2回目の転職は厳しい？失敗につながる理由や成功させる方法を解説

一度転職を経験した方のなかには、再度転職を検討している方もいるでしょう。2回目の転職というだけで「書類選考で落とされてしまうかも」「悪い印象を与えてしまうかも」と不安になりますよね。

2回目の転職だからといって、必ず内定獲得が厳しくなるとは限りません。2回目の転職を成功させるためには、退職理由や志望動機を明確化することで、合格できる可能性を高めます。

このコラムではキャリアアドバイザーの中村さんのアドバイスを交えながら、2回目の転職が厳しくない理由をまとめました。また、不採用になりやすい人の特徴や成功させる方法を解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

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この記事にコメントしているアドバイザー

中村凌河

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目次

• 2回目の転職は厳しいとは限らない
• 転職において1回目と2回目で異なる点
• 2回目の転職で採用担当者がチェックするポイント
• 2回目の転職における面接で重視される項目
• 2回目の転職が活動に与える影響
• 2回目の転職で不採用になりやすい人の特徴
• 2回目の転職が失敗につながる理由
• 【年代別】2回目の転職を成功させるコツ
• 2回目の転職をするときの注意点
• 2回目の転職活動を成功させる方法
• 2回目の転職をするときによくある疑問Q＆A

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2回目の転職は厳しいとは限らない

2回目の転職を気にしない企業も一般的になっているため、厳しいとは限りません。転職を繰り返すことに対する企業の見方は、次第に柔軟になってきています。

特に、一度や二度の転職を問題視する企業は少なくなりつつあり、必要な能力や知識を有していれば、転職の回数自体は重視しないところも多いでしょう。

ただし、企業のなかには転職を繰り返すことにマイナスイメージをもつ企業もあるので、目的なしで転職するのは避けましょう。転職するか迷ったら、「転職するか迷うときは？年代別の判断基準とやめた方がいい人の特徴を解説」のコラムで判断基準や転職したほうが良い人の特徴をまとめているので、参考にしてみてください。

転職において1回目と2回目で異なる点

２回目の転職活動で面接官が注目するのは「転職の理由」と「入社意欲」です。最初の転職時には、「職場での体験や価値観の変化が転職の契機になった」という話が通りやすいですが、二度目の場合は、一度目の転職よりも「目的意識」を明確に求められます。

たとえば「初めは収入向上を目指したが、次は会社の文化を重視したい」と転職理由に一貫性がない内容を述べると、面接官に「キャリア観が不明瞭」と見なされるリスクがあります。2回目の転職を行うときは最初に就活を参考に進めるのは避けて、よりキャリアアップにつながる選択を心掛けましょう。

キャリアアップを目指す際には、まず自分のやりたいことを明確にする必要があります。転職活動において自分のやりたいことが見つからない場合、「転職活動で「何がしたいかわからない」と悩んだら？仕事探しの方法を知ろう」のコラムで見つけるための方法を解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

2回目の転職で採用担当者がチェックするポイント

2回目の転職で採用担当者がチェックするポイントには、主に「前職の勤続期間」と「業界・職種の関連性の有無」が挙げられます。2回目の転職では、採用担当者がチェックする項目における不安を払拭することを心掛けましょう。

勤続期間

2回目の転職における履歴書や職務経歴書では、1社目と2社目の「勤続期間」が重要視される傾向があります。特に、直近の職場である2社目の勤務期間は、応募者の評価に大きく影響する可能性があるでしょう。

たとえば、2社目で長期間勤務していれば、その分野でのスキルが高いと見なされますが、数ヶ月～1年程度の短期間だと「軽率に企業を選んでいる」「不満が生じると直ぐに辞めるのでは」と懸念されやすくなります。

ただし、「事業の撤退や縮小」や「面接時と異なる業務内容・待遇」のような、企業側の事情や応募者の責任ではない理由であれば、選考に影響する可能性が低くなるでしょう。

業界・職種の関連性の有無

2回目の転職で採用担当者は、業界・職種の関連性の有無もチェックすることがあるでしょう。業界・職種の関連性の有無から、応募者が同業界で経験を積みたいのか、キャリアチェンジを図ったのかを判断するためです。

これまでの経験が入社後に活かせると判断されれば、内定を得やすいでしょう。ただし、前職と関連性がない業界へ転職したい場合でも、キャリアビジョンや志望動機を明確に伝えられれば転職できる可能性は十分あります。

未経験の業界や職種にチャレンジするときは「未経験でもできる仕事8選！正社員就職成功のコツもご紹介します」のコラムで未経験でもできる仕事に就く際の心構えを解説しているので、チェックしてみてください。

2回目の転職における面接で重視される項目

ここでは、2回目の転職における面接で特に重視される項目を解説します。これから転職活動を始めて面接に臨む方は、ぜひ参考にしてみてください。

退職理由

2回目の転職における面接では、退職理由を重視される傾向があります。退職した理由が「やりがいを感じなかった」「やりたいことではなかった」といったネガティブな理由であっても、そのまま伝えるとマイナスイメージを持たれる可能性があるので避けましょう。

たとえば、「新しいスキルを身につけたかった」「自分の適性を活かせる分野で成果を出したい」など、面接では退職理由をポジティブに変換して伝えると好印象を得やすくなります。

入社動機

入社動機も、2回目の転職における面接で重視される項目の一つです。「なぜうちへの入社を希望したのか」「これまでの経験をどう活かして活躍するのか」といったことを明確に採用担当者にアピールできれば、熱意が伝わり転職が成功しやすくなるでしょう。

特に、前述した退職理由と入社動機に一貫性を持たせることが大切です。退職した理由が解決される入社動機でなければ、採用担当者に「適当に志望先を選んだのでは」「不満があるとすぐ退職するのでは」と不安材料になりかないので注意しましょう。

前職で得た経験やスキル

採用担当者は2回目の転職における面接では、前職で得た経験やスキルもチェックする場合があります。応募者のこれまでの経験やスキルを応募先企業で活かせるか、企業が求めるニーズとマッチするか判断するためといえるでしょう。

前職と異業種への転職で活かせる経験やスキルに自信がない場合は、就業意欲や柔軟な考え方、吸収力があることをアピールするのが有効です。「未経験者の転職におすすめの業界・職種は？仕事探しのポイントを解説」のコラムでは、未経験者の転職に企業が期待するポイントを解説しているので、参考にしてみてください。

2回目の転職が活動に与える影響

2回目の転職が活動に与える影響には、「専門的なスキルや知識が身につかない」や「転職理由によってネガティブな印象を与える」が挙げられます。以下でそれぞれ解説しているので、退職を決断する前にチェックして転職活動を始めるか考えてみましょう。

専門的なスキルや知識が身につかない

2回目の転職が活動に与える影響として、専門的なスキルや知識が身につかない可能性があるでしょう。転職を繰り返すと、「一定の分野で深い知識やスキルを磨けていないのではないか」と懸念される場合があります。

一つの会社に長く留まることなく多様な経験ができるのが転職をするメリットの一つですが、業務への深い理解や会社への長期的な貢献が期待できないと思われる可能性があることを留意しておきましょう。

転職理由によってネガティブな印象を与える

2回目の転職活動では、転職理由によってネガティブな印象を与える可能性があります。採用担当者が納得できる理由でないと、「忍耐力がない」「真面目に仕事探しをしていない」といったマイナスイメージを持たれる場合があるので注意しましょう。

ただし、けがや病気、家庭の事情などやむを得ない理由で退職した場合であれば、採用側も理解を示す傾向があります。やむを得ない理由で退職後の転職活動では、答えられる範囲で説明しましょう。

「休職後の転職は不利になるって本当？おすすめのタイミングとその理由も紹介」のコラムでは、休職後に転職を成功させるポイントを解説しているので、参考にしてみてください。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

中村凌河

転職回数が多くなればなるほど企業側も「またすぐ退職するのでは」と懸念する傾向があるので、採用難易度は高くなるでしょう。

ただし、書類の書き方や面接での伝え方を工夫すれば、内定を勝ち取っていくことは十分可能です。転職活動をスムーズに進めたい方は、プロのアドバイスを得たうえで臨むのも良いでしょう。

2回目の転職で不採用になりやすい人の特徴

二度目の転職活動でなかなか採用されない人には共通の傾向があります。これらを理解し、選考対策を立てるときに役立ててください。

2社目の在職期間が短い

2回目の転職で不採用になりやすい人の特徴には、2社目の在職期間が短いことが挙げられます。2社目での勤続期間が短い場合、面接官に「計画性がない」「衝動的に転職する人」と見られる可能性があるため、転職活動で内定を得にくくなるでしょう。

短期間での転職理由を明確にしたうえで過去の反省点を誠実に伝え、慎重にキャリアについて考えたことをアピールすることが大切です。

「退職理由」と「志望動機」に一貫性がない

「退職理由」と「志望動機」に一貫性がないのも、2回目の転職で不採用になりやすい人の特徴です。たとえば、「自分のパソコンスキルを活かしたい」といった退職した理由の場合、志望動機で「以前から介護職に興味があったから」といった志望動機では一貫性が認められず、「適当に会社を選んでいるのでは」「退職理由や志望動機を使い回しているのでは」といった不安材料になりかねません。

退職の理由となった不満が応募企業で解決できるか、前職で望んでいたができなかったことが実現可能であるかということが一致していれば、採用担当者も納得する志望動機になるでしょう。志望動機が思いつかない方は、「転職の志望動機が思いつかない！内容を充実させるポイントや例文を解説」のコラムで対処法を解説しているので、参考にしてみてください。

キャリアに対して主体性がない

キャリアにおいて主体性が感じられないのも、2回目の転職で不採用になりやすい人の特徴の一つです。1社目、2社目それぞれでどのように積極的に取り組んできたか、どのような成果を上げたか、その経験をどのように応募企業で活かしたいかを明確に伝えることで、内定を得やすくなるでしょう。

2回目の転職が失敗につながる理由

2回目の転職に失敗する主な原因にはいくつかあります。ここでは、これらの理由について具体的に説明します。

一時の気分で退職を決意するため

一時の気分で転職を決めてしまうと、2回目の転職が失敗しやすくなるでしょう。退職したい理由が曖昧なままだと、転職先でも不満が解消されず退職につながりやすいためです。

転職を考える際は、退職したい理由を明確にしたうえで「キャリアアップを目指す」や「より良い労働環境を求める」といった、前向きな理由から行動することが重要です。

キャリアパスが定まっていないため

2回目の転職が失敗につながる理由には、キャリアパスが定まっていないことがあります。理想のキャリアを実現するための手段として転職を選ぶことはありますが、「何をしたいのか定まっていない状態で転職を目的化する」と業務にやりがいを感じられず退職する可能性が高まるでしょう。

転職前には自己分析をしっかり行い、転職の目的を明確に定めることが必要です。自己分析の方法は「自分が何をしたいのかわからない…原因ややりたいことを見つける方法を紹介」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。

就職先の情報が不足しているため

就職先の情報が不足していると、2回目の転職が失敗する可能性があるでしょう。応募先の企業について充分な情報を収集しないで転職を進めると、入社後に期待と現実のギャップに直面することがあります。

事業内容や企業文化など、事前にできるだけ情報を集めれば、自分がしたいことができるか、自分が希望する働き方ができるか判断しやすくなるでしょう。

自分のやりたいことだけを追求しすぎているため

自分のやりたいことだけを追求しすぎるのも、2回目の転職が失敗につながる理由の一つです。やりたい仕事と実際に活躍できる仕事が異なる場合があるので自分の理想だけを追求しすぎると、採用される機会を逃したり、仮に採用されても期待通りの成果を出せなかったりするリスクがあるでしょう。

持っているスキルと希望する仕事を照らし合わせ、どのようにスキルを活かせるかを考えることが重要です。

条件の優先順位が決められないため

条件の優先順位が決められないと、転職の失敗につながることがあります。転職活動では、給与や勤務地、職種などさまざまな条件を考慮する必要がありますが、優先順位を明確に定められないと、条件ぴったりの求人が見つけられず転職活動が長期化する可能性があるので注意しましょう。

自分が仕事に何を求めているか、妥協できる条件はあるかといったことを軸として転職活動を進めるのがおすすめです。

【年代別】2回目の転職を成功させるコツ

転職活動は年代ごとに異なるアプローチが求められます。以下に20代と30代の転職活動の方法について解説します。

20代の転職

20代の転職では、自己分析を行い自分の適性を明確にしたうえでキャリアプランニングを立ててから転職活動を行いましょう。社会人経験が浅い傾向があるので、自分の強みやスキルを整理し、どのようなキャリアを築きたいのか具体的なビジョンを持つことが大切です。

また、希望する業界や職種で求められる人材のニーズをリサーチし、それに近づくために資格を取得したり、同業界でアルバイトとして同業界での経験を積んだりすると内定を獲得しやすくなるでしょう。

20代後半の場合、前半と比べて一定数社会人経験があると判断される可能性があります。社会人としてのマナーが身についていることをアピールしつつ、ポテンシャルや活かせるスキルを明確に伝えましょう。

30代の転職

30代の転職活動は中途採用になるので、即戦力としてのアピールが中心となります。自分がこれまでに積み上げてきた成果や経験を具体的な数値や事例を交えて示し、志望する企業においてどのような貢献が可能かを明確に伝えましょう。

特に、専門性を高めたり、特定の業界や職種での深い経験を活かしたりすることが期待されます。未経験の分野への挑戦を希望する場合でも、これまでの経験から転用可能なスキルや知見を見出し、それを新たな職場でどう活かせるかを具体的にアピールすることがポイントです。

2回目の転職をするときの注意点

2回目の転職では、収入面や空白期間にも注意する必要があります。以下でそれぞれ解説しているので、転職活動をするときの参考にしてみてください。

前職より収入が下がる可能性がある

2回目の転職では、前職より収入が下がる可能性があるので注意しましょう。特に、前職とは異なる業種や職種へ転職する場合は、スキルや経験が評価されにくいため収入が下がる場合があります。

企業や業務内容によっては、新卒同様の収入になる可能性があることを留意したうえで仕事探しを行いましょう。一人暮らしの方やローンを組んでいる方は、収入が低下することで生活費に影響がないかしっかり判断してくださいね。

空白期間が長引かないようにする

2回目の転職をするときの注意点として、空白期間が長引かないようにすることが挙げられるでしょう。空白期間が長引くと、採用担当者に「就業意欲が低いのでは」といったことを懸念される可能性があります。

空白期間ができた理由や取り組んでいたことを具体的に説明できれば、転職活動に影響することはほとんどありません。「空白期間が面接官に与える印象は？答え方のポイントや履歴書の記載例を紹介」のコラムで空白期間が企業に与える印象や答え方を解説しているので、参考にしてみてください。

2回目の転職活動を成功させる方法

2回目の転職活動を成功させるためには、最初の就職活動と同じ方法で行うのは避けることが大切です。前回の転職が失敗につながった理由を明確にすれば、自分に適した職場を見つけられるでしょう。

計画を立てる

2回目の転職活動を行うときは、計画を立てたうえで行うことが大切です。転職活動を始める際は、自己分析、企業分析、応募書類の作成、求人情報のチェック、応募、面接対策、労働条件の確認など多数のプロセスをこなす必要があるでしょう。

また、選考を進めるなかでスケジュール調整も重要になってきます。働きながら転職活動を進めようとしている方は、シフト調整をしたり、有給休暇の取得申請をしたりする昼用があるのでしっかりスケジュール管理をしましょう。

「働きながら転職するのは大変？在職中の求職活動を上手に進めるコツ！」のコラムでは、働きながら転職活動を上手に進めるコツを解説しているので、チェックしてみてください。

就職・転職エージェントを利用しよう

就職・転職エージェントを利用するのも、2回目の転職活動を成功させる方法の一つです。就職・転職エージェントを利用すると、専門のキャリアアドバイザーが求人の情報提供や応募書類の添削、面接対策など、転職活動をトータルでサポートしてもらえるため、効率的に進められるでしょう。

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2回目の転職をするときによくある疑問Q＆A

ここでは、2回目の転職をする方が抱きがちな疑問をQ＆A形式で解決しています。