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仕事を辞める決断ができない理由とは?退職するか迷ったときの対処法を解説

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この記事のまとめ

  • 仕事を辞める決断ができない理由は「転職先が見つるか不安」「経済面が心配」など
  • 仕事を辞める決断に至るのは人間関係が良くなかったり、待遇に不満があったりすること
  • 仕事辞めるときは退職時期を検討し、直属の上司に相談するのが円満退職するコツ
  • 仕事を辞める決断を下せない場合は、プロに相談するのも手段の一つ

仕事を辞めようかと迷ってしまい、なかなか前に進めない人も存在するかもしれません。仕事を辞めると転職活動に影響し、「新しい職場が見つからないのではないか」と心配になりますよね。

今の職場で抱えている不満が改善策を試しても変化がない場合は、転職しても良いでしょう。面接官に退職したい理由や改善を試みたことを明確に伝えれば、悪印象を与える可能性は低いので過度に心配する必要はありませんよ。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの太田さんのアドバイスを交えつつ、仕事を辞める決断ができない理由をまとめました。また、退職するまでの流れや迷ったときの対処法もご紹介しているので、退職するか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

仕事を辞める決断ができない3つの理由

仕事を辞める決断ができない理由

  • 転職先が見つかるか不安だから
  • 退職に悪いイメージを持っているから
  • 退職後の生活が経済的に不安だから

仕事を辞めるという大きな決断を前に、多くの人が「転職先が見つかるかどうか」という不安や、「退職によって自身の評価が落ちるのではないか」と心配することは珍しくありません。

以下で、仕事を辞める決断ができない理由とその対処法を解説するので、自分に当てはまる理由を探して対処法を参考にしてみてください。

1.転職先が見つかるか不安だから

仕事を辞める決断できない理由には、「転職先が見つかるか不安だから」という理由が挙げられます。今の会社を辞めたあと、「自分に合う新しい仕事が見つからなかったらどうしよう」と不安に思うことは珍しくありません。

未経験者歓迎や学歴不問といった形で、さまざまな層を対象にしている求人があります。自分のスキルや経験に合った仕事を探せば、自分にぴったりな職場や企業が見つかるでしょう。

また、在職中に転職活動を行うのも解決策の一つです。現在の仕事を続けながら次の仕事を探せば、転職先が決まった状態で退職できるので収入が途絶えることもありませんよ。

働きながら転職するのは大変?在職中の求職活動を上手に進めるコツ!」のコラムでは、働きながら転職活動を上手に進めるコツを解説しているので、転職先が決まってから退職したい方は参考にしてみてください。

2.退職に悪いイメージを持っているから

退職に対して悪いイメージを持っているため、仕事を辞める決断ができない方もいるでしょう。退職することで、「業界内や志望している企業からの評価が下がるのでは」と不安に感じるかもしれません。

退職した理由が採用担当者が納得できない内容だったり、短期間に転職を繰り返したりする場合は、ネガティブな印象を持たれ内定獲得が難しくなるのは事実です。ただし、退職した理由と志望動機に一貫性があり明確に伝えることができれば、採用担当者にマイナスなイメージを持たれることは少ないので過度に心配する必要はありません。

退職後の生活が経済的な不安だから

退職後の生活が経済的に不安だから、仕事を辞める決断ができない理由に挙げられるでしょう。転職活動に要する期間は、一般に3ヶ月〜半年程といわれているので、転職前に生活費を確保できる貯金が必要になります。

さらに、転職活動する際には、面接会場への交通費や必要に応じて新たなスーツや靴の購入費用などの費用が発生することも。ほかにも、美容院に行ったり、証明写真を撮ったりする必要もあるので、後悔しないよう事前に十分な貯蓄を準備しておくことが望ましいでしょう。

事前の準備を怠ると、採用担当者に「入社意欲が低い」と判断され、内定が遠ざかる可能性もあるので、退職前にしっかり転職活動に向けた計画を立てることが大切です。余裕を持って転職活動ができれば金銭面や精神的な負担が軽減され、自分にとってより良い転職先を選べるでしょう。

退職の決断が早いのは危険な場合もある

「辞めたい」という感情だけで退職を決断するのは、あまりおすすめできません。無計画に退職すると転職活動がうまくいかず空白期間が長引き、採用担当者に「計画性がない」とマイナスイメージを持たれる可能性があるためです。

特に、30代や40代の方は若い人より応募できる求人数が減り、転職のハードルが高くなる可能性があるので注意しましょう。退職を決断する前に、後悔しないよう退職したい理由を改善できないか改善策を探したうえで判断するのがおすすめです。

仕事を辞める決断に至りやすいきっかけ

仕事を辞めたいと思った瞬間やきっかけは人それぞれ異なりますが、多くの人に共通する不満も存在するでしょう。ハタラクティブの「若者しごと白書2023(p.18)」にあるように、給料や仕事のおもしろみ、自己成長しにくい環境などが仕事に満足していない理由の上位にあることから、不満にい感じる人が多いことが分かります。

以下では、仕事を辞める決断に至りやすいきっかけを解説するので、そのほかによくあるきっかけにはどのようなものがあるのかチェックしてみてください。

職場の人間関係が良くない

仕事を辞める決断に至りやすいきっかけには、職場の人間関係が良くないことが挙げられます。職場の人間関係に問題を感じる、または上司や同僚との相性が悪い場合、原因を考え、改善策がないか探すことが大切です。

たとえば、仕事のやり方、価値観の相違、コミュニケーションの取り方、自分に対する評価の方法など、不満を感じる具体的な点を見つめ直してみましょう。ただし、人間関係は双方が歩み寄らないと、改善するのが難しいのが現実です。

改善策を試みても状況が回復しない場合は、雰囲気の悪い職場で過度にストレスを感じ続けると体調不良にもつながりかねないので転職を考えても良いでしょう。

労働時間が長すぎる

勤務時間の長さも転職を考える大きな理由の一つです。労働時間が長引く原因が業務量が多すぎる場合は、上司に相談して業務の再分配してもらったり、効率化ツールの導入を提案したりすることが解決策になり得るでしょう。

自分がチームリーダーの立場ならメンバーの育成に力を入れ、業務を委ねることで時間外労働の削減を目指すのも手です。また、自分のスキル不足が原因であれば、能力向上を目指して努力することで、業務時間の短縮が期待できるでしょう。

また、普段から残業時間が多く、労働時間が長引くケースは注意が必要。残業時間を含めて労働時間が1日8時間を超えるのは違法に当たるので、改善されない場合は退職しても問題ありません。

労働時間の上限や拘束時間との違いは「拘束時間とは?上限はあるの?労働時間との違いや休憩時間の扱いを解説!」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。

リモートワークが導入されていない

コロナ禍以降に普及したリモートワークが利用できないといった理由も、仕事に対する不満として挙げられます。リモートワーク制度を導入していない会社や定着していない企業も多数存在しているでしょう。

リモートワークの導入を求める際は、単に要求するのではなく、具体的な計画と生産性向上の見込みを提示することが重要です。どうしてもリモートワークをしたい方は、「未経験からリモートワークするには?おすすめの職種や正社員のなり方を紹介」のコラムで未経験からリモートワークを始められる職種を解説しているので、転職先を探すときの参考にしてみてください。

給与が低い

仕事を辞める決断に至りやすい理由には、給与が低い場合もあります。給与や待遇面に不満を感じている場合は、まずは自分の給与が市場価値と合致しているかを確認してみましょう。

正しい評価がされない、頑張っても給与が上がらないという場合は、より好条件の職場への転職を検討するか、資格を取得してスキルアップを目指すのがおすすめです。

仕事にやりがいを感じられない

仕事にやりがいを感じられないため、仕事を辞める決断をする方もいるでしょう。仕事の魅力や成長機会の不足を感じる場合、異動や社内プロジェクトへの参加、外部セミナーでの学びを通じて、新たなやりがいを見出すことが大切です。

ほかにやりたいことが見つかった

自分にとっての「やりたいこと」を見つけた場合は、それが現職で実現可能かどうかを検討し、必要であれば転職を考えてみるのも良いでしょう。ただし、その「やりたいこと」が現実的であるかどうかをしっかりと見極めることが重要です。

やりたいことの見つけ方については「やりたいことの見つけ方を解説!就活・転職活動で重視するポイントとは?」を参考にしてみてください。

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2023

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

太田雅子

太田雅子

仕事に対して抱えている不満が改善されず、心身ともに疲弊しているのであれば退職を視野に入れたほうが良いでしょう。在職中に転職活動を始めるのが理想的ですが、退職してから就活に集中するのも一つの手です。

法的には2週間前の申告で退職は可能ですので、退職してから3ヶ月以上のブランクがなければ転職活動に影響を与えることもほとんどありません。自分に合う職場を見つけるのが不安な場合は、就職・転職エージェントに相談してあなたにぴったりな仕事を提案してもらうのもおすすめですよ。

仕事を辞める決断を下してから退職までの流れ

仕事を辞めることを決心した後は、転職活動を始めたり、職場に退職の意志を伝えたりするなど、進めなければならないステップがいくつかあります。後悔せず円満に退職するためには、以下の流れを参考にしてみてください。

退職時期を決める

仕事を辞める決断が固まったら、まず退職時期を考えましょう。会社や職場への負担を最小限にするため、繁忙期や人事異動直後は避けるのが賢明です。

ボーナス支給のタイミングなども考慮し、会社の規定をしっかり確認しておくと良いでしょう。また、比較的求人数が多く出るのは1~3月と7~9月なので、退職するときはしっかり計画を立てたうえで転職活動をするのがおすすめです。

退職前に転職先を見つける

安定した状態で転職活動を行うためには、経済的に安定している在職中に次の仕事を探すことが推奨されます。もし転職先がみつからなくても、今の仕事に留まる選択肢もとれるからです。有給休暇や空き時間を利用して、焦らず転職先を見つけられれば自分に適した職場が見つかりやすくなるでしょう。

転職先が決まってから退職届を出す

転職先が決まるまでは、退職願の提出を控えるのが無難です。退職後に収入がなくなると、焦って不本意な職場に就くことになるかもしれません。また、転職先がすぐに見つからない場合、キャリアにブランクが生じると選考で不利になる可能性があります。

会社に退職の意思を伝える

退職を決意したら、その旨を会社に伝えましょう。一般的には約3ヶ月前に通知することが推奨されていますが、会社によって異なる場合があるので就業規則を確認することをおすすめします。

退職したい旨を伝える際は最初に直属の上司に伝え、退職理由を明確に伝えることを心掛けましょう。直属の上司に先んじて、より上位の役職者に退職意思を伝えるのはマナー違反とされます。

退職理由が会社側の問題に起因する場合であっても、会社への不満を言わないことが円満退職につながるでしょう。退職の理由や伝え方に関しては「確実に退職できる理由とは?嘘はダメ?引き止められない退職理由と伝え方例」を参考にしてみてください。

仕事を辞める決断に迷ったときの3つの対処法

仕事を辞める決断に迷ったときの対処法

  • 「辞めたい」と感じた理由を整理する
  • 退職したい理由への対処法を模索する
  • 就職・転職エージェントに相談する

ここでは、仕事を辞める決断に迷ったときの対処法を3つ解説します。本当に辞めて良いか判断するのが難しいという方は、参考にしてみてください。

1.「辞めたい」と感じた理由を整理する

仕事を辞めるか迷ったら、「辞めたい」と感じた理由を整理しましょう。自分が仕事に対して感じている不満が明確になれば、転職先を選ぶ軸が見えてくるはずです。

たとえば、人間関係に不満があった場合、知人に仕事を紹介してもらったり、企業説明会に参加し実際に働いている人に話を聞いたりすれば、入社前に社風を確認できるでしょう。求人を探すときは、転職先で自分が抱えている不満が解消できるか考えることが大切です。

2.退職したい理由への対処法を模索する

退職したい理由への対処法を模索するのも、退職を決断する前に確認すべきことの一つです。たとえば、人間関係が問題なら人事への異動を希望したり、給与が不満なら資格取得によるスキルアップや昇給交渉を検討したりする方法が挙げられるでしょう。

対処法を試しても状況に改善が見られないため退職した場合、面接官に退職した理由を聞かれても「問題解決に向けて前向きである」と好印象を与えられるかもしれませんよ。

3.就職・転職エージェントに相談する

退職するか迷ったら、就職・転職エージェントに相談するのも手です。プロに相談することで、自分一人では思いつかなかった改善策が見つかるかもしれません。

また、退職したほうが良い場合、円満に退職するアドバイスを得られるのでスムーズに辞められるでしょう。在職中に仕事を探したい方も、あなたにぴったりな求人を提案してくれるので安心して転職活動に取り組めるでしょう。

「仕事を辞める決断をしたけど転職活動の進め方が分からない」「自分に合った職場を探したい」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。

専属のキャリアアドバイザーがヒアリングを行い、学歴や経歴に合った求人をご紹介。ご提案する企業はすべて担当者が足を運んだ優良企業なので、社風もお伝えできます。

また、応募書類の添削や面接対策も行うので、転職活動をしたことがない方も安心して臨めるでしょう。求人のご提案から内定後まで就職・転職活動において一貫してサポートするので、ぜひご利用ください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube