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飲食業界の転職事情とは?オススメの職種や活かせるスキルを解説
この記事のまとめ
- 飲食業界の魅力は、お客さまの反応を直接感じられること
- 飲食業界への転職には、コミュニケーションスキルや接客スキルがあると有利
- 飲食業界では、労働時間や収入に関して不満が出やすいので注意が必要
- 飲食業界から転職する場合、これまでの経験やスキルを活かせる業界を選ぶと良い
- 飲食業界経験者には、接客業や営業職がおすすめ
飲食業界への転職を考えていると、「どのようなスキルが必要なのか」「実際の労働環境ややりがい」について気になることがありますよね。飲食業界への転職にはコミュニケーションスキルが必要とされており、お客さまとのやり取りにやりがいを感じることが多いようです。
また、飲食業界に勤めている方のなかには、他業界への転職を考えている人もいるでしょう。飲食業界からの転職を成功させるには、経験やスキルを活かせる業界・職種を選ぶことがポイントです。このコラムでは、キャリアアドバイザーの八木さんのアドバイスを交えつつ、飲食業界の転職事情についてまとめました。
この記事にコメントしているアドバイザー
飲食業界に転職したい!その魅力は?
飲食業界へ転職すると、お客さまの声や反応を身近で感じられるのが魅力の一つです。これによってモチベーションが上がり、仕事のやりがいに繋がります。それ以外にも、飲食業界に転職すると以下のような魅力があります。
お客さまの喜ぶ反応を近くで見られる
飲食業界に転職すると、お客さまからの直接的な反応を見ることができます。提供した料理やサービスでお客さまが笑顔になり、喜んでもらえるのは、飲食業界の大きな魅力といえるでしょう。直接お客さまと対峙することが少ない業界では、なかなかできない貴重な経験です。
人材育成に身近に関われる
飲食業界はアルバイトやパートの雇用が多いため、一般社員が人材教育に携われるのも魅力の一つです。新人スタッフが自分の教育で成長していく姿を間近で見ることで、自分自身も成長しやりがいを感じられるでしょう。
企画職や管理職へのキャリアアップも目指せる
飲食業界への転職は、企画職や管理職へのキャリアアップを目指す人にとって、ステップアップしやすいのが魅力です。飲食店の運営を通じて、ビジネスの基本や、高いレベルのサービスを提供するために必要なことを現場視点で学べます。
飲食業にはご紹介したような魅力がありますが、「興味があるけど向いているか分からない…」と悩む方もいるでしょう。そんなときは「仕事の決め方で大切なことは?自分に合ってるか不安なときの対処法を解説」のコラムで、自分に向いた仕事を選ぶ方法を学びましょう。
飲食業界への転職にはどんなスキルがあると有利?
飲食業界への転職にはどんなスキルがあると有利?
- コミュニケーションスキル
- 基本的な接客スキル
- 他人と協調するスキル
「飲食業界には誰でも転職できる」というイメージを持っている方もいますよね。実は、飲食業界への転職では、コミュニケーションスキルや接客スキルが重視される傾向があります。以下を参考に飲食業界で有利なスキルを身に付けて、転職時にしっかりアピールしましょう。
1.コミュニケーションスキル
コミュニケーションスキルは、飲食業界で重視されるスキルです。お客さま対応時は、コミュニケーションによりニーズを的確に把握することが求められます。
また、スムーズにサービスを提供するためには、スタッフ同士の連携も大切です。料理を提供するホールスタッフや料理を作るキッチンスタッフ、それを支持する管理者がしっかりコミュニケーションをとり、それぞれの役割をこなしていく必要があります。
そのため、コミュニケーションスキルを持っていれば「お客さま対応や業務を安心して任せられる」と評価され、採用の際有利に働きます。
2.基本的な接客スキル
基本的な接客スキルを持っている人も、飲食業界への転職に有利です。
飲食業界のスタッフとして働く際は、お客さまが店内で過ごす時間を楽しく快適なものにすることを意識しなければなりません。相手を不快にさせない言葉遣いや振る舞い、さらにはトラブル発生時の対応まで、幅広い知識と技術が要求されます。よって、接客スキルの基本が身についていると採用されやすいでしょう。
3.人と協調するスキル
飲食業界で働くうえで、人と協調するスキルは欠かせない要素です。
飲食業界は、個々の役職が密接に連携をとりながら仕事を進めます。そのためチーム作業が多く、「苦手なスタッフとは関わらない」と自分の気持ちを優先していては、チームワークが乱れて作業が進まないことも。他のスタッフと良好な人間関係を築くことで、より効率的で質の高いサービスを提供できます。
転職では、スキルだけではなく熱意や志望理由も重視されます。これから選考対策を始める方は、「志望動機書の書き方やコツは?第二新卒や未経験から転職する際の例文も紹介」のコラムも参考にしてください。
飲食業界への転職で気を付けたいこと
飲食業界への転職は魅力的ですが、労働時間や休日日数、収入に関して不満を持つ人もいます。ここでは飲食業界への転職で、気を付けてほしいことをまとめたので、心に留めておいてください。
労働時間が長く体力的にきついと感じやすい
飲食業界へ転職すると、労働時間が長くなることもあり、体力がきついと感じる可能性があります。多くの店舗では、朝から夜までスタッフが交代しながら働きますが、正社員は営業時間中はいつでも呼び出される可能性があります。人数が足りなくなると追加の勤務を依頼され、状況によっては長時間労働となる可能性があるでしょう。
また、立ち仕事が多いため、体力的な負担を感じやすい傾向もあります。転職前には、自身の体力と健康状態を考慮に入れ、適度な休息を確保する対策を立てることが重要です。
収入への不満が出やすい
飲食業界は、他の業界と比較すると収入は低い傾向にあります。飲食業界の仕事はマニュアル化されていることが多く、正社員としてキャリアを積んでも大幅な収入アップには繋がりにくいです。収入を上げたくて飲食業界へ転職したいと考えている方は、あらかじめ昇給制度について確認しておくことをおすすめします。
飲食業界の月給は低い傾向がある
厚生労働省が発表した「令和5年賃金構造基本統計調査の概況」によると、宿泊業・飲食サービス業の平均賃金は、男女・年齢計で25万9,500円でした。これは、他業種と比べて最も低い給与額となっています。このように、飲食業界はやりがいのある仕事ではありますが、収入面では満足度が低いと感じることもあるでしょう。
参照元
厚生労働省
賃金構造基本統計調査
休日が少なく感じる
飲食業界へ転職すると、休日が少ないと感じる方もいるでしょう。勤めている店舗の営業時間が長ければ長いほど人手が必要となり、結果的に休日を取りづらくなります。
また、お客さまが来店する週末や祝日に働くことが多いので、家族や友人と休みが合わなかったり、行事やイベントの開催日に休みが取れなかったりすることも。急なシフト変更も起こり得るので、不満に感じてしまうときもあるでしょう。
あらかじめ休憩時間や労働時間の法的なルールを把握しておきたい場合は、「休憩なしの仕事は違法?労働基準法や労働時間になりうる場合を解説」のコラムをご覧ください。
飲食業界から転職する場合の4つのコツ
飲食業界から他業界へ転職する4つのコツ
- 自分のキャリアビジョンを明確にしておく
- 転職理由や志望動機に一貫性を持たせる
- 飲食業界で働いた経験を活かせる業界を選ぶ
- 飲食業界で得たスキルをアピールする
飲食業界に勤めている方のなかには、「経験やスキルを活かして他の業界へ転職したい」と考えている方もいるでしょう。ここでは、飲食業界から転職するコツをまとめたので参考にしてください。
1.自分のキャリアビジョンを明確にしておく
飲食業界から転職する場合、自分のキャリアビジョンは明確にしておきましょう。転職して何を達成したいのか、どのような業界や職種で働きたいのか良く考えておくと、適切な職種や企業を見つける際の基準となります。
選考でキャリアプランを聞かれたときの対策については、「面接でのキャリアプランの答え方は?例文や思いつかない際の対処法もご紹介」のコラムで詳しく触れています。
2.転職理由や志望動機に一貫性を持たせる
転職理由や志望動機は、企業があなたのモチベーションや価値観を理解するための重要な要素です。これらに矛盾が生じると、企業側に「採用してもすぐに辞めてしまうのではないか」「前職で何か問題があったのではないか」といった、不信感を抱かせてしまう可能性があります。
これまで飲食業界で経験したことや学んだことを、次の職場でどのように活かせるのかを良く考え、入社意欲が伝わるよう意識しましょう。
3.飲食業界で働いた経験を活かせる業界を選ぶ
飲食業界は接客スキルやコミュニケーションスキルが要求される職種が多いため、これらのスキルを活かせる業界への転職を検討すると良いでしょう。選考を通過しやすいだけでなく、転職先の仕事に早く馴染めるため活躍も見込めます。
しかし、経験があるからといって選考対策や企業研究を怠ってはいけません。応募先の企業が求める人材の傾向を調べたうえで、自分がどのように貢献できるか具体的に伝えることが大切です。
4.飲食業界で得たスキルをアピールする
飲食業界で得た経験やスキルをアピールする際は、「どのように自分が貢献できるか」を意識して伝えましょう。たとえば、リーダーとしての経験があればマネジメント力、売上の管理・分析の経験があればデータ管理能力など、過去の経験を具体的に示すと効果的です。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
八木寛斗
飲食業界で店長業務をされていた方は、マネジメントの経験をアピールできるでしょう。また、飲食業界ではマルチタスクを処理する能力が必要なお仕事が多いと思います。一度に作業を同時進行した経験があれば、どのような工夫をして処理したか具体的に伝えることでアピールポイントにつながりますよ。
飲食業界経験者におすすめの転職先4選
飲食業界経験者におすすめの転職先4選
- 接客業
- 営業職
- 介護・看護業界
- 食品に携わる業界
飲食業界での経験やスキルをもっていても、どのような業界や職種で活かせるのか分からない方もいますよね。以下では飲食業界経験者の転職先として、おすすめの業界・職種についてまとめたので、職探しの際は参考にしてみてください。
1.接客業
接客業は、飲食業界で得た経験や接客技術を応用できる業界です。飲食業界は接客業の一種なので共通点が多く、転職後もスムーズに仕事をこなせるでしょう。接客業は職種の幅が広く、アパレル販売や宿泊施設、航空業界などさまざまです。自分に合った仕事を広い視野で探していけるのも魅力といえます。
接客業の詳しい職種については「接客業とは?代表的な職種をご紹介!向いている人や転職に役立つスキルも」のコラムを参考にしてください。
2.営業職
営業職は、自社の商品やサービスの提案を行う仕事で、飲食業界の経験を活かせる仕事の一つです。飲食店の接客や従業員間で培ったコミュニケーションスキルは、営業職において重要視されるスキルといえます。トラブル時の対応スキルやマネジメントスキルなども活用できるでしょう。
営業職の求人は経験やスキルを問わないものが多く、未経験からの転職しやすいのでおすすめです。
3.介護・看護業界
飲食業界で必要とされる「思いやりの心」や「サービス精神」は、介護・看護業界でも必要とされる重要な資質といえるでしょう。
介護・看護業界では、サービス利用者とのコミュニケーションや、細かな気配り、相手の要望を汲み取る力などが必要です。加えて、介護・看護業界では「衛生管理」も重要な要素となるため、飲食業界で経験したことがある方はアピールポイントになります。
介護・看護業界は人材不足の傾向にあり、未経験者を募集している求人もあるので、飲食業界からの転職も成功する可能性があるでしょう。
4.食品に携わる業界
飲食業界で得た、食品に対する知識や衛生管理のスキルは、食品に携わる業界で活かせます。飲食業界の業務内容や雇用形態が原因で転職を考えている方は、食品メーカーの運営本部に勤務するのも選択肢の一つです。営業職やマーケティング職へ転職すれば、飲食の現場で得た知識を発揮できます。
飲食業界の転職活動を成功させるには
飲食業界の転職活動は、業界特有の特性や求められるスキルを理解している専門サイトを活用すると、スムーズに転職を行えます。ここでは飲食業界の転職活動を成功させる具体的な方法についてまとめたので、参考にしてみてください。
飲食業界に強い転職サイトを活用しよう
飲食業界に強い転職サイトを活用すると、飲食店や飲食企業の求人が豊富に見つかるのでおすすめです。
インターネット上にはさまざまな転職サイトが存在し、転職サイトによって特徴があります。その中でも飲食業界に強いサイトを利用することで、飲食業界ならではの細かい職種や業態まで調べられるでしょう。
企業を選ぶ段階になったら、「雰囲気の良い会社に入るためにチェックするべきこと5選!」のコラムを参考に、自分と相性の良い会社を見極めましょう。
飲食業界での経験を活かせる職種を調べよう
飲食業界で得た経験やスキルを活かせる職種が分からない方は、調べて知ることから始めてみましょう。
たとえば、飲食業界で培ったサービス力やコミュニケーション能力は、接客業や営業職に活かすことができます。また、飲食業界での料理のスキルは、食品開発や商品企画の職に活かせるでしょう。自分の強みに適した職種を知り、その企業を研究してみてください。
不安なときは転職エージェントもおすすめ
「飲食業界から転職したいが適職が分からない」「未経験から始められる求人を知りたい」といった方は、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職のプロであるアドバイザーが、これまでの職歴やスキル、希望条件をもとに適職を提案します。求人紹介以外にも、履歴書や職務経歴書の添削や面接対策など、転職活動全般の支援を行っています。未経験の業界に不安がある場合や、どの業種に転職したら良いか悩んでいる方にぴったりのサービスです。
転職エージェントの活用をお考えの方は、ハタラクティブをご活用ください。ハタラクティブは、フリーターや高卒など業務未経験の若年層に特化した就職エージェントです。就活相談実績は約60,000人。専任アドバイザーが希望条件を丁寧に聞き取り、あなたに合った仕事をアドバイスします。サービスはすべて無料なので、今こそ自分の適職を見つけましょう。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube