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試用期間でクビにならないためには?前兆になることや対処法も紹介

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この記事のまとめ

  • 試用期間でクビを避けるには、仕事をこなして報連相を欠かさないことが必要
  • 試用期間でクビになる原因は「勤務態度の悪さ」「社会人のマナーを守れない」など
  • 試用期間中にクビになったら、会社から解雇理由証明書を発行してもらう
  • 試用期間でクビになるリスクのない自分に合う求人探しは、エージェントに頼るのも手

「試用期間でクビになるか怖い!」「試用期間中にクビになる原因って?」という相談を受けることがよくあります。内定獲得をした会社に入社したら、契約更新して正社員になりたいですよね。

試用期間でクビにならないための対策や、クビになり得る原因をあらかじめ知ることで、企業から「契約更新をしたい」と評価される働き方を意識できるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの高城さんのお話を交えて、試用期間中にクビになってしまった場合にできることも紹介しています。長期的なキャリアプランを実現する第一歩の試用期間を無事乗り越えるためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。

試用期間でクビにならないための対策

試用期間でクビにならないための対策

  • 与えられた仕事をこなす
  • 報連相を欠かさない
  • 将来の目標を明確に持つ

試用期間でクビにならないか不安な場合は、クビを対策するためのポイントを事前に覚えておきましょう。
以下で3つの対策を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1.与えられた仕事をこなす

試用期間中に心掛けるべきことは、与えられた仕事をしっかりこなすこと。試用期間満了時に契約を更新してもらえるよう、丁寧に行うことを意識しましょう。周囲があなたを評価する際、どのように仕事を完了させるかは重要なポイントの1つであるためです。

成果を出して評価を得るとより効果的

与えられた仕事だけでなく、自ら問題を見つけて解決したり、成果を出したりすることが評価へとつながります。入社した直後からすぐに成果を出すのは難しいこともありますが、慣れてきたころから少しずつ身のまわりを見る余裕を持つのを目標の1つにするのもおすすめですよ。

2.報連相を欠かさない

適切な報連相も、試用期間でクビにならないためには必要なポイント。報連相とは「報告・連絡・相談」のことで、社会人として欠かせないマナーです。

具体的には、自分が行った業務の進捗・結果を上司や関係者に報告したり、今後の業務の進行について確認の連絡をしたりします。また、問題が生じた場合や分からないことがあるときは直ちに相談するようにしてください。周囲と業務に関する認識を一致させられるだけでなく、「仕事を任せられる」という安心感を与えられるでしょう。

3.将来の目標を明確に持つ

試用期間中、自身の将来の目標を明確に持つことも重要です。「自分がどうなりたいのか」「どのように成長していきたいのか」というビジョンを持つことで、自分が試用期間中にどのくらいスキルアップするべきかも明らかになるでしょう。自ら目標設定をして努力する人材であることを評価してもらえれば、契約更新してもらえる可能性が高まります。

仕事についていけないときは辞めてもいい?原因や対処法について解説」のコラムでは仕事についていけないと感じる原因や対処法を紹介しているので、チェックしてみてください。

試用期間とは

試用期間とは、企業が新しい従業員の能力や適性を確認するために設けられた制度のこと。新入社員が働き始めてから、3ヶ月間または6ヶ月を試用期間とするのが一般的です。

試用期間を設ける目的

試用期間は、新入社員が業務を適切に遂行できるかどうか、周囲との適応性、勤務態度、そして体調管理が適切に行えるかどうかを見る時間です。

しかし、試用期間は企業が新入社員を評価するためだけではなく、新入社員自身が、企業や職場が自分にとって相性の良い環境であるかを確認する重要な期間でもあります。

試用期間中の待遇

試用期間中の待遇は企業によって異なりますが、多くの場合は正社員と同じ待遇が適用されます。しかし、一部の企業では、試用期間中は正社員の給与よりも少額になる場合も。試用期間中の待遇もライフプランに関わることがあるため、求人に応募する前に確認するのがおすすめですよ。

試用期間中にクビになることはあるのか

「試用期間中にクビになることはある?」という心配がある方は多いようです。心配を解消した状態で仕事に集中するためにも、ぜひご一読ください。

簡単にはクビにならない

基本的には試用期間中に容易に解雇されることはありません。

試用期間は、新入社員がその企業の職場環境に適応できるかを評価するための期間です。多くの企業では、試用期間中の新入社員には十分な研修や指導が行われ、業務にどれだけ馴染めるかを評価します。また、試用期間中の新入社員がミスをした場合も、その経験から学んで今後の業務に活かせるかに重きを置くことが多いのです。

場合によってはクビになることもある

重大な過失や業務適性の問題などがあった場合は、試用期間中にクビになることもあります。また、犯罪行為や社会通念に反する行為をした場合などは、クビになるうえ、法的な措置が取られるでしょう。

試用期間中もその企業の社員であることには変わりないため、社会人としての意識を持って働く必要があります。

試用期間でクビを告げられる前兆になること

試用期間でクビを告げられる前兆になること

  • 注意したことを改善する見込みがない
  • 経歴に虚偽がある
  • ケガや病気で復職が難しい

クビを告げられる際には、前兆が見られることがあります。前兆に気づければ、自分の行動を振り返ってクビを回避する対策にもなり得ます。契約更新のためにも、以下をぜひ参考にしてみてください。

1.注意されたことを改善する見込みがない

注意されたことを改善する見込みがないと、クビになりやすいでしょう。

新しい環境で働く際、新入社員がミスをすることはあります。しかし、注意されたことを改善する見込みがない場合、企業としては「契約更新しても問題ないのか」という不安を抱くことになるでしょう。

以下で、注意されることを避けたい例を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

勤務態度が悪い

「遅刻が続く」「納期を守らない」「勤務時間中に業務に集中しない」といった勤務態度を改善する見込みがないと、クビを告げられる可能性が高まるでしょう。勤務態度の悪さは周囲に悪影響を及ぼしかねないため、「チームワークを妨げる」と捉えられる可能性があります。

社会人のマナーを守れない

長い間社会人としてのマナーを守れない状態が続くと、クビになり得るでしょう。職場だけでなく、外部からの信頼を失うリスクが高まるためです。

服装の規定や言葉遣い、挨拶などは、社会人として業務に慣れるよりも先に身につけておくべき点といえます。

周囲の業務を妨げる

周囲の業務を妨げる行為をするのは、「協調性がない」「一緒に働く将来像が見えない」と、クビの原因になるでしょう。挨拶も兼ねた雑談のような必要な会話は問題ありませんが、よっぽど周囲の作業を妨げてしまうものだと、組織全体の生産性に影響を及ぼします。場合によっては、周囲が上司に相談することでクビになることもあるでしょう。

2.経歴に虚偽がある

経歴に虚偽があることが発覚すると、経歴詐称としてクビになる可能性があります。経歴を偽ること自体もクビの原因になりますが、「信頼関係を築けない」「倫理上問題がある」という印象になることも大きな原因でしょう。経歴詐称については「経歴詐称は罪?バレる理由や該当する刑事罰について解説」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。

3.ケガや病気で復職が難しい

ケガや病気で復帰が難しい場合、結果としてクビになってしまうことがあります。
ただし、労働基準法第19条によると、休職中から休職後30日間でクビにならないことが分かります。そのため、「休職や復職に必要な期間を十分に確保しても復職が難しい場合には、クビになる可能性がある」と覚えておく必要があるでしょう。

参照元
e-GOV 法令検索
労働基準法

試用期間中にクビになったときの対処法

ここでは、試用期間中にクビになったときの対処法をご紹介します。クビに納得がいかない場合に取れる行動例も解説していますので、ぜひご覧ください。

解雇理由証明書を発行してもらう

試用期間中にクビになったら、会社から解雇理由証明書を発行してもらいましょう。解雇理由証明書は、公的に解雇理由を示すもの。労働基準法第22条により、労働者が解雇理由証明書の発行を必要とする場合、企業側は拒否できないことになっています。

理由によっては不当解雇に当たる可能性もあるため、交付を求めるのがおすすめですよ。

会社に話し合いを提案する

クビになることに納得できない場合、会社に話し合いを提案するのも手です。

再度評価を見直す要望や、自分の反省と改善点などを伝えることで、解雇が撤回される可能性があるかもしれません。

不当解雇の可能性があるか確かめる

試用期間中にクビになったら、それが不当解雇になる可能性があるかを確かめましょう。
たとえば、「上司に意見を言ったから」「妊娠したから」「外国籍だから」などといった理由での解雇は不当解雇になる可能性が高いといえます。そのほかにも不当解雇になる理由がありますので、以下を参考にしてみてください。

能力不足が理由でクビになった場合

能力不足が理由でクビになった場合、不当解雇になることがあります。企業が新人研修や教育を行わなかったり、賃金に見合わないほどの難易度の高いタスクを任せていたりすると、労働者の能力不足の問題とはいえないでしょう。

ケガや病気による休職期間中にクビになった場合

ケガや病気による休職期間中のクビは、場合によっては不当解雇になります。先述したように、労働基準法第19条によると、休職中から休職後30日間のなかでクビになることはありません。クビになったタイミングや理由に注意するようにしましょう。

人員削減のためにクビになった場合

人員削減のためのクビは、解雇の直後に企業が採用を行うと不当解雇になる可能性があります。「経営をするうえで人員削減をしなければいけなかった」とはいえず、リストラの「整理解雇」に当たる要件をクリアしていないという点が重要です。

解雇については「仕事をクビになったらどうする?解雇される理由や不当解雇の対処法を解説」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

高城綾香

高城綾香

試用期間中に解雇となった場合の権利や手続きに関しては、企業によって、または解雇となった理由によって異なる場合があります。そのため、労働基準監督署や弁護士に相談するのも一つの手段。専門家の意見や助けを借りることで、労働者として自分が持つ権利を守ることにもつながるのです。 試用期間での解雇は大きなショックとなることでしょう。しかし、きちんとした対処法があると理解することで、前向きな結果につながる可能性もあります。

「試用期間中にクビになるか不安」「自分に合う仕事に就きたい」という場合は、就職エージェントに登録するのが良い方法です。

若年層向け就職エージェントのハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーが求職者一人ひとりの適性に合った求人をご紹介します。契約更新以降の長期的なキャリアビジョンに向かって働ける自分に合った仕事を知りたい方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

高城綾香

高城綾香

就職活動においては、離職の手続きが完了次第、次の仕事に就くことが可能になります。そのため、手続きをしながらでも就職活動を行うことが可能です。

もし解雇となってしまった場合も、理由はいろいろとあると思いますが、次のお仕事の環境や内容がご自身に合ったものを一緒に探していきましょう。

参照元
e-GOV 法令検索
労働基準法

試用期間中のクビに関するQ&A

ここでは、試用期間中のクビに関するよくある疑問をQ&A形式でまとめています。試用期間中にクビになった場合の給料や転職活動での影響についても回答していますので、ぜひ参考にしてみてください。

試用期間中にクビになっても給料はもらえますか?

試用期間中にクビになっても、働いた日数分の給料が支払われます。もし給料が支払われない場合は、労働基準監督署や弁護士に相談するのが良いでしょう。自分一人で立ち向かうよりも、専門家の立場から労働者の権利を守るために支援してくれますよ。

試用期間のクビは次の転職活動でマイナス評価になりますか?

クビが転職先にバレる可能性は低いためマイナス評価になることも滅多にないといえます。しかし、面接で伝える退職理由によってはクビになったことが伝わり、面接官に深掘りされる場合があるでしょう。

公務員はクビになることはないですか?

公務員も、重大な過失や不適切な行動があった場合、解雇されることはあります。ただし、一般的には私企業ほど解雇が行われる頻度は低いでしょう。無断欠勤の頻度によっては、解雇ではなくとも罰則がある可能性を覚えておくのがおすすめですよ。

バイトでクビになった経歴があると就職できるか不安です

クビになった経歴以上にも、バイトを経て得た経験やスキルが自分にとってプラスになったことを前向きに伝えられると良いでしょう。就職エージェントのハタラクティブでは、求人紹介以外にも応募書類の作成や面接対策を行っています。企業の傾向に合わせた面接練習をしたい方は、ぜひご相談ください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube