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休職中に転職活動をするのは違法?バレたらどうなる?リスクや伝え方を解説
この記事のまとめ
- 休職中の転職活動は法的に問題ないが、就業規則で禁止している企業も存在する
- 休職中の転職活動は、住民税の納税額やリファレンスチェックでバレる可能性がある
- 休職中に転職活動をすると、円満退職が難しくなる場合があるので注意が必要
- 転職活動をするときは、復職せずに転職を希望した理由を明確にすることが大切
- 休職期間が長いときや休職理由が業務に影響するときは、企業側に正直に伝えよう
休職中に転職活動をしても良いか気になる方もいるでしょう。休職中に転職活動をしても良いか分からないと、「違法になるのでは」「会社にバレたらどうなるのか」と不安になりますよね。
休職中に転職活動をするのは法的に問題ありません。しかし、休職中の転職活動が会社側にバレると円満退職が難しくなったり、内定が取り消しになったりするリスクがあるので注意しましょう。復職せず転職を希望した理由を明確にしたうえで、休職中であると正直に伝えることが大切です。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの林さんのアドバイスを交えつつ、休職中に転職活動をするのは違法かどうかを解説しています。また、休職中の転職活動で考えられるリスクや応募先企業の面接官への伝え方もご紹介。転職活動をしようか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
休職中に転職活動するのは違法ではない
休職中に転職活動するのは、違法ではありません。日本国憲法の「第三章 国民の権利及び義務 第二十二条」に、「職業選択の自由」が保障されています。これは休職中も該当するため、転職活動をしても罰せられることはないでしょう。
しかし、会社の就業規則や公務員、休職の理由など立場や状況によって、転職活動をする際には注意が必要な場合があります。休職中に転職活動をする際は、状況に応じて適切な対応をすることが重要です。
企業によって就業規則で禁止されている場合がある
企業によっては、就業規則で休職中の転職活動を禁止している場合があるので注意しましょう。就業規則で禁止されているにも関わらず、法的に問題ないからといって休業中に転職活動をすると、処分を受けたり、トラブルにつながったりする可能性があります。
就業規則には退職を申し出る時期や方法が記載されている場合があるので、あらかじめチェックしておくことが大切です。スムーズに退職できず、転職活動に影響する場合もあるため、就業規則をしっかり確認したうえで転職活動を行いましょう。
「会社の辞め方を解説!伝え方のコツやトラブルの対処法も紹介」のコラムでは、会社を辞める前に必要な準備や会社の辞める際の基本的な流れを解説しているので、参考にしてみてください。
公務員は休職中の転職活動は避けるのが望ましい
公務員は民間企業で働く正社員と異なり、休職中の転職活動は避けるのが望ましいでしょう。その理由は、国家公務員法の「第百三条」で「私企業からの隔離」が定められ、兼業や営利企業への就職を制限されているためです。休職中であっても適用されるため、休職期間中に転職活動をするのは難しいでしょう。
公務員の場合は休職中の転職活動を避け、復職後に退職の意思を伝えてから転職活動を開始するのが適切です。「公務員が失業保険を受け取れない理由は?代わりにもらえる手当や条件を解説」のコラムでは、公務員を退職し転職活動するときのコツ
を解説しています。失業保険の代わりに受け取れる退職手当にも触れているので、チェックしてみてください。
参照元
e-Gov法令検索
日本国憲法(昭和二十一年憲法)
国家公務員法(昭和二十二年法律第百二十号)
休職の種類によっても対応が異なる
休職の種類によって転職活動への対応が異なるので注意しましょう。休職には「傷病休職」や「個人的な理由による休職」などさまざまな種類があり、取得する目的がそれぞれ異なります。
たとえば、「傷病休職」は、業務に起因した病気やケガをした場合に休職することです。転職活動は可能ですが、症状が悪化しないよう無理のない範囲で行う必要があるでしょう。「個人的な理由による休職」の場合も転職は可能です。ただし、理由によってはネガティブな印象を持たれて、転職活動が不利になる可能性があるので注意しましょう。
「休職後の転職は不利になるって本当?おすすめのタイミングとその理由も紹介」のコラムでは、休職後の転職は不利になる場合や転職活動におすすめのタイミングとその理由を解説しているので、チェックしてみてください。
休職中に転職活動したことがバレる5つの原因
休職中の転職活動は、勤務先や応募先企業にバレる可能性があるでしょう。自分自身が注意することでバレるのを防げる場合もあるので、慎重に転職活動をするのが望ましいといえます。
以下で、休職中に転職活動したことがバレる主な原因を5つ解説するので、チェックしてみてください。
休職中に転職活動したことがバレる原因
- 源泉徴収票の年間給与額
- 住民税の納税額
- 傷病手当金の受給歴
- SNSへの投稿や噂
- リファレンスチェック
1.源泉徴収票の年間給与額
休職中に転職活動をしていることは、源泉徴収票の年間給与額でバレることがあります。源泉徴収票とは、1年間に会社から支給された給与や手当、納めた税金額、控除額が記載されている書類です。
応募先企業から源泉徴収票の提出を求められることがあります。源泉徴収票に記載されている年間給与額が前職と比べて少ない場合、休職していたことが疑われる可能性があるでしょう。
2.住民税の納税額
住民税の納税額からも、休職していたことが分かります。住民税は前年の所得に基づいて計算されるため、翌年の住民税が少ないことから休職を疑われる可能性があるでしょう。
3.傷病手当金の受給歴
傷病手当金の受給歴からも、休職していたと分かることがあります。たとえば、転職先で休職時の症状が悪化したり再発したりした場合、傷病手当の申請手続きをする際に過去の受給歴からバレることがあるでしょう。
全国健康保険協会の「病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)」によると、傷病手当を受け取れるのは支給開始日から通算して1年6ヶ月までです。そのため、1年6ヶ月以上経過している場合は受給できないため、傷病手当が申請できないことで過去に受給したことがバレることもあるでしょう。
参照元
全国健康保険協会
こんな時に健保
4.SNSへの投稿や噂
転職活動中に仕事を探していることを不用意にSNSに投稿したり、周囲の人に話したりすると、情報が思わぬかたちで広まり、現在の会社に知られてしまうことがあります。SNSは不特定多数の人が閲覧できるため、会社の人に見られる可能性もあるでしょう。
また、同僚に転職活動の相談をしたことが噂になり、先輩や上司に伝わることも考えられます。休職中に転職活動を行うときは、退職前にトラブルになるのを避けるために慎重に行動するのが望ましいでしょう。
同業界へ転職する場合は注意が必要
前職と同じ業界へ転職を希望する場合は、休職中に転職活動をするときは細心の注意が必要です。同業界内は噂が伝わりやすい傾向があります。
会社で「休職中に転職活動をしている」と噂になって応募先企業に伝われば、「入社しても休職して転職するのでは」とネガティブな印象を持たれるような行動は避けましょう。
5.リファレンスチェック
応募先企業のリファレンスチェックによって、休職中に転職活動を行っていることがバレる可能性があります。リファレンスチェックとは、採用活動をしている企業が応募者の人柄を問い合わせることです。
リファレンスチェックは本人の同意を得ないと行えないからといって、油断するのは禁物。バレるか不安なときは、応募希望先企業に休職中だと正直に伝えたうえで転職活動するのも検討しましょう。具体的でポジティブな理由を伝えれば、ネガティブなイメージを与えるのを避けられますよ。
面接時に伝える内容にも配慮するのがおすすめ
休職中に転職活動する場合は、面接時に伝える内定にも配慮するのがおすすめです。面接で必要以上に話すと、休職中であることがバレる可能性があります。
採用されたいからといって、現職のことを話し過ぎないように注意しましょう。「転職理由の例文を参考に面接で好印象な回答を考えよう!注意ポイントも解説」のコラムでは、好印象につながる回答例文や転職理由を考える際に気をつけるべきポイントを解説しているので、チェックしてみてください。
休職中の転職活動で考えられるリスク
休職中の転職活動をするなら、リスクを理解したうえで行うかどうかを判断することが大切です。以下で、休職中に転職活動をするときに考えられるリスクを解説するので、迷っている方は参考にしてみてみてください。
体調が回復しづらい
休職中に転職活動をすると、体調が回復しづらいので注意が必要です。体調不良が原因で休職している場合、転職活動が負担となりなかなか体調が回復せずに、かえって時間がかかる可能性があります。
また、「早く仕事を探さないと」と焦って転職活動をしても、ストレスや疲労から再発する場合があるので、体調が万全になってから行うのがおすすめです。医師の指示に従って、完治してから転職活動を行うのが望ましいでしょう。
後ろめたさから精神的に負担が掛かる人もいる
休職中に転職活動を行うと、罪悪感や後ろめたさを感じて精神的に負担が掛かる人もいます。休職中の転職活動は違法ではないものの、「会社に迷惑をかけているのに転職活動をするのは申し訳ない」と後ろめたさを感じて、ストレスにつながる場合もあるでしょう。
心配や悩みを抱えたまま転職活動をすると、堂々とアピールできずに「自信がなさそう」「頼りない」といった印象を与えて選考に影響する恐れがあります。ストレスが続くと体調面にもつながる場合があるので、不安なときは退職したうえで転職活動を行うのが望ましいでしょう。
円満退職が難しくなる可能性がある
休職中に転職活動を行っていることが会社に発覚した場合、会社との信頼関係が損なわれ、円満退職が難しくなる可能性があります。「休職」は復職を前提として、万全の状態で業務を行えるようにするための制度です。
休職中に転職活動をしていたことを知って、快く思わない会社もあるので、円満退職が難しくなる可能性があるでしょう。ただし、就業規則や契約で禁止されていなければ、休職中に転職活動を行っても問題ではないので退職できます。
退職を申し出たら認めてもらえなかったり、有給休暇の取得を拒否されたりするのは「ヤメハラ」に該当するので、適切に対処することが大切です。「退職で嫌がらせを受けたときの対処法は?ヤメハラの例や回避する方法を解説」のコラムでは、退職の嫌がらせに該当する例や退職で悪者扱いされてしまった場合の対処法を解説しているので、参考にしてみてください。
内定が取り消しになる場合がある
応募先企業に休職中であるのを知らせずに転職活動をして、発覚した際に内定が取り消しになる可能性があるので注意しましょう。たとえば、健康上の理由で休職していたことが発覚した場合、「また休職を繰り返すのでは」「業務に支障があるのでは」と信頼しにくくなって内定を取り消すこともあるでしょう。
また、休職中に転職活動を行うことに対してネガティブな印象を持つ企業もあります。復職したうえでの転職であれば業務に支障がなく、就業意欲があることが証明できるので好印象を得やすくなる場合もあるでしょう。
転職後にバレて職場に居づらくなることも
転職後に、前職の休職中に転職活動をしていたことがバレると、職場に居づらくなる可能性があります。事実を隠していたことから会社から不信感を抱かれ、周囲との人間関係に影響したり、任される業務の範囲が狭くなったりすることで「居づらい」と感じることがあるでしょう。
前職についてや転職活動に関する情報は、新しい職場で必要以上に話さないようにするのが賢明です。
休職中に転職活動をするときの5つのポイント
休職中の転職活動は通常の転職活動と共通する部分もありますが、異なる難しさがあります。しかし、適切な準備と対策を行えば、成功する可能性はあるでしょう。以下で、休職中に転職活動をするときのポイントを5つ解説するので、参考にしてみてください。
休職中に転職活動をするときのポイント
- 復職せず転職を希望した理由を明確にする
- 休職中であることを正直に伝える
- 問題なく働けることをアピールする
- 活躍するための方法を具体的に伝える
- 無理のない範囲内で転職活動を行う
1.復職せず転職を希望した理由を明確にする
休職中に転職する場合は、復職せず転職を希望した理由を明確にしておきましょう。転職理由は相手が納得できるように、具体的な内容を用意しておくのがおすすめです。
休職した理由と復職せずに転職を希望した理由に矛盾がないような内容を心掛けることで、説得力が上がり納得してもらいやすくなりますよ。ネガティブな内容を伝えるのは避けて、前向きな理由で転職を選択したことを伝えると好印象も得られるでしょう。
2.休職中であることを正直に伝える
応募先企業には、休職中の転職活動であることを正直に伝えるのが望ましいでしょう。休職していた経歴は入社後にバレる可能性があり、会社からの信頼を失う恐れがあります。
嘘をつかずに休職中であることを正直に伝えれば、誠実さをアピールできるでしょう。復職ではなく転職を選んだ理由と熱意や就業意欲をアピールすれば、好印象を得やすくなるので内定獲得に近づきます。
履歴書に記載する必要はないが書くのがベター
休職していることは履歴書に記載する必要はありませんが、書くのがベターです。休職を記載するルールはありません。しかし、履歴書や職務経歴書などの公的書類に虚偽の内容を記載するのは詐欺にあたります。
たとえば、休職を隠して「問題なく働いていた」と申告すると、内定取り消しになる可能性があるので「バレるまで黙っておこう」と考えるのは避けましょう。「職歴の嘘がバレるのはどんなとき?詐称せずに自分を正直にアピールしよう」のコラムでは、職歴を正直にアピールするためのコツを解説しているので、参考にしてみてください。
3.問題なく働けることをアピールする
休職中に転職活動する際は、問題なく働けることをアピールすることが大切です。採用活動には時間やコストがかかるため、会社は長期的に勤務して活躍してくれる人材を求める傾向があります。
休職した経験があっても問題なく働けることや、復職せずに転職を希望した理由が明確に伝えられれば、内定獲得につながるでしょう。また、企業研究をしっかり行い、企業が求める人物像を理解して自分のマッチ度をアピールするのもおすすめです。
即時入社が難しい場合は休職中だと伝えよう
転職活動で内定をもらっても、即時入社が難しい場合は休職中だと伝えましょう。休職中であっても、すぐ退職できるとは限りません。有給消化や引継ぎなどを行う場合があるため、退職日が決定したうえで入社可能時期を伝えることが大切です。
休職中に退職を決断した場合は、電話でアポを取ってから直接伝えるのが望ましいでしょう。「退職の意思を電話で伝えてもいい?伝え方のポイントと例文をご紹介!」のコラムでは、退職の意思を電話で伝えてもいいかどうかを解説しています。退職の意思を電話で伝えるときのポイントや例文もご紹介しているので、チェックしてみてください。
4.活躍するための方法を具体的に伝える
休職中にかかわらず、転職活動では活躍するための方法を具体的に伝えるのがおすすめです。たとえば、「営業職で頑張りたいです」と熱意をアピールしても、何をどう頑張るのかといった目標が曖昧のため評価されにくい傾向があります。
自己分析で自分の適性や活かせる経験を洗い出し、企業研究で応募先企業の特徴や事業内容と照らし合わせてみましょう。自分のどの適性を仕事でどのように活かしたいか考えるのはミスマッチ防止につながるので、自分と企業の理解を深めてみてください。
やりたいことや目標が明確にないと、モチベーションの低下にもつながります。「やりたいことの見つけ方を解説!就活・転職活動で重視するポイントとは?」のコラムでは、就活・転職活動におけるやりたいことの見つけ方やコツを解説しているので、自分に合った仕事がしたい方は参考にしてみてください。
5.無理のない範囲内で転職活動を行う
休職中の転職活動は、無理のない範囲内で行うことを心掛けましょう。転職活動は求人検索をはじめ、応募書類の作成や面接対策など行うべき準備が複数あります。
体調不良が原因で休職していた場合、ストレスや疲労から回復が難航する可能性があるので注意しましょう。焦って転職先を探すとミスマッチにもつながる恐れがあるため、自分のペースで活動を進めましょう。
体調が不安なら復職後に転職活動をするのがおすすめ
体調面に不安がある場合は、復職後に転職活動を行うのがおすすめです。復職して問題なく働けるか確認したうえで転職活動を始めるかどうかを判断しましょう。
復職後に転職活動を行えば後ろめたさも感じにくくなり、ストレスがかかるのを軽減される可能性があります。状況に適した方法で転職活動を行うことで、より効率良く選考も進みやすくなるでしょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

林 瑠莉香
休職中の転職活動で何よりも注意いただきたいのは、体調面のことです。体調が悪化してしまっては元も子もないので、正社員就職を目指す場合でも一番に体調を大事にしてください。
選考を進める際は、事前にある程度現職の退職手続きを進めておくことをおすすめします。次の企業への入社時期・現職の退職時期をある程度定めておくと、スムーズに転職活動を進められますよ。
転職活動で休職中を応募先企業に伝えたほうが望ましいケース
休職中の転職活動であることは必ずしも伝える必要はありませんが、応募先企業に伝えたほうが良いケースもあります。休職中であることを伝えるかどうかは、状況に応じて慎重に判断することが大切です。
以下で、転職活動で休職中を応募先企業に伝えたほうが良いケースを解説するので、参考にしてみてください。
面接で聞かれた場合
面接で休職中であることを聞かれた場合は、正直に答えるようにしましょう。面接では、就業状況を確認されることがあります。
嘘をついたり、否定したりすると、発覚したときに会社からの信頼を失う恐れがあるので、正直に休職中であることを伝えるのが望ましいでしょう。あらかじめ休職中であるか聞かれたときの回答内容を用意しておくと、落ち着いて回答できるので考えておくのがおすすめです。
休職している期間が長いとき
休職期間が長いときは、応募先企業に休職していたことを正直に伝えましょう。コラム内の「休職中に転職活動したことがバレる5つの原因」で解説したように、休職期間が長いと、給与の合計や所得税の金額から休職していたことがバレる可能性があるためです。
休職期間が長くても、採用担当者が納得する理由を伝えて就業意欲があることをアピールすれば、ネガティブな印象を与えるのを避けられます。「空白期間が面接官に与える印象は?答え方のポイントや履歴書の記載例を紹介」のコラムでは、空白期間があることで面接官に与える印象や伝えるときポイントを解説しているので、参考にしてみてください。
応募先企業がリファレンスチェックを行っているとき
応募先企業がリファレンスチェックを行っているときは、事前に伝えておくのが望ましいです。応募時や面接時に、「現在、前職では休職中です。リファレンスチェックを行う際はその点をご考慮いただければ幸いです」と伝えておくことで、企業側もスムーズに情報収集を進められるでしょう。
休職理由が業務に影響する可能性があるとき
休職理由が業務に影響する可能性があるときも、事前に企業に伝えておきましょう。たとえば、持病やケガで休職していた場合、症状によっては特定の業務に支障が出る可能性があります。
このような情報を隠して入社すると、後々トラブルになる可能性もあるため、正直に伝えることが大切です。伝える際には会社からの配慮を求めるだけでなく、自分自身でどのような対策を考えているか、どのように業務に貢献できるかを説明することで、企業側の理解を得やすくなるでしょう。
転職活動で休職中を伝えるときの例文
ここでは、転職活動で休職中だと伝えるときの例文を、理由別に解説します。休職中に転職活動を行う場合、面接官や採用担当者に休職中であることをどのように伝えるべきか悩む方は参考にしてみてください。
なお、例文は参考程度にとどめて、自分の状況や言葉に置き換えて伝えましょう。
ケガや病気の場合
ケガや病気が原因で休職していた場合の例文は、以下のとおりです。
「現在、△△のため休職中ですが、医師からは△月頃には完治する見込みと診断されています。リハビリも順調に進んでおり、業務に支障はありません。」
病気やケガで休職中の場合、回復の見通しと現在の状態を明確に伝えて、会社側の不安を払拭することが重要です。必要に応じて、診断書や復職可能証明書を用意しておくと、より説得力が増します。
スキルアップの場合
スキルアップで休職していた場合は、以下の例文のように伝えましょう。
「△△の資格取得のため、現在休職中です。この期間に習得した△△の知識やスキルは、貴社の△△業務に活かせると考えています。」
スキルアップのために休職していた場合は、具体的な学習内容や成果、そしてそれらを応募先でどう活かせるかを伝えることが効果的です。スキルアップのための休職は、前向きなブランクだと捉えられる傾向があります。学んだ内容や習得したスキルが応募先の企業でどのように活かせるかを説明することで、入社への意欲が伝わり好印象を与えられるでしょう。
面接の場合
以下では、面接の場で休職中であることを伝えるときの例文を解説します。
「現在、△△の理由で休職中ですが、この期間を利用して△△のスキルアップや△△の経験を積んでいます。これらの経験は、貴社での業務にも活かせると考えています。」
面接では、休職中であることを隠さず正直に伝えて、前向きな姿勢で説明することが大切です。復職の見通しや今後のキャリアプランについても触れると、具体的な将来像があることを示せるでしょう。
前職の愚痴や不満を伝えるのは避けよう
面接で休職中であることを伝えるときは、前職の愚痴や不満を伝えるのは避けましょう。前職への不満を口にすると「新しい職場でも同様の不満を抱かれるのでは」「ネガティブな人物」と懸念される可能性があるためです。休職中だからこそ得られた気づきや学びを交えて、ポジティブな転職理由を伝えましょう。
効率良く転職活動をしたいならプロに相談しよう
休職中に効率良く転職活動をしたい場合、就職・転職エージェントのプロに相談するのも手です。就職・転職エージェントは、求職者にぴったりな求人を提案してくれるので、選択肢の幅が広がります。
また、サービスの一環として、応募書類作成のサポートや面接練習を行っている企業もあるので、選考に通過しやすくなるでしょう。
「休職中の転職活動がうまくいくか不安」「自分に合った仕事の探し方が分からない」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、若年層の就職・転職支援に特化しています。
専属のキャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングを行い、学歴や経歴に合った求人をご紹介。ご提案する企業はすべて担当者が足を運んだ優良企業なので、業務内容や社風をお伝えできます。
また、応募書類の添削や面接対策も実施するので、休職中であることで選考が不利になるのを避けることも可能です。サービスはすべて無料なので、お気軽にご相談ください。
休職中の転職活動に関するQ&A
ここでは、休職中の転職活動に関する疑問をQ&A形式で解決します。
1ヶ月休職したことが転職先にバレる可能性はある?
1ヶ月程度の短期休職であれば、転職先にバレる可能性は低いでしょう。しかし、源泉徴収票や給与証明の提出を求められた場合、バレる可能性はあります。
「バレないだろう」と黙っていると、発覚したときに会社からの信用を失う恐れがあるので注意が必要です。「前職で1ヶ月間休職していました」と正直に伝え、前向きな理由を簡潔に説明すると良いでしょう。
休職中の転職活動でハローワークを利用しても良い?
休職中でもハローワークを利用することは可能です。ハローワークは、求職者のサポートを目的とした公的機関であり、現在の就業状況に関わらず利用できます。
ハローワークでは求人検索をはじめ、職業訓練やセミナーなど幅広い就職支援サービスを実施。「ハローワークとは?詳しいサービス内容や利用時の流れなど分かりやすく解説」のコラムでは、ハローワークで利用できる主なサービスや利用時の流れを解説しているので、チェックしてみてください。
休職中に転職が決まったけど職場への伝え方が分からない
職場へ退職したい旨を伝えるときは、丁寧かつ誠実な対応を心掛けましょう。直属の上司に退職したいことを相談し、退職日を決めます。その際は、退職理由をはっきりと伝え、意思が固いことをアピールすることが大切です。
就職・転職エージェントのハタラクティブでは、専属のキャリアアドバイザーが一人ひとりに付くので、悩みや不安を気軽に相談できます。円満退職するアドバイスもお伝えするので、休職中に転職活動に不安がある方は、ぜひご相談ください。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナー
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