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「仕事が辛い」と感じるのは甘え?原因は?働き続けるリスクや対処法を解説
この記事のまとめ
- 仕事が辛いと感じる理由は人それぞれなので、一概に甘えとはいえない
- 仕事が辛いと感じる原因には、人間関係や悪さや業務量の多さなどが挙げられる
- 仕事が辛いと感じたら長期休暇を取ったり、周囲の人に相談したりすることが大切
- 辛い気持ちを抱えたまま仕事を続けると、体調面だけでなく業務効率にも影響する
- 仕事が辛いと感じて転職する際は、自己分析や企業研究などの準備をしっかりと行おう
正社員として働くなかで、「仕事が辛い」と感じている方もいるでしょう。辛くない仕事へ転職したいと考えても、「考えが甘いと思われて内定を得られないのでは」と不安になりますよね。
仕事が辛いと感じている方は一定数おり、原因は人によって異なるので一概に甘えとはいえません。辛い気持ちを我慢したまま仕事を続けると体調不良につながりかねないので、改善策を試しても解決されないなら転職しても良いでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの板垣さんのアドバイスを交えながら、仕事が辛いと感じるのは甘えかどうかをまとめています。また、仕事が辛いと感じる原因やその対処法もご紹介しているので、参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
「仕事が辛い」は甘え?
仕事が辛いと感じる理由は人によって異なるため、一概に甘えとはいえません。厚生労働省の「令和4年「労働安全衛生調査(実態調査)」の概況(p.13)」によれば、仕事や職業生活に対して「強い不安、悩み、ストレスを感じる事柄がある」と回答した人の割合は82.2%にも上ります。
この結果から、仕事が辛いと感じる人は多いといえるでしょう。仕事が辛く感じるのは責任感がある証拠なので、「自分が悪いんだ」と過度に自分を責めすぎる必要はありません。
仕事が辛いことが原因で会社に行きたくないと感じる場合、「仕事が憂鬱で会社に行きたくない...つらいときの対処法は?乗り切る方法も」のコラムで対処法を解説しているので、参考にしてみてください。
参照元
厚生労働省
令和4年 労働安全衛生調査(実態調査)結果の概要
仕事が辛い・辞めたいと感じる原因
仕事が辛いと感じる原因は人それぞれ異なるでしょう。仕事が辛いと感じている原因を特定し、対処法を見つけることが大切です。以下では、仕事が辛い・辞めたいと感じる原因を解説するので、当てはまるものがないか探してみてください。
人間関係が悪い
仕事が辛い・辞めたいと感じる原因には、人間関係が悪いことが挙げられます。出勤が必要な仕事であれば苦手な人とほぼ毎日職場の人と顔を合わせることになるので、職場の人間関係が悪いと仕事が辛いと感じるのは当然といえるでしょう。
仲の悪い人がいる場合はもちろんのこと、セクハラやパワハラ、イジメなどを受けているため仕事に行くことが難しくなる可能性もあります。このようなケースでは、会社の人事部や外部の相談窓口に連絡することが大切です。
職場の人間関係に疲れ、人との関わりを避けたいと考える方は、「人と関わりたくない...ストレスの原因やおすすめの仕事を紹介!」のコラムで人と関わりたくないと感じているときの対処法や人と関わらない仕事をまとめているので、参考にしてみてください。
業務量が多い
業務量が多いことも、仕事が辛いと感じる原因になる可能性があります。仕事の量が多いと、休憩時間が短くなったり、残業時間が増えたりする場合があるため、疲労が蓄積されやすくなるでしょう。
その結果、身体の疲れから精神的な疲れへとつながり、体調を崩してしまう恐れもあります。無理を続けると、かえって職場に迷惑を掛けてしまう可能性があるので、一人では無理だと判断したら早めに周囲の人に頼りましょう。
労働環境が合わない
職場の労働環境が悪いことが原因で、仕事が辛いと感じることもあるでしょう。たとえば、給与が低かったり、福利厚生が充実していなかったりすることで、不満につながることがが考えられます。
また、社風や評価制度が合わず、仕事が辛いと感じるかもしれません。労働環境は働いてみて初めて知る部分もあるのが現実です。どうしても今の職場環境に慣れないという場合は、転職を検討してみても良いでしょう。
やりがいを感じられない
仕事でやりがいがないことが、辛いと感じる原因かもしれません。自分のやりたいことを叶えるために入社したにもかかわらず、「思った仕事と違う」「やりたい仕事を任せてもらえない」などミスマッチを感じることもあるでしょう。
入社時に希望していたことができないストレスから、仕事へのモチベーションが低下する可能性もあります。仕事のやりがいを感じないと、人生の満足度の低下にもつながるでしょう。
ミスやプレッシャーが重い
ミスやプレッシャーが重いことも、仕事が辛いと感じる原因の一つです。たとえば、過去に失敗した経験から仕事でミスをすることに恐怖心を持つことで、周りからのプレッシャーに耐えられない場合もあるでしょう。また、「周囲に迷惑を掛けたくない」「期待を裏切りたくない」といった責任感から、心身への負担となっている可能性もあります。
仕事が辛いと感じている原因を分析する方法
仕事が辛いと感じている理由が分からないときは、自分がストレスに感じていることを紙に書き出してみましょう。ストレスに感じていること自体が不明瞭であれば、自分の感じている心の内をそのまま書き出してみてもOKです。
たとえば、上司から話しかけられることに対してストレスを感じているのであれば、「上司から話しかけられるとイライラして仕事が手につかない」というように書き出します。このように起きた出来事と自分が感じたことを書き出すことで頭の中が整理され、仕事が辛い原因を特定しやすくなるでしょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
板垣拓実
仕事が辛いと感じるのは、環境、仕事の内容、人間関係などさまざまな原因が考えられるでしょう。まずは、具体的に何が辛いのかを自分自身で理解したうえで、解決策を探すことが大切です。
ただし、仕事のストレスから体調的や精神的に支障が出ている場合、転職を検討しても良いでしょう。その際に、辛いと感じることが明確になっていれば、転職先で同じ問題を繰り返すのを避けられますよ。また、自分に合った職場を見つけられるか不安なら、プロのエージェントに相談するのも手です。
仕事が辛いと感じたまま働くリスク
仕事が辛いと感じたまま働くと、仕事に対してだけでなく自分の心身にまで影響を及ぼす恐れがあります。もしあなたが仕事が辛いと感じているのであれば、それはあなたの身体が助けを求めている状態かもしれません。以下で、仕事が辛いと感じたまま働くリスクを解説するので、チェックしてみてください。
ストレスから心身に影響が出る
仕事が辛いと感じると、まずは身体に影響が出ることがあります。代表的なものとしては「睡眠不足に陥る」「食欲がなくなる」「身体の疲れが取れなくなる」などが挙げられるでしょう。このような症状が出てきたら、仕事で過度なストレスを感じているサインかもしれません。
また、身体の不調が続くと、精神にも影響し始める可能性があります。たとえば、「イライラしやすくなる」「やる気が出ない」「突然悲しくなり泣く」などの症状が出ることも。身体が限界を迎えているときのサインは人によって異なります。「仕事に限界を感じるときの休むべきサインは?気づけない理由や対処法を解説」のコラムでも仕事を休むべきときに身体にあらわれるサインを解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
仕事のパフォーマンスに影響が出る
仕事が辛いと感じていると、仕事のパフォーマンスにも影響を及ぼす場合があります。やる気が出ないことや身体に不調が生じることが原因で集中力が低下し、仕事が手につかず成果が出なくなる可能性があるでしょう。
その結果、成果が出ないことでさらに仕事が辛いと感じるようになり、悪循環に陥ってしまうことも。我慢を続けて影響が出る前に、数日の休暇を取ったり、周りの人に相談したりすることが大切です。
仕事が辛いときに避けるべき行動
仕事が辛いと感じているときには、冷静な判断ができないこともあるので注意が必要です。以下で、仕事が辛いときに避けるべき行動をまとめたので、チェックしてみてください。
一人で抱え込む
仕事が辛いと感じたときは、一人で抱え込まないようにしましょう。悩みや不安を一人で抱え込むと気持ちがネガティブになりやすいため、より精神的負担を感じやすくなります。辛い気持ちを我慢せずに、家族や友人など身近な人に相談してみましょう。誰かに胸の内をさらけ出すだけでも、気持ちが軽くなる可能性がありますよ。
無断欠勤をする
仕事が辛いと感じても、無断欠勤するのは避けましょう。無断欠勤は社内での信用度が下がるだけでなく、最悪の場合、解雇される可能性があります。休む理由がないと感じる方もいるかもしれませんが、休むときは連絡するのが社会人のマナーであることを留意しておきましょう。
勢いで退職する
今の仕事が辛いからといって、勢いのまま退職するのは賢明ではありません。勢いで退職してしまうと収入源がなくなり、次の職場を見つけるまでの生活費が厳しくなる可能性があるためです。
退職したあとにすぐ転職先が見つかるとは限らないので、無計画に退職するのは避けましょう。退職するか迷う方は、「もう辞めたいと思ったら退職して良い?迷ったときのポイントや対処法を解説」のコラムで「もう仕事を辞めたい」と思ったときの対処法を解説しているので参考にしてみてください。
仕事が辛いと感じたときの8個の対処法
ここでは、仕事が辛いと感じたときの対処法を8個解説します。すべてを試す必要はありませんが、できることからチャレンジすれば辛い気持ちを軽減できるかもしれません。
仕事が辛いと感じたときの対処法
- 信頼できる人に相談する
- 有給休暇を取る
- 仕事への向き合い方を見つめ直す
- 異動や配置転換を希望する
- 目標を持ってみる
- 「できること」に目を向ける
- スキルを身につける
- 休職・転職も視野に入れる
1.信頼できる人に相談する
仕事が辛いと感じていたら、一人で抱え込まずに周囲の信頼できる人を頼ることが大切です。職場の同僚や上司だけでなく、家族や友人などでも構いません。
第三者に相談することで、自分では思いつかなかった解決策が見つかる場合があります。「相談しても意味がない」と感じる場合は、話を聞いてもらうだけでも辛い気持ちが軽減されるでしょう。
2.有給休暇を取る
仕事が辛いと感じるときは、思い切って長期の有給休暇を取るというのも方法の一つです。疲労が蓄積されあた状態では、業務効率も下がりやすいので有給休暇を取って長めに休むのも良いでしょう。
有給休暇は労働者の権利なので、どのような理由で取得しても問題ありません。自分の心と体が壊れてしまう前に旅行したり、趣味に没頭したりしてストレス解消となる時間を作りましょう。
3.仕事への向き合い方を見つめ直す
仕事への向き合い方を見つめ直すのも、仕事が辛いと感じるときにおすすめです。仕事が辛いと感じやすい人の特徴として、真面目な性格や完璧主義である事が挙げられるでしょう。
仕事に対して真摯に取り組むのは大切なことですが、常に完璧を求めすぎていると必要以上の労力と時間がかかりストレスと疲労が蓄積されます。仕事の優先順位をつけてメリハリをつければ、仕事への負担が軽減され辛い気持ちも解消されるかもしれません。
4.異動や配置転換を希望する
現在担当している業務が向いていないと感じる場合には、異動や配置転換を希望してみても良いかもしれません。「適材適所」という言葉があるように、人には向き不向きがあります。
そのため、専門的な知識を持った人でも、業務内容がマッチしていなかったら十分に成果を挙げられないかもしれません。仕事の内容が合わないことが原因でうまくいかないと感じていたら、異動や配置転換で悩みが解決する可能性があるでしょう。
5.目標を持ってみる
仕事でやりがいを感じられず「辛い」と感じる場合、目標を持ってみるのも手です。目標がないと、ただ漠然と日々の業務をこなすことになるので、モチベーションの低下につながりやすくなるでしょう。
目標は、短期・中期・長期の三段階に分けて設定することがおすすめです。高すぎる目標は達成が難しくなるので、特に短期目標はできるだけすぐに達成できるものが良いでしょう。短期目標を何度も達成することで、成功体験を積み重ねて仕事へのやりがいを感じられるようになります。
6.「できること」に目を向ける
「出来ないこと」に目を向けるのではなく、「自分が出来ることは何だろう?」と前向きに考えてみましょう。仕事が辛いと感じている人の特徴として、「自分が苦手なこと」「できないこと」に目が向いていることがあります。
自分ができることに目を向けることで、職場で役立っていることが見えてくるでしょう。職場での必要性を感じられないと、「自分がいる意味はないのでは」とネガティブ思考になりやすくなります。
7.スキルを身につける
仕事のミスへの恐怖や周囲からのプレッシャーに押し潰されそうで辛いと感じる場合、スキルを身につけることがおすすめです。仕事に活かすことができる資格や業務内で学んだ知識などのスキルをしっかりと身につけることによって、仕事に対しての自信につながるでしょう。
8.休職・転職も視野に入れる
さまざまな対処法を試してみたうえで、それでも仕事が辛いという気持ちがなくならないのであれば、休職や転職も視野に入れましょう。無期限の休みでリフレッシュしたり、思い切って環境を一変させたりすることで解決することもあります。
ただし、休職や退職後に転職活動を行うことで空白期間ができると、マイナスなイメージを持たれる可能性も。休職や退職した理由を明確にして、計画を立てたうえで行動すれば転職が成功しやすくなるでしょう。休職したあとに転職する場合は、「休職後の転職は不利になるって本当?おすすめのタイミングとその理由も紹介」のコラムで休職後に転職を成功させる3つのポイントを解説しているので、参考にしてみてください。
仕事が辛いと感じて転職するときのポイント
仕事を辞める決断をしたが準備を怠ると、転職しても問題が解決しない可能性があるので注意しましょう。以下で、仕事が辛いと感じて転職するときのポイントを解説するので、チェックしてみてください。
自分がやりたい仕事を考える
仕事が辛いと感じて転職するときは、自分がやりたい仕事を考えてみましょう。特に、やりがいを感じられず「辛い」と感じていた場合、興味のある仕事ややりたい仕事に就ければ不満が解消されやすくなります。
やりたい仕事を見つけるには、自己分析をしてみましょう。自己分析は、自分が本当に好きなことや得意なことを見つけるきっかけとなります。自己分析を通じてあなたの過去を振り返ることで、今まで気づかなかった新しい可能性を見つけることができるかもしれません。
自分がやりたい仕事を見つけるための自己分析の方法は、「自分のしたいことがわからない...見つけ方や仕事の探し方を解説」のコラムで解説しているので、参考にしてみてください。
自分のスキルを活かせる仕事を探す
自分のスキルを活かせる仕事を探すのも、辛い気持ちを解決する方法の一つです。未経験の仕事に挑戦するときも、活かせるスキルがあるか考えたうえで選択しましょう。
自分に適性がない仕事を選んでしまうと、なかなか仕事の成果が出ず、再び仕事が辛いと感じてしまう可能性があります。入社後に自分の適性やこれまでの経験を活かしてどのように活躍するかキャリアプランが明確にあれば、面接時でも好印象を得られるでしょう。
企業研究をしっかり行う
転職するときは企業研究をしっかり行って、転職先企業の理念や社風が、自分の価値観に合っているかどうかもしっかりと確認しましょう。企業研究は応募先企業のWebサイトを確認したり、口コミサイトを調べたりするのも手ですが、企業訪問やOB・OG訪問に参加してより多くの情報を集めるのもおすすめです。また、実際に企業で働いている人に直接話を聞くことで職場の雰囲気が分かり、自分が働くイメージも湧きやすくなるでしょう。
仕事に求める条件を明確にする
転職先企業の勤務条件もしっかりとチェックしておけば、ミスマッチを防げるので辛い気持ちを解決できるかもしれません。たとえば、ワークライフバランスを重要視したいと考えているのに、残業が多い会社に入社してしまうと、いずれ仕事を辞めたいと感じることは想像に難くありません。
自己分析などを通じて、自分が仕事に対して何を求めているかを紙に書き出してみましょう。そのうえで、企業研究をしっかりと行い、自分の求めている条件が転職先企業で叶えられるかどうかを判断することで、入社後のミスマッチを事前に防げます。
「今の仕事が辛いけど、転職しても同じことが繰り返されるのではないかと不安...」「自分の希望する仕事が分からない...」と転職活動に対して不安を感じている方は、転職活動のプロである就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。
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また、応募書類の添削や面接対策も行うので、前職の経験から転職先企業に不安を感じている方でも、安心して転職活動に取り組めるでしょう。サービスはすべて無料なので、お気軽にご相談ください。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube