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新卒3ヶ月で退職したその後は?メリット・デメリットや転職のコツを解説
この記事のまとめ
- 新卒3ヶ月で退職しても、その後すぐに転職活動を開始すれば再就職のチャンスはある
- 新卒3ヶ月で退職したその後、転職活動では第二新卒として扱われる
- 新卒3ヶ月の退職理由には「仕事にやりがいがない」「給与に不満がある」などがある
- 早期退職を繰り返さないためには、キャリアプランや転職の軸を明確にすることが大切
「新卒3ヶ月で退職したいけれど、その後どうなる?」と不安を抱えている方もいるでしょう。新卒3ヶ月で退職を検討している場合、その後の転職活動や再就職に支障がないのか気になりますよね。
新卒3ヶ月で退職しても、早めに転職活動を開始すれば再就職のチャンスは十分にあります。また、退職理由が明確だと転職活動の軸も定まりやすく、同じ理由での退職を繰り返しにくくなるでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの高城さんのアドバイスを交えて、「新卒3ヶ月で退職したその後」について解説しています。新卒で入社した会社を退職しようか迷っている方は、ぜひチェックしてみてくださいね。
この記事にコメントしているアドバイザー
新卒3ヶ月で退職するとその後はどうなる?
ここでは、新卒の方が入社3ヶ月で退職したときに起こる影響を「求人の応募枠」「企業からの印象」の観点から解説します。今後の転職活動における方向性や対策方法を考える際の参考にしてみてください。
転職活動の場では第二新卒として扱われる
新卒入社から3ヶ月で退職した人は、その後の転職活動では一般的に「第二新卒」として扱われます。第二新卒とは、新卒入社した企業を1~3年以内に早期退職し、新たな仕事を探す求職者のこと。新卒者よりもビジネスマナーや社会人経験が身についていることが期待されるでしょう。
「第二新卒歓迎」と記載している求人も数多く存在するため、自分が応募できる求人かどうかチェックしてみてください。
第二新卒の転職活動のコツについては、「第二新卒とはいつまで?企業が求める理由や転職を成功させるポイントを解説」のコラムで解説しています。
短期離職がマイナス評価となる場合がある
新卒入社から3ヶ月以内に退職しても、その後転職のチャンスはあるものの、「離職期間」や「在職期間」を評価の一環とする企業も存在し、短期離職がマイナス評価となる場合もあります。3ヶ月で退職したことに対し、「なぜ短期間で退職したのか」「次の勤務先でもすぐに辞めてしまうのではないか」と疑念を抱く採用担当者もいるかもしれません。また、「入社してから業界や仕事内容を理解し自分の役割を全うできるようになるには、少なくても△年は必要」という基準を設けている企業は、第二新卒者に対し慎重な姿勢を見せるでしょう。
早めに転職活動を始めれば再就職のチャンスはある
新卒入社から3ヶ月で退職したとしても、早めに転職活動を始めることで再就職のチャンスをつかみやすいといえます。下記の図は、厚生労働省の「-令和5年雇用動向調査結果の概況-」による、年齢階級別転職入職率を表したグラフです。
引用:厚生労働省「-令和5年雇用動向調査結果の概況-3 転職入職者の状況(p.14)」
男女ともに19歳以下から25~29歳までの転職入職率が比較的高く、それ以降しばらくは年齢を重ねるごとに下降傾向であることが分かります。新卒で入社し3ヶ月で退職した場合、多くの方は10~20代前半に該当するため、転職入職率の高い年齢での転職活動が可能です。上記の図からも、転職活動はなるべく早めに始めたほうが有利だといえるでしょう。
参照元
厚生労働省
令和5年 雇用動向調査結果の概要
新卒3ヶ月で退職を考える理由
ここでは、新卒3ヶ月で退職を考えるよくある理由をご紹介します。
退職理由の明確化は、転職先の勤務条件を洗い出すことにもつながるでしょう。以下を参考に、自分の退職理由を整理してみてください。
仕事にやりがいがない
新卒3ヶ月で退職を考える理由の一つとして、「仕事にやりがいを感じない」ことが挙げられます。以下のような状況に当てはまると、やりがいを感じにくい場合があるようです。
- ・大学時代に学んだ専門知識を活かせない
- ・入社前に描いていたビジョンと現状がかけ離れている
- ・毎日の業務がルーティン化して刺激がない
- ・自分の成長が感じられない
仕事にやりがいを感じられないと、モチベーションや成果をあげるのも難しくなってしまうでしょう。自分は何にやりがいを感じるのかを明確にしたうえで、現職で問題を解決できるのか、新しい環境に移ったほうがいいのかを考えてみるのがおすすめです。
合わない上司や同僚がいる
「合わない上司や同僚がいる」という理由も、退職を選ぶきっかけの一つです。職場の人間関係のストレスは精神的な負担となり、出勤の憂鬱さや仕事のモチベーション低下を引き起こすリスクがあります。
特に、新卒で入社した場合は仕事について分からないことが多いなか業務をこなさなければならないため、上司や同僚に質問する場面も多いでしょう。コミュニケーションを取りにくいと円滑に業務を進められないため、環境を変えたくなる場合があるようです。
「上司と合わないのは自分が悪い?ストレス解消法や悩んだときの対処法を紹介」のコラムでは、上司と合わないと悩んだときのストレス解消法や対処法について解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
給与や待遇に不満がある
「給与や待遇に不満がある」も、よくある退職理由の一つです。給与や待遇が納得のいくものでない場合、将来のライフプランにも不安が生じかねません。
「詳しい給与額や待遇が明示されない」「有休が使えない」など、入社後に安心して働きにくい環境であることが発覚した場合は、早期退職を選ばざるを得ないこともあるでしょう。
ほかにやりたいことを見つけた
「ほかにやりたいことを見つけた」も、退職理由の一つに挙げられます。「就職以前に抱いていた夢を諦めきれない」「新たに進みたい道が見つかった」などの理由で、その目標に向かうために退職を選択する場合があるようです。
真剣に自分のキャリアを見つめ直した結果であれば、明確な目的を持って新たな環境に臨めるでしょう。
勤務環境が自分に合わない
勤務環境が自分に合っていないことも、3ヶ月で退職を考える理由になるでしょう。
毎日働く環境は、身体的・精神的に影響を及ぼすものです。以下に早期退職になり得る理由の例をいくつか挙げていますので、参考にしてみてください。
- ・自宅から勤務地が遠く、通勤に時間がかかる
- ・勤務方法(出社勤務・在宅勤務)が合わない
- ・服装指定や髪型の制限などの就労規則が厳しい
- ・企業風土に馴染めない
「早期退職の理由は面接でどう伝える?伝え方のポイントや例文を紹介!」のコラムでは早期退職の理由の例や面接での伝え方を紹介しているので、参考にしてみてください。
新卒3ヶ月での退職をおすすめできるケース
新卒3ヶ月での退職を、簡単に決断することはおすすめできません。ただし、仕事が原因で体調を崩していたり、退職後のビジョンが明確だったりする場合などは、早めに退職を検討することもおすすめです。
以下で新卒3ヶ月での退職をおすすめできるケースについて詳しく解説します。
労働環境が原因で体調を崩している
労働環境が原因で体調を崩している場合は、新卒3ヶ月で退職を検討する妥当な理由といえるでしょう。体調を崩すほどの負担やストレスを抱えている状態で、無理をして仕事を続けることはおすすめできません。
仕事に慣れたりしばらく休んだりすることで解消される可能性があるなら、しばらく続けてみることも選択肢の一つでしょう。しかし、しばらく仕事を続けても体調不良の原因が解消する見込みがないのであれば、心と体の健康のためにも早めに環境を変えることがおすすめです。
「仕事が辛い」と感じる原因や働き続けることのリスクについて解説した「『仕事が辛い』と感じるのは甘え?原因は?働き続けるリスクや対処法を解説」のコラムも、ぜひあわせて読んでみてください。
退職後のビジョンが明確である
新卒3ヶ月で退職したあとのビジョンが明確なら、早めに退職を選択しても問題ない場合があります。
「ただ何となく辞めたい」「業務内容が自分に向いていない気がする」など、明確な目的やビジョンがないままに退職することはおすすめできません。ただし、「何のために早期退職をして、何をなし遂げたいのか」という明確なビジョンが確立できているなら、早めに退職することが無駄のない選択となる場合もあるでしょう。
自分のキャリアや人生についてよく考えたうえで、早めに今の状況に見切りをつけたほうが賢明であるかどうかを判断する必要があります。
新卒3ヶ月での退職をおすすめできないケース
新卒3ヶ月での退職は、「早期退職」と見られることが一般的です。転職活動の際に、早期退職がマイナスの評価となる可能性もあるため、判断は慎重に行う必要があるでしょう。
以下で新卒3ヶ月での退職をおすすめできないケースの具体例を紹介します。
仕事がなかなか覚えられない
「仕事がなかなか覚えられない」という理由で、新卒入社3ヶ月で退職を決断することはおすすめできません。仕事を覚えるには、誰しも一定の期間がかかるものです。入社3ヶ月の時点では、仕事が覚えられなかったり、分からないことがあったりすることは当然と考えましょう。
しばらく続けていくうちに仕事を覚えられる見込みは十分にあるため、新卒入社3ヶ月で「仕事が覚えられない」と判断することは早計である可能性が高いと考えられます。
人間関係や労働環境へ不満がある
人間関係や労働環境への不満による退職も、新卒入社3ヶ月の時点ではおすすめできません。入社して間もない時期は、分からないことが多く職場環境にも慣れていないため、不安や緊張を抱えがちです。何かと過敏になっている状況だと、職場での人間関係や労働環境に不満を感じやすいでしょう。
人間関係を構築したり労働環境へ慣れたりすることには、しばらく時間がかかります。すぐに退職を決断するのではなく、職場の人たちとのコミュニケーションが深まり、仕事に慣れてきた時点で再度検討してみることがおすすめです。
仕事にやりがいを感じられない
新卒入社3ヶ月で「仕事にやりがいを感じられない」と判断し、退職を決断することもおすすめできません。入社3ヶ月の時期は、仕事を覚えたり職場環境に慣れたりすることに精一杯で、やりがいを感じる余裕がない人も多いでしょう。また、学生時代に勉強したことや、取得した資格を活かせていないと感じることもあるかもしれません。
仕事にやりがいが感じられるのは、基本的には「仕事に慣れてから」と考えましょう。まだ仕事に慣れていない時点で「やりがいを感じられない」と判断することは早計です。まずは、目の前の業務や役割に集中し仕事に慣れることで、自然とやりがいを感じられる可能性があります。
新卒3ヶ月で退職するメリットとデメリット
新卒3ヶ月で退職したくなった場合、退職するメリットとデメリットを知っておくことが大切です。今後どのような進路を選択するのかが定まっていない場合は、ぜひ参考にしてみてください。
メリット
新卒3ヶ月で退職するメリットには、主に以下の4つが挙げられます。
合わない職場から離れられる
「今の職場が合わない」と感じている場合、その環境から離れられることは退職を選択するメリットといえます。合わない環境に身を置いていると、不安や緊張感から自然とストレスが溜まっていくものです。
職場環境が自分に合わないと感じていても、仕事に慣れていくことで悩みが解決することもあるでしょう。しかし、根本的に職場が合わないと感じている場合は、退職することでストレスから解放される可能性があります。
未経験の業界や職種に挑戦できる
新卒3ヶ月で退職する場合、未経験の業界や職種に挑戦しやすいのが強みです。年齢が若いうちはポテンシャル採用をされやすく、前職での経験を重視されることは少ないでしょう。
ただし、新卒3ヶ月で退職したその後は「新卒」ではなく「第二新卒」として扱われることを覚えておくのが大切です。前職の業務内容に関連のない業務を選ぶ場合、退職理由だけでなく、志望動機をしっかりと説明できるようにしておきましょう。
キャリアプランを早期に立て直せる
キャリアプランを早期に立て直しやすいこともメリットです。
ストレスのある環境やスキルを身につけにくい状態で働き続けるよりも、早いうちに自分に合った環境に移るほうが、長期的なキャリアプランは実現しやすいといえます。
転職活動では、退職理由をしっかり分析して、「将来を見据えて退職を決断した」「転職先では長く働きたい」という意思を採用担当者に伝えることが大切です。
第二新卒者として転職活動ができる
「第二新卒」として転職活動ができることは、新卒入社3ヶ月で退職した場合の強みでしょう。
第二新卒者は、転職市場において需要があります。短期間でも社会人経験があるため、「基本的なビジネスマナーが身についている」と判断されることが多いようです。また、年齢の若さからポテンシャルや柔軟性にも期待されやすく、第二新卒枠を設けて求人募集を行っている企業も多くあります。
新卒入社3ヶ月で退職した場合、第二新卒として転職活動がスタートできるため、求人の選択肢は多い傾向があるといえるでしょう。
デメリット
新卒3ヶ月で退職するデメリットには、主に以下の3つが挙げられます。
転職活動で不利になることがある
採用担当者から「在職期間が短い」「仕事を続ける持続力があるのか」などの懸念を抱かれることで、転職活動で不利になる可能性があることはデメリットといえます。
前職の在職期間が短い求職者の評価に慎重な企業の場合、内定を獲得しにくいかもしれません。「新卒3ヶ月での退職をおすすめできるケース」で解説したように、状況によっては退職の決断が妥当と判断できる場合もありますが、早期退職がマイナス評価となる可能性があることは念頭に置いておきましょう。
転職を繰り返す癖がつく可能性がある
新卒3ヶ月で退職し、その後も短い期間で仕事を辞めてしまうと、転職する癖がついてしまう可能性があります。
転職が癖になると、業務での困難や職場に関する不満が生じた際、退職を選択することですぐに諦めるようになってしまうかもしれません。長期的なタスクの達成や実績の積み重ねができないと、経験やスキルを重視される30代からの転職は難しさを増すでしょう。
基本手当(失業手当)の受給ができない
新卒入社3ヶ月で退職した場合、雇用保険(失業保険)の基本手当が受給できません。ハローワークインターネットサービスの「基本手当について」によると、基本手当を受給するには以下の要件を満たす必要があります。
・いつでも就職できる能力があるにもかかわらず、就業に就くことができない「失業状態」である
・離職日以前の2年間で雇用保険に加入していた期間が12ヶ月以上ある
※特定受給資格者または特定理由離職者については、離職の日以前1年間に、被保険者期間が通算して6ヶ月以上ある場合でも可
新卒入社3ヶ月で退職した場合は、上記3つ目の「被保険者期間」の要件を満たさないため、基本手当が受給できません。基本手当が受給できなければ、無収入の状態で転職活動をしなければならない可能性があります。転職活動中に金銭的な不安を抱える恐れがあることは、新卒入社3ヶ月で退職するデメリットといえるでしょう。
参照元
ハローワークインターネットサービス
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新卒3ヶ月で退職を決めたその後の流れ
ここでは、新卒3ヶ月で退職を決めたその後の流れを解説します。退職してからの空白期間が長引くと転職に不利になる可能性があるため、以下を参考に計画的に転職の準備を進めましょう。
新卒3ヶ月で退職を決めたその後の流れ
- 転職活動の見通しを立てる
- 退職の意思を伝える
- 退職後の手続きを把握する
1.転職活動の見通しを立てる
まずはじめに、転職活動の見通しを立てることが大切です。
次の職場で働き始めたい目安の時期を定め、選考を受けるペースや選考対策に割く期間を逆算してみてください。
また、「どの業界や職種に興味があるのか」「どのようなスキルを活用したいのか」「理想の働き方はどのような形態か」など、働くうえでの希望条件も洗い出しましょう。
できるだけ在職中に転職先を見つけておこう
新卒3ヶ月での退職を決めたら、できるだけ在職中に転職先を見つけておくことがおすすめです。そうすることで、無職期間の発生を防げます。無職期間が発生しなければ収入が途切れないため、経済的な安定を保つことにつながるでしょう。
2.退職の意思を伝える
退職することを決めたら、直属の上司に退職の意思を伝えましょう。ただし、退職する当日に伝えるのは避けてください。
多くの場合、「退職日から△日前までには申し出る」と就業規則が定められています。業務の引継ぎや退職に必要な手続きを踏まなければいけないため、余裕を持って申し出ることが大切でしょう。
退職理由の伝え方はポジティブに
退職理由はポジティブに伝えましょう。たとえば「自分の成長のため」「新たなチャレンジをしたい」といった前向きな理由があると、周囲からも理解を得やすくなります。
また、ポジティブな退職理由を伝えることは転職活動をする際にも役立つので、どのような手順で話すか準備しておきましょう。
3.退職後の手続きを把握する
退職を決めたら、退職後の手続きを把握してください。転職先が決まっている場合も決まっていない場合も、保険や年金、税金の切り替えが必要になるでしょう。「退職してから2週間以内に手続きする」と決められているものもあるため、早めの行動がおすすめです。
早期退職を繰り返さないための対策
早期退職を繰り返すことは、転職活動において好ましく思われない場合もあるため、できれば避けたいものです。以下で早期退職を繰り返さないための対策を解説するので、参考にしてみてください。
早期退職した原因や今後の改善点を考える
早期退職をしたら、その原因と今後の改善点について自分なりに考えてみましょう。早期退職をした原因をはっきりさせることで、転職活動の際に同じ理由で退職する可能性の高い会社への応募を避けられます。また、原因が職場だけでなく自分にもあると判断できた場合は、改善点として心に留めておくことで、早期退職を繰り返さないための行動につながるでしょう。
キャリアプランを明確にする
次の就職先で長く働くためにも、キャリアプランを明確にしておくことは大切です。キャリアプランが定まっていないと、自分に合った会社が選びにくいだけでなく、面接時に効果的な自己PRが難しい可能性があります。
「自分は〇年後にどうなりたいのか」「そのために何をするべきなのか」を明確にすることで、どのような会社に就職すればそれが実現できるのかが見えてくるでしょう。
「転職先の軸」を明確にする
転職先を選ぶうえで何を重視したいのか、「転職の軸」を明確にすることもおすすめです。仕事内容や勤務地、給与など、最も重視したい条件が何なのか考えてみましょう。転職の軸が定まらないままに転職先が決まってしまうと、入社後にミスマッチが生じる原因になりかねません。
早期退職を繰り返さないためにも、「どのような会社や労働条件で働きたいのか」自分の気持ちをはっきりさせたうえで転職活動を始めることがおすすめです。
新卒3ヶ月で退職した後の転職活動のポイント
ここでは、新卒3ヶ月で退職した後の転職活動のポイントをご紹介します。
退職後すぐに転職活動を始める
新卒3ヶ月で退職したあとの転職活動は、できるだけすぐに始めることがおすすめです。
「早めに転職活動を始めれば再就職のチャンスはある」で解説したように、年齢の若いうちに転職活動を始めたほうが、再就職のチャンスをつかみやすい傾向があります。また、退職後の空白期間が長引くことで、再就職への意欲が低下したり、企業から「空白期間に何をしていたのだろう?」と疑念を抱かれたりする可能性も出てくるでしょう。そのため、退職後なるべく空白期間ができないように早めに行動を開始することが得策といえます。
自己分析を行って強みを把握する
転職活動を始める際、自己分析を行うことも大切です。自己分析とは、自分の強みや特性、興味を持つ職種などを明確にすること。これにより、自分がどのようなオフィス環境や業種で活躍できるのかを理解しやすくなります。
新卒就活を行っていたころと同じ方法でも問題ありませんが、退職したことで判明した新たな自分の特徴や考え方も洗い出してみましょう。前職と同じ理由で退職することにならないためにも、働くうえで自分が大事にしたいことやアピールできる強みを明確にするのが大切です。
企業研究で自分に合う会社を見極める
自己分析で明らかになったことを踏まえて、自分に合う会社を見つけるための企業研究を行います。業務内容、企業規模、企業文化、給与、福利厚生などを比較しながら、長く働けそうな会社を見つけましょう。
転職サイトの求人内容や企業のWebサイト、SNSなどを活用して調べる手もありますが、口コミやOGOBの声をリサーチすることもおすすめです。
会社探しは中小企業も含めて視野を広げて行おう
会社探しを進めるうえでは中小企業も視野に入れてみましょう。「大手企業で働きたい」「高収入を目指したい」という希望のみに沿って仕事探しをしていると、合致する求人がなかなか見つからない可能性があるためです。視野を広げてみると、企業規模や収入面だけでなく、業務内容自体に関心を持てる会社に出会うことがあるかもしれません。安定した長期雇用を手に入れるなら、企業規模や高収入にこだわり過ぎず、自分の興味関心のある分野でモチベーションを高く維持して働ける会社を探すのがおすすめですよ。退職理由を説明できるようにする
自分がなぜ前の会社を退職したのか、退職理由はきちんと説明できるようにしておきましょう。退職理由の伝え方については「転職理由の書き方・伝え方を例文付きで解説!面接で好印象を与える方法とは」のコラムでも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

高城綾香
選考の際に企業が見ているポイントは、「また短期離職をしてしまうのではないか?」「長期的に働いてもらえるのだろうか?」という点です。このような懸念を払拭するために、選考では短期離職を防げなかったことへの反省と、これからは長期的に働いていきたいという意欲をしっかりと伝えることが大切です。
第二新卒ならではの強みをアピールする
転職活動では、第二新卒としての強みをアピールしましょう。
新たな環境に挑戦していることや、早い段階でキャリアプランの立て直しを行ったことは、「柔軟性」や「積極性」と表現することでアピールできます。早期退職をして第二新卒枠で転職活動を行っていることがネックな要素として捉えられないよう、社会人としての今後の伸びしろがあることを織り交ぜて自己PRを行いましょう。
経歴に自信がなくても嘘の申告は禁物
新卒入社3ヶ月で退職したことで経歴に自信が持てなくても、履歴書や職務経歴書、面接などで嘘の申告をしてはいけません。前職の在職期間や在職歴を偽ることは「経歴詐称」とされ、内定の取り消しや解雇などの対象となる恐れがあります。職歴は正直に申告したうえで、自分が今後どのようにしていきたいのかをアピールしましょう。
転職エージェントを利用する
第二新卒としての転職活動をより効率的に行うには、転職エージェントの活用がおすすめです。転職エージェントでは、求人の紹介をはじめ面接対策、企業とのやり取りの代行など、転職活動全般のサポートを行っています。プロのサポートを受けながら転職活動を進められるので、選考を突破できる可能性の高まりに期待できるでしょう。
ハタラクティブは、20代の第二新卒やフリーター、既卒の方など、若年層の支援に特化した就職・転職エージェントです。キャリアアドバイザーがあなたの希望や性格について丁寧にヒアリングを行ったうえで、転職先の候補となる求人情報を紹介します。応募書類の添削や面接対策などのサポートも充実しているので、転職活動に不慣れな方も安心です。
「新卒3ヶ月で退職しても転職できる?」「職歴がないから不安…」という方は、ぜひハタラクティブにご相談ください。
3ヶ月で退職した新卒のその後に関するQ&A
ここでは、3ヶ月で退職した新卒のその後に関する疑問をまとめました。仕事ができない悩みや嘘の退職理由についても回答していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
新卒で入社して3ヶ月で辞めるのは迷惑ですか?
新卒入社して早期退職すると、迷惑となる可能性はあるといえるでしょう。企業が新入社員を雇用する場合、それなりのコストをかけて教育や研修が行われます。新卒入社後3ヶ月で退職した場合、それらのコストが無駄になってしまうだけでなく、会社は新たな人材の採用や後任者の選定などを短期間で行わなければなりません。
トラブルを防ぐためにも、退職時のマナーを守り、社会人として常識のある行動を心掛けましょう。
「会社の辞め方を解説!伝え方のコツやトラブルの対処法も紹介」のコラムでは、会社の辞め方や伝え方のコツを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「新卒ですぐ辞めたらその後の人生終わり」と聞いて不安です…
新卒ですぐ辞めても、「人生終わり」ではありません。
たしかに、短期離職はネガティブなイメージを持たれやすい側面があるでしょう。しかし、その分「柔軟性がある」「実現したいキャリアが明確」と言い換えることも可能です。
しっかり選考対策を行い、退職理由や転職理由を前向きに説明すれば内定を得られる可能性は高まるでしょう。
面接で好印象な転職理由の例文を紹介している「転職理由の例文を参考に面接で好印象な回答を考えよう!注意ポイントも解説」のコラムも、ぜひあわせてご覧ください。
中途入社3ヶ月で辞めたいときの退職理由の伝え方は?
中途入社の場合も新卒入社の場合と考え方は同じです。「退職理由の伝え方はポジティブに」で解説したように、前向きな退職理由を伝えると周囲の理解が得やすいでしょう。退職の意思を伝える際は、就業規則で定められた申し出の期限を確認し、引継ぎに支障が出ないよう行動することをおすすめします。
第二新卒として転職活動を成功させたいです
転職活動を成功させるには、「自己分析」「企業研究」「選考対策」をしっかりと行うことが大切です。
もし自分ひとりで転職活動を進めることが不安な場合は、転職エージェントに頼る方法がおすすめ。若年層向け転職エージェントのハタラクティブでは、専任のキャリアアドバイザーがあなたにおすすめの求人をご紹介します。「早期退職がネックになりそう」「第二新卒としての選考対策って?」という疑問がある場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナー
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