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転職活動に疲れたと感じるのはなぜ?見直すポイントや世代別の対処法を解説

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この記事のまとめ

  • 転職に疲れたと感じる原因には「不採用が続く」「退職手続きが進まない」などがある
  • 転職に疲れるとキャリアビジョンが不透明になったり、就業意欲が低下したりする
  • 転職に疲れた20代は退職理由や入社意欲を面接で伝えると、内定獲得につながりやすい
  • 転職活動に疲れたときは、応募先企業の仕事が自分の適性とマッチしているか見直そう
  • 自分に合う仕事が分からないときは、就職・転職エージェントに相談するのも手

転職活動がうまくいかず「疲れた」と感じる方もいるでしょう。転職活動がうまくいかない原因が分からないと、「このまま仕事が見つからないのでは」と不安になりますよね。

「転職活動に疲れた」とうまくいかない原因には、「不採用が続くことでストレスを感じている」「働きながらの転職活動で時間に余裕がないから」といったことが挙げられます。また、退職手続きがスムーズに行かなかったり、周囲に隠しながら仕事を探して面接に行ったりすると、「疲れた」と感じやすくなるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの北島さんにアドバイスを交えつつ、「転職活動に疲れた」と感じる原因をまとめました。うまくいかないときに見直すポイントや20代・30代・40代の世代別でみる理由とその対処法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

転職に疲れた・うまくいかないと感じる6つの原因

転職に疲れた・うまくいかないと感じる6つの原因

  • 不採用が続きストレスを感じているから
  • 転職活動で出費がかさんでるから
  • 働きながらの転職活動で時間に余裕がないから
  • 周囲に隠して転職活動をしているから
  • 退職手続きがスムーズに進まないから
  • 転職を相談できる相手がいないから

ここでは、「転職に疲れた」「うまくいかない」と感じる原因についてまとめました。以下で自分に当てはまるものがないか確認してみてください。

1.不採用が続きストレスを感じているから

転職活動をするなかで、不採用が続くストレスから「疲れた」と感じる可能性があります。求人に応募してもなかなか内定を得られないと、転職活動が長期化することでストレスにもつながるでしょう。

また、不採用が続くと「どこにも転職できないのでは」と自信喪失にもつながりかねません。内定獲得できないときの対処法は、「就職が決まらない原因とは?うまくいかないときの対策と就活方法を解説!」のコラムでも解説しているので参考にしてみてください。

2.転職活動で出費がかさんでるから

転職活動で出費がかさみ、経済的な余裕がなくなることで「疲れた」と感じる場合があります。転職活動には、面接会場までの交通費やスーツをはじめとした被服費、移動に伴う食費などがかかるでしょう。

退職してから転職活動を始めると、収入源がなくなるうえに出費が増えるため金銭面に不安を感じやすくなります。金銭面に余裕がなくなるにつれて、「仕事を探すのを諦めたい」とネガティブになってしまうでしょう。

3.働きながらの転職活動で時間に余裕がないから

在職中の転職活動は、時間に余裕がなくなり「疲れた」と感じることがあります。就業時間内は転職活動ができないため、休日や仕事の終わりに仕事探しをしたり、面接に行ったりする必要があるでしょう。

休日や就業後のプライベートの時間を転職活動に当てると、自分の時間や休息時間がなくなってしまい、心身ともに疲れが蓄積されていきます。また、応募書類や面接練習といった選考対策が十分にできなかったり、面接の予定がうまく合わなかったりする悩みも出てくるでしょう。

4.周囲に隠して転職活動をしているから

転職活動をしていることを、職場の人にバレないように振る舞うことで疲れやすくなるでしょう。在職中に転職活動を行う際は、面接に行くために有給休暇を取ったり、早退したりする必要があります。

「頻繁に休暇を取って怪しまれないか」「周囲に迷惑を掛けてしまっている」というように、周囲に隠して転職活動をしている後ろめたさや申し訳なさを感じることがストレスにつながる場合もあるでしょう。

5.退職手続きがスムーズに進まないから

なかなか退職が認めてもらえなかったり、退職手続きがスムーズに進まなかったりすることは、「疲れた」と感じる原因になるでしょう。転職先が決まっているのに退職できない場合、もどかしさや苛立ちを感じやすくなります。

退職するに必要な手続きは、「上司への相談」「業務の引き継ぎ」「取引先やお客さまへの挨拶」など業務内容によってさまざま。仕事を辞めるときは、周囲に迷惑が掛からないように余裕を持って計画を立てることが大切です。

6.転職を相談できる相手がいないから

転職を相談できる相手がいないと孤独感や不安が軽減されず、疲れが蓄積されることがあるでしょう。転職に対する孤独感や不安を感じる状態が続くと、求人に応募したり、面接に行ったりするのが億劫になる可能性があります。

悩みを打ち明けるときは、家族や友人、就職・転職エージェントなどに相談するのがおすすめ。第三者の意見やアドバイスを聞くことで、自分では思いつかなかった考え方や改善策が見つかる可能性があるでしょう。

転職活動に疲れたときに起こりうるリスク

転職活動に「疲れた」と感じるときに起こりうるリスクには、「キャリアビジョンがわからなくなりやすい」「気分が落ち込み就業意欲も低下しやすい」「生活リズムが乱れやすい」が挙げられます。以下で解説しているので、リスクを回避しながら転職活動を進められる方法を考えてみましょう。

キャリアビジョンがわからなくなりやすい

転職活動に「疲れた」と感じると、キャリアビジョンがわからなくなることがあります。転職活動がうまくいかない状況が続くと、「仕事で何がしたいのかわからなくなってきた」「どのような求人に応募すれば良いかもうわからない」とネガティブになりやすくなるでしょう。

キャリアビジョンを見失ったまま転職活動をすると「自分の適性に合う職種」ではなく、「採用してくれる企業」の求人に応募しがちになります。希望するキャリアビジョンが描けない企業へ入社するとミスマッチが起こったり、仕事のモチベーションが低下したりするので、「どこでも良い」と投げやりな気持ちで求人へ応募するのは避けましょう。適性でない転職先を選んでしまう問題点については、「就職先を「どこでもいい」で選ぶと失敗する?リスクや成功させるコツを解説」も合わせてご覧ください。

気分が落ち込み就業意欲も低下しやすい

転職活動に疲労を感じて気分が落ち込むことで、仕事に取り組む意欲も低下しやすい傾向があるので注意しましょう。気分が落ち込んだまま面接を受けると、就業意欲が低いと判断され、内定が遠ざかる可能性があります。

不採用通知が続く場合、応募書類の書き方や面接での答え方に問題がなかったか振り返ってみましょう。「またダメだった」と落ち込まず、改善できるポイントを探すことが大切です。

生活リズムが乱れやすい

転職活動に「疲れた」と感じると、生活リズムが乱れやすくなる場合があるでしょう。転職がうまくいかずストレスを感じると、睡眠の質が下がったり、食生活が偏ったりするといった影響が出てきやすくなります。

生活リズムの乱れが続くと、体調面やメンタル面の不良につながる恐れも。転職活動を行う際は、十分に選考対策や休息が取れるように余裕を持って計画を立てましょう。

焦って転職先を決めるとミスマッチにつながりやすい

「なかなか仕事が決まらない」「早く仕事がしたい」と焦って求人に応募すると、ミスマッチにつながるので避けましょう。応募先企業の情報収集を怠ると、「求人の業務内容と違う」「残業があるなんて面接で言っていなかった」という状況に陥ることもあります。

入社後のミスマッチは、仕事のモチベーションの低下や早期退職の原因になりかねません。退職を繰り返すと転職活動が不利になる可能性があるので、求人に応募する前に仕事の内容や待遇をチェックしましょう。

世代別で見る転職活動に疲れる理由とその対処法

転職活動で疲れる理由とその対処法は、20代・30代・40代で異なります。自身の世代はどうなのか、今後どのように思う可能性があるのかチェックしてみましょう。

20代の場合

20代は社会人経験が浅いことから、自分に合う業界や職種の求人を探すのが難しかったり、仕事に求めるものが定まっていなかったりする傾向があります。20代で転職活動を行うときは、今の仕事で不満に感じている理由や仕事で実現したいことを明確にしましょう。退職理由とキャリアプランに一貫性を持たせると、志望動機の説得力が上がり転職が成功しやすくなります。

また、20代の転職活動において面接官は、スキルや経験よりポテンシャルや人柄を重視する傾向があります。熱意や就業意欲をアピールできれば、未経験の職種にも挑戦できるでしょう。

30代の場合

20代と異なり30代の転職では、即戦力となる知識や経験が求められる傾向があるでしょう。自分の適性と企業の理解が浅いままだと、転職活動がうまくいかないず「疲れた」と感じやすくなります。

30代の転職活動では、「企業のニーズに合う人材であること」「活かせるスキルがあること」を志望動機や面接でアピールしましょう。自分のスキルを仕事でどう活かすかを具体的に伝えれば、面接官が入社後に企業で活躍する姿をイメージしやすくなります。

また、30代から未経験の職種に挑戦したい場合、人材不足の傾向がある介護・福祉職やスキルを求められない営業職などの求人に応募するのがおすすめ。30代から未経験の職種への転職を成功させる方法は、「30代の転職は未経験だと厳しい?おすすめの職種とエージェント活用法!」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。

40代の場合

40代は年齢制限によって応募できる求人が限られてくるため、仕事探しが難航して疲労感が出てくる可能性があります。また、40代は面接官に「自社の仕事のやり方に慣れるまで時間が掛かるのでは」「ほかのスタッフとの年齢差があり馴染めるか」といった懸念をされやすいので、内定獲得が実現しにくいかもしれません。

ただし、業界によっては、経験や知識の豊富さを活かせる即戦力として40代や50代の方を求める企業もあるので、前職と同じ職種や仕事内容の求人に応募するのがおすすめです。活かせるスキルや経験をアピールしつつ、新しい環境や人間関係に馴染む意欲があることを伝えると面接官に好印象を与えられるでしょう。

転職活動に疲れたと感じたときに見直す3つのポイント

転職活動に疲れたと感じたときに見直す3つのポイント

  • 自己分析が十分にできているか
  • 業界・企業分析を活かせているか
  • 応募先企業が自分に適しているか

ここでは、転職活動がうまくいかず、「疲れた」と感じたときに見直すポイントを解説します。「転職活動がうまくいかない原因が分からない」という方は、以下を参考にして改善できるところがないか探してみてください。

1.自己分析が十分にできているか

転職活動がうまくいかない場合、自己分析で自分の適性を理解できているか確認してみましょう。自己分析が十分にできていないと、適性と合わない求人に応募したり、面接での答え方が不十分だったりする可能性があります。

改めて自分の強みや価値観を見直すために、これまでの経験を振り返ってみましょう。自己PRや志望動機に具体的なエピソードを交えて伝えると、説得力が上がり効果的なアピールにつながります。

2.業界・企業分析を活かせているか

業界・企業分析を活かせているかどうかも、転職活動に影響するので見直すことをおすすめします。面接で志望動機や自己PRに業界・企業分析の結果が活かせないと、「入社意欲が低いのでは」とマイナスイメージにつながり転職が難しくなるでしょう。

自分の適性とマッチするか見極めるためにも、求人に応募する前に業界・企業分析で企業のビジョンや文化、求める人物像を理解することが大切です。応募先企業だから実現できるものや活かせるスキルなど企業ならではの志望動機を伝えることで、転職が成功しやすくなるでしょう。

3.応募先企業が自分に適しているか

転職がうまくいかない場合、応募先企業が自分に適しているかどうかもチェックしてみましょう。やりたいことが明確になっていないと、適性と異なる企業へ応募しても内定が得られない可能性が考えられます。

転職活動をする際は、自分の適性を活かしながら希望するキャリアビジョンが描ける企業を選びましょう。「自分の適性が分からない」「やりたいことがない」という方は、「やりたいことがない人の仕事探しは適職診断で叶う?向いてる仕事を知る方法」のコラムをチェックしてみてください。

転職活動で疲れた気持ちにならない4つの方法

転職活動で疲れた気持ちにならない4つの方法

  • 疲労を感じる前に休む
  • 不採用でも気持ちを切り替える
  • 転職の活動期間を決める
  • 就職・転職エージェントに相談する

転職活動が長期化するのは、誰でも避けたいと思いますよね。以下で、転職活動に「疲れた」と感じないための方法をまとめたのでぜひご一読ください。

1.疲労を感じる前に休む

転職活動で疲労を感じる前に、休息する時間を確保するのも有効です。「早く仕事に就きたい」という焦りはストレスにつながるので、無理をして転職活動をするのは避けましょう。

一日に何社も面接の予定を入れたり、一気に応募書類を書いたりするといった過密なスケジュールは避け、休息を取りながら自分のペースで進めることが大切です。「少し疲れたかも」と思ったら休息を取ってまた活動を再開すると、前向きに転職活動を進められるでしょう。

2.不採用でも気持ちを切り替える

積極的に求人へ応募したのに不採用通知が続くと、自分自身を否定された気持ちになりがちです。ネガティブな気持ちは疲労を感じる一因になるので、「その企業と合わなかっただけ」「次の面接を頑張ろう」と気持ちを切り替えましょう。

人事異動や欠員の補充など、企業が人材を求めるタイミングや理由はさまざま。不採用になった原因は何かを分析し、次に活かすことが大切です。

3.転職の活動期間を決める

活動期間を決めて、疲労を感じる前に転職先を決めてしまうのも手です。「いつか転職できるだろう」「気になる求人が見つかれば応募しよう」と計画を立てずに転職活動をすると、長期化し疲労につながりやすくなるでしょう。

また、転職活動の長期化を避けるために、企業が求人を多くだす時期に合わせて活動期間を決めてもOK。転職に適している時期は「転職する時期は何月がおすすめ?あなたの目的に合わせて適した時期を解説!」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。

空白期間が半年を超えると転職が難しくなる

半年以上の空白期間は、面接官に「就業意欲が低いのでは」とマイナスイメージを与える可能性があるので注意しましょう。計画を立てず転職活動をしたり、適性と異なる企業に応募して内定獲得できなかったりすると、転職活動が長期化する可能性があります。

ただし、「希望するキャリアビジョンを実現するために挑戦していた」「希望する職種に役立つ資格取得の勉強をしていた」という理由でできた空白期間は問題ありません。空白期間がある場合は、取り組んだことを具体的に説明できるようにしておきましょう。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

北島愛純

北島愛純

転職活動の期間が長引いてしまうと、疲れが出てきて「採用してくれる企業はない」とネガティブな気持ちになりますよね。転職活動のモチベーションを保つためにも、短期集中型で進めることをおすすめします。

また、転職活動が長引くぶん空白期間も延びてしまうので、面接官にマイナスイメージを与えかねません。「自分だけで転職活動を進めていくのは難しい」「自分に合った仕事の探し方が分からない」という方は、就職・転職エージェントのサポートを受けることをおすすめします。

4.就職・転職エージェントに相談する

転職活動での疲労を避けるため、就職・転職エージェントに相談するのも良いでしょう。就職・転職エージェントは、民間の職業紹介サービスです。

就職・転職エージェントでは専属のキャリアアドバイザーがあなたの強みを活かせる職場を紹介してくれたり、履歴書の書き方のアドバイスを受けれたりするので、転職活動がスムーズに進みやすくなります。また、企業とのやり取り代行などもしてもらえるので、転職活動の負担を軽減できるでしょう。

「転職に疲れた」と感じたら、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブでは一人ひとりに担当キャリアアドバイザーがヒアリングを行い、悩みや希望を考慮した転職のサポートを実施。求人紹介から内定後までを一貫してサポートするので、安心して就活に臨めるでしょう。

転職活動に「疲れた」と感じる人によくある疑問Q&A

ここでは、転職活動に疲労を感じる人が抱きがちな疑問をQ&A形式で解決しています。

転職初日に「疲れた」と感じてしまったら?

転職初日に「疲れた」と感じたら、無理をするのは避けましょう。
慣れない環境で一日過ごすと、緊張感が続き「疲れた」と感じるのは当然です。早く馴染めるよう笑顔で挨拶したり、ハキハキと話したりするのがおすすめです。ただし、疲労感が続くと体調不良につながる可能性があるので、無理をしすぎないように注意しましょう。

空白期間が2ヶ月あると転職が難しくなりますか?

空白期間が2ヶ月あっても、転職が難しくなることはありません。
個人差がありますが、一般的に転職活動に掛かる期間は1~3ヶ月といわれています。2ヶ月程度の空白期間であれば、面接官の不安材料になりにくいでしょう。ただし、面接で空白期間について質問されることもあるので、答え方を考えておくのがおすすめです。

応募先企業に受からないときの対処法はありますか?

なかなか内定が獲得できない場合は、就職・転職エージェントに相談してみましょう。
プロの適切なサポートを受けることで、転職活動がスムーズに進みやすくなります。就職・転職エージェントのハタラクティブでは専任キャリアアドバイザーが不安や希望をヒアリングし、あなたに合った求人をご提案するのでミスマッチしにくいのが特徴。有効なアピール方法もお伝えできるので、お気軽にご相談ください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube