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仕事の逃げ癖を治したい!共通する人の特徴や改善させる方法を解説

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この記事のまとめ

  • 仕事の逃げ癖とは、トラブルや問題を解決せずに途中で投げ出すという癖を指す
  • 仕事で逃げ癖がつくと、周囲からの信頼を失い責任ある仕事が任されなくなる場合がある
  • 仕事の逃げ癖がつくのは、過去の経験や環境による思考が原因となっていることが多い
  • 仕事の逃げ癖を改善する方法は、「ストレスを溜めない」「目標設定を宣言する」など
  • 自分で解決できない問題が原因で「逃げたい」と思う場合、転職するのも手

仕事に逃げ癖があることに、マイナスなイメージを持つ方も多いでしょう。自分に逃げ癖がついていると自覚している方のなかには、「逃げ癖は治せるのか」と不安になりますよね。

自分に逃げ癖がついた原因を明確にして、適切な改善策を取れば治る可能性は十分あります。また、転職して自分に向いている仕事をすれば、「逃げたい」という気持ちが改善されるかもしれません。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの太田さんのアドバイスを交えながら、仕事の逃げ癖がある人の特徴をまとめています。また、仕事で逃げ癖がつく原因や改善する方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

仕事で逃げ癖がある人に共通する6つの特徴

仕事における逃げ癖とは、「トラブルや解決が困難な問題が起きたときに、解決しないまま途中で投げ出してしまう」という癖を指します。仕事で逃げ癖がある人には、共通する特徴がいくつか存在するので、逃げ癖にはどのような特徴があるのかを知って適切な対処法を見つけられるでしょう。

以下で、仕事で逃げ癖がある人に共通する特徴を6つ解説するので、自分に当てはまるものがないか確認してみましょう。

仕事で逃げ癖がある人に共通する特徴

  • 自分に自信が持てない
  • 言い訳をしてミスを認めない
  • 自己成長の意欲が低い
  • 飽き性で物事が長続きしない
  • すぐ妥協してしまう
  • ストレス耐性が低い

1.自分に自信が持てない

仕事で逃げ癖がある人の特徴には、自分に自信を持てないことが挙げられます。自分に自信を持てないと、仕事を任された段階で「自分にこんな仕事はできない」「自分よりほかに適任がいるはず」と思い込む傾向があるでしょう。

過去にあまり人から褒められることがなかったというのが、自信の無さに影響している可能性もあります。自信がないことで仕事にも不安を感じる方は、「働く自信がない原因は?就活に活かせる対応策やおすすめな職場の特徴を解説」のコラムで働く自信がないときの対応策をまとめているので参考にしてみてください。

自信があるときだけ強気になる

逃げ癖がある人は、普段受け身だが自信があるときだけ強気になる場合といったのも特徴です。成功体験が少ないため自信を持てないことが多いものの、得意分野では自信を持って行動できる場合があるでしょう。

ただし、成功体験が少ない原因には、失敗しそうだと感じたらすぐに逃げる傾向があるためといえます。

2.言い訳をしてミスを認めない

言い訳をしてミスを認めないのも、仕事で逃げ癖がある人に共通する特徴の一つです。自分が悪いと認めないことで自分を守り続けようとしているため、逃げることを正当化しようとする傾向があるでしょう。

また、ミスを認められないのは、プライドが高いのが原因な場合も。プライドが高い人は他人からの評価を常に気にする傾向があるため、失敗を認めると「自分の評価が下がるのでは」と懸念してしまうことで失敗を認めづらくなります。

3.自己成長の意欲が低い

仕事で逃げ癖がある人は、自己成長の意欲が低いのも共通している場合があります。「成長しようと思っていない」「現状維持ができれば良い」という思考のため、新しい物事に挑戦することから逃げる傾向があるでしょう。

新しい物事に挑戦せずに同じような仕事を繰り返すと、業務のモチベーションも低下しがちです。仕事でのやりがいを感じられなくなると、「続けても意味がない」と感じて途中で逃げてしまうという悪循環に陥る可能性もあるでしょう。

4.飽き性で物事が長続きしない

飽き性な人は継続力が低い傾向があるため、途中で物事を辞めてしまうという癖がついてしまうことがあります。仕事によってはある程度の忍耐力が必要ですが、飽き性な人は我慢ができず投げ出してしまうこともあるでしょう。

また、新しいことに挑戦しても、最初は楽しさを感じるものの慣れてくると飽きてきてしまい長続きしない場合も。特に、飽き性な人は同じ作業が続いたり、うまくいかないことがあったりすると投げ出してしまう傾向があるため、逃げ癖がつきやすくなるでしょう。

5.すぐ妥協してしまう

仕事で逃げ癖がついている人は、自分に対して甘いためすぐ妥協しがちなことがあります。問題解決に対しての意識が低いため、少しでも面倒だと感じたら逃げ出してしまうこともあるでしょう。

また、本気で取り組んでも、自分が思う成果が挙げられないことを恐れている場合もあるかもしれません。本気を出してうまくいかないなら、「現状維持で充分」と考えてしまう傾向があるでしょう。

6.ストレス耐性が低い

ストレスに対しての耐性が低いことも、逃げ癖がある人の特徴の一つです。ストレス耐性が低いと「ストレスを少しでも感じたくない」と考えるため、ストレスが生じる可能性がある状況に陥ったら「逃げたい」と感じる場合があるでしょう。

仕事で逃げ癖がついてしまう原因

逃げ癖が付いてしまう原因は、自身の経験や環境、思考など人によってさまざまなことが挙げられるでしょう。以下で、仕事で逃げ癖がついてしまう原因を解説するので、心当たりがあるかチェックしてみてください。

困難を乗り越えた経験がないから

仕事で逃げ癖がついてしまう原因として、困難を乗り越えた経験がないことが挙げられます。人生において困難に立ち向かって乗り越えるという経験がない人は、問題を解決する方法が分からず逃げ出してしまうことがあるでしょう。

失敗するのが怖いと感じているから

失敗をするのが怖いと感じていることも、仕事で逃げ癖がつく原因として考えられます。過去の失敗で怒られた経験を引きずっていたり、トラウマになっていたりすると、怒られる状況を回避しようと逃げ出してしまうことがあるでしょう。

また、完璧主義な人もこのような状況に陥りやすいので注意が必要です。完璧主義の人は失敗することに対して抵抗がある傾向があるので、失敗しないために逃げるという選択を取ってしまうことも考えられるでしょう。

誰かがやってくれると思っているから

逃げ癖がつく原因には、誰かがやってくれると思っていることがあります。周りの人に頼ってしまう傾向がある人は、自分で何かをやり遂げる経験が乏しくなりがちなので成功体験が少ない原因になるでしょう。

成功体験がないと自信を得る機会も少なくなるため、自分で何とかしなければならないという状況の対応方法が分からず逃げ出してしまう可能性があります。

逃げても大丈夫という思考になっている

逃げても大丈夫という思考になっていると、逃げ癖がつく原因になりかねません。自分の考えを正当化するために、「逃げても大丈夫」という思考になっている人も注意が必要です。

逃げることは必ずしも悪いことではありませんが、逃げるという選択肢のハードルが低くなってしまっている場合があるでしょう。たとえば、「職場でパワハラを受けている」「職場の人間関係が悪く出社するのがつらいと感じる」などのストレスを感じてる場合は、転職を検討するのが有効です。

ただし、目の前の問題が面倒だから逃れたいという理由で逃げようとしているのであれば、一度立ち止まって「本当に逃げてもいいのか?」と考える必要があるでしょう。退職して良いか判断に迷ったら、「仕事を辞めるのは逃げじゃない!退職の判断基準と逃げ癖の改善方法を解説」のコラムで見極めるポイントを解説しているので参考にしてみてください。

逃げても問題にならない場合はどんなとき?

仕事における逃げ癖は治したほうがいいですが、状況によっては逃げるべきときもあるでしょう。代表的な例としては、「どう考えても理不尽なことを押し付けられたとき」「これ以上無理をすると心身共に掛かる負担が大きすぎると感じたとき」「仕事に行くことが億劫で気持ちが沈みがち」などです。

また、パワハラやセクハラなどのハラスメントを受けている場合や、心身に影響が出ていると感じた場合は迷わずに退職することを検討しましょう。自身だけで解決するのが難しいと感じたら、労働基準監督署やほっとラインといった公的機関へ相談するのも方法の一つですよ。

責任感が強く一人で抱え込んでしまう

責任感が強く、仕事や悩みを一人で抱え込んでしまうということが逃げ癖がつく原因となることもあるでしょう。仕事に対する責任感が強いと、キャパオーバーになるまで仕事を引き受けてしまう傾向があります。

人に迷惑をかけたくないという想いから周囲に頼れなくなった結果、一人ではどうしようもなくなって逃げ出してしまう原因になる可能性があるでしょう。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

太田雅子

太田雅子

逃げ癖がついてしまう理由には、今の労働環境があなたに合っていないことがあります。「なぜ長く続かなかったのか」「どのような環境であれば長く続けられるのか」を模索できれば、逃げ癖がつくのを避けられるでしょう。

また、嫌なことに直面したときに、「ずっと解決できないのではないか」という不安から逃げ出してしまうことが原因として挙げられます。どれだけ良い企業や好きなことを仕事にできた場合でも、つらかったり、やめたくなったりすることは誰にでもあるでしょう。

一時的な感情で退職してしまうと、「前の仕事のほうが良かった」と後悔する可能性があります。逃げ出したい気持ちが出てきた場合、すぐ解決しようとせずに長い目で見て解決の糸口を探すと負担が軽減されるでしょう。

それでも解決しない場合は、退職を検討するのも方法の一つです。転職活動の面接では、自分なりに改善させる努力をしたことを伝えれば、「問題解決する意欲がある」と高評価を得られるかもしれませんよ。

仕事に逃げ癖があることで起こりうる影響

逃げ癖がついてしまうと、周りからの信頼を失うほかに、仕事においてもデメリットが生じます。以下では、仕事に逃げ癖があることで起こりうる影響を解説しているので、チェックしてみてください。

会社での評価が下がる

仕事で逃げ癖がついてしまうと、業務を最後までやりきらなかったり、責任の少ない仕事ばかりを担当したりすることから仕事における評価が下がってしまう恐れがあります。会社での評価が下がると、より責任のある仕事が任されなくなる可能性があるので、キャリアアップも難しくなるでしょう。

自分が逃げることで、誰かが代わりにその仕事をやる必要が出てきます。周囲に頼ることを繰り返せば、周りの人からも冷たい目で見られるようになり、職場で居心地が悪くなるということもあるでしょう。

自己嫌悪に陥ってしまう

逃げ癖があるということを自覚しているのであれば、自己嫌悪に陥りやすくなります。また、周囲の人に迷惑をかけていることが原因となって、自信の喪失にもつながる可能性があるでしょう。

次の業務を任されても「自分にはできない」「ほかの人のほうが向いている」と仕事から逃げてしまい、自己嫌悪に陥りまた自信喪失するという悪循環に陥ってしまうかもしれません。

転職を繰り返すと再就職が難しくなる

逃げ癖が原因で転職を繰り返すと、再就職が難しくなる傾向があります。特に、短期間に何度も転職を繰り返していると、本人に問題があると思われてしまうため採用担当者から悪い印象を抱かれやすくなるでしょう。

短期間での転職を繰り返すことによるデメリットについては、「転職後すぐ退職したい…転職活動への影響や辞める判断基準について解説」のコラムで詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

理想のキャリアプランの実現が難しくなる

仕事で逃げ癖がつくと、将来の自分のキャリアプランが実現できなくなることもあります。また、単純な作業や簡単な仕事しか任されなくなり、仕事で必要なスキルや経験が積めないということにもなりかねません。

昇進や昇給も見込めなくなるため、将来のキャリア形成に影響を与える可能性もあるでしょう。

周囲からの信頼を失う可能性がある

逃げ癖のある人は、周りの人からの信頼を失う可能性があります。前述のとおり、誰かが放棄した仕事は誰かが代わりにやらなければなりません。

仕事から逃げることを繰り返した結果、周りの人の信頼を失うことで自分から離れていってしまうことも考えられるでしょう。

逃げ癖が治らないのはなぜ?

