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転職後すぐ退職したい…転職活動への影響や辞める判断基準について解説

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この記事のまとめ

  • 転職後すぐ退職したい場合、理由がしっかりあれば辞められる
  • 転職後すぐの退職を繰り返すと、再就職で不利になる場合がある
  • 転職後すぐ退職するかどうか判断するポイントは、仕事を辞めて問題が解決するかどうか
  • 退職理由を伝える際は、本当の理由を包み隠さず素直に伝えることが大切
  • 転職後すぐ退職して再就職を成功させるには、転職する目的を明確にすることがポイント

転職後に再就職した会社が合わず、すぐに退職を考えている方も少なくないでしょう。なかには、「転職先が合わないがとりあえず1ヶ月は続けよう」と思っていても、心身に影響を及ぼしてしまい、1週間~2週間といった極めて短期間で退職を決意する方もいます。

退職するのは基本的に本人の自由ですが、業界や企業によっては早期退職が選考に悪い影響を及ぼす恐れがあるため、注意が必要です。次の就職を成功させるには、転職する目的や今後のキャリアを明確にし、採用担当者を納得させられる説明が求められるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの北島さんのアドバイスを交えつつ、早期退職が転職活動に及ぼす影響や、転職後すぐ辞めても良い基準を解説しています。退職を迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

転職後すぐ退職できる?

新しい職場へ転職後、すぐ退職することは基本的に可能です。しかし、会社に迷惑をかけてしまうのではないかと、不安に思って動き出せない方もいますよね。

退職する際は、その理由を明確にして納得してもらえるよう伝える必要があるでしょう。

理由がしっかりあれば退職できる

転職後すぐ会社を退職することは可能ですが、その理由を明確にしておくことが大切です。

退職したい要因としては、職務に対する不満や人間関係の悩み、さらには転職する前に理解できていなかった会社の方針など、さまざまな理由が考えられます。このような具体的な理由があれば、退職するのに法的な障壁はありません。

ただし、退職の手続きには時間がかかる場合があるので、早いうちに上司に仕事を辞めたい意思を伝えておく必要があります。また、退職に必要な手順や手続きを把握しておくことも大切です。

場合によっては引き止められる可能性はある

転職後すぐ退職する場合、状況によっては「もう少し働いてみて判断してほしい」「待遇や部署を変えて様子を見てほしい」といったような、引き止めに遭う可能性があります。

ここで気持ちが揺らいでしまうと、不満を抱えながらずるずると今の仕事を続けることになるので、相談ではなく決心として伝えることが大切です。重要なのは、自身の働きやすさと体調を維持することなので、自分自身を第一に考えて動きましょう。

仕事を辞めるのは逃げじゃない!退職の判断基準と逃げ癖の改善方法を解説」のコラムでは退職の判断基準や仕事探しのコツを紹介しているので、参考にしてみてください。

転職後すぐ退職すると次の選考に影響する?

転職後すぐに退職した場合、次の選考にどれほどの影響を与えるか気になりますよね。早期退職を繰り返すと、選考で少なからず不利になる可能性はあるでしょう。

しかしそれは、業界や企業、年代などによって変わってきます。ここでは、早期退職が次の選考に与える影響についてまとめました。

早期退職を繰り返すと選考で不利になる場合がある

早期転職を何度も繰り返した経歴があると、新たな選考で不利になる場合があります。企業側に「採用してもすぐに辞めてしまうのでは」という印象を与えてしまうのです。転職後すぐ退職する可能性がある人を受け入れるのは、企業側にとってリスクを抱えることになります。

したがって、早期退職を繰り返すと選考の際ネガティブな印象を与え、企業側は積極的に採用を考えられないといえるでしょう。

不利になるかどうかは業界や企業によって異なる

転職後すぐ退職したことが次の選考に影響するかどうかは、業界や企業によって変わります。

たとえば、IT企業やベンチャー企業などは、ステップアップするために転職する人が多い傾向があるため、転職回数が多くてもネガティブな印象を与えづらいのです。

年代によって早期退職が与える影響の大きさは変わる

転職後すぐに退職したことが与える影響は、年代によってその大きさが異なります。

20代前半は就活への影響は少ない

20代前半の若手社員はまだキャリア形成の初期段階にいるため、早期退職の影響は比較的小さいと考えられるでしょう。

この年代はポテンシャルを評価されやすく、経験から成長することが期待されています。よって、早期退職をしていたとしても、採用担当者に意欲や熱意が伝われば選考に不利になりにくいのです。

しかし、退職理由は明確にしておく必要があります。明確な理由がなく早期退職を繰り返していると、「飽きっぽいのではないか」「やる気がないのではないか」などといった印象を与える恐れがあるからです。採用担当者が納得できるよう伝えましょう。

20代後半から30代は転職回数が多いほど不利

20代後半から30代は、転職の回数が多かったり早期退職を繰り返したりしていると、選考に不利に働く可能性が高いでしょう。一般的に転職回数が3回以上の場合、採用担当者から「すぐに辞めてしまうのでは」といったネガティブな印象を与えてしまうようです。

また、20代後半から30代の年代では、即戦力となるスキルを求められる傾向があります。「これまでの経験をもとにキャリアアップをしたい」「現職ではできない経験を積みたい」など、説得力のある転職理由が必要です。

早期退職の理由は面接でどう伝える?伝え方のポイントや例文を紹介!」のコラムでは面接官を納得させる早期退職の理由の伝え方を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

転職後すぐ退職するかどうか判断する4つのポイント

退職するかどうか判断する4つのポイント

  • 転職することで解決されるか
  • 心身に影響を及ぼしていないか
  • 働いている環境が自分に合うか
  • 仕事内容にやりがいを感じられるか

転職後の勤務先で何かしらの問題を感じると、退職したいと考えることは誰しもありますよね。ですが転職してすぐ退職するのは、今後の就活への影響や会社への申し訳なさから、なかなか踏み出せない方もいるでしょう。

転職を考えた際は、焦らず冷静に状況を分析することが重要です。ここでは、転職後すぐ退職するかどうか判断するポイントを4つ紹介しているので、考慮して判断してみてください。

1.転職することで解決できるのか

転職後すぐ退職を考えた際は、今の悩みや問題が転職することで解決するのか考えてみましょう。

たとえば、人間関係で悩んでいれば異動できないか、給料に問題があれば昇給する可能性はあるかなど、現職で解決しないかどうか確認することが大切です。解決しそうであれば転職は考え直した方が良いでしょう。

しかし、企業と考え方が合わないといったような、自分の努力では変えられないようなことが理由なら、転職する方向で考えるのが無難です。

2.心身に影響を及ぼしていないか

今の仕事の悩みが心身に悪影響を及ぼしていれば、転職後すぐの退職であったとしても迅速な対応が求められるでしょう。

たとえば、仕事が辛くて夜眠れなかったり憂鬱な気分が続いていたりする状態のまま働き続けると、日常生活に支障をきたす可能性があります。また、心身の健康問題に繋がる恐れもあるため、自分の心と体を最優先に考えて行動しましょう。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

北島愛純

北島愛純

転職後すぐに退職を考えても、現職に迷惑をかけてしまうのではないかという思いから、もう少し我慢してみようと考える方が多いのではないでしょうか。

ストレスを抱えながら我慢を続けると、身体的あるいは精神的疲労が進行し、日常生活に支障をきたしてしまう可能性があります。いつもと違う違和感を感じた際は周囲に相談して、原因が現職にあれば転職を検討することが必要です。

転職後すぐ退職するのは悪いことではありません。早い段階で自分に合った職種を見つけられるチャンスと捉えましょう。わたしたちハタラクティブは、「あなたにどんな仕事が合うか」を考えることから、職探しのお手伝いをしています。

3.働いている環境が自分に合うか

転職後すぐ退職を考える方のなかには、働いている環境が自身の性格や価値観に合わないことを理由に挙げている場合もあります。

給与や労働時間などが入社時に説明されていたことと異なっていたり、実際働いてみて自分が思っていた環境と乖離していたりすることは、珍しいことではありません。

入社後、長く働き続けるために重要なのは、自分が理想とするキャリアプランやライフプランに労働環境が合っているかどうかです。合わないようであれば、転職直後であっても退職を検討する必要があるでしょう。

4.仕事内容にやりがいを感じられるか

転職後すぐ退職を考えた際は、今の仕事そのものに対してやりがいを感じられるか考えてみてください。「自分が役に立っている」「求められている」といったように感じていれば、これからもポテンシャルを維持して仕事を持ち続けられるでしょう。

また、やりがいを持ち続けることは、自分のスキルを磨いたりキャリアアップを目指したりする行動にも繋がります。今の仕事を続けて理想の自分に近づけるかどうかを考えてみましょう。

転職を決断した場合も、自分が何を達成した時に満足感や成就感を得るか理解していると、企業を選ぶ基準にすることができます。

転職するか迷うときは?年代別の判断基準とやめた方がいい人の特徴を解説」のコラムでは転職の判断基準を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

転職後すぐ辞めるときの退職手順

仕事を辞めたいと思ったら、その前に正しい退職手順や理由の伝え方を知っておくことが重要です。正しい手順を踏めば、転職後すぐの退職だとしても会社を円満退職することができるでしょう。

退職の手順

一般的に、退職の手順は以下のとおりです。

  • 1. 直属の上司に退職の意志を伝え、退職願を提出する
  • 2. 退職日を決めて、業務の引継ぎや挨拶を行う
  • 3. 退職日に保険証や会社の備品などを返却する
  • 4. 会社から離職票を受け取り、社会保険や税金などの手続きを行う

退職の手続きにはある程度の時間を要します。自分の業務の引継ぎや片付けも必要なため、繁忙期と重なってしまうと十分な時間を確保できなくなることも。

可能な限り落ち着いている時期を狙うのが、円満退職するコツです。

転職後すぐ退職した場合の失業保険は?

転職後すぐの退職であっても、一定の条件を満たしていれば失業保険の受給が可能です。

失業保険を受けるためには、就職への意思や被保険者期間が問われます。詳しい受給条件や手続きの流れについては、厚生労働省の「ハローワークインターネットサービス 基本手当について」を参考にしてください。
 

参照元
厚生労働省
ハローワークインターネットサービス

退職理由の伝え方のポイント

退職を決意したら、直属の上司に仕事を辞めたい旨を伝える必要があります。転職後すぐ退職する場合、伝えづらいと感じる方もいるのではないでしょうか。

会社を円満退職するためには、退職理由に嘘をつかず早期退職となるお詫びとこれまでのお礼を伝える事がポイントです。

嘘をつかない

退職理由で嘘をつくことは避けましょう。嘘をついてしまうと理由を詳しく聞かれた際に、上手く答えられなかったり自信のなさそうな印象を与えてしまったりして、上司を納得させられない可能性があります。

本当の理由を包み隠さず、素直に伝えることが大切です。

早期退職となるお詫びと今までの感謝の気持ちを伝える

転職後すぐ退職すると、いかなる理由であっても上司や同僚へ業務の負担が発生したり、新しく人材を確保する手間が発生したりします。まずは、迷惑をかけたことに対して謝ることが大切です。

また、早期退職となるお詫びと一緒に、職場で働かせてもらったことや経験させてもらったことに感謝の気持ちを伝えると、より円満退職に繋がるでしょう。

引き止めに遭わないよう強い意志を持つ

退職の意志を伝えると、待遇の改善や別部署への異動を理由に引き止められる可能性があります。

しかし、決意が揺らいでしまうと根本的な問題が解決しないまま、ずるずると退職を引き延ばされる恐れも。引き止められても強い意思を持ち、退職の相談ではなく決心として伝えると良いでしょう。

転職後すぐ退職したとき再就職を成功させる4つのコツ

再就職を成功させる4つのコツ

  • 転職する目的や今後のキャリアを明確にする
  • 履歴書の転職理由は企業側が納得できるものを書く
  • できるだけ多くの企業へ応募する
  • 転職エージェントを活用してみる

転職後すぐに退職を決意すると、「再就職できるのか」「今後のキャリアに影響しないか」といった不安から迷うこともありますよね。

再就職を成功させるためには、自分の目標を明確にすることが大切です。ここでは、早期退職後の再就職を成功させるコツを4つ紹介するので、参考にしてください。

1.転職する目的や今後のキャリアを明確にする

再就職を成功させるためには、転職する目的や今後のキャリアプランを明確にすることが大切です。転職の目的が漠然としていると、再就職しても同じことで悩んでしまう可能性があります。

転職する目的や今後のキャリアを明確に持つことで、自分が求める職場や役職を具体的にイメージでき、入社後のミスマッチを防げるのです。何に対して不満があるのか、どのような仕事なら不満を解消して自分らしく働けるのか、具体的かつ実現可能な目的を設定しましょう。

2.履歴書の転職理由は企業側が納得できるものを書く

履歴書に書く転職理由は、企業側が納得できるよう、前向きでポジティブな内容を記載するのがコツです。

転職後すぐ退職する理由がネガティブな内容だと、嘘をついたり言葉を濁したくなることもあるでしょう。しかし、履歴書に虚偽の内容が記載されていると、企業側はかえって不信感を抱きます。

たとえ転職理由がネガティブな内容であっても、「転職して何を実現したいのか」を一緒に伝えることで、マイナスな印象を払拭できるでしょう。転職理由で一番大切なのは、誠意をもって自分の想いを伝えることです。

3.できるだけ多くの企業へ応募する

転職後すぐ退職して再就職を目指す場合は、できるだけ多くの企業へ応募しましょう。

先述したとおり、早期退職は選考において不利に働く可能性が高いです。しかし、それは業界や企業によって影響の大きさは変わります。そのため、応募する求人は一つに絞り込むのではなく、複数の求人に応募することで成功する確率を上げられるでしょう。

通常の転職活動より不利な立場であることを理解して、できるだけ多くの求人に目を通すことが大切です。

4.転職エージェントを活用してみる

転職後すぐ退職して再就職できるか不安な方は、転職エージェントを活用してみるのもおすすめです。

転職エージェントでは、これまでの経歴や希望に合わせた求人紹介のほか、応募したい業界や企業の情報を提供してくれたり適切なアドバイスをしてくれたりします。また、面接の準備や履歴書の書き方もサポートしてくれるので、早期退職した方も安心できるのが特徴です。

ハタラクティブは、20代を中心とする若者に向けた転職エージェント。経験豊富な就活アドバイザーが、マンツーマンでカウンセリングを行い、一人ひとりの適性を見極めます。

ご紹介する求人は実際に取材を行い、仕事内容や職場の雰囲気などを把握している企業のみなのが特徴です。個人で行う転職活動では確認できないような会社の情報を、しっかりと理解したうえで入社できます。「転職後すぐ退職してしまったので次は成功させたい」といった方も、入社後のミスマッチが起きにくいでしょう。

サービスはすべて無料なので、自分に合った企業への転職を成功させたい方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube