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転職におすすめの資格とは?取得のメリットや選び方について紹介!

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この記事のまとめ

  • 転職に向けて資格を選ぶ際は、幅広い仕事に役立つ資格を取得するのもおすすめ
  • 転職時に資格取得が与えるメリットは、「選択肢が広がる」「未経験でも転職しやすい」など
  • 転職に向けて資格を取得する際は、必要な勉強時間を把握しスケジュールを立てるのがポイント
  • 転職時に資格を履歴書へ記載するときは、応募した仕事に関係する資格のみを記載する

「転職に活かせる資格の選び方とは?」と疑問に思っている方もいるでしょう。転職に向けて資格を取得したいとき、「資格が多過ぎて、何を選ぶべきか分からない」と悩みますよね。

転職活動で資格を活かしたい場合は、転職を考えている職種・業界に関係する資格を選ぶのがおすすめです。職種・業界に関係する資格を選ぶことで、応募先企業に専門知識やスキル、その仕事への熱意をアピールできるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの太田さんのアドバイスを交えながら、転職に活かせる資格の選び方について解説していきます。また、転職時に資格取得が与えるメリットや職種・業界別におすすめの資格もご紹介。転職に活かしやすい資格について知り、資格選びの参考にしてみてください。

転職に活かせる資格の選び方

「資格を持っていたほうが転職に有利そう」とは感じているものの、選べる資格の種類が多く、具体的にどのような資格を取得するべきか悩む方もいるでしょう。
転職に活かせる資格を選ぶ際のポイントは、「希望する職種・業界に関する資格を選ぶ」「資格の合格率や難易度を調べる」などです。

ここでは、「資格に選び方はあるの?」「資格選びで大切なことは?」と疑問に感じている方へ、転職に活かせる資格の選び方を3つご紹介します。以下を参考に、転職活動でアピールできる資格選びを実現しましょう。

希望する職種・業界に関する資格を選ぶ

転職活動を成功させるためには、希望している職種や業界に関連する資格を選ぶのが効果的です。
魅力的に感じる資格が多いからといって、手当たり次第に取得をしても、希望の職種・業界ではあまり役に立たない可能性があります。
たとえば、営業職を希望しているとして、「色彩検定」や「カラーデザイン検定」といった資格を取得しても、転職活動で有利に働く可能性は低いでしょう。「営業士」や「中小企業診断士」など、営業に関係する資格を選ぶことで、転職活動や転職が成功した後の業務に役立ちます。

資格取得に掛かる時間や費用をふいにしないためにも、希望する仕事へ活用できそうな資格を取得するのがおすすめです。
職種や業界に関連する資格を取得しておくと、専門知識やスキル、志望先企業への熱意を証明するための強力なアピールとなるでしょう。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

太田雅子

太田雅子

転職先の職種によって、「資格を持っていれば有利になりやすい仕事」と「資格取得していなくても、比較的転職しやすい仕事」があり、資格取得の重要度はそれぞれです。

たとえば、専門職の経理では日商簿記、不動産業界では宅建試験などの資格を取得すると、基礎知識が備わっている証明になるため有利に働きやすいでしょう。
しかし、接客業の場合は、コミュニケーション力が重視されやすいため、資格の有無は問われない場合も珍しくありません。

もちろん、資格が必須ではない仕事でも、資格を持っていることによって選考で優位に立てる可能性があります。とはいえ、資格取得には時間や費用が掛かるため、取得によるメリット・デメリットや希望職種での資格の重要性を加味したうえで、資格を取得する必要があるかよく検討してみましょう。

 

幅広い仕事に役立つ資格を取得するのもおすすめ

「転職を考えてはいるけど、どの仕事を目指すかはまだ決まっていない」という方は、幅広い仕事に役立つ資格を探してみるのも効果的でしょう。おすすめの資格は以下のとおりです。

  • ・マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
    ・日商簿記検定
    ・TOEIC
    ・実用英語技能検定

上記の資格は、比較的幅広い仕事で活かせる可能性があるでしょう。
しかし、いくら幅広い仕事で役立つといっても、取得した資格を具体的にどのような仕事に活かせるかイメージできていないと、取得した意味がなくなってしまう可能性も。
「どのような仕事に役立ちやすい資格なのか」「自分の適正と合っていそうか」「希望する収入を得られそうか」「通勤できる距離に求人があるのか」など、資格を取った後のビジョンをしっかりと考え、よく調べてから資格取得に挑みましょう。

転職を考えてはいるものの、転職したい職業が分からないという方は、「自分に向いてる仕事に出会うには?見つけるメリットや探し方を解説」のコラムをチェックしてみてください。

資格の合格率や難易度を調べる

転職に向けて資格を選ぶ際には、事前に合格率や難易度を調べるのが大切です。合格率が低ければ低いほど資格取得の難易度が高く、転職活動に役立つ可能性がありますが、必然的に多くの勉強量が必要になります。

転職に向けて資格を選ぶ場合は、働きながら資格勉強をするという方も多いでしょう。資格習得のために必要な勉強量と勉強時間がどれくらい確保できるかという点を踏まえて、現実的な難易度の資格を選ぶのがおすすめです。

資格なしで転職できる?資格取得の必要性を確認しよう

「資格があるほうが、なんとなく転職に有利そう」という考えで資格勉強を始める前に、目指している職種や業界に資格取得が必要なのか事前に確認しましょう。

たとえば、即戦力を求めて中途採用を行う傾向にある職種や業界も珍しくないため、実務経験がなければそもそも応募条件を満たしていないという場合があります。
職種や業界によっては、資格取得をしても転職活動で有利に働きにくい可能性もあるため、希望している職種・業界の求人を確認し、応募条件の傾向を把握しておくことが大切です。

転職に向けて資格を取得する際のポイント

「資格を取得するときのポイントは?」「資格取得を目指すのが初めてで分からない…」と感じている方もいるでしょう。

資格を取得するときは、勉強を始める前に、スケジュールや期限を決めておくのがおすすめです。ノープランで勉強を始めると、いつまでも終わりが見えずにモチベーションの低下につながってしまう恐れがあるでしょう。

ここでは、資格取得が初めてという方に向けて、資格取得を目指す際に大切なポイントを具体的に解説していきます。

資格取得に必要な勉強時間を知りスケジュールを立てる

資格取得に向けて勉強を始める前に、目標とする資格に必要な勉強時間を把握し、スケジュールを立てておくのが望ましいでしょう。資格によっては、取得に多くの時間が必要なものもあるため、自分のライフスタイルと両立できる現実的な学習計画を立てることが大切です。

まず、目標とする資格の公式情報や資格取得支援サイトなどを参考に、必要な勉強時間の目安を調べましょう。
次に、自分の1日の学習可能時間を見積もり、資格取得までのスケジュールを立てます。スケジュールを立てる際にはカレンダーやスケジュール帳を活用し、学習時間を視覚化しておくのがおすすめです。

なお、学習が遅れている場合は、学習計画を見直したり休日に集中的に学習時間を確保したりなど、柔軟に対応しましょう。

資格取得の期限を設定する

資格取得のスケジュールを立てる際には、事前に期限を設定しておきましょう。「いつまでに取得する」という目標を明確にすることで、日々の学習のモチベーションを維持し、計画的に学習を進められます。

転職活動に向けて資格取得を目指す場合においては、「いつまでに転職していたいか」を考えると期限を設定しやすいでしょう。
なお、目標とする資格試験の実施日程も確認しておく必要があります。希望する転職時期と試験日程を考慮し、現実的な資格選びや期限設定をしましょう。

転職活動において、資格はあなたのスキルや知識を証明する有効な手段となります。しかし、資格はあくまで、転職を有利に進めるためのツールの一つです。資格取得に固執するあまり、自己分析や企業研究などがおろそかにならないように注意しましょう。
転職活動全体を俯瞰し、資格取得以外の準備もバランスよく進めることが大切です。

転職時に資格取得が与えるメリット

転職活動の際に資格取得が与えるメリットには、「転職先の選択肢が広がる可能性がある」「未経験の仕事に転職しやすい可能性がある」などが当てはまります。転職時に向けて資格を選ぶ際には、事前にメリットを理解しておくことが大切です。

ここでは、「資格取得メリットはあるの?」「転職に資格がどう役立つのか知りたい」という方へ、転職活動時に資格取得が与えるメリットについて詳しくご紹介します。

転職先の選択肢が広がる可能性がある

転職活動時に資格取得が与えるメリットとして、転職先の選択肢が広がる可能性があるという点が挙げられるでしょう。
求人によっては、その分野に関連する特定の資格の保有を、必須条件として設定しているパターンがあります。そのため、必須条件に当てはまる資格を取得できれば、応募可能な求人が増えるでしょう。

なお、特定の資格が必須条件ではなくても、尚可条件として記載されている場合、資格を保有せずに応募した候補者に比べて有利に働く可能性があります。

年収アップにつながる可能性がある

年収がアップする可能性があるのも、資格を取得するメリットの一つです。取得する資格によっては、年収の高い職種に就職できたり、資格を保有していることにより専門性が評価されて給料がアップしたりする可能性があります。なかには、資格手当が付与される企業もあるでしょう。

しかし、資格取得が必ずしも年収アップに直結するわけではありません。年収をアップするためには、資格を活かせる職種や業界を選択し、実績を積み重ねていく必要があります。資格取得後も継続的にスキルアップを図り、自分の市場価値を高める努力が大切です。

資格があれば未経験の仕事に転職できる可能性がある

未経験の仕事に転職する際に有利に働く可能性があるのも、資格取得が与えるメリットとして挙げられます。保有している資格へ関連する職種に応募した場合、その分野の専門知識を証明できるため、実務経験がなくても未経験者のなかでは比較的優位に評価される可能性があるでしょう。

また、資格を保有していることは、「希望している職種を本気で目指している」という熱意の証明にもなります。
資格が必須ではない求人の場合でも、資格取得までの努力を伝えることで、本気度や熱量のアピールにつながり、内定が一歩近づく可能性があるでしょう。

20代・30代の転職に向けておすすめの資格5つ

転職に向けて資格を取得したいと考えているものの、具体的にどの資格を選ぶべきか悩んでいる方もいるでしょう。資格には、比較的幅広い職種で評価されやすかったり、学んだ知識を活かしやすかったりするものもあります。

ここでは、資格選びで迷っている20代・30代の方に向けて、転職活動におすすめの資格を5つ紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

1.TOEIC・TOEFL

グローバル化が進展する現代において、英語力を高く評価する企業も珍しくありません。英語力を客観的に証明する資格として、「TOEIC」や「TOEFL」は非常に有効です。

特に、TOEICはビジネス英語や日常生活の英語に特化しており、日本企業で広く認識されています。TOEFLは、海外の大学や企業で評価の高い、アカデミックな英語力を測るテストです。どちらの資格も、スコアが高いほど転職活動で有利になりやすいでしょう。

TOEICは700点以上・TOEFLは80点以上が、一般的に外資系企業でビジネスレベルの英語力として認められる目安となります。これらの資格は、外資系企業や国際的な業務に携わる部署への転職を目指す際に、強力なアピールポイントとなるでしょう。

2.日商簿記

「日商簿記」は、企業の財務状況を理解するための知識を証明する資格です。企業の経理部門をはじめとし、会計事務所・税理士事務所営業・営業など幅広い職種で役に立ちます。

簿記の知識は、企業活動の全体像を把握し、経営的な視点を持つために必要不可欠です。日商簿記は初級・3級・2級・1級の順にレベルが上がります。2級以上を取得していると、会計や経理といった職種の面接で有利に働く可能性があるでしょう。

3.MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)

「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」とは、Word・Excel・PowerPoint・Access・OutlookといったMicrosoft Office製品の利用スキルを証明する資格です。
試験のレベルは、「一般レベル」と「上級レベル(エキスパート)」の2つがあります。

Microsoft Office製品のソフトを導入している企業は多いため、利用スキルを客観的にアピールできるMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、転職活動で有利に働く可能性があるでしょう。

4.社会保険労務士

「社会保険労務士」とは、労働や社会保険に関する人事・労務管理の専門性を証明する国家資格です。社会保険労務士は、おもに社会保険労務士事務所や会計事務所・弁護士事務所・一般企業の人事労務部門などでの活躍が期待できるでしょう。

近年、働き方改革の推進や法改正などにより、企業における労務管理の重要性はますます高まっています。社会保険労務士の資格を保有していれば、人事労務部門で即戦力として活躍できる専門性を企業にアピールでき、転職活動で有利に働きやすい可能性があるでしょう。

人事労務部門への転職はもちろん、将来的に独立開業を目指すうえでも、人事・労務管理の知識は大きなアドバンテージとなります。

5.ファイナンシャル・プランナー(FP)

「ファイナンシャル・プランナー(FP)」とは、「保険・税制・生活設計・貯蓄計画・保障対策・投資対策・金融・不動産・住宅ローン・教育資金・年金制度」など、お金に関する幅広い知識を証明する資格です。
一般的に、個人の顧客から家計にまつわる資産運用の相談を受け、専門知識を活かした適切な支援を行うのが主な仕事内容となります。

資格のレベルはFP3級・2級・1級の3つがあり、2級以上の取得が転職活動で有利に働きやすいです。金融業界はもちろんのこと、保険業界や不動産会社など、顧客と接する機会が多い職種への転職で、ファイナンシャル・プランナー(FP)の知識は役に立つでしょう。

事務職へ転職する際に有利になりやすい資格3つ

転職を考えている方のなかには、事務職を希望している方もいるでしょう。
事務職は、求職者から人気のある職種の一つです。しかし、需要が高いぶん、競争が激しい場合もあるため、ほかの候補者と差を付けるために資格の取得をおすすめします。

ここでは、事務職への転職で有利になりやすい可能性のある資格を3つ紹介するので、チェックしてみてください。

1.秘書検定

「秘書検定」は、社会人として基本的な常識やビジネスマナー、電話対応・文書作成などに必要なスキルを証明する資格です。
秘書検定で身につくスキルは、秘書業務だけでなくビジネスシーン全般で役に立ちます。特に、来客対応や電話応対、文書作成などのスキルは、事務職への転職において活躍が期待できるでしょう。

秘書検定には、3級・2級・準1級・1級と4つの難易度があります。2級から就職に有利になりやすく、準1級はさらに有利に働きやすい可能性があるといわれているため、転職活動の際にアピールするなら2級以上を目指すのがおすすめです。

2.キャリアコンサルタント試験

「キャリアコンサルタント試験」とは、個人の仕事選びや能力開発の相談を受け、適切なアドバイスをするための国家資格です。さらに難易度の高い、キャリアコンサルティング技能検定に合格すると「キャリアコンサルティング技能士」という上位資格の取得も目指せます。

人材派遣・人材紹介・再就職支援業界・行政機関・大学のキャリアセンターなどへの転職活動の際に、有利に働きやすい可能性があります。

3.医療事務資格

「医療事務資格」とは、医療費や医療保険制度の計算など、医療機関における事務処理能力を証明する資格です。
なお、「医療事務」とは1つの資格の名称ではないため、医療事務資格に該当する試験は複数存在しています。なかでも代表的なのは、「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク(R))」や「医療事務管理士(技能認定振興協会)」「診療報酬請求事務能力認定試験(日本医療保険事務協会)」「医療事務認定実務者(R)(全国医療福祉教育協会)」などの資格試験です。

医療事務へ転職する際、資格は必須ではありません。しかし、資格を取得していることで専門性を客観的にアピールでき、資格を保有していない候補者に比べて優位に立てる可能性があるでしょう。

また、医療事務へ応募する際の志望動機については、「医療事務の志望動機はどう書く?例文や面接でのポイントも紹介」のコラムにて紹介しているので、あわせてご覧ください。

営業職へ転職する際に役立つ資格3つ

営業職への転職を考えている方のなかには、「営業で役に立つ資格ってあるの?」と疑問に思っている方もいるでしょう。
営業職を目指す場合、マーケティングの専門知識やコミュニケーション能力を証明できる資格が選考で有利に働く可能性があります。

ここでは、営業職へ転職する際に役立つ資格を4つご紹介するので、ぜひご一読ください。

1.営業士

「営業士」とは、営業の知識やスキルを証明する資格です。マーケティングの基礎やコミュニケーション技術、プレゼンテーションに関する知識など、営業活動に必要な幅広い知識を身に付けられます。

営業士のレベルは、初級・上級・マスターの3つに分かれており、段階的に取得しやすいようです。
営業職へ転職する際に必須の資格ではありませんが、選考で有利になる可能性があります。営業士の取得によって学んだ知識は、実際に営業として業務をするうえでも役に立つため、営業職への転職を目指している方におすすめです。

また、営業職について詳しく知りたい方は、「営業職とは?きついって本当?向いている人の特徴や年収、目指し方を解説!」のコラムも、ぜひチェックしてみてください。

2.宅地建物取引士

「宅地建物取引士」とは、不動産取引に関する専門知識を証明する国家資格です。賃貸物件の斡旋や不動産の売買をする際、専門知識を持っていない顧客に対して「登録」「キャンセル時の取り決め」「三大ライフラインの供給施設」「不動産の専有面積」などの「重要事項」を説明できます。
なお、これらの「重要事項」は、資格の保有が必須となり、宅地建物取引士のみが説明可能です。

また、不動産取引を行う不動産会社は、5名の従業員につき、宅地建物取引士1名以上の雇用が義務付けられています。そのため、不動産業界において宅地建物取引士は重宝されやすく、不動産営業への転職の際にも有利になりやすい可能性があるでしょう。
不動産業界については、「不動産業界に就職するには?必要な資格や学歴、高い年収を狙う方法も解説」のコラムもご覧ください。

3.ビジネス実務法務検定

「ビジネス実務法務検定」とは、ビジネスに関するコンプライアンスや法律知識を証明する資格です。契約書の作成や交渉、知的財産権の取り扱いなど、営業活動で必要となる法律知識を身に付けられます。
法的リスクを理解し適切な対応をすることで、トラブルや過失によるコンプライアンス違反から企業を守ることにつながるため、転職活動で評価されやすい可能性があるでしょう。

ビジネス実務法務検定のレベルは、3級・2級・1級の3つがあります。商法・会社法の知識が身に付く2級以上を保有していると、転職活動で専門知識をアピールしやすいといえるでしょう。

IT業界へ転職する際に評価されやすい資格4つ

IT業界への転職を成功させるために資格を取得したいと考えている方のなかには、「どんな資格がIT業界で評価されやすいのか分からない…」と悩んでいる方もいるでしょう。

IT業界の求人へ応募するにあたって、IT関係の資格取得は、あなたの知識やスキルを客観的に証明する有効な手段の一つです。採用担当者は、あなたの保有資格を通して、IT技術の学習意欲や専門知識の習得度合いを評価する場合があるでしょう。

ここでは、IT業界へ転職する際に評価されやすい4つの資格について、IT業界未経験の方にも分かりやすく紹介していきます。

1.ITパスポート

「ITパスポート」とは、ITに関する基礎知識を証明する資格です。情報モラルや情報セキュリティを理解していると客観的に示せるため、IT業界を目指す最初のステップとして適している資格といえるでしょう。 ITの基礎知識を体系的に学習できるため、業界全体の理解が深まりやすいです。

また、試験範囲が広く、 ITの基礎知識のほかに企業コンプライアンスや財務・経営戦略など経営全般に関する知識も習得できます。

IT業界が未経験の方は、まずITパスポートの取得を目指すのがおすすめです。この資格を通してIT業界の全体像を把握でき、IT業界のなかで自分に合う職種を見つける手がかりにもなります。
IT業界については、「IT企業とは?特徴や職種を解説!就職のポイントもまとめました」のコラムでも詳しく解説しているので、あわせてご一読ください。

2.基本情報技術者

「基本情報技術者」とは、ITを活用したシステム・ソフトウェア・サービス・製品の制作に必要な知識やスキル、実践的な活用能力を証明する資格です。ITエンジニアを目指している方に、おすすめの資格といえます。
なお、基本情報技術者試験というのは、ITパスポート試験と同様に「情報処理技術者試験」の区分の一つです。

ITエンジニアとして必要な基本知識が身に付いていると客観的に示せる基本情報技術者は、IT業界やITエンジニアへの転職で有利に働く可能性があります。
また、一般企業でもITのスキルは大切なため、IT業界以外へ転職する場合も、基本情報技術者を保有していることはアピールポイントとなるでしょう。

3.応用情報技術者

「応用情報技術者」とは、基本的なIT知識のみでなく、応用的なIT知識やスキルを備えていると証明する資格です。ITパスポート試験・基本情報技術者試験と同様に「情報処理技術者試験」の区分の一つで、基本情報技術者試験よりもさらに高度な試験といえるでしょう。

応用情報技術者は、ITエンジニアやプログラマーの方が取得している資格で、IT業界では広く認知されています。そのため、応用情報技術者を保有していると、IT業界への転職活動において有利になりやすい可能性があるでしょう

4.情報処理安全確保支援士

「情報処理安全確保支援士」とは、IT系の資格のなかで唯一「士業」となっている国家資格です。ほかの「士業」には「司法書士」や「弁護士」などの職業が当てはまります。
情報処理安全確保支援士試験に合格後、登録申請が認められると、司法書士や弁護士などと同様に「士業」を名乗れるようになるというシステムです。試験に合格しても、申請を認められないと「情報処理安全確保支援士」と称せないため注意しましょう。

情報処理安全確保支援士は、名称独占の資格なため社会的に信頼性があり、取得難易度も高いとされている資格です。そのため、IT業界で需要があり、転職活動の際に有利に働く可能性があるでしょう。

外資系企業へ転職する際に効果的な資格3つ

「外資系企業への転職で有利な資格はある?」「TOEIC以外の資格も知りたい」と考えている方もいるでしょう。
外資系企業へ転職を目指す場合には、「TOEIC」や「TOEFL」といった資格が一般的に有名です。しかし、外資系企業への転職でアピールできる資格は、TOEIC・TOEFLのほかにもあります。

ここでは、外資系企業への転職する際に効果的な3つの資格について紹介するので、ぜひご覧ください。

1.国連英検(国際連合公用語英語検定試験)

国連英検(国際連合公用語英語検定試験)とは、コミュニケーション能力を重視した英語の試験です。TOEICとの違いで特徴的な部分として、「リスニング問題に重点を置いている」という点が挙げられます。

国連英検(国際連合公用語英語検定試験)には、E級・D級・C級・B級・A級・特A級の6つのレベルがあり、最も取得難易度が低いのがE級です。
E~C級は、主に中学生・高校生・高校修了程度を受験対象としています。そのため、外資系企業への転職活動で評価を受けるためには、B級以上を目指すのが望ましいでしょう。

2.米国公認会計士(USCPA)

米国公認会計士(USCPA)とは、会計分野での転職、特に外資系企業の財務・会計部門を目指す方に有利な公認会計士の資格です。米国各州によって認定されている資格ですが、東京・大阪にも受験会場があるため、日本国内でも取得できます。
しかし、試験に合格するためには、英語のリーディングスキルが必須なため注意しましょう。

米国公認会計士(USCPA)は、国際的に認知度が高く、米国基準の会計知識を証明できるため、外資系企業で評価されやすい可能性があります。
また、監査法人や会計事務所への転職でも、英語での会計能力を活かして活躍できる可能性があるでしょう。

3.国際秘書検定(CBS)

国際秘書検定(CBS)とは、英語と日本語の両方をコミュニケーション手段として巧みに扱い、かつ実務処理能力に優れていることを証明する資格です。

国際秘書検定(CBS)には、「プライマリー試験」と「ファイナル試験」の2つがあり、「プライマリー試験」の合格者のみが「ファイナル試験」の受験が可能となります。

国際秘書検定(CBS)は、外資系企業やグローバル会社の秘書への転職を目指す際に、有利になりやすい可能性があるでしょう。また、秘書としての知識はもちろん、ビジネスレベルの英語力もアピールするのにも役立ちます。

転職時の履歴書に資格を記載する方法

履歴書に資格を記載する際は、「免許・資格」の欄に一行ずつ正式名称で記入し、一文字分ほど幅を空けてから「合格」や「取得」と記載します。
応募した求人の応募条件を確認し、必須条件として記載されている資格がある場合は、記載を忘れないように注意しましょう。

なお、資格は、正式名称で記載するのが基本ですが、例外もあります。たとえば、TOEICの場合、正式名称は「Test of English for International Communication」ですが、履歴書には「TOEIC Listening & Reading」と記載するのが一般的です。
このように、資格によっては、正式名称以外で記載するのが一般的な場合もあるため、履歴書に記載する資格ごとに記載例を調べておきましょう。

また、資格・免許を複数保有している場合は、取得日が早いものから記載します。基本的に、応募先企業の業務に活かせそうな資格のみを記載しましょう。

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後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナー
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