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仕事を休む理由で認められやすいのは?伝えるときのマナーや注意点も解説

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この記事のまとめ

  • 仕事を休む理由は人によって異なるが、職場の人間関係や業務での疲労などが挙げられる
  • 仕事を休む理由を説明する際には、具体的かつ明確に伝えることが大切
  • 当日に仕事を休む理由として、体調不良や不慮のアクシデントなどは認められやすい
  • 仕事を休むことが事前に分かったら、できるだけ早く上司に連絡する
  • 何度も同じ理由で仕事を休んだり、同じ曜日にばかり休んだりすることは避ける

仕事を休みたいと感じた場合には、「仕事を休む理由が思いつかない」ということもあるでしょう。仕事を休みたい理由を伝えても、「ズル休みと思われるのでは」と不安になりますよね。

当日・前日であれば体調不良や通院などの理由であれば、認められやすいでしょう。仕事を休みたいときは直属の上司に伝えて、職場に迷惑が掛からないような配慮をすることが大切です。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの板垣さんのアドバイスを交えながら、仕事を休む理由について具体的に解説していきます。また、仕事を休むことを伝えるときのマナーや注意点もご紹介。仕事を休む理由に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

仕事を休む理由を考えてしまう原因

仕事を休む理由を考えてしまう原因は人それぞれ異なりますが、職場の人間関係や業務での疲労などさまざまな原因が挙げられるでしょう。たとえば、「職場の人間関係が良くないから仕事がうまく進まない」「業務量が多く疲労が取れない」といった場合、上司に正直に伝えづらいはずです。そのため、一般的な「仕事を休む理由」に置き換えて伝える、という方もいるでしょう。

また、体調不良から「仕事に行きたくない」と感じることもあるでしょう。体調不良のなか無理をして仕事に行くと悪化して、かえって周囲に迷惑が掛かってしまう場合もあります。上司に仕事を休む理由を伝えにくいと感じるかもしれませんが、業務効率の低下にもつながるので無理せずに休んで回復させることを優先しましょう。

なかには、「理由は分からないけどなぜか仕事に行くことができない」ということもあるかもしれません。「仕事に行けない理由が分からない...避けるべき行動や続くときの対処法を解説」のコラムでは、仕事に行けないと感じるときの原因とその対処法を解説しているので参考にしてみてください。

仕事を休む理由は具体的かつ明確に説明する

仕事を休む理由を会社や上司に報告する際には、具体的かつ明確に説明するようにしましょう。「なんとなく会社に行きたくないから休みます」といった理由は、社会では通用しません。

会社は基本的に社員が出勤する予定で仕事のスケジュールを組んでいるので、無断欠勤はもってのほかです。仕事を休むことで、本来自分が行うはずだった業務を代わりにほかの社員がやることになるので迷惑が掛かります。休むことは悪いことではありませんが、同僚や上司が納得する理由を伝えることを心掛けましょう。

仕事を休む理由で当日に認められやすいもの

仕事を休む連絡は前もって伝えるのが望ましいですが、やむを得ない理由から当日に休みが必要になる場合もあるでしょう。当日に仕事を休む場合には、緊急性が高く「それなら当日連絡でも仕方がない」と客観的に考えられる理由が必要です。以下で、仕事を休む理由で当日に使えるものを解説します。

仕事を休む理由で当日に認められやすいもの

  • 体調不良
  • 通院
  • 貴重品の紛失
  • 家族の体調不良
  • 事故

体調不良

当日に仕事を休む連絡をする場合に多い理由の一つとしては、体調不良が挙げられます。特に、季節の変わり目は体調が悪化しやすかったり、インフルエンザやコロナウイルスなどの病気が流行ったりするため、「朝起きたら発熱していた」という場合もあるでしょう。

体調不良で仕事を休む連絡をする際には、具体的な症状を伝えると理解を得やすくなります。たとえば、「朝起きたら38度の熱があり、吐き気がある」と伝えると、休まざるを得ないといえるでしょう。

 

歯痛や生理痛などは休む理由として認められる?

歯痛や生理痛などは、仕事を休む理由として妥当といえるでしょう。歯痛は突発的に症状が現れる傾向があり、生理痛の症状には個人差があるので業務を行うのが難しいと感じる方もいるかもしれません。

ただし、職場によっては、認められない場合があるので注意が必要です。たとえば、「痛み止めを飲めば出社できるのでは」と痛みへの理解度が低い場合があるでしょう。具体的にどのような症状が出ているのかをしっかりと説明し、仕事に支障をきたしてしまうということも併せて伝えることが大切です。

 

通院

急な体調不良によって通院するのも当日に仕事を休む理由として認められます。通院のために休んだら、次の出社時に診断結果を伝えることで周囲も安心させられるでしょう。

ただし、会社によっては、通院を理由に休んだ場合は通院記録や診断書などの提出を求められることもあります。そのため、通院すると嘘をついて会社を休むと、ズル休みしたことがばれる可能性があるので注意しましょう。「仕事をズル休みしたいと思う理由は?伴うリスクや悩みの解消方法を知ろう」のコラムではズル休みをするリスクを解説するので、チェックしてみてください。

貴重品の紛失

貴重品を紛失したときも、当日に仕事を休む理由として認められる可能性があります。財布やクレジットカード、マイナンバーなどの個人情報といった貴重品の紛失は、早急に対応する必要があるためといえるでしょう。

財布を失くした場合は警察へ紛失届を出し、クレジットカードの場合は不正利用を防ぐためにカード会社に連絡して利用を止めてもらう必要があります。クレジットカードやマイナンバーの再発行手続きには時間がかかる場合があるので、会社へ連絡するときは事実と状況を併せて伝えると信憑性が高まるでしょう。

家族の体調不良

家族が体調不良になった場合、急な休みはやむを得ない理由といえるでしょう。高齢の両親やまだ幼い子どもであれば一人で通院することも難しいうえに、一人で家に居させるのも危険です。代わりに通院や看病できる人がいない場合、職場にその旨を伝えたうえで病院への付き添いや看病を行うことを伝えましょう。

事故

当日に思わぬ事故やアクシデントが発生した場合、仕事を休むことは認められるでしょう。たとえば、車で通勤している途中に事故に巻き込まれた場合、事故への対応を最優先で行う必要があります。

また、事故の目撃者となった場合も警察へ説明するために現場から離れられず、すぐに出社できない可能性もあるでしょう。事故や不慮のアクシデントが起きた場合は、「いつ・どこで・どのように起きた事故か」や「どのような対応が必要なのか」など具体的に説明することで、状況を把握してもらいやすくなるでしょう。

当日に仕事を休む連絡をするときは電話とメールどちらが良い?

当日に仕事を休む理由を伝える際には、基本的に電話で伝えたほうが良いです。ただし、緊急性が高く、電話をする時間がない場合にはメールで仕事を休むことを伝えても問題ありません。メールで伝えた場合、時間に余裕ができたタイミングに電話で連絡するのが望ましいでしょう。

突然の休みは職場に迷惑をかけてしまうだけでなく、同僚や上司に心配を掛けてしまいます。職場の人を安心させるという意味でも、電話でしっかりと状況の説明と申し訳ないという謝罪の気持ちを伝えましょう。

仕事を休む理由で前日の連絡でも認められるもの

前もって仕事を休む必要があることが分かっている場合は、早めに会社へ伝えておくのがマナーです。休まなければならないことが発覚した時点で、可能な限り早く連絡するようにしましょう。以下では、仕事を休む理由で前日に認められるものを解説します。

仕事を休む理由で前日の連絡でも認められるもの

  • 前日からの体調不良と通院
  • 家族の介護・看護
  • お葬式やお通夜への参加
  • 家庭の事情
  • 身内の危篤
  • 役所や銀行での手続き

前日からの体調不良と通院

前日から体調不良が続いていたり、通院が必要になったりした場合は、前日の連絡でも休むことを認められる可能性があります。たとえば、体調不良を感じつつも出社したが回復されない場合、翌日に通院するために休むことは理解を得やすいでしょう。特に、正社員の場合、退勤時間には病院の診療時間が終わっている可能性が高いため、受診するためには休まざるを得ないといえます。

家族の介護・看護

前日から家族の体調が悪くなった場合や、高齢の両親の介護などが必要である場合にも、前日の連絡でもやむを得ないといえます。前述したとおり、高齢の方や幼い子供は一人で病院に向かうことが難しく、付き添いが必要になります。家族の介護・看護が必要だと判断したら、なるべく早めに連絡することを心掛けましょう。

お葬式やお通夜への参加

お葬式やお通夜へ参加するために、前日に仕事を休む連絡をしても認められやすいでしょう。お葬式やお通夜は前日や前々日に日程が決まることが多いため、決まった段階ですぐに連絡することがおすすめです。

会社によっては、慶弔休暇や慶弔見舞金などの制度を利用できることがあるので確認しておきましょう。また、会社と故人との間に関係がある場合には、会社からの香典や弔電などを送る場合もあるので、準備のためにもできるだけ早めに連絡すると良いかもしれません。

急な弔事のためやむを得ずメールで連絡するときの例文

急な弔事のためやむを得ずメールで連絡するときの例文は、以下のとおりです。

  • 件名:▽月▽日~▽月▽日 忌引き休暇のご連絡
  • お世話になっております。
  • 先日、私の祖父が亡くなり、葬儀が明日執り行われることとなりました。
  • よって、明日お休みをいただきたくご連絡差し上げました。
  • 詳細は以下になります。
  • 【期間】▽月▽日~▽月▽日(▽月▽日:通夜 ▽月▽日:告別式)
  • 【備考】休暇中の連絡は、下記までお願いいたします。
  •     △△△ー△△△△ー△△△△
  • 【葬儀詳細】
  • 故人氏名:▲▲▲▲
  • 通夜:▽月▽日 ▽時~
  • 告別式:▽月▽日 ▽時~
  • 式場:▲▲▲▲
  • 喪主:▲▲▲▲
  • 尚、休暇中の業務につきましては、▲▲さんに代理をお願いして引継ぎ済みです。
  • お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

急な弔事で仕事を休むときでも、電話で連絡するのが基本です。ただし、日程が分かったのが早朝や深夜だった場合、あらかじめメールで連絡をしてから電話で詳細を伝えても問題ないでしょう。

身内の危篤

身内が危篤状態になったときも、前日に仕事を休む連絡をしても認められる理由の一つです。高齢の親族がいる場合は突然危篤になることもあるので、前日や当日に連絡することが多いでしょう。

可能であれば詳細に伝えることが望ましいですが、突然の連絡であれば自身も詳細を知らされていない可能性もあります。まずは仕事を休む連絡をしたうえで、落ち着いたタイミングで職場に詳細を伝えましょう。

ペットの体調不良や死は仕事を休む理由になる?

ペットの体調不良や死は仕事を休む理由としては、認められない可能性があるでしょう。ペットを飼った経験がない人もいるため、出勤できない理由を伝えても理解を得られにくいかもしれません。ただし、どうしても気持ちが沈み、出社が難しい場合は、体調不良として仕事を休むのも手です。

家庭の事情

家庭の事情や急用で仕事を休まなければならないというケースもあるでしょう。例としては、家の設備の修理や点検の立ち会いなどが挙げられます。特に、一人暮らしをしている方は、自分以外に任せられる人がいないため認められやすいでしょう。

家庭の事情で休む場合には、私用であることを伝えたうえで「申し訳ございません」という言葉を添えましょう。プライバシーに関わるため仕事を休む理由の詳細を伝えたくないかもしれませんが、仕事を休む場合には可能な限り詳細に伝えることがマナーです。

役所や銀行での手続き

役所や銀行などの公的機関で手続きをする必要がある場合も、仕事を休むときに認められやすい理由の一つです。基本的に市役所などは平日の夕方までしか営業していないことが多いため、退勤後では間に合わない場合が多いでしょう。

ただし、役所や銀行での手続きのために一日休むという場合には、上司に納得してもらうための理由が必要となるかもしれません。午前中だけで手続きが終わるのであれば、遅刻して午後から出勤することが可能です。

一日休みを取るということであれば、なぜ午前中だけでは終わらないのかをしっかりと伝えましょう。また、午前だけ出社して、手続きのために早退するのも方法の一つです。出勤後に早退する場合の伝え方は「早退したいときの理由は?伝え方のマナーや悪印象を与えないポイントを解説」のコラムで具体的に解説しているので、併せてご覧ください。

仕事を休む理由として事前に伝えられるもの

あらかじめ予定が決まっている場合、事前に伝えておくのがマナーです。事前に休暇申請をする場合は、有給休暇を取得できるので詳細を伝える必要性は低くなるでしょう。以下で、事前に仕事を休む理由として伝えられるものを解説します。

仕事を休む理由として事前に伝えられるもの

  • 定期健診
  • 結婚式への参加
  • 資格試験・免許更新
  • 旅行
  • 子どもの学校関連の行事への参加

定期健診

持病や定期健診による通院の場合も、事前に連絡しておきましょう。定期的な通院を行っている場合には、事前に次の通院日が決まっていることがほとんどです。前日に予定が組まれた場合以外は、ギリギリに連絡せずに早めに伝えておけば、会社に掛かる負担を最小限に抑えられるでしょう。

結婚式への参加

身内や友人の結婚式に参加するために、仕事を休むという場合もあります。結婚式は半年以上前に予定が組まれることがほとんどであるため、日程が分かった時点で連絡しておきましょう。

また、結婚式は新郎新婦の希望によって開催地域が異なるため、遠方で開催されるということも少なくありません。結婚式の場所は事前に確認しておき、必要であれば数日の休みをもらうということも必要です。

資格試験・免許更新

勉強中の資格試験や自動車の免許更新なども事前に実施する日付が分かっているため、あらかじめ休む連絡をしておきましょう。これらも午前中だけで終わる可能性もあるため、一日休む場合には相応の理由が必要です。また、仕事に関わる資格を取得するための試験であれば、職場の人にも試験の結果を後日報告するようにしましょう。

旅行

旅行に行く場合には、事前に有給休暇を取得しておきましょう。長期の旅行を行う場合には、自分が受け持っている仕事をしっかりと引き継いでおくことが大切です。

有給休暇は労働者の権利のため、使用目的は自由なので旅行に使用しても問題ありません。ただし、有給休暇の申請する期間は企業によって定められている可能性があります。申請期間に間に合わず取得できないことがないように、あらかじめ確認しておきましょう。

子どもの学校関連の行事への参加

子どもの学校行事に参加するために仕事を休むのは正当な理由といえるでしょう。例としては、授業参観や発表会、運動会などが挙げられます。

学校行事もあらかじめ日程が決まっていることがほとんどなので、早めに申請しておきましょう。具体的に休む理由を伝えても、理解を得られる可能性があります。

学校行事は土日に開催される傾向があるでしょう。子どもがいる方でこれから就活や転職を検討している場合、土日休みの仕事を選ぶのも手です。「土日休みの職種には何がある?探す際の注意点や就職を成功させる方法を解説」のコラムで土日休みが多い職種と業界を解説しているので、仕事を選ぶときの参考にしてみてください。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

板垣拓実

板垣拓実

仕事を休む際は、正直かつ誠実な理由を伝えることが賢明です。健康上の理由や家族の緊急事態は、一般的に受け入れられる傾向があるでしょう。

プライベートの用事で休む場合も同様です。事前に伝えたうえで必要な業務の引継ぎを行えば、職場にネガティブな印象を与えずに仕事を休めるでしょう。また、長期間の休暇を希望する場合は、計画的に話を進めて、業務に支障が出ないように配慮する事が大切です。

仕事を休む理由を伝えるときのマナー

仕事を休む理由の伝え方を間違えると、職場から迷惑がられたり、社内の評価が下がったりする可能性があります。以下で、仕事を休む理由を伝えるときのマナーを解説するので、参考にしてみてください。

自分の直属の上司に直接伝える

仕事を休む理由を伝えるときは、自分の直属の上司に直接伝えるのがマナーです。上司に伝えるときは仕事の邪魔にならない時間帯を選んだり、事前にアポイントを取ったりすると迷惑を掛けずに伝えられるでしょう。どうしても直接伝えるのが難しい場合は、電話やメールで伝えてもOKです

「休みたいと伝えると断られるのでは」と不安になるかもしれませんが、正当な理由であれば基本的に認められるのでしっかり伝えましょう。また、嫌味を言われたり、強制的に出勤させられそうになったりするなどの場合は、パワハラに当たるので会社の人事部や公的機関に相談することをおすすめします。

無断で休まない

無断欠勤を避けるのは社会人として当然のマナーです。無断欠勤は一回でも会社内での信用を失う行為なので注意しましょう。無断欠勤を繰り返してしまうと職務怠慢として解雇される可能性もあるので、仕事を休む場合には連絡を怠らないよう注意が必要です。

また、仕事に行けない理由が分からない場合でも、無断欠勤せずに連絡を取る必要があります。「仕事に行けない理由が分からない…避けるべき行動や続くときの対処法を解説」のコラムでは、仕事に行けないときに避けるべき行動を解説しているのでチェックしてみてください。

次の出勤日や復帰の予定日を伝える

仕事を休む場合には、次の出勤日を伝えるようにしましょう。体調不良などで長期休暇を取る場合には、復帰の目途も連絡することが大切です。前述の通り、会社は従業員が出勤するという前提で仕事を用意しています。そのため、復帰の予定日が分からないと職場に迷惑を掛けてしまうことになるでしょう。

当日休みの連絡は始業10分前までに行う

当日に仕事を休むことになった場合には、遅くとも始業の10分前までには連絡するのが望ましいです。始業10分前になると、社内も仕事の準備で慌ただしくなり、休みの連絡を受け取れない場合もあります。休みの連絡が始業までにできないと、無断欠勤と判断されたり、寝坊したと思われたりして信用度に影響する可能性があるので注意しましょう。

社外の人への連絡は自分で行う

社外の人への連絡は自分で行うのも、仕事を休むときのマナーの一つです。仕事を休むことになった場合、取引先や社外の人との打ち合わせをキャンセルする必要があれば自分で連絡しましょう。

また、連絡はギリギリにならないように余裕をもって行うことが大切です。相手は自分との予定のために忙しい業務の合間に時間を作っています。その時間をキャンセルしてしまうことに対して、自分でしっかりと謝罪の気持ちを伝えましょう。

代役をお願いする

場合によっては、仕事を休むときに代役をお願いする必要があります。たとえば、その日の内にやらなければならない仕事があるときに出社できない場合、自分の代わりに業務を行ってもらいましょう。

急に仕事を休むことは誰にでもあることですが、仕事を後回しにしていい理由にはなりません。同僚や上司に状況をしっかりと説明し、納得してもらったうえで自分の仕事を引き継ぎましょう。次の出勤日には自分の口から直接お礼とお詫びをするのを忘れないことも大切です。

仕事を休む理由を伝えたときの注意点

仕事を休んだ理由を伝えたからといって、安心するのは危険です。たとえば、体調不良を理由に休んだのにもかかわらず、午後には回復したからといってSNSへ投稿したり、外出したりすれば、社内の人に見られる可能性があります。

仕事を休んだときは、「体調不良は嘘だったのでは」と誤解を招くような行動は避けましょう。以下で、仕事を休む理由を伝えたときの注意点を解説しているので、参考にしてみてください。

仕事を休む理由は繰り返し使わない

仕事を休むにあたって、同じ理由を繰り返し使わないように注意が必要です。仕事を休む理由が体調不良や通院など、一ヶ月に何度も同じ理由で休むことで「サボりなのではないか?」と疑われる可能性があるでしょう。

また、仕事に行きたくないからといって繰り返し同じ休みを伝えると、「休み癖」がつく可能性があります。頻繁に仕事を休むと周囲からの信用を損ねて職場に居づらくなり、退職せざるを得ないことになりかねません。「仕事を辞めるのは逃げじゃない!退職の判断基準と逃げ癖の改善方法を解説」のコラムでは、「逃げ癖」から退職を重ねるリスクを解説しているので、参考にしてみてください。

SNSへの投稿は避ける

仕事を休んだ日は、SNSへの投稿は控えましょう。「自分の投稿は友達しか見れないから大丈夫」と安易な考え方は危険です。インターネットは不特定多数の人が利用しているため、何らかの原因で社内の人の目に入る可能性があることを留意しておきましょう。

仕事を休んでいるのに家で楽しそうにしている姿を投稿したり、外の写真を投稿してしまったりすると、「体調不良は嘘なのではないか?」と考えられてしまうこともあります。そのことが先輩や上司の耳に入れば信用を損ねる恐れもあるので、仕事を休んだ日は何もしないほうが良いでしょう。

外出を控える

通院や子どもの学校行事などの特別な事情がない限りは、外出は控えたほうが良いでしょう。「勤務中だから同僚や上司に外で出会うことはない」と外出すると、思わぬところで職場関係の人や、取引先の人と出くわしてしまうということも起こり得ます。仕事を休んだときは、必要最低限の外出にとどめて不要な外出は避けましょう。

休むの曜日を固定しない

仕事を休むときは、曜日を固定しないように注意しましょう。たとえば、毎回月曜日に休みを取ると休む理由は異なっても、「ズル休みしているのでは」と思われる可能性があります。ただし、通院のため決まった曜日を指定されている場合は、あらかじめ会社に伝えておくとマイナスなイメージがつくのを避けられるでしょう。

出勤したら同僚や上司に配慮する

休んだあとの出勤日には、同僚や上司に配慮した行動を取りましょう。たとえば、休んだことで自分の仕事を誰かが代わりにやってくれたのであれば、お礼を言葉にして伝えることが大切です。

どれだけ親しい関係であっても、迷惑を掛けたのにもかかわらずお礼やお詫びの言葉がなければ信用度が下がるかもしれません。休み明けに出勤したら、なるべく早めに感謝と謝罪の言葉を伝えましょう。

日頃から真面目に仕事に取り組む

仕事を休むこと自体は問題ありませんが、休むことに対して周囲の理解を得るためには、日頃の行いが重要です。たとえば、普段からサボり癖がついていたり、仕事への集中力が欠けたりしている人が突然休みを取ると、職場の人から不満を持たれてしまうのは当然といえるでしょう。

普段の行いがあまり良くない人は、どのような理由で休んでも周囲からの反感を買ってしまう可能性もあります。時間を守る、自分の仕事にしっかりと取り組むなどの最低限の行いを日頃から心掛けましょう。

仕事を休む理由はないけど仕事に行きたくないときの対処法

「特別な理由はないけど仕事に行きたくない」といって、一時的な感情で退職・転職すると「前の職場のほうが良かった」と後悔する可能性があるので避けましょう。以下で、仕事を休む理由はないけど仕事に行きたくないときの対処法を解説するので、チェックしてみてください。

休みたいと思う原因を考える

なんとなく仕事に行きたくないと感じる方は、休みたいと思う原因を考えてみましょう。たとえば、「職場の人間関係が悪い」「仕事が忙しく休みが取れていない」などの理由が挙げられるかもしれません。

対処法を考えるためには、まずは原因を考えることが大切です。原因を突き止めて対処法が分かれば、休みたい気持ちを払拭できる可能性があるでしょう。

無理せずに休暇を取る

仕事を休みたいと感じることが続く場合、無理に出勤せず休んで身体と心をリフレッシュしましょう。「仕事に行きたくない」という気持ちを我慢して無理をし続けてしまうと、精神的な負担となり体調不良につながる可能性があります。

「休みたい」という気持ちは、自分の身体が限界にきているサインかもしれませんよ。仕事も大切ですが、自分の身体を一番に考えてしっかりと休むのも体調管理の一つといえます。

身体や心が限界を迎えていても、なかなか自分では気づけない場合もあるでしょう。「仕事に限界を感じるときの休むべきサインは?気付けない理由や対処法を解説」のコラムでは、疲労が限界を迎えているときに起こりうる日常的なサインをご紹介しているので、参考にしてみてください。

有給休暇を使うという手もある

体調を整えるために、有給休暇を取得して少し長めに仕事を休むのもおすすめの方法です。一般的には週休二日制を取り入れている企業が多いですが、週に二日の休みで疲労が取れていないことが「仕事を休みたい」と感じる原因かもしれません。思い切って一週間ほど仕事を休むというのも一つの手です。それでも体調が治らないという場合には、休職も検討しましょう。

周りの人に相談する

自分で仕事を休みたい原因が見つけられないときは、周囲の人に相談するのもおすすめです。相談するときは、家族や友人、会社の同僚など、親身になって話を聞いてくれる人を選びましょう。

特に、精神的に辛いと感じているときには視野も狭まりやすく、ネガティブ思考になりがちなので、なかなか良い打開策が思いつかないこともあります。周囲の人の客観的な視点を取り入れることで、対処法が見つかることもあるでしょう。

原因が解決されないなら転職を検討する

仕事に行きたくない理由の原因が解決されないときは、転職を検討してみるのも良いでしょう。たとえば、人間関係の悪化が原因で仕事に行きたくないと感じる場合、自分一人で解決するのは困難です。

転職で新しい環境に身を置くことで、フレッシュな気持ちで仕事に取り組めるかもしれません。ただし、次の職場でも同じようなことが起こってしまうこともあるので、企業選びは慎重に行いましょう。

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後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®YouTube