この記事のまとめ
- 30代未経験からの転職は、即戦力を求められたり、求人数が限られたりすることがある
- 30代で未経験の分野へ転職するメリットは、これまでの経験を活かせること
- 30代で未経験の分野へ転職すると、一時的に年収が下がる恐れがある
- 30代の転職先は、成長が期待される業界や未経験者を歓迎している職種がおすすめ
- 30代未経験からの転職を成功させるには、エージェントの利用も検討してみる
30代未経験からの転職は「経験がないと雇ってもらえないのではないか」「20代や経験者に勝る自信がない…」と不安になることもありますよね。
企業側は、求職者の年齢が上がるほど即戦力となるスキルを求める傾向にあるものの、未経験者を歓迎している職種や業界も多くあります。職種や条件に強くこだわり過ぎず、広い視野を持って自分に合う転職先を選ぶことが大切です。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの中村さんのアドバイスを交えつつ、30代から未経験の分野へ転職するメリット・デメリットや、おすすめの職種についてまとめました。また、転職を成功させるコツについても解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
30代未経験からの転職は可能?
厚生労働省の「令和5年雇用動向調査結果の概況」によると、2024年の各年代の転職入職率は以下とされています。
| 20~24歳 | 25~29歳 | 30~34歳 | 35~39歳 | |
|---|---|---|---|---|
| 男性 | 16.5% | 19.1% | 10% | 8.5% |
| 女性 | 14.6% | 15.6% | 14.2% | 12.4% |
※「転職入職率」とは、労働者数に対する入(離)職者数の割合のことを指します。参考:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果の概況(p.14)」
上記のデータから、30代で転職する人が10%前後おり、転職が可能であることがわかります。しかし、20代と比べると、転職の難易度が上がると言えるでしょう。20代の転職理由が「給与の少なさ」や「労働条件の悪さ」など、環境改善を目的とすることが多いのに対し、企業が30代の転職者に求めるのは即戦力です。
30代は、これまでのキャリアで培った専門性やスキルが重視されるため、未経験分野への挑戦は、20代に比べてハードルが高くなる傾向があります。30代から未経験分野へ転職するには、単に意欲をアピールするだけでなく、これまでの経験で培った汎用性の高いスキル(ポータブルスキル)をアピールすることが重要です。
未経験分野への転職を成功させるためには、後に解説する「30代未経験が転職を成功させる5つのコツ」を参考にしてみてくださいね。
参照元
厚生労働省
令和5年雇用動向調査結果の概況
30代の転職状況とは
総務省統計局「労働力調査2024年」によると、転職者数は2024年平均で331万人と、前年に比べ3万人増加したとされています。この数字は過去10年間で最も高い水準です。
この結果は、転職がより一般的な選択肢となり、主体的なキャリア構築に踏み出す人が増えていると考えられます。以下の表は、過去5年間の転職者数の推移と、前年からの増減を示しています。
| 年 | 転職者数 | 前年増減 |
|---|---|---|
| 2020 | 321万人 | -32万人 |
| 2021 | 290万人 | -31万人 |
| 2022 | 303万人 | 13万人 |
| 2023 | 328万人 | 25万人 |
| 2024 | 331万人 | 3万人 |
35〜44歳の転職者についても、転職者比率(労働力人口に占める転職者の割合)は、2024年に4.8%となり、過去10年で最も高い数値となりました。以下の表は、35〜44歳の転職者比率の推移です。
| 年 | 35〜44歳転職者比率 |
|---|---|
| 2014 | 4.4% |
| 2015 | 4.3% |
| 2016 | 4.1% |
| 2017 | 4.6% |
| 2018 | 4.5% |
| 2019 | 4.7% |
| 2020 | 4.4% |
| 2021 | 4.2% |
| 2022 | 4.3% |
| 2023 | 4.6% |
| 2024 | 4.8% |
上記のデータから、30代はキャリアの専門性を高める時期であると同時に、働き方の見直しを積極的に行う世代であることがうかがえます。さらに、30代の転職が一般的であり、キャリアやライフスタイルを見直すための前向きな選択肢となっていることも示しているといえるでしょう。
参照元
総務省統計局
労働力調査(詳細集計) 2024年(令和6年)平均結果
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

中村凌河
30代で未経験の転職は可能です。企業側としては、長く働いてもらって将来の幹部候補まで育ってほしいという思いから採用しています。あなたが志望する企業で働きたい思いや、熱意をしっかり伝えることが大切です。
求人を探す際は条件や職種などに強くこだわり過ぎず、あなたのポテンシャルを見てくれるような企業を探してみましょう。わたしたちは、そのような仕事探しのお手伝いをしています。
30代から未経験分野へと転職するメリット・デメリット
30代の転職は、これまでの経験を活かせる一方、新しい分野へのチャレンジはリスクも伴います。30代から未経験分野への転職においてのメリット・デメリットを理解した上で行動することで、後悔のない選択ができるでしょう。
ここでは、30代から未経験分野へ転職する際のメリットとデメリットについて解説します。
メリット
30代から未経験分野へと転職するメリットは、主に以下になります。
- ・これまでの社会人経験を活かせる
- ・スキルの幅を広げられる
- ・収入が上がる可能性がある
30代からの未経験分野への転職には、これまでの社会人経験を活かせるという大きなメリットがあります。たとえ異なる業界や職種であっても、コミュニケーション能力やビジネスマナー、プロジェクト管理の経験といったスキルは、新しい職場でも役立ちます。
また、新しい分野に挑戦することでスキルの幅を広げられ、市場価値の高い人材へと成長できるでしょう。さらに、転職することで収入増も期待できます。厚生労働省の「令和6年上半期雇用動向調査結果の概況」によると、30歳から34歳の転職者の43.9%、35歳から39歳の転職者の44.9%が、転職後に賃金が増加したとされています。
30代からの未経験分野への転職は、自分を成長させたい人や、より良い条件で働きたい人にとって、キャリアを大きく変えるチャンスになり得るでしょう。
デメリット
一方で、30代の未経験転職には、主に以下のようなデメリットも存在します。
- ・ある程度の経験や実績が求められる
- ・一時的に年収が下がる場合がある
- ・転職するまでに時間がかかる
30代が未経験分野へ転職する際は、20代の若手社員よりも、ある程度の経験や実績が求められることがあります。即戦力としての期待に応えられない場合、評価が低くなるリスクがあるでしょう。
また、未経験からのスタートとなるため、一時的に年収が下がることも考えられます。さらに、専門性の高い分野では、転職活動そのものが長期化し、希望の企業に出会うまでに時間がかかる可能性も。これらのデメリットを理解した上で、十分な自己分析と情報収集を行い、計画的に転職活動を進めることが重要となります。
30代未経験が転職を成功させる5つのコツ
30代・未経験が転職を成功させる5つのコツ
- 自己分析をしっかり行う
- 説得力のある転職の軸を持つ
- 転職活動は現職を続けながら行う
- 応募書類の作成や面接の準備は徹底的にする
- 未経験OK求人が多い転職エージェントを活用する
自己分析をしっかり行う
30代からの転職を成功させるには、自分の強みや興味関心を明確にする自己分析が不可欠です。これまでのキャリアを振り返り「どのような仕事にやりがいを感じたか」「どのようなスキルや経験を身につけてきたか」を明確にしましょう。
特に未経験分野へ挑戦する場合、専門的なスキルがないからと諦めるのではなく、これまでの経験から汎用性の高いスキルを見つけ出すことが重要です。たとえば、営業経験があればコミュニケーション能力や課題解決能力、事務職であればスケジュール管理能力や正確性などが該当します。
これらのスキルは、たとえ異なる業界であっても通用する強みとなるでしょう。自己分析を通じて、自分の価値観や得意なことを言語化し、新しい仕事で何を実現したいのかを明確にすることで、説得力のある志望動機や自己PRを作成できるようになりますよ。
説得力のある転職の軸を持つ
転職理由や就職した後の目標など、説得力のある転職の軸を持ちましょう。転職する理由は、人間関係や待遇に対する不満など人それぞれで、面接時には正直に話すことが大切です。
転職理由として、転職を決意したきっかけを伝えるだけでは十分にアピールできているとはいえません。新しい職場で何を達成したいのかを示す目標について考えておくと説得力が増しますし、転職の軸もぶれにくいでしょう。
また、新しい職場での具体的な目標を設けることで転職意欲が高まり、面接時に熱意が伝わりやすくなります。
転職活動は現職を続けながら行う
転職活動は、現在の仕事を続けながら行いましょう。退職してから転職活動を始めると、一時的に収入が途切れてしまいます。経済的な不安から焦って転職先を決めると、ミスマッチを感じる可能性があるのでできるだけ在職中に転職活動をするのがおすすめです。
在職中の転職活動に不安のある方は、ハローワークや転職エージェントに相談することをおすすめします。
応募書類の作成や面接の準備は徹底的に行う
30代の転職を成功させるポイントは、応募書類の作成や面接の準備にあります。履歴書や職務経歴書などの応募書類は、自分の経歴を整理するだけでなく企業に対する自己PRの一部です。特に未経験の分野の場合、面接官に「会ってみたい」と思われるような志望動機や自己PRが必要となります。
また、面接についても同様に、30代の転職では、転職理由について掘り下げて聞かれる場合があります。転職の軸に一貫性を持つことはもちろん、説得力を増すために入念な準備と練習が必要となるでしょう。ここに時間と労力を投じることで、自分を最大限にアピールできるチャンスが広がります。
転職理由の伝え方については「転職理由の書き方・伝え方を例文付きで解説!面接で好印象を与える方法とは」のコラムで解説しているので、ぜひ参考にしてください。
転職エージェントを活用する
「初めての転職で不安がある」「未経験の分野へチャレンジしたいけれど、自分をアピールするポイントが分からない…」といった方は、転職エージェントの活用を考えてみてください。転職エージェントでは、プロのアドバイザーがカウンセリングを行い、適性や希望に合わせた求人を紹介してくれます。
アドバイザーは転職市場の動向や業界情報に詳しいので、30代・未経験の方も広い視野で転職先を探せるでしょう。また、面接対策や応募書類の添削などの転職活動に関するサポートを受けられるのも特徴の一つです。
なお、転職エージェントによって支援する対象者や内容、アドバイザーの質などが変わるので、自分に合ったサービスを選ぶようにしましょう。
未経験の職種や業界への転職を考えている方は、転職エージェントのハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、未経験者を歓迎する求人を多く取り扱っているのが特徴です。
紹介する求人は実際に取材を行い、仕事の内容や職場の雰囲気などを把握している企業のみ。個人で行う転職活動では確認できないようなことまで理解できるので、自分に合った求人を探せます。
サービスはすべて無料のため、「未経験の分野へ転職したいが自信がない…」「30代で転職へ踏み出せない」と悩んでいる方は、ぜひハタラクティブをご利用ください。
【おすすめ】30代未経験から転職が目指せる職種10選
30代から未経験分野へ転職する際に、職種について迷う人も少なくないでしょう。職種を選ぶポイントは、今までのスキルを活かせることや人手不足であることや将来性のある業界であることなどが挙げられます。
ここでは、上記の職種を選ぶポイントを踏まえて、30代未経験でも転職できる職種10選をご紹介します。
プログラマー
IT人材の需要は年々高まっている一方、人手不足が懸念されていることもあり、30代未経験からプログラマーへの転職は目指せるといえるでしょう。
IT業界のハローワークにおける有効求人倍率が全般的に1倍を超え、人手不足が続いています。
以下では、厚生労働省の「職業提供情報サイトjobtag」を参考に、IT業界における職種それぞれの有効求人倍率をまとめました。
| 職種 | 有効求人倍率 |
|---|---|
| システムエンジニア | 2.28 |
| プロジェクトマネージャー | 2.1 |
| ヘルプデスク | 1.79 |
| セキュリティエキスパート | 2.73 |
参考:厚生労働省「職業情報提供サイトjobtag」
上記は、IT業界の職種の中でもほんの一部ですが、求職者に対して求人のほうが1件以上と多く、求職者にとって、選択肢が豊富にある「売り手市場」の状況であることがわかります。
| 仕事内容 | システムエンジニア(SE)が作成した詳細設計に基づきコンピュータプログラムを作成し、ソフトウェアを開発する |
| 平均年収 | 574.1万円 |
| 向いている人 | ・論理的思考力がある人 ・新しい技術に興味を持っている人 ・細部まで丁寧に取り組める人 |
| ポイント | ・内部情報や個人情報の取扱い、コンプライアンスに注意を払う必要がある ・セキュリティ上、リモートワークが制限される場合もある ・ノーコードやAIの台頭により、システム全体の開発力や専門性が重視される傾向 |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag プログラマー」
プログラマーを目指すメリットは、独学でスキルアップできる点にあります。HTML/CSSやJavaScript、PHP、Pythonなど、無料の学習リソースがオンライン上に豊富に存在します。
また、プログラミングスクールの短期集中コースを受講することで、3〜6ヶ月程度で基礎スキルを習得できます。コースによっては就職先の紹介まで行ってくれるため、効率的なキャリアチェンジが可能です。ただし、常に新しい技術を学び続ける必要があるため、学習意欲の高さが求められる職種と言えるでしょう。
Webデザイナー
視覚的なセンスとIT技術を組み合わせたWebデザイナーは、30代未経験からでも挑戦しやすい職種といえるでしょう。多くの企業がWebサイトやSNSなど、オンラインでの発信を強化しているため、Webデザイナーの需要は安定しています。
| 仕事内容 | 企業、官公庁などのWebサイトの企画からデザイン、レイアウト、画像作成、公開までを行う |
| 平均年収 | 483.9万円 |
| 向いている人 | ・デザインの基礎知識 ・技術が必要がある人 ・個人のスキルが重視されることに抵抗がない人 ・表現力とインターネットの特性を活かす技術がある人 |
| ポイント | ・Webサイト制作会社(小規模が多い)や一般企業のWeb関連部門で働く ・締め切り前やトラブル時には夜間・休日勤務で不規則になりやすい ・簡易ツールの普及や生成AIの台頭により、高い品質と顧客ニーズへの対応力がより一層求める傾向にある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag Webデザイナー(Web制作会社)」
Webデザイナーになるためには、Adobe PhotoshopやIllustratorなどのデザインツールの操作スキルと、HTML/CSSの基礎知識が必要です。これらは独学やオンラインコースで習得可能で、実際に自分でWebサイトを制作してポートフォリオを作れば、未経験でも採用につながりやすくなります。
特に、マーケティングや営業などの前職経験があれば、「顧客視点を理解したデザイナー」として差別化できるのがメリットです。在宅ワークやフリーランスとしての働き方も選択できるため、ライフスタイルに合わせた働き方を実現しやすい職種と言えるでしょう。
ライター
ライターは、Web記事の需要増加により、未経験者でも目指しやすい職種です。Webマーケティングの重要性が高まる中、質の高いコンテンツを作成できるライターが求められています。ライターの魅力は、特別な資格が不要ですぐに始められる点です。前職での専門知識や経験を活かした専門ライターとして、活躍することもできるでしょう。
| 仕事内容 | ブログやコラムなどWebサイトに掲載する文章をライティングする |
| 平均年収 | 約415万円 |
| 向いている人 | ・文章を書くのが好きな人 ・相手にわかりやすく説明できる人 ・自己管理能力がある人 |
| ポイント | ・ライティングの基礎を学ぶには、オンライン講座や書籍を活用する方法がある ・未経験の場合、個人ブログの開設やクラウドソーシングサイトで実績作りをするのも手 ・求人によってはリモートワークで働くことも可能 |
※ハタラクティブ調べ たとえば、金融機関での勤務経験があれば、金融関連の記事を書くライターとして差別化も可能です。在宅ワークとの相性も良く、ワークライフバランスを重視する30代にとって魅力的な選択肢となります。
施設介護員/ホームヘルパー
高齢化社会の進展により、介護職は常に人材不足の状態が続いています。そのため、30代未経験者でも比較的目指しやすい職種と言えるでしょう。
| 仕事内容 | 高齢者や障がいのある方の日常生活を支援し、自立に向けた介護や生活援助を行う |
| 平均年収 | 378.6万円 |
| 向いている人 | ・相手の気持ちを察知できる人 ・細かい観察力のある人 ・福祉系の専門知識を学び、活かす意欲のある人 |
| ポイント | ・24時間体制の施設が多い ・人材不足により、需要は増加傾向にある ・労働環境や賃金を改善する動きが進行している |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 訪問介護/ホームヘルパー」「施設介護員」
施設介護員・ホームヘルパーのハローワークにおける有効求人倍率は28.85とされており、この数値は、求職者一人に対して約29件の求人があることを示しています。これは、先に述べたIT業界と比較しても、さらに高い水準であり、介護分野の深刻な人材不足がうかがえます。
介護職の最大のメリットは、資格取得のハードルが比較的低い点です。介護職員初任者研修課程は、1ヶ月〜4ヶ月ほどで取得できます。また、多くの介護施設では未経験者向けの研修制度が充実しており、働きながらスキルアップできる環境が整っていることも。
さらに、介護職は「人の役に立つ」という明確な社会貢献性があり、やりがいを感じやすい仕事です。前職での対人スキルやコミュニケーション能力を活かせる場面も多く、30代からの転職でも自分の強みを発揮できるでしょう。
ルート配送ドライバー
ハローワークにおける有効求人倍率が1.7という売り手市場の状況において、30代未経験者が転職を目指しやすい職種の一つが、物流業界のルート配送ドライバーです。
| 仕事内容 | トラックを運転し、全国各地の荷物や商品を、安全・確実に目的地まで届ける |
| 平均年収 | 491.9万円 |
| 向いている人 | ・体力と集中力があり、健康管理が得意な人 ・安全運転への意識が高く、責任感のある人 ・地理に詳しい、または地理を覚えるのが得意な人 |
| ポイント | ・月給制が主流で、基本給の他に各種手当や歩合給がある ・現状は男性が98%程度を占める ・荷役作業の軽減や待ち時間削減などの改善が進められている |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag トラック運転手」
物流業界は、働き方改革による「2024年問題」に直面しており、財務省の広報誌「ファイナンス(「物流2024年問題」の現状と課題)」によると、このままでは2030年には輸送力が34%不足する見通しとされています。
この深刻な人手不足が、未経験者採用の大きな追い風となると考えられます。また、ルート配送ドライバーは、決まったルートを担当するため、未経験者でも比較的早く仕事を覚えられます。
また、普通自動車免許があれば始められ、企業によっては中型・大型免許の取得支援制度も設けられているため、仕事をしながらスキルアップが可能。営業職や接客業の経験者にとっても、コミュニケーション能力や時間管理能力を活かせるため、ルート配送ドライバーとの相性が良いといえるでしょう。
参照元
財務省
ファイナンス(「物流2024年問題」の現状と課題)
接客担当(ホテル・旅館)
ホテルや旅館、特にリゾート地や観光地では、30代未経験者でも採用されるチャンスがあります。
| 仕事内容 | ホテルで宿泊客の受付、案内、客室清掃、荷物運搬など、快適な滞在のための各種サービスを提供する |
| 平均年収 | 338.3万円 |
| 向いている人 | ・ホスピタリティ精神があり、笑顔で接客できる人 ・清潔感や身だしなみに気を配れる人 ・臨機応変に対応できる人 |
| ポイント | ・「ホテル、マネジメント技能士」「サービス接遇検定」などの資格があると業務に活かせる ・学歴問わず挑戦でき、入社後に研修を受けることが多い ・外国人旅行客の増加により、語学力を求められることがある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag フロント(ホテル・旅館)」「客室清掃・整備担当(ホテル・旅館)」「接客担当(ホテル・旅館)」
ホテルや旅館の接客担当は、ハローワークの有効求人倍率2.78と人手不足であることが伺えます。また、ホテル・旅館業界では、顧客対応力やホスピタリティを重視するため、前職で培ったコミュニケーション能力が活かせます。
特に営業職や販売職の経験者は、顧客満足度向上に貢献できるスキルを持っていると評価されやすいでしょう。この業界ならではのメリットとして、寮や社宅などの福利厚生が充実している点が挙げられます。
また、英語や他の言語ができれば、インバウンド対応スタッフとして重宝されるでしょう。シフト制のため、プライベートの時間を確保しやすい点も魅力です。
飲食チェーン店員
飲食チェーン店員のハローワークにおける有効求人倍率は2.91とされています、さらに、飲食業界自体が常に人手不足の状況が続いており、未経験者でも採用されやすい業界の一つといえるでしょう。特に大手チェーン店では研修制度が整っているため、30代からでもキャリアをスタートさせやすい環境があります。
| 仕事内容 | 接客やキッチン業務を通じて、顧客に食事とサービスを提供する |
| 平均年収 | 358.4万円 |
| 向いている人 | ・コミュニケーション能力の高い人 ・おもてなしすることが好きな人 ・立ち仕事を長時間続ける体力がある人 |
| ポイント | ・学歴や資格経験問わず挑戦しやすい ・店長は「防火管理者」「食品衛生責任者」等の資格が必要な場合がある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 飲食チェーン店店員」
飲食チェーン店の魅力は、教育システムが確立されている点です。マニュアルに沿って仕事を覚えていけるため、未経験でも安心して始められます。また、マネジメントスキルを身につければ、店長やエリアマネージャーへのキャリアアップも可能です。
特に前職でのコミュニケーション能力や対人スキルが活かせるため、営業職や接客業からの転職者は適応しやすい傾向にあります。シフト制のため、家庭との両立もしやすく、30代の生活スタイルに合わせた働き方を選びやすい点も魅力でしょう。ただし、体力を使う仕事のため、長時間の立ち仕事になることを念頭に置く必要があります。
営業事務
営業事務は、未経験でも比較的参入しやすく、かつ長く続けられる職種として人気があります。営業部門のバックオフィス業務を担当し、データ入力や書類作成、顧客対応などを行います。
| 仕事内容 | 営業部門の事務作業を担当し、見積作成や顧客対応で営業をサポートする |
| 平均年収 | 511.9万円 |
| 向いている人 | ・顧客対応に必要なビジネスマナーとコミュニケーション力がある人 ・PCスキルがあり、複数の業務を同時に進められる人 ・営業部門と顧客の間に立って、適切な判断ができる人 |
| ポイント | ・1人あたり平均3〜5人の営業担当をサポートする ・秘書や英文事務など、より専門性の高い職業へキャリアアップすることがある ・海外企業や海外と取引のある場合は、英語力が必要なことがある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 営業事務」
この職種の最大のメリットは、Office系ソフトの基本操作スキルがあれば応募できる点です。また、ビジネスマナーや社会人基礎力があれば、30代未経験でも十分戦力になれます。前職での経験を活かして「顧客対応ができる営業事務」など、自分の強みをアピールすることで差別化できるでしょう。
営業事務は残業が少なめで定時退社しやすい傾向にあるため、ワークライフバランスを重視する30代にとって魅力的な選択肢です。また、業界を問わず需要があるため、転職先の業界を選びやすい点も大きなメリットと言えるでしょう。
衣料品販売
アパレル業界は未経験者の受け入れに積極的な業界の一つです。特に接客経験やコミュニケーション能力があれば、転職しやすい業界といえるでしょう。
| 仕事内容 | 接客販売とコーディネート提案を行い、店舗の運営や商品管理も担当する |
| 平均年収 | 369.4万円 |
| 向いている人 | ・適切な声掛けができるコミュニケーション能力がある人 ・立ち仕事や商品運搬ができる体力がある人 ・ファッションセンスに自信がある、または興味関心がある人 |
| ポイント | ・幼児~子ども向けから全年齢向けまで、さまざまな店舗がある ・土日祝日も営業している店舗が多い ・ネットの普及により販売方法が変化しているように、時代の変化に応じた戦略が必要 |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag 衣料品販売」
衣料品販売の魅力は、ファッションに興味がある人にとって知識や経験を活かせる点です。
また、多くの企業で社員割引制度があるため、自分自身のファッションを楽しみながら仕事ができることも。販売職では人間関係構築能力やコミュニケーション力が重視されるため、前職でそういったスキルを培っていれば評価につながります。
キャリアパスとしては、バイヤーや店長などへのステップアップも可能です。
スーパー店員
食品スーパーは地域に密着した安定業種であり、常に人材を求めています。レジ打ちや品出しから始め、徐々に責任ある業務へとステップアップできる職種です。
| 仕事内容 | スーパーマーケットで商品の発注や品出し、陳列し、来店客へ応対しながら販売を行う |
| 平均年収 | 369.4万円 |
| 向いている人 | ・コミュニケーション能力がある人 ・正確で丁寧な作業ができる人 ・商品知識を学ぶ意欲がある人 |
| ポイント | ・学歴や資格不問のため、学生や主婦も働きやすい ・アルバイトやパートとして経験を積み、正社員登用を目指すケースもある ・食品衛生責任者などの資格取得支援を設けているところもある |
参照:厚生労働省「職業情報提供サイト job tag スーパー店員」
スーパー店員のメリットは、短期間で基本業務を習得できる点にあります。特に大手チェーンでは教育制度が整っているため、未経験でもスムーズに仕事を覚えられるでしょう。また、正社員採用も多く、安定した雇用を得やすい点も魅力です。
前職での接客経験や販売経験があれば、その強みを活かせます。さらに、売場責任者や部門マネージャーなどへのキャリアアップも可能です。地域密着型の仕事のため、転勤が少なく、家庭と仕事の両立を図りやすい点も30代転職者にとっては重要なポイントでしょう。
※本文でご紹介した内容は、2025年5月時点のデータです。
参照元
厚生労働省
職業情報提供サイトjobtag
30代が未経験から転職しにくい仕事もある
専門的な技術を必要とする仕事は、即戦力としての活躍を求められるため、30代未経験から転職しにくいと考えられます。たとえば、医療業界や調査・研究分野などは、資格や経験がなければ難しいでしょう。そのため、転職活動では企業研究をしっかり行い、今の自分のスキルに応じた職種・業界を選択することが必要です。30代未経験転職の注意点
30代が未経験分野への転職の際に、注意すべき点として、在職中に転職活動を行うことや正社員にこだわらないことが挙げられます。たとえば、「今の仕事が嫌だから」という理由だけで辞めてしまうと、焦りから十分な検討ができずに後悔する可能性も。
可能な限り、現職に在籍しながら転職活動を進めることで、金銭的な不安なく、じっくりと自分に合った仕事を探すことができます。また、正社員にこだわりすぎないことも重要です。特に未経験分野への転職を検討している場合、契約社員やアルバイトといった雇用形態も有効な選択肢となります。
まずは非正規雇用で経験を積み、正社員登用を目指すという方法もおすすめです。いきなり即戦力を求められるよりも、段階的にスキルを身につけられるため、新しい仕事にスムーズに馴染むことができ、キャリアの可能性を広げられるでしょう。
30代未経験の転職に成功した人のエピソード
専門学校卒業後、食品関連会社へ約6年半勤務した後、派遣の事務職を約2年間、不動産会社の営業職を半年間経験したKさんは、未経験からIT業界へと転職しました。Kさんが30代から未経験分野への転職を成功させたエピソードを紹介します。
不動産会社の営業職を続けていく理由が見つからず、転職を考えるようになりました。ハタラクティブを利用し始めると、自分の条件に当てはまる求人がこんなにたくさんあるんだな…と驚きました。
ハタラクティブから10社ほど紹介されましたが、その内8社くらい受けたと思います。今回就職を決めたIT業界や、過去の経験を活かせる販売業関連など、さまざまな種類の会社を受けました。IT業界は全くの未経験なので、自分に合うかどうか…やっていけるかどうかという不安はゼロではありません。
ただ、入社後は自分の実力次第なので、まずは自分のできることを一個一個着実にやっていこうと思うことにしました。もしハタラクティブを利用するか悩んでいるなら、迷うよりも行動してみた方が良いと思います。自分に合う合わないは人によって違うはずなので、試しに登録してカウンセリングを受けてから利用するかどうかを決めれば良いんじゃないかと思います。
参照元
ハタラクティブ
「みんなの就職エピソード」についての記事一覧
未経験に特化した転職エージェントに相談しよう
30代から未経験分野への転職を成功させるには、自分の強みを活かせる職種を選んだり、転職する理由を明確にすることなどが重要です。また、選ぶ仕事としては、人手不足で求人の数が多い業界や将来性のある業界などがおすすめです。
30代から未経験分野への転職に不安を感じる人は、就職・転職エージェントのハタラクティブがおすすめです。ハタラクティブでは、あなたの興味関心がある分野や性格を踏まえて、厳選した求人を紹介します。
また、就職活動中はキャリアアドバイザーが全面的にサポートするため、求人の紹介だけでなく内定まで寄り添って欲しい方におすすめです。
サービスはすべて無料なので、30代から未経験分野への転職について、お悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
30代・未経験者の転職に関するFAQ
ここでは、30代・未経験者の転職について抱えがちな疑問をQ&A形式でご紹介します。
30代女性が未経験分野への転職はできる?
30代女性が未経験分野への転職はできる?
30代女性が未経験分野へ転職することは可能です。30代は、これまでの社会人経験で培ってきたコミュニケーション能力やビジネスマナー、問題解決能力といったポータブルスキルが強みとなります。これらのスキルは、未経験の分野でも活かせるため、新しい仕事への順応がスムーズに進むでしょう。
30代未経験で正社員への転職は厳しい?
30代未経験で正社員への転職は、確かにハードルが高く感じられるかもしれません。企業は30代に対して、即戦力を求める傾向があるため、専門スキルがない場合は厳しい選考になることもあります。しかし、すべての企業が経験者を求めているわけではないので、未経験から正社員登用が可能な求人を探してみましょう。
スキルなしの30代男性の転職は可能ですか?
スキルなしの30代男性でも転職は可能です。まずは、これまでの経験を洗い出して、自分の強みを明確にしましょう。たとえば、営業経験があればコミュニケーション能力や交渉力をアピールできますし、接客経験があれば高いホスピタリティを示すことができます。
また、入社後の学習意欲や向上心をアピールし、自身の可能性を信じて積極的に行動することが転職を成功させるために重要なポイントとなります。