逃げ癖が治らない理由には、「周囲に頼りやすい環境がある」「壁を乗り越えた経験がない」などがあります。 学生時代から周囲に頼る習慣が身についていると、仕事でも「誰か助けてくれるだろう」と考えてしまい困難に向き合うのが難しくなるでしょう。

また、壁を乗り越えた経験がないと、問題解決に向けた行動力や必要な判断力が養えていない可能性があります。いざ困難な状況に直面したときに、どう行動すれば良いか分からず逃げ出してしまうことになりかねません。

逃げ癖を治すためには、原因を明確にしたり、問題が起きたときにどう行動すべきかイメージしたりすることが大切です。慣れないうちは判断が難しい場合があるので、周囲の人に相談してアドバイスをもらうのも良いでしょう。

仕事の逃げ癖を治したいたいと思ったときの改善方法

逃げ癖がついてしまっても、自分の意識次第で改善することは可能です。逃げ癖を治したいと思う場合は、逃げ癖の特徴を理解したうえで、自分に合った適切な対処法を取ることが大切です。

以下では、逃げ癖を治すための方法を解説しているので、逃げ癖を治したいと思う方は参考にしてみてください。

仕事の逃げ癖を治したいたいと思ったときの改善方法

  • ストレスを溜めないようにする
  • 実現可能な目標を設定する
  • 仕事を先延ばしにしないようにする
  • 周りに目標を宣言する
  • 頑張る期間を設定する
  • 自分のミスを認める
  • 自分に向いている仕事を探す

ストレスを溜めないようにする

仕事の逃げ癖を治すためには、ストレスを溜めないようにしましょう。日々のストレスを軽減することで、逃げたいという状況になるのを避けやすくなります。

また、ストレスが減ることによって、思考がポジティブになっていきます。「逃げずに頑張ってみよう」「自分もできる」という前向きな気持ちになることで、仕事に対して積極的に取り組めるようになるでしょう。

実現可能な目標を設定する

実現可能な目標を設定して、まずは成功体験を積み重ねるという方法も良いでしょう。失敗するのが怖いと感じている人や自分に自信がないという人は、小さなことから一つ一つクリアしていくということが大切です。

成功体験を積み重ねることで、段々と自分に自信がついていくでしょう。高い目標ではなく、自分ができそうなことから着手してみてください。

仕事を先延ばしにしないようにする

仕事を先延ばしにしないようにするのも、逃げ癖を改善する方法の一つです。面倒に感じる仕事も、とりあえず手を付けてみると意外と簡単だったということもあるでしょう。

面倒な仕事を先延ばししても、気が楽になるのは一時だけです。後に回された面倒な仕事が残っていき、最終的には面倒な仕事だらけという状況に陥ってしまいかねないので避けたほうが良いでしょう。

仕事を面倒だと思ったり、やりたくないと思ったりすることが多いと感じる方は、「仕事したくないときの対処法をご紹介!理由を探るコツや退職の流れも解説」のコラムで対処法を解説しているのであわせてご覧ください。

周りに目標を宣言する

周りの人に自分の目標を宣言するというのも、逃げ癖を治すためにおすすめの方法です。人は自分がやると決めたことを周囲に宣言することで、やり遂げようとするという心理が働きやすくなります。また、周囲の人への宣言によって、協力を得られるようにもなるでしょう。

頑張る期間を設定する

仕事の逃げ癖が原因で仕事を辞めたくなる場合、頑張る期間を決めるも良いでしょう。まずは「半年まで頑張ってみる」といったように、ゴールを設定することで無理をしない範囲で仕事に取り組めます。

また、定めた期間内に積極的に業務に取り組むことで、新しい発見があったり、やりがいを感じたりすることで辞めたい気持ちが軽減されるかもしれません。期間が終了してもなお辞めたい気持ちがある場合、転職を検討しても良いでしょう。

自分のミスを認める

プライドが高くミスを認められないという自覚がある方は、まずはミスを認めるということからスタートしましょう。ミスを認めることで、周りの人も自分を見直してくれるきっかけとなるかもしれません。

最初はハードルが高く感じるかもしれませんが、一度ミスを認めてみれば失敗に対するプレッシャーが軽減されて気持ちが楽になる可能性がありますよ。

自分に向いている仕事を探す

逃げ癖を治すために、自分に向いている仕事を探すのもおすすめです。さまざまな対策を試しても、辞めたい気持ちが変わらない場合、業務が適性に合っていない可能性があるでしょう。

環境を変化させることで、逃げ癖が治ったという場合があります。転職の際には、同じ失敗を繰り返さないように「つらい」「逃げたい」と思った原因を明確にして、自分に適性の合った仕事を見つけるようにしましょう。

「逃げ癖を治すために自分に合った仕事がしたい」「自分の適性に合う仕事が分からない」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職エージェントです。

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後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube