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早退理由は会社にどう伝える?当日の体調不良はOK?伝え方のマナーも解説
この記事のまとめ
- 当日に認められやすい早退理由は「体調不良」や「家庭の事情」などがある
- 役所での手続きや家の点検などの早退理由は事前に申告すると認められる場合がある
- 認められにくい早退理由は、「やることがなくて暇」「遊ぶ予定が入った」など
- 早退理由を伝えるときは、上司に直接相談して迷惑が掛かる人にお詫びをする
- 早退でネガティブな印象を与えないように、日々の勤務態度や翌出勤日の行動に注意する
「早退理由を認めてもらえるか分からない」と悩んでいる人もいるでしょう。早退したい旨を伝えることで、周囲にネガティブな印象を与えないか不安になりますよね。
認められる可能性がある早退理由は、体調不良や家庭の事情、急な用事などです。普段から真面目に仕事に取り組み、早退理由を明確に伝えられればOK。また、緊急時のみに早退したい旨を伝えれば、周囲に理解してもらいやすいでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの荒井さんのアドバイスを交えつつ、認められやすい早退理由や伝え方のマナーをまとめました。早退するか判断に迷ったときは、ぜひ参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
そもそも仕事の早退は会社に認めてもらえる?
理由によっては、仕事の早退を会社に認めてもらえる可能性があります。基本的に、社会人は会社との雇用契約で決められた勤務時間内は働かなければいけません。しかし、やむを得ない事情がある場合は、早退が許可されることがあります。
やむを得ない早退理由の場合は認めてもらえる可能性がある
体調不良や家庭の事情などやむを得ない理由による早退は、認めてもらえる可能性があります。早退とは、決められた労働時間よりも早く帰ること。仕事をするなかで、早退が必要な状況は誰にも起こり得るでしょう。正当な早退理由があると、会社側に配慮してもらえる場合があります。
しかし、理由によっては早退が認められないこともあるようです。社会人としての立場や状況を考え、早退を申し出るか検討してみましょう。
体調不良のときは自主的に早退や欠勤を考えよう
体調が悪い場合は、自主的に早退や欠勤を考えてみましょう。体調が万全ではないまま仕事を続けると、業務効率が低下したりミスをしたりする恐れがあります。症状が悪化して救急で病院に行くと、仕事の関係者に迷惑が掛かってしまうこともあるでしょう。
発熱や咳など風邪の症状がある状態で出社した場合、周囲に感染を広げてしまうリスクも。無理をして出社すると周りに迷惑が掛かることもあるので注意してくださいね。
会社に認めてもらいやすい当日の早退理由
急な体調不良や家庭の事情などは、当日の早退理由として認められやすいようです。早退に抵抗がある人もいますが、「当日の早退は不可能」と決まっているわけではありません。
ここでは、当日に伝えても認められやすい早退理由を5つ解説します。早退するか判断するときに参考にしてみてくださいね。
会社に認めてもらいやすい当日の早退理由
- 体調不良のため
- 病院へ行くため
- 家族の事情のため
- 急な用事ができたため
- 公共交通機関が止まる予定のため
1.体調不良のため
体調不良は、やむを得ない早退理由と判断されやすい傾向があります。出勤前は体調に問題ないと思っても、勤務中に不調を感じることもあるでしょう。
責任感が強かったり真面目だったりする人は、「これくらいの体調不良では仕事を休めない」と不調を感じながら勤務を続けることも。しかし、無理をして働き続けると体調が悪化する恐れもあります。
体調不良の基準は人それぞれ異なるので、不調を感じたときは速やかに早退の相談をするのが賢明です。
「仕事に限界を感じるときの休むべきサインは?気づけない理由や対処法を解説」のコラムでは、継続的な体調不良や体重の増減など、仕事を休むのが望ましいサインを紹介しています。早退や欠勤に迷ったらご一読くださいね。
2.病院へ行くため
「病院へ行くため」というのも、正当な早退理由と判断されて認められる可能性があります。フルタイムで働く人は、平日の診療時間内に退勤して通院するのが難しく、体調不良にもかかわらず受診できないことも。会社を早退して病院を受診すれば、回復が早くなり仕事への影響を抑えられる可能性があります。
3.家族の事情のため
家族の事情が早退理由として認められることもあるでしょう。一般的に、子どもの保育園・学校からの呼び出しや親族の不幸など、家族関係の早退理由は認められやすいといえます。
「共働き」「親の介護をしている」という場合、家庭の事情による早退は理解を得やすいようです。ただし、家族に関わることであっても頻繁に早退を要する場合は労働条件や雇用形態を見直すことをおすすめします。
子育てに理解がある職場を見つけたい人は、「優良中小企業で働きたい!特徴や探し方は?メリット・デメリットも解説」のコラムをご覧くださいね。
4.急な用事ができたため
急な用事も、当日の早退理由として認められる可能性があります。ただし、早退を検討する際は本当に急を要する用事なのか判断しなければいけません。
たとえば、「家の点検日だったことを忘れていて、立ち会えるのが自分しかいない」といった場合は、緊急であると理解してもらえることがあります。何らかのトラブルが発生してすぐ早退しなければならない場合、翌出勤日に早退理由を詳しく説明しましょう。
5.公共交通機関が止まる予定のため
悪天候によって公共交通機関が止まる予定がある場合、早退が認められることがあります。通勤に使う電車やバスが運休するときは、会社側から早退やリモートワークを提案してもらえる場合も。運航予定が判明したら、早めに早退理由を伝えて上司に相談するのがおすすめです。
嘘の早退理由を伝えると会社にバレる?
嘘の早退理由を伝えた場合、当日の行動や職場の人との会話によってバレる可能性があります。たとえば、「通院のため」と伝えて早退したあと、友人と遊ぶ姿を上司や同僚に見られると嘘がバレてしまうでしょう。
早退理由の嘘がバレると、周囲の人からの信頼を失ったり評価が下がったりする恐れがあります。どうしても早退が必要な場合は、正直に理由を伝えることが大切です。
事前に伝えると会社に認めてもらいやすい早退理由
事前に予定を伝えることで、会社に早退を認めてもらえる場合もあります。たとえば、役所での手続きや冠婚葬祭は、前もって相談可能な早退理由といえるでしょう。「早退できない」と諦めず、前もって上司に相談してみるのがおすすめです。
ここでは、事前に伝えると認められやすい早退理由を解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
事前に伝えると会社に認めてもらいやすい早退理由
- 役所や銀行などでの手続きを行うため
- 冠婚葬祭の予定が入っているため
- 家の点検や修理のため
1.役所や銀行などでの手続きを行うため
「役所や銀行などで手続きを行いたいから」といった早退理由は認められやすいでしょう。役所や銀行は窓口で手続きを行える時間が定められており、退勤後だと営業時間外になっている可能性があります。
一般的に、役所や銀行は土日祝日は窓口が閉まっているため、平日勤務の方の場合、期日内に手続きを行うのが難しいことも。役所や銀行での手続きのために早退したい場合は、その旨を事前に上司に相談することをおすすめします。
2.冠婚葬祭の予定が入っているため
冠婚葬祭の予定も、正当な早退理由として会社に納得してもらいやすいでしょう。冠婚葬祭は外せない用事と考えられており、予定の変更も難しいためです。結婚式や法事は予定が決まっているので、事前に伝えると認めてもらえる可能性があります。
3.家の点検や修理のため
家の点検や修理も、会社に認めてもらいやすい早退理由の一つです。たとえば、ガスや水道の点検、Wi-Fiの工事などは、立ち合いを求められる傾向にあります。予定が分かっている場合は、事前に申請すると早退を許可してもらえる可能性があるでしょう。
なお、ガスや水道、インターネット回線などは突然不調になることも。急なトラブルの場合は、当日に早退理由を伝えても認めてもらえることがあるようです。
会社に早退理由を「私用」と伝えるのはあり?
事前に伝える場合、早退理由を「私用」としても認めてもらえることがあります。一方、急な早退の際に「私用」と伝えると不信感を抱かれてしまう恐れも。正当な理由があれば早退を認めてもらえる可能性があるので、なるべく正直かつ具体的に理由を話すのがおすすめです。
認められにくい早退理由
やむを得ない早退は許可される傾向にありますが、理由によっては認められない可能性も考えられます。正当性に欠ける理由で早退を繰り返すと、職場で信頼を失ったり評価が下がったりすることがあるので注意が必要です。
ここでは、認められにくい早退理由を解説しています。以下で紹介する早退理由は、なるべく避けるのが望ましいでしょう。
認められにくい早退理由
- 仕事が暇でやることがないから
- 天候が悪いから
- 遊ぶ予定ができたから
- 二日酔いや寝不足で体調がすぐれないから
- ただ早く帰りたいから
1.仕事が暇でやることがないから
仕事が暇でやることがないからといって、早退することは基本的には認められません。「ほかにできることはないか」「助けが必要な人の役に立てないか」など、自発的にできることを探すのが社会人の務めといえるでしょう。
ただし、進捗状況が良好な場合、職種や業務内容によっては繁忙期の調整として早退が認められる会社もあるようです。進められる作業がないときに早退が可能かどうかは、会社の方針によって異なるので上司に確認してみましょう。
2.天候が悪いから
一般的に、「帰宅時間に雨がひどくなりそうだから早退したい」といった天候に関する早退理由は、認められないでしょう。主に野外での作業を行う職種の場合は天候によって業務を進められないこともありますが、会社勤務であれば悪天候は仕事に関係ありません。
ただし、大雪や台風などの悪天候が原因で退勤時間の帰宅が危険となる場合も。会社から指示が出ていないものの帰宅が困難になる恐れがある場合は、上司に相談してみましょう。
3.遊ぶ予定ができたから
仕事より遊ぶ予定を優先して早退することは認められないでしょう。「急遽イベントが開催される」「遊びの誘いが入った」という場合も、その日の仕事を終えてから出掛けるのが基本です。
遊ぶために会社を休みたい場合は、有給休暇を申請したり、あらかじめ早退を伝えたり事前に予定を立てておきましょう。早退する場合は、周囲に迷惑が掛からないように配慮することが大切です。
4.二日酔いや寝不足で体調がすぐれないから
二日酔いや寝不足の体調不良は、早退理由として認められにくいでしょう。翌日が出勤日であることを把握しつつ二日酔いになるほど飲酒したり、夜更かしをしたりすると、「自己管理できていない」と思われてしまう可能性があります。
飲酒や深夜の作業をする際は、社会人として責任を自覚することが大切です。
5.ただ早く帰りたいから
「早く帰りたい」という理由による早退は、認めてもらえないと考えられます。前述したように、社会人は、契約で決められた労働時間は会社の指示に従って働かなければなりません。「ただ早く帰りたいから」と早退すると「責任感がない」と判断されてしまう恐れがあります。
仕事がつらい場合も早退を繰り返すのは避けよう
「仕事がつらい」という理由で早退を繰り返すのは避けましょう。嫌なことに直面するたびに早退してしまうと、「忍耐力が低い」と思われる恐れがあるためです。
感情のまま行動してしまうと、会社からの信用を失うことにつながりかねません。「仕事がつらい」と感じた場合は、同僚や先輩に相談したり、モチベーションを上げる方法を探したりしてみましょう。
「仕事が憂鬱で会社に行きたくない…つらいときの対処法は?乗り切る方法も」のコラムでは、つらい状況を乗り切る方法を紹介しています。
早退理由の伝え方のマナー
仕事を早退する場合、ビジネスマナーを押さえた対応を心掛けましょう。早退すると上司や同僚に迷惑を掛けてしまうことがあります。マナーを押さえ、周囲へ配慮した対応をすることが大切です。ここでは、早退理由を伝えるときのマナーを解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
早退理由を明確にする
早退理由は明確に伝えましょう。曖昧な理由で早退すると、周囲に不信感を与えてしまう可能性があります。ただし、自身の体調のことや家庭の事情は、プライバシーに関わるので細かく説明する必要はありません。伝えられる範囲内で周囲が納得してくれるように状況を説明しましょう。
上司に早退が可能か相談する
早退したいときは、上司に直接相談してみてください。相談する上司が不在だからといって、同僚や後輩にだけ早退を伝えて帰宅するのは避けましょう。上司に許可をもらっていない状態で早退すると、信頼を損ねてしまう恐れがあるため注意が必要です。
なるべく早めに早退の予定を申し出る
早退の予定はなるべく早めに申し出る必要があります。伝えるのが遅れると周囲に迷惑が掛かってしまう恐れがあるので、以下を目安に上司に相談しましょう。
- ・事前に伝える場合:2週間程度前
・当日に伝える場合:出社後すぐもしくは早退が必要になったとき
時間に余裕をもって早退を伝えると、上司や同僚がスケジュールを調整しやすくなります。
早退を伝えるタイミングには配慮が必要
早退理由を上司に伝えるタイミングには配慮が必要です。上司が忙しそうな場合は、昼休憩中や業務連絡をするときがベター。業務を妨げないように、タイミングを見計らって早退の相談をしてみましょう。ただし、タイミングを逃すと相談が遅れて迷惑を掛ける恐れもあるので注意が必要です。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

荒井幹太
体調不良や家族の予定など、どうしようもない事情による早退に関しては、それが原因で会社からの信頼を失うことは少ないといえます。ただし、連続での早退、不当な理由での早退をすると、信用を損なう可能性があります。早退せざるを得ない場合は、職場の方に迷惑が掛からないように引き継ぎを済ませたりメールを送ったりすると安心ですね。
もし、「仕事をズル休みしたい…」と思うことが続いたら、今の仕事が合っていない可能性があります。「仕事をズル休みしたいと思う理由は?伴うリスクや悩みの解消方法を知ろう」のコラムを読んで、対処法を考えましょう。
直接もしくは電話で伝える
ルールは会社によって異なりますが、基本的に早退理由は直接伝えるのが理想です。上司が席を外していて直接伝えられない場合は、電話で連絡しましょう。メールやチャットは、内容が伝わっているか確認するのが難しいので、なるべく避けたほうが無難です。
ただし、電話がつながらないときはメールやチャットで報告します。「先ほどお電話いたしましたが、つながらなかったのでメッセージで失礼します」といった前置きを入れておきましょう。業務で必要な場合は、上司以外にチームのメンバーや同僚にも連絡するのがマナーです。
周囲の人や取引先の関係者にお詫びする
自分が早退することで周囲の人や関係者に迷惑が掛かる場合は、忘れずにお詫びの気持ちを伝えましょう。一人が早退すると担当していた仕事の代行が必要になったり、業務が滞ったりするので周囲に迷惑が掛かる恐れがあります。
また、取引先との約束が入っている日に早退せざるを得ない場合もあるでしょう。そのときは、迷惑を掛けることを謝罪し、誠意のある対応を心掛けてくださいね。
業務の引き継ぎを行う
早退する際は、引き継ぎが必要な業務の有無を確認することも大切です。自分が担当する業務のなかで、当日中に対応が必要なものや連絡が来る予定のものがないか早退する前にチェックしましょう。
業務を引き継ぐ場合、自分で親しい同僚や話しやすい人に頼むと、一部の人にタスクが集中してしまう可能性も。上司に早退を相談した際に、引き継ぐタスクを伝えて振り分けてもらうのも一つの手です。
早退当日にやること
やむを得ない理由で早退する場合も、当日は職場の人に配慮した振る舞いを心掛けましょう。ここでは、早退当日にやることをまとめました。職場の人にネガティブな印象をもたれないためにも、当日の行動には気をつけましょう。
帰宅前に関係者へ一声掛ける
早退する際は、上司や業務を代わってもらった同僚に挨拶やお礼の言葉を掛けましょう。「お先に失礼します」「△△の件、よろしくお願いいたします」などと伝えます。一声掛けることによって、相手へ謝罪や感謝の気持ちが伝わりやすくなるでしょう。
退勤後の過ごし方に注意する
早退理由が正当であっても、その日の行動次第で信頼を失う可能性もあるため注意が必要です。行動によっては、「嘘をついてサボったのでは」と疑われてしまう恐れもあります。当日の行動が原因で信頼を失うと、本当に緊急を要する際の早退が認められにくくなるリスクも考えられるでしょう。
ここでは、会社を早退する日の過ごし方について解説するので、ぜひチェックしてみてください。
早退理由に沿って行動する
当日は、早退理由に沿った行動を心掛けましょう。たとえば、早退理由が通院の場合は、病院に行って自宅に帰るのがおすすめです。ほかの場所で上司や同僚に会うと、「嘘をついている」「仕事をサボっている」と思われることもあります。
職場で信頼を失わないように、早退理由に合わせた行動を心掛けてくださいね。
SNSの投稿は避ける
早退した日は、SNSへの投稿を避けましょう。職場の人が仕事をしている時間に楽しむ様子をSNSに投稿すると、上司や同僚からネガティブな印象をもたれてしまう場合があります。匿名の投稿も会社の人に見られる可能性はあるため、SNSへの投稿は控えるのがおすすめです。
再発を防ぐ方法を考える
早退した日は、再発を防ぐ方法を考えることも大切。なぜなら、早退を繰り返すと職場の人に不信感を抱かれたり、仕事に影響が出たりする可能性があるためです。
たとえば、家庭の事情で早退する場合は、今後について家族と相談しておきましょう。上司に「次はほかの家族が対応します」といった報告をすると状況を理解してもらえる可能性があります。
早退した翌出勤日に行うこと
早退した翌出勤日の行動によっては、上司や同僚から信頼を損ねてしまう可能性があります。トラブルを防ぐために、翌出勤日の行動に注意が必要です。ここでは、早退した翌出勤日に行うことを解説しているので、確認してみましょう。
迷惑を掛けた周囲や関係者へ感謝を伝える
早退した翌出勤日には、迷惑を掛けた周囲や関係者へ謝罪と感謝の気持ちを伝えます。また、日程変更の対応をしてもらった取引先があれば、出勤した当日に電話やメールでお詫びとお礼を伝えましょう。
やむを得ない早退は誰にも起こり得ることです。謝罪と感謝の気持ちを伝えられれば、過度に萎縮する必要はありません。
意欲的に仕事に取り組む
早退した翌出勤日は、休んだぶんを取り返すため、意欲的に仕事に取り組みましょう。早退したあとの勤務態度から意欲が感じられないと、周囲の人に「やる気がない人を助ける必要はない」「今後はフォローしたくない」と思われる恐れがあります。
早退したあとの勤務に対する姿勢によっては、職場の人の信頼を失い、人間関係が悪くなるリスクもあるので注意が必要です。「先日は皆さんにご迷惑を掛けたので、今日からまた頑張ります」と意気込みを伝えて、意欲的に仕事に取り組みましょう。
やむを得ない早退に備えて日ごろ気をつけるポイント
やむを得ない理由で早退をする可能性は誰にでもあるといえます。 しかし、日々の勤務態度によっては早退でネガティブな印象を与えることも。早退のときに職場の人からネガティブな印象をもたれないように、日々の勤務姿勢には注意しましょう。
ここでは、日ごろの仕事で気をつけたいポイントを解説しています。「早退すると職場の人にどう思われるか心配」といった場合は、ぜひ参考にしてみてください。
普段から真面目に仕事に取り組む
普段から真面目に仕事に取り組んでいると、周囲からの信頼を得やすい傾向があります。節度ある行動を心掛けているぶん「嘘をついているのでは」と疑われにくいため、早退したい旨を伝えても理解してもらいやすいでしょう。
日ごろから自分の仕事に向き合い、一生懸命業務に取り組んでみてくださいね。
職場の人と信頼関係を築く
日ごろから職場の人とコミュニケーションをとり、信頼関係を築いておくことも大切です。職場の人と関係を築けていなければ、急な早退を伝えにくかったり、業務の引き継ぎをお願いできなかったりする恐れがあります。
毎日の仕事や業務外のコミュニケーションを通して、上司や同僚と良好な関係を築いておきましょう。
上司との関係の築き方に悩んでいる人は、「上司と合わないのは自分が悪い?ストレス解消法や悩んだときの対処法を紹介」のコラムをご覧ください。上司と関わる際に避けたい言動についても解説しています。
緊急を要するときに限り早退する
早退は、緊急のときを除いてなるべく避けるのが望ましいでしょう。むやみに早退を繰り返すと、「また早退するのか」「本当に早退が必要なのか」と懸念される可能性があります。
そのため、本当に早退の必要があるか自分で判断してから上司に伝えることを心掛けるのが大切です。どうしても避けられない場合にのみ早退をすると、職場の人の負担も軽減できます。
正当な早退理由が認められないときの対処法
「体調不良」「子どもの保育園(学校)から呼び出しがあった」など、正当な理由があるにもかかわらず、早退が認められない場合もあるようです。正当な早退理由が認められないときは、人事部に相談したり、転職を検討したりしましょう。
ここでは、正当な早退が認められないときの対処法を解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
会社の人事部や相談窓口に相談する
早退理由が正当なのに認められない場合は、会社の人事部や相談窓口に相談してみましょう。先輩や上司が認めない場合も、会社の就業規則では早退が認められている場合があります。
上司が就業規則を勘違いしている可能性もあるので、人事部や社内の相談窓口に対応をお願いしてみてください。
社内に相談窓口がない、会社のことを相談しづらいといった場合は、労働基準監督署や総合労働相談センターなど外部の機関へ相談するのも手です。雇用に関する相談窓口は、厚生労働省の「労働基準行政の相談窓口」で調べてみてくださいね。
参照元
厚生労働省
労働基準行政の相談窓口
転職を検討する
早退理由が正当にもかかわらず、パワハラや嫌がらせによって認められない場合は、転職を検討するのも方法の一つです。また、相談しても改善されなかったり、真剣に対応してもらえなかったりする場合も転職を視野に入れてみましょう。
転職を迷っている場合は、メリットやデメリットを冷静に考えて判断するのが大切です。「転職するか迷うときは?年代別の判断基準とやめた方がいい人の特徴を解説」のコラムを参考に、転職するか検討してみましょう。
「パワハラがない職場の見分け方が分からない」「希望の条件で働ける会社が見つからない」という人は、就職・転職エージェントのハタラクティブをご利用ください。ハタラクティブは、若年層に特化した民間の就職・転職支援サービスです。
ハタラクティブでは、担当のキャリアアドバイザーがつき、転職をサポートします。丁寧に希望条件をヒアリングし、一人ひとりに合う求人を厳選して紹介するのが特徴です。事前に職場の雰囲気を知れるので、「上司や同僚との人間関係が不安」「パワハラが心配」という人もご安心ください。
早退理由に関するFAQ
ここでは、早退理由に関するよくある疑問をQ&A形式で解説しています。早退について悩みがある人は、ぜひ参考にしてみてください。
夕方でも認められる早退理由は何ですか?
体調不良や家庭の事情など急を要する早退理由です。また、「役所や銀行の手続きに行きたい」といった早退理由が認められる可能性もあります。ただし、手続きの場合は当日ではなく事前に伝えるのがマナーといえるでしょう。
正当な早退理由があると有休を使えて、給与を受け取れる?
基本的に有給休暇は事前に申請が必要なので、当日や直前の早退では取得できない傾向にあります。しかし、会社によっては緊急の早退時に有給休暇の使用が認められて、給与を受け取れることも。早退時に有給休暇を使用できるか、勤務先に確認してみましょう。
フレックス制の場合はどのような早退理由が考えられますか?
就業義務のあるコアタイムを早退する場合、体調不良や家庭の事情などが理由として考えられます。
なお、フレックス制は社員が自由に始業や就業の時間を決められるため、基本的に早退の概念はありません。柔軟な働き方ができるので、家庭の事情や役所の手続きに対応しやすいといえるでしょう。
アルバイトやパートを当日早退する理由は何ですか?
家庭の事情や体調不良などが考えられます。また、学生の場合は学業を優先して早退することが認められる場合もあるようです。雇用形態にかかわらず、早退する際は上司に理由を伝えて相談する必要があります。
仕事がつらく早退を繰り返してしまうときの対処法は?
休暇をとってリフレッシュしてみましょう。仕事から一時的に離れることで、つらいと感じる原因から対処法を見つけられる可能性があります。「『仕事が辛い』と感じるのは甘え?原因は?働き続けるリスクや対処法を解説」のコラムでは、仕事がつらいときの対処法を解説しているので、ご一読ください。
対処法を試しても解決しない場合は、転職も視野に入れてみましょう。ハタラクティブでは、希望条件に合った求人をご紹介しています。転職を検討している人は、ぜひ一度ご相談くださいね。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナー
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