より説得力のある志望動機を作成できるでしょう。

履歴書に書く志望動機の例文

ここでは、「前職と同じ職種に転職する場合」「未経験の職種に挑戦する場合」「社会人経験がない場合」「アルバイト・パートなど非正規雇用の場合」の状況別に志望動機の例文を解説します。志望動機が思いつかない方は、自分の状況に合わせた例文を参考に作成してみてください。

ただし、例文はあくまで参考に留めて、志望動機は自分の言葉で伝えることが大切です。自己分析や企業研究の結果を盛り込み、自分なりの志望動機を作成することを目指しましょう。

前職と同じ職種に転職する場合

前職と同じ職種に転職する場合の志望動機の例文は、以下のとおりです。

  • 「前職では5年間、営業職として新規顧客開拓を担当し、△%売上向上を達成しました。御社では、これまで培ってきた交渉力と提案力を活かし、さらに高い目標に挑戦したいと考えています。将来はマネージャーとして、チームをまとめる立場を目指したいです。」

前職と同じ職種に転職する場合は、経験を活かせる点を具体的にアピールしましょう。企業が求める即戦力として活躍できることを示すと、好印象を与えやすくなります。また、具体的な実績や身についたスキルを具体的に示すことで、説得力のある内容になるでしょう。

未経験の職種に挑戦する場合

未経験の職種に挑戦する場合の志望動機は、以下のような例文になります。

  • 「これまで3年間、事務職として勤務するなかで、顧客対応を通してコミュニケーション能力を高めてきました。御社の介護職は、お客さまと深く関わり、直接的に貢献できる仕事だと考えており、より人々に寄り添える仕事に就きたいという思いから応募しました。
    事務職で培った丁寧な対応や正確な作業能力は、介護の現場でも活かせると確信しています。また、介護に関する知識は不足しているため、積極的に研修に参加し、早期に一人前になれるよう努力いたします。」

未経験の職種に挑戦する場合は、なぜその職種に興味を持ったのか、これまでの経験やスキルをどのように活かせるのかを説明しましょう。転職理由や活かしたい経験やスキルを明確に伝えることで、入社意欲の高さやポテンシャルを評価されやすくなります。

社会人経験がない場合

社会人経験がない場合の志望動機は、以下を参考にしてみてください。

  • 「大学時代、飲食店でアルバイトリーダーとして、スタッフのシフト管理やお客さま対応を担当しました。この経験を通して、チームワークの重要性と責任感、そして顧客満足度を高めるための工夫を学びました。
    御社の営業職では、これらの経験を活かし、お客さまとの信頼関係を構築し、貢献したいと考えています。また、御社の理念である△△に共感しており、成長企業である貴社で挑戦したいと考えています。」

社会人経験がない場合は、学生時代やアルバイトで身についたスキルや経験を志望動機に盛り込みましょう。職種によっては学歴や経歴よりも、人柄やポテンシャルを評価する企業もあるので、企業ニーズにマッチしていれば採用される可能性があります。

新卒の履歴書で志望動機はどう書くべき?コツと例文を紹介!」のコラムでは、新卒採用時の履歴書で志望動機に含めるべき要素や書くときの注意点を解説しているので、チェックしてみてください。

アルバイト・パートなど非正規雇用の場合

アルバイト・パートなど非正規雇用から正社員を目指す際の志望動機の例文は、以下のとおりです。

  • 「スーパーマーケットのレジ係として3年間勤務するなかで、正確な金銭管理、丁寧な接客、そしてお客さまのニーズに合わせた商品提案を心掛けてきました。また、繁忙期にはレジ周りの整理整頓や新人スタッフのサポートを行うなど、常に周囲への気配りを欠かさず、責任感を持って業務に取り組んできました。
    御社の販売職では、これらの経験を活かし、お客さまに最高のサービスを提供し、売上向上に貢献したいと考えています。」

アルバイトやパートの経験も、正社員として働くうえで活かせる点をアピールしましょう。責任感や仕事への取り組み方を伝えると、好印象を与えやすくなりますよ。

フリーターから正社員になるのは難しい?おすすめの職種や就職のコツを解説」のコラムでは、フリーターから正社員就職を成功させるためのコツを解説しているので、非正規雇用から正社員を目指したい方は、参考にしてみてください。

履歴書の志望動機がない人が知っておきたい注意点

履歴書の志望動機がないからといって、曖昧な内容を記載したり、待遇面を理由にしたりするのは避けましょう。企業側は履歴書から自社とのマッチ度や入社意欲の高さを判断する傾向があるため、マイナスな印象を与える恐れがあります。

また、嘘の内容を書くと、面接で深掘りされた際にうまく答えられない可能性もあるので注意が必要です。以下でそれぞれ解説するので、志望動機を作成するときに参考にしてみてください。

曖昧な内容を避ける

志望動機を作成する際は、曖昧な内容を避けるのが望ましいでしょう。企業を選んだ理由や退職した原因が曖昧だと、「自社とマッチしているか」「長く働いて活躍してくれるか」といった企業側の不安を払拭するのが難しくなります。漠然とした願望ではなく、なぜその会社で働きたいのか、どのように貢献できるのかを具体的に説明することが大切です。自分の経験やスキル、会社の特徴や事業内容などを結びつけて説明すると、より説得力のある志望動機になります。

「貴社に貢献したい」と記載するのはOK

志望動機で、「貴社に貢献したい」と記載するのは問題ありません。ただし、具体的な内容を伴わないと、ありきたりな表現になってしまい、ほかの応募者との差別化が難しくなるので注意しましょう。

単に「貢献したい」と書くだけでなく、どのような形で、どの分野で貢献したいのかを具体的に述べることが重要です。「貴社に貢献したい思いを志望理由に使用して良い?締めくくり方や例文を解説」のコラムでは、「貴社に貢献」を志望動機で使用しても良い根拠や「貴社に貢献」を使用した志望動機の例文を解説しているので、チェックしてみてください。

待遇や商品の感想が中心の内容にしない

志望動機では、待遇や商品の感想が中心の内容にならないよう注意しましょう。待遇や商品の感想を中心に記述すると、自己中心的な印象を与え、会社への関心が低いと受け取られかねません。

採用担当者は、応募者が会社にどのような価値をもたらすかを志望動機から判断したいという目的があります。待遇や商品に言及する場合は、どのように貢献意欲につながるのか、会社の発展にどう寄与できるのかを説明することが重要です。

面接で深掘りされても説明できるようにする

履歴書に記載する志望動機は、面接で深掘りされても説明できるようにしておきましょう。履歴書の志望動機欄はスペースが限られています。そのため、面接で志望動機の内容を詳しく聞かれるのが一般的です。

面接対策が十分できないまま臨むと、一貫性のない回答や曖昧な返答をしてしまい熱意が伝わらず、信頼性を失う可能性があります。志望動機の伝え方で採用担当者にマイナスな印象を与えるのを避けるために、面接練習を繰り返し行うのが望ましいでしょう。

面接練習は必要?やり方は?効果的に進める方法や意識すべきポイントを解説」のコラムでは、面接練習を効果的に進める方法や意識すべきのポイントを解説しているので、参考にしてみてください。

志望動機欄がない場合ほかの項目でアピールしよう

志望動機欄がない場合でも、ほかの項目を活用して熱意や適性をアピールすることが大切です。自己PR欄や職務経歴欄などの項目を効果的に活用し、会社への関心や貢献意欲を伝えましょう。

志望動機欄がなくても、面接では確認される可能性があります。具体的なエピソードを交えながら説明できるよう準備しておきましょう。

履歴書の志望動機で好印象を与える4つのポイント

「志望動機がない」と悩んでいる方もいるかもしれませんが、必ずしも特別な経験や熱意が必要なわけではありません。企業の求める人物像を理解し、自分の強みや経験を効果的に伝えることが重要です。

以下で、履歴書の志望動機で好印象を与えるポイントを4つご紹介するので、作成するときの参考にしてみてください。

履歴書へ志望動機で好印象を与えるポイント

  • 結論から書き始める
  • 転職理由と志望動機に一貫性を持たせる
  • 企業研究の成果を反映させる
  • キャリアビジョンを明確に伝える

1.結論から書き始める

志望動機は、結論から書き始めることで好印象を与えられる可能性があるでしょう。忙しい採用担当者は多くの履歴書に目を通すため、簡潔で分かりやすい構成が大切です。結論から書き始め、根拠を示すエピソードを述べてから将来のキャリアビジョンの順番で記載しましょう。

結論から書き始めることで興味を持ってもらえれば、最後まで読んでもらえる可能性があります。周囲との差別化を図り、印象を残せられれば内定獲得につながりやすくなるでしょう。

2.転職理由と志望動機に一貫性を持たせる

転職理由と志望動機は、一貫性を持たせることを意識して記載しましょう。たとえば、「チームワークで働きたかったから」といった理由で転職を希望したにもかかわらず、志望動機で「前職で身につけたスキルを活かせると思ったため」と伝えると矛盾が生まれ、説得力がない内容になります。

転職理由と志望動機の内容が矛盾していると、採用担当者に「志望動機を使いまわしている」と懸念される恐れもあるでしょう。転職理由と応募先企業の特徴に沿った内容にすることで、志望動機に説得力を持たせられますよ。

3.企業研究の成果を反映させる

志望動機で採用担当者に好印象を与えるには、企業研究の成果を反映させてみましょう。企業側は長期的に活躍してくれる人材を求めている傾向があります。企業研究の結果を志望動機にも盛り込めば、企業への理解度や入社意欲が高いことをアピールできるでしょう。

企業の理念や社風との共感を示すのも手

企業側から好印象を得るには、企業の理念や社風との共感を示すのも手です。ただし、「企業理念に共感したから志望した」と伝えても、説得力に欠けます。

志望動機で企業理念や社風について触れたいときは、共感した箇所や理由を合わせて伝えましょう。採用担当者に納得してもらえれば、好印象を与えられる可能性があります。

4.キャリアビジョンを明確に伝える

志望動機でキャリアビジョンを明確に伝えると、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。企業で働くことを通じて、将来どのように成長したいのか、どのようなキャリアプランを描いているのかを伝えることで、ポテンシャルや入社意欲を示せます。漠然とした目標ではなく、具体的な目標を設定し、企業での経験をどのように活かしていくのかを説明しましょう。『3年後の自分』を見つける方法と回答例文!伝え方や企業側の意図も解説」のコラムでは、「3年後の自分」の見つけ方や効果的な伝え方を解説しているので、参考にしてみてください。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

林 瑠莉香

林 瑠莉香

履歴書に書く志望動機は、200~300字程度を目安にまとめるのが望ましいでしょう。志望動機を重視している企業では、書き方や内容を選考の判断材料にする傾向があります。

応募書類の書き方に不安がある場合は、ハローワークや就職・転職エージェントなどの就活支援に相談するんも手です。応募書類の作成や添削を行ってもらえれば、効率良く就活を進められますよ。

履歴書の志望動機がないならプロに相談しよう

履歴書の志望動機がないなら、就職・転職エージェントのプロに相談することを検討してみましょう。就職・転職エージェントは求人のご紹介はもちろん、サービスの一環として応募書類の作成や添削を行っている企業があります。プロの視点からアドバイスを得て完成度の高い応募書類が作成できれば、内定を獲得しやすくなるでしょう。

「履歴書の志望動機がないやつを選んでも採用されるか不安」「自分に合った仕事が分からない」とお悩みの方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、20代を中心にした転職・就職支援に特化しています。

専属のキャリアアドバイザーがあなたの学歴や経歴をヒアリングし、効果的な履歴書・職務経歴書の書き方をアドバイスします。添削も行っているので、書類選考通過率UPを目指せるでしょう。

また、面接対策も実施するので、自信をもって就活に臨めるよう徹底的にサポートします。ハタラクティブへの登録・利用はすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。

履歴書の志望動機がない人が抱きがちな疑問

ここでは、履歴書の志望動機がない人が抱きがちな疑問をQ&A形式で解決します。書き方のマナーにも触れているので、チェックしてみてください。

志望動機は無理にでも書いたほうが良いですか?

志望動機はあったほうが望ましいですが、無理に書くのは避けるのが望ましいでしょう。志望動機がないまま無理をして記載すると、曖昧な内容になったり、面接で深掘りされても回答できなかったりする可能性があります。
分かりにくい内容は採用担当者から評価されにくくなるので、選考通過が難しくなるでしょう。志望動機がない場合は、自己PRで入社意欲が高いことや応募先企業とのマッチ度をアピールするのがおすすめです。

志望動機欄がない履歴書はダウンロードできますか?

志望動機欄がない履歴書はダウンロードできます。インターネット上には多種多様なテンプレートやフォーマットがあるので、自分に適した形式を選びましょう。メールで企業に履歴書を送る場合は、PDF形式がおすすめです。
ただし、応募先企業からフォーマットの指定がないか確認してから使用する履歴書を選びましょう。「基本的なPCスキルって何?身につけ方や就活で役立つおすすめの資格を紹介」のコラムでは、基本的なPCスキルを履歴書でアピールする方法を解説しているので、チェックしてみてください。

履歴書に志望動機を書くときのマナーはありますか?

志望動機を書くときは結論から書き始め、簡潔で分かりやすい文章を心掛けましょう。丁寧に作成すれば、誠実さや入社意欲のアピールにもつながります。就職・転職エージェントのハタラクティブは求人のご提案をはじめ、サービスの一環で応募書類の作成や添削、面接対策などのサポートを実施。内定後の相談までサポートするので、就活や転職活動に不安がある方はぜひご相談ください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナー
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