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「要領が悪い」とはどういう意味?特徴や効率良く仕事を進めるコツを解説
この記事のまとめ
- 要領が悪いとは、仕事の進捗が遅いことや効率が悪いという意味で使われる言葉
- 要領が悪いと周囲へ迷惑をかけたり、成長速度が遅かったりすることで悩みがち
- 要領が悪いと、優先順位の付け方や人に頼ることが苦手になりやすい
- 要領が悪いことを改善するには、仕事のゴールを明確化するのがおすすめ
仕事をするなかで、「要領が悪い」と感じる方もいるでしょう。ミスが多かったり、成長速度が遅いと感じたりすることで「この仕事は自分には合わないのでは」と不安になりますよね。
「要領が悪い」とは、仕事の進捗が遅いことや効率が悪いという意味で使われる言葉です。要領が悪いと感じる場合、仕事に優先順位をつけたり、目的を明確化したりすると、効率良く仕事を進められるでしょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの中村さんのアドバイスを交えながら、「要領が悪い」の言葉の意味や特徴をまとめています。また、要領が悪いと感じたときに見直すポイントや効率良く仕事を進めるコツもご紹介。要領の悪さを改善したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
「要領が悪い」とはどのような意味がある?
「要領が悪い」とは、仕事や作業において「進捗が遅い」「効率が悪い」など手際の悪いときや不器用な状態を表すときに使用される言葉です。要領が悪くなる原因は人によって異なりますが、いずれの場合においても、要領が悪いことによって仕事がうまく進まず、残業になってしまったり、周囲の人に対して迷惑を掛けてしまったりすることがあるでしょう。
そのため、「この仕事は自分には合わない」と感じて、退職を考える人もいるかもしれません。ただし、要領が悪くなる原因を考えて改善される可能性があるなら、退職するのは避けたほうが良いでしょう。「仕事が合わないときはすぐ辞めてもいい?苦痛を感じた際の対処法を解説」のコラムで仕事が合わないと感じたときの対処法をまとめているので、参考にしてみてください。
要領が悪いタイプに良くみられる8個の特徴
要領が悪いタイプには、共通する特徴が存在しています。要領が悪くなる原因が分かれば、改善できるかもしれません。以下で、要領が悪いタイプに良くみられる特徴を8個挙げたので、自分に当てはまるものがないかチェックして、改善策を見つけるときに役立ててみてください。
要領が悪いタイプに良くみられる特徴
- 優先順位をつけるのが苦手
- 自分の能力とキャパシティを把握できていない
- 力を入れる部分を間違えている
- 仕事や情報の整理が苦手
- 人に頼れない
- すぐに気持ちを切り替えられない
- 面倒なことは後回しにしてしまう
- 完璧主義
1.優先順位をつけるのが苦手
要領が悪いといわれるタイプは、優先順位をつけるのが苦手なのが特徴です。業務に優先順位をつけずに振られた順番に仕事を進めていくと、納期に間に合わなかったり、業務が滞って周囲に迷惑を掛けたりする可能性があるでしょう。
たとえば、仕事には「Aの仕事が終わったらBの仕事ができる」といった親子課題と呼ばれるものがあります。その場合には、Aの仕事はほかの仕事よりも優先順位が高くなるでしょう。複数の仕事を任されたときは、どの仕事から始めることが効率化につながるかどうかを考えてから取り組むのがおすすめです。
2.自分の能力とキャパシティを把握できていない
自分ができる仕事の能力とキャパシティを把握できていないことも、要領が悪い特徴の一つです。一つ一つの仕事にかかる時間を把握できていないため、自分がどれくらいの仕事量をこなせるかも判断できていないことが要領の悪さにつながるでしょう。
仕事に取り組む際には、任される仕事ごとに必要な時間を把握する癖をつけるのがおすすめです。最初は判断が難しいかもしれませんが、意識することで段々と自分が一つの仕事にかかる時間が分かってくるでしょう。
3.力を入れる部分を間違えている
要領が悪いと感じるのは、力を入れる部分を間違えているからかもしれません。重要な仕事とそうでない仕事の区別がつかないと、効率良く業務をこなすのが難しくなります。
仕事に対して全力で取り組むのは大切なことですが、すべての仕事を100%の力でこなせる人はそうはいません。手を抜くという表現はあまり良くない言葉に聞こえるかもしれませんが、仕事によって力の入れ具合を変えるのも仕事術の一つです。
4.仕事や情報の整理が苦手
仕事や情報を整理することが苦手というのも、要領が悪い特徴といえるでしょう。任される仕事の内容や得た情報の分別や整理ができないため、効率良く業務を進められない可能性があります。
たとえば、日々任されるタスクに加えて新しい仕事を任された場合、整理ができないため何から着手すべきかが分からなくなってしまうことも。「この仕事の目的は何か」「この情報は仕事のどの部分に必要か」を考えながら業務に取り組むことで、要領の悪さが改善されるかもしれませんよ。
5.人に頼れない
人に頼れないことが原因で、要領良く仕事を進められない可能性もあります。人に頼れない人は自分のキャパシティを超える仕事量を任されても、「ほかの人も忙しいから迷惑を掛けられない」と考えてしまい一人で抱え込んでしまう傾向があるでしょう。
仕事は一人ではなくチームで行っていることが多いので、無理だと感じたらしっかりと伝えることが大切です。限界まで仕事を抱え込んでしまうと手遅れとなり、かえって周囲の人に迷惑を掛けてしまうかもしれません。いきなり頼むのが難しい、依頼を断れないという場合は、上司に相談することから始めてみると良いでしょう。
6.すぐに気持ちを切り替えられない
要領が悪いタイプには、すぐに気持ちを切り替えられない特徴もあります。たとえば、仕事で失敗してしまったときに、気持ちを切り替えられず、その失敗を引きずってしまうことがあるでしょう。精神的に落ち込んでしまうとモチベーションが下がったり、集中力が低下したりするため仕事のスピードに大きく影響する可能性があります。
気持ちが切り替えられないまま業務に取り組むとミスを誘発してしまい、怒られることでさらに気持ちが沈むといった悪循環になりかねません。ただし、「仕事で失敗が多い」「思うようにスキルを活かせられない」と感じる場合は、自分の適性と業務内容が合っていない可能性もあります。
「自分に合う仕事をする大切さって?その特徴や仕事探しの方法」のコラムでは、自分に合う仕事の特徴を解説しているので、今の仕事と比較してみてください。
7.面倒なことは後回しにしてしまう
面倒な仕事やタスクを後回しにしてしまうのも、要領が悪いタイプに良くみられる特徴の一つです。たとえば、AとBという2つの仕事を任された際に、Aの仕事から進める必要があるにもかかわらず、苦手意識を持っていたり、面倒だと感じたりすると、Aを後回しにしてBから着手してしまうことが該当するでしょう。
時間が経つと面倒という気持ちはさらに強まってしまい、完了するまでに時間がかかってしまいます。面倒なものは先に片づけるというのも、効率的に仕事を進めるためには有効な手段といえるでしょう。
8.完璧主義
完璧主義の人も要領が悪いといわれやすいです。たとえば、自分が納得できるまで重要性の低い細部にこだわった結果、余計な時間を要してしまい効率良く仕事を進められない場合があるでしょう。
仕事でミスなく完璧にやり遂げることは大切なことですが、こだわりすぎるのは避けたほうが良いかもしれません。すべての仕事を完璧にこなすのは難しいので、重要なポイントを抑えながら業務に取り組むと効率良く進められるでしょう。
「要領が悪い」とどう違う?要領が良いタイプにみられる特徴
要領が良い人の仕事術を学ぶことも、要領が悪いことを改善するための方法の一つです。以下では、要領が良い人にみられる特徴をまとめたので、参考にしてみてください。
仕事の優先順位をしっかりとつけている
要領が良い人は、仕事の優先順位をつけてから進めるという特徴があるでしょう。やみくもに手を着けず、急を要するようなタスクから取り組むことが身についている傾向があります。
緊急性の低いタスクを残せば時間に追われず着手できるので、仕事の完成度も上がるでしょう。優先順位をつけることで効率的な時間の配分にもつながり、要領良く仕事を進められるようになります。
スケジュールを組んで仕事をしている
一日のスケジュールを組んで仕事をするということも、要領が良い人の特徴の一つです。たとえば、10個のタスクを割り当てられていた場合、「10個のタスクを終わらせるには1個にかけられる時間はどのくらいか」と逆算すれば、一日のスケジュールを決められます。仕事を始める前に一日のスケジュールを組んでおくことで、計画的に業務を進められるので効率アップにつながるでしょう。
頭の回転が速い
頭の回転が速いというのも要領が良い人の特徴です。頭の回転が速い人は、仕事の覚えが早かったり、仕事の目的を理解したりできるので効率良く業務を進められるでしょう。
柔軟に対応できる
要領が良い人は、物事に対して柔軟に対応できるという特徴もあります。仕事を進めるなかで、想定外のアクシデントが発生すると、焦って判断を誤ってしまうことがあるでしょう。
間違えた対応をすると、問題解決に時間が掛かったり、二次災害が起きたりするため、業務の進捗に影響するかもしれません。トラブルに対して柔軟に対応できれば、問題を解決したうえですぐに作業に戻れるでしょう。
周囲の人を頼る
周囲の人を頼るのも、要領が良い人の特徴になります。要領が良い人は自分一人でテキパキ仕事をこなすイメージがあるかもしれませんが、実は周囲の人の力を借りていることも。自分一人でできないと判断した仕事や、一人でやるよりも複数人でやる方が効率が良いと判断した仕事は、早い段階で周囲の人に頼るようにしましょう。
ただし、人とコミュニケーションを取るのが苦手な人もいるかもしれません。仕事において最低限のコミュニケーションは必要ですが、なるべく人と関わりたくない方は一人で黙々と進められる仕事が適している可能性があります。「人と関わりたくない…ストレスの原因やおすすめの仕事を紹介!」のコラムで、人と関わりたくない人におすすめの職種を解説しているので、気になる方はチェックしてみてください。
公私混同しない
要領が良い人は、仕事とプライベートをしっかりと分けています。仕事とプライベートのメリハリをしっかりとつけることで、仕事の時間の集中力も増加し、短時間で効率良く仕事を進められるでしょう。勤務時間を終えて家に帰ったら、仕事のことを忘れてゆっくりと休むことも大切です。
要領が悪いときに抱えがちな悩み
要領が悪いことを自覚していると、さまざまな悩みを抱えることも少なくありません。ここでは、要領が悪いときに抱えがちな悩みを解説します。
周囲の足を引っ張っている
要領が悪いことで、周囲の足を引っ張っていると悩む人もいるでしょう。悪意がある訳ではないのにもかかわらず、自分のせいで周囲に迷惑をかけてしまうことで「辛い」と感じることもあります。
気持ちが沈むとネガティブな思考になりやすくなるため、周りの人から「恨まれているかも」と疑う場合もあるかもしれません。自分は要領が悪いと自覚している人ほど自責の念にかられてしまい、業務効率の低下につながりやすくなります。
仕事上で信頼を得にくい
仕事の要領が悪いことが原因で、「信頼が得られないのではないか」と悩んでいる方もいます。同じ企業で長い期間働いているにもかかわらず、仕事をうまく進められない状況が続くと自信喪失につながりかねません。
仕事で受け身の態勢になりがち
要領の悪さから、受け身の態勢になって指示を待ってしまうと悩むこともあるかもしれません。要領の悪さを自覚していることが原因で積極性を失い、自発的に動けなくなる場合があるでしょう。指示待ちが癖になると、「仕事への意欲がないのではないか?」と思われてしまうこともあるので注意が必要です。
成長速度が遅い
要領が悪いことが原因で、成長速度が遅いと感じて悩む方もいるかもしれません。たとえば、同じ時期に入社したのに、自分より責任がある仕事を任されていたり、昇進していたりすることで差を感じることもあるでしょう。
また、なかなか仕事を覚えられず、同じ失敗を繰り返していると「なんで自分は成長しないんだろう」「仕事についていけない」と悩んでしまうかもしれません。「仕事についていけないときは辞めてもいい?原因や対処法について解説」のコラムで、対処法を解説しているので参考にしてみてください。
要領が悪いと生きづらい?持っている長所
要領が悪いと感じる人は、仕事や人間関係がうまくいかないことで生きづらさを感じることがあるかもしれません。ただし、「要領が悪い人ほど成功する」と言われるように、長所にも注目しましょう。
以下で、要領が悪いタイプの長所を解説していきます。要領が悪いと悩んでいる人は、自分の良い側面に目を向けるためにもぜひ参考にしてみてください。
真面目な性格で何事にも全力で取り組める
真面目な性格で何事にも全力で取り組めるのは、要領が悪いタイプが持っている長所です。先述したように、要領が悪い性格は完璧主義な場合があるため、すべての仕事に対して全力で取り組める真面目さを持っているとも言い換えられるでしょう。
真面目さや誠実さなど、仕事に対して真摯に取り組む姿勢は評価の対象になります。要領の悪さを改善すれば、業務に取り組む姿勢がより評価される可能性があるでしょう。
周囲からサポートを受けやすい
要領が悪いタイプは、周囲のサポートを受けやすいのも長所といえるでしょう。思うように仕事が進まなくても、一生懸命仕事に取り組んでいれば、自然と周囲の人が助けてくれるかもしれません。
ただし、周囲からのサポートを受けるためには日頃の行いや振る舞いが重要です。仕事に対して全力で取り組んでいるという姿勢が見えない人には、誰も手を差し伸べてくれないので注意しましょう。
精神的に強い
要領が悪くても、一度や二度の失敗ではくじけず、何度もチャレンジできることは立派な長所です。腐らずに一生懸命仕事に取り組んでいる人は、根気強さなどの精神的な強さを兼ね備えているといえるでしょう。
失敗を繰り返して要領が悪いと悩んでも、仕事を辞めずに続ければ評価される可能性があります。ただし、一時的な感情で退職してしまうと、転職活動で「忍耐力がない」とネガティブな印象を与えかねないので注意しましょう。仕事を続けるか転職するか迷う方は、「転職するか迷うときは?年代別の判断基準とやめた方がいい人の特徴を解説」のコラムで判断する方法を解説しているので、参考にしてみてください。
要領が悪いと感じたときに見直す5つのポイント
要領の悪さは改善することができるので、「この仕事は自分にはできない」とネガティブになる必要はありません。原因を突き止めて改善策を試したうえで転職したほうが、適職を見つけやすくなるでしょう。以下で、要領が悪いと感じたときに見直すポイントを5つ解説するので、参考にしてみてください。
要領が悪いと感じたときに見直すポイント
- 同じミスを繰り返していないかチェックする
- 冷静に判断と対応ができたか振り返る
- 自分の能力に見合う仕事かどうかを考える
- 仕事の目的を理解する
- 量より質を重視する
1.同じミスを繰り返していないかチェックする
「要領が悪い」と感じたら、同じミスを何度も繰り返していないかをチェックしましょう。たとえば、経理の仕事をしていて毎回合計が合わない場合、計算ミスをしている可能性があります。計算ミスが原因で効率良く業務を進められていないと分かったら、計算後にもう一度最初から計算をやり直してみれば、ミスを減らせられるかもしれません。
仕事でミスをしてしまうのは誰でも起こり得ることですが、繰り返すと業務の効率性に影響を与えるでしょう。失敗から何を学び、どのようにすれば次に同じ失敗をしないのかを考えることが大切です。
それでもなお、ミスを減らせないときは、転職を検討しても良いでしょう。「「仕事ができないから辞めたい」は逃げている?原因や対処法について解説!」のコラムでは、仕事ができないから辞めたいと思うときの対処法を解説しているので、参考にしてみてください。
2.冷静に判断と対応ができたか振り返る
うまく仕事を進められなかった場合、冷静な判断と対応ができていたか振り返ってみましょう。たとえば、仕事が多い場合、早く仕事をこなすために焦ってしまうと、優先順位の判断や対応の仕方を間違えてしまうことがあります。
忙しいときにこそ、一度落ち着いて冷静な思考で判断することを心掛けましょう。自分一人ですぐに判断できないと感じたら、上司に相談することも一つの手です。
3.自分の能力に見合う仕事かどうかを考える
自分に任された仕事が能力に見合うかどうかを考えるのも、効率良く仕事を進める方法として有効です。自分に期待して任せてもらった仕事を断るのは悔しいことかもしれませんが、無理だと感じたら断りましょう。安易に引き受けた結果、うまくいかずに周囲の人に迷惑をかけてしまっては本末転倒です。次に頼まれたら自信をもって引き受けられるように力を付けていきましょう。
4.仕事の目的を理解する
効率良く仕事を進めるためには、「この仕事は何のためにやっているのか」を考えて、一つ一つの仕事の目的を理解しましょう。仕事の目的を理解すれば優先順位が明確になるため、要領の悪さを改善できます。
5.量より質を重視する
要領が悪いと感じている場合には、仕事の量よりも質を重視してみましょう。自分のキャパを超える量の仕事を引き受けてしまい、すべてが中途半端になってしまっては信頼を失ってしまいます。たくさんの仕事を引き受けるのではなく、少量の仕事を丁寧に仕上げるという意識を持つことも大切です。
要領の悪いタイプが効率良く仕事を進めるための11個のコツ
効率の悪さを改善するための方法は数多く存在するため、すべてをいきなり実行することは難しいと感じるかもしれません。自分ができることから一つずつ試していくことで、段々と習慣化されて改善していくでしょう。以下で、要領の悪いタイプが効率良く仕事を進めるためのコツを11個ご紹介するので、自分に合った方法を探してみてください。
要領の悪いタイプが効率良く仕事を進めるためのコツ
- 優先順位の付け方を理解する
- 仕事のゴールを明確化する
- スケジュールに余裕を持つ
- できない仕事を断る勇気を持つ
- 周囲の人に頼る
- 休憩をしっかりと取る
- 身の回りの整理整頓をする
- 仕事を持ち帰らない
- 自分用のマニュアルを作る
- やることを書き出して整理する
- メモを取る癖をつける
1.優先順位の付け方を理解する
要領良く仕事を進めるために、優先順位の付け方を理解しましょう。仕事に優先順位をつけるときは、仕事の優先度と重要度に分類することがおすすめです。要領良く仕事を進めるには、「優先度と重要度が高い仕事」「優先度が高いが重要度が低い仕事」「重要度が高いが優先度が低い仕事」「重要度も優先度も低い仕事」の順番で仕事をこなしていきましょう。
2.仕事のゴールを明確化する
業務を効率良く進めるためには、取り組む前に仕事のゴールを明確化することが大切です。ゴールを明確化するためには、仕事の目的を理解するところからスタートしてみましょう。仕事の目的を理解したうえでゴールが分かれば、自分が何から手をつけるべきかが見えてきます。繰り返し実践して習慣化していきましょう。
3.スケジュールに余裕を持つ
仕事の進め方を決めるときは、スケジュールに余裕を持たせることを意識しましょう。ギリギリのスケジュールを組んでしまうと、トラブルが起きたときにタスクを完了できない可能性があるためです。
また、事前に上司にスケジュールを報告していた場合、遅れてしまうと信用度に影響するかもしれません。要領が悪いと感じている人は、自分の見積もりよりも少し余裕を持ったスケジュールを組むことで、心に余裕をもって納期に間に合わせるようにしてみましょう。
4.できない仕事を断る勇気を持つ
依頼される仕事が多いと感じる場合は、できない仕事を断る勇気を持つことも有効です。上司や同僚から頼まれた仕事は断りにくいかもしれませんが、無理な仕事を引き受けて結果的にできなかった場合「無責任だ」と思われる可能性があるでしょう。仕事が自分のキャパシティを超えそうだと感じたり、自分一人の力では難しいと感じたりしたら、きっぱりと仕事を断ることで業務を進めやすくなります。
5.周囲の人に頼る
要領が悪いと感じる人は、周囲の人に仕事を頼んでも良いという意識を持ちましょう。仕事はチームで行うものなので、手が回らない部分をカバーし合えるのがチームで仕事をする利点です。
頼ることに慣れていないと、「自分の仕事を他人に任せることで迷惑がられるのでは」と不安に感じるかもしれません。一人でやるよりも、手伝ってもらったほうが結果として効率良くなる場合があるので、恐れず周囲の人に頼ってみましょう。
6.休憩をしっかりと取る
仕事の休憩をしっかり取るのも、効率良く仕事を進めるためには重要です。どれだけ集中力のある人でも、持続時間はせいぜい1時間程度。要領の良い人は休むときにしっかり休むことで、休憩と仕事のメリハリをしっかりとつけている傾向があります。
職場で用意されている休憩時間が短いと感じている方は、「休憩なしの仕事は違法?労働基準法や労働時間になりうる場合を解説」のコラムで労働時間と休憩時間について具体的に解説しているので確認してみてください。
7.身の回りの整理整頓をする
身の回りが整理されていないという場合には、まずは整理整頓から始めましょう。仕事と関係ないと思う方もいるかもしれませんが、周囲が汚いと気が散って集中できなくなる可能性があります。身の周りがすっきりすれば効率良くなるうえに、気持ちよく仕事に取り組めるのでモチベーションアップにもつながるでしょう。
8.仕事を持ち帰らない
仕事をスムーズにこなしたい場合は仕事は職場だけで行い、家に持ち帰らないようにしましょう。プライベートと仕事が混同してしまうと、自分の身体と脳を休められず、効率の低下につながりかないので注意が必要です。
9.自分用のマニュアルを作る
仕事のマニュアルを用意することも、効率を上げる方法の一つです。自分用のマニュアルを用意することで、ミスする場所を見直せたり、不明点を自己解決したりできるので、効率アップにつながるでしょう。
マニュアル作成が面倒だと感じるかもしれませんが、あくまで自分用なので簡単なものでOK。一度作ってしまえば、長期的に役立つので損はないでしょう。
10.やることを書き出して整理する
業務効率を上げるために、やることを書き出して整理することがおすすめです。たとえば、自分が担っている仕事のタスクをすべて書き出せば、漏れがなくなるうえにスケジュールも立てやすくなるでしょう。
また、書き出したやることリストを一つずつ消化していくことで、「仕事を終わらせている」という達成感を得ることも可能です。残りのタスクも分かりやすくなるので、「あともう少しだから頑張ろう」という仕事へのモチベーションにもつながるでしょう。
11.メモを取る癖をつける
メモを取る癖をつけると、要領良く仕事を進められるでしょう。仕事で上司にいわれたことや気付いたことなどを常にメモを取ることでいつでも見返せるだけでなく、忘れにくくなるメリットがあります。
また、メモを取るという行為は上司や取引先から「真面目な性格」というポジティブな印象を与えられるでしょう。すべてをメモする必要はありませんが、大事だと感じたことをメモする習慣をつけるのがおすすめです。
要領が悪いマイペースなタイプにおすすめの仕事の特徴
要領が悪いと感じる人は、自分のペースで仕事を進めがちです。以下で、要領が悪くなりやすいマイペースなタイプにおすすめの仕事の特徴をまとめたので、転職を検討している方は参考にしてみてください。
人から指示を受けない仕事
マイペースな人は、人から指示を受けない仕事が向いているでしょう。たとえば、自営業は会社員とは異なり、上司から指示を受けたり、チームで動いたりすることが基本的にないので、自分のやりたいように仕事を進められます。ただし、自営業は売上を自分の力で上げなければならないため、収入が不安定になりやすいうえに相応の実力が必要になるでしょう。
単純作業を繰り返す仕事
工場のライン作業などの単純作業を繰り返す仕事も、マイペースな人に向いています。単純作業は仕事がマニュアル化されているため、未経験者も仕事を覚えやすいので安心して仕事に取り組めるでしょう。また、業務がマニュアル化していれば人との関わりも少ないため、コミュニケーションに対して苦手意識を感じている人にもおすすめです。
手に職をつける仕事
手に職をつける仕事も、マイペースな人におすすめです。手に職をつける仕事は、一つの技術を磨き上げるという仕事であるため、複数の業務をこなすのが苦手な人にも向いているでしょう。
ただし、手に職をつける仕事には看護師や保育士などの医療系・福祉系からエンジニアといったIT系、美容師やネイリストなどの美容系など、さまざまな職種が存在しているため、なかにはマイペースに進められない仕事もあります。興味があるもののなかで業務内容や特徴をしっかり調べたうえで就職すれば、ミスマッチを防げるでしょう。
在宅ワークできる仕事
周囲を気にせずにマイペースに仕事を進めたい場合、在宅ワークできる仕事が適しているかもしれません。動画編集やWebサイト制作、グラフィックデザインなどの専門的な知識を求められることもあるため、希望する職種で役立つスキルを身につけると就職が有利になるでしょう。
近年ではクラウドソーシングなどオンライン上で仕事の依頼と受注を完結させるサービスもあります。「未経験からリモートワークするには?おすすめの職種や正社員のなり方を紹介」のコラムでは、未経験からリモートワークを始めやすい仕事を解説しているので、仕事を探すときに役立ててみてください。
一人でもできる仕事
一人でもできる仕事は、周囲の人と関わらずに自分のペースで仕事を進められます。配送ドライバーやWebライターなどさまざまな職種があるため、自分に合った仕事を見つけられるでしょう。一人でもできる仕事について具体的に知りたいという方は、「一人でできる仕事やそのメリット・デメリットを解説!仕事を得る方法も」のコラムで一人でできる仕事をご紹介しているので、併せてご覧ください。
要領が悪いのが改善されないなら転職を検討してみよう
「ずっと同じ職場で働いているのに仕事に慣れない...」「何度も同じミスをしてしまう...」と感じている人は、要領が悪いのではなく仕事の内容があなたに合っていないという可能性もあります。仕事があっていない場合には、転職によって仕事の内容を変えるというのも一つの手です。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス
中村凌河
要領の悪さの原因は人によって異なりますが、仕事を変えることで解決される場合が多いようです。今まで要領が悪く成果が出なかった方やミスが多く上司に怒られていた方も、仕事内容を変えることでスキルを発揮しやすくなり、要領が良くなる可能性もあるでしょう。
転職に関しては、自己分析や企業研究といった事前準備が大切です。業務内容のミスマッチを防げれば、要領が悪いと感じることはないでしょう。
「自分に合った仕事がしたい」「転職活動の進め方が分からない」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職エージェントです。
専属のキャリアアドバイザーが一人ひとりにつき、丁寧にヒアリングを実施。応募書類の添削や面接対策など就活支援から、内定後の相談まで一貫してサポートするので、転職活動をしたことがない方も安心して取り組めるでしょう。ご登録・ご利用はすべて無料なので、お気軽にご相談ください。
監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube