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職場のいじめによくある事例とは?受けやすい人の特徴や乗り越え方を解説
この記事のまとめ
- 職場のいじめには無視や仲間はずれ、プライベートへの過干渉などが挙げられる
- 職場でいじめを受けたときは証拠を残しておくと、適切な対応を受けやすくなる
- 職場でのいじめが解決できない場合は、転職して新しい仕事を探すのも手
職場で「いじめを受けているかも」と感じる方もいるかもしれません。どのようなことがいじめに該当するかが分からないと、どのように対応すべきか判断するのが難しくなりますよね。
職場でのいじめには、無視や仲間はずれ、プライベートへの過干渉などが挙げられます。度が過ぎる場合、人事部や弁護士へ相談してみるのも良いでしょう。ただし、解決に向けて行動しても状況が良くならなければ、転職することをおすすめします。
このコラムではキャリアアドバイザーの八木さんのアドバイスを交えながら、職場でのいじめにはどのようなものがあるかを解説しています。また、職場でいじめを受けやすい人の特徴や乗り越え方もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事にコメントしているアドバイザー
職場のいじめでよくある5つの事例
職場のいじめにはさまざまな事例があり、なかには、判断が難しいものもあります。ただし、どのようなものがいじめに該当するのかを知っておけば、適切な対処を取って自分の身を守れるでしょう。以下で、職場のいじめでよくある事例を5つ解説するので、参考にしてみてください。
職場のいじめでよくある事例
- 無視や仲間はずれ
- 暴力や嫌味・陰口
- 仕事での過大・過小な要求
- 仕事の妨害や手柄の横取り
- プライベートへの過干渉
1.無視や仲間はずれ
職場のいじめには、無視や仲間はずれが事例として挙げられます。たとえば、挨拶しても無視されたり、忘年会や新年会といった会社の集まりから外されたりする場合は、いじめを受けている可能性があるでしょう。
職場の人とコミュニケーションが取れないと、業務に影響する場合があります。そのため、直接的な危害は加えられないものの、精神的な苦痛を感じることがあるでしょう。
2.暴力や嫌味・陰口
暴力や嫌味、陰口は、職場いじめの代表的な事例です。たとえば、「女のくせに生意気」「おばさんっぽいよね」など嫌味や陰口を言われることなどが挙げられるでしょう。また、上司から殴られたり、蹴られたりすることがあれば、いじめの範囲を超えて「暴行罪」に該当する可能性があります。
暴力のほかにも、嫌味や陰口も、場合によっては「侮辱罪」に当たるので法的処置を取ることを検討しても良いでしょう。これらの行為は、被害者の自尊心を傷つけ、精神的に大きなダメージを与えます。
3.仕事での過大・過小な要求
無理な仕事を押しつけられる、仕事を与えられないといった仕事での過大・過小な要求も職場で起こりうるいじめの一つです。不可能な納期で大量の仕事を押しつけられたにもかかわらず、完了できないと非難されることなどは過大な要求といえるでしょう。
また、仕事を与えられないと、職場での存在感が薄れて自分の価値を感じられなくなる可能性があります。このように、過労でストレスが増大すると、自己評価や仕事のモチベーションも下がりやすくなるでしょう。
ただし、過度なストレスを我慢し続けると体調不良につながる可能性があるため、心身に影響が出る前に退職したほうが良い場合もあります。「仕事に限界を感じるときの休むべきサインは?気づけない理由や対処法を解説」のコラムでは、仕事に限界を感じたときに休むべきサインをまとめているので、退職する目安の参考にしてみてください。
4.仕事の妨害や手柄の横取り
意図的に仕事を妨害されたり、手柄を横取りされたりすることも職場でのいじめに該当するでしょう。たとえば、仕事に必要な情報を共有してもらえず仕事を妨害される、自分が提案したプロジェクトなのに、上司が提案したかのように報告されて手柄を横取りされるなどです。このような行為が行われると、信頼関係を維持するのが難しくなり業務効率にも影響しかねないでしょう。
5.プライベートへの過干渉
職場の人にプライベートへの過干渉されるのもいじめになる可能性があるでしょう。たとえば、恋人や家族について執拗に質問されたり、有給休暇を取った理由を聞かれたりする場合などです。コミュニケーションの一環としてプライベートを話題にするときもありますが、一線を越えるとハラスメントになりかねません。
職場のいじめは訴えたもの勝ちって本当?
職場でのいじめは、訴えたもの勝ちとはいえません。職場でいじめを受けたからといって訴えても、事実確認ができず対応してもらえない可能性があります。勝ち負けで判断したり、処罰を下すのを目的とせずに、企業側に問題を真摯に受け止めて改善してもらうことが大切。そのため、証拠を残したり、専門部署に相談したりするなど正しい手順で慎重に進めていくことが、解決への近道となるでしょう。
職場でいじめられやすいタイプの特徴
職場でのいじめは加害者側に100%非があり、あってはならないことです。ただし、いじめを受けやすいタイプには共通する特徴がいくつかあり、自分で意識すれば解決する可能性があるでしょう。以下で、職場でいじめられやすいタイプの特徴を解説するので、心当たりがないかチェックしてみてください。
自立できていない
職場でいじめられやすいタイプとして、自立できていないことが挙げられます。たとえば、自己主張が弱く常に人の意見を求めたり、確認を取ったりして他人に対して過剰に依存するなどの行動が原因となる場合があるでしょう。
仕事を進めるうえで他人の意見を取り入れることは大切ですが、自分の意見を言わず周囲に頼りすぎると迷惑がられる可能性があります。最初から周囲に頼らず、まずは自分の意見を明確にしたうえでアドバイスや助けを求めることを心掛けましょう。
自信がない
自分に自信を持てていないタイプも、職場でいじめを受けやすい可能性があるでしょう。自信が持てないと、控えめな性格になったり他人の意見に流されやすくなったりすることが多いようです。そのため、いじめの対象となる可能性が高まっているかもしれません。
自分に自信が持てないときは、その原因を考えてみましょう。「仕事ができないから」「武器となるスキルがないから」「コミュニケーションを取るのが苦手だから」など、人によってさまざまな理由が挙げられます。自分の得手不得手な分野や適性を明確にするには、自己分析がおすすめです。過去を振り返り、経験したことから得たことや学んだことから、自分のスキルや価値観を見直してみましょう。自己分析をするときのコツは、「仕事の選び方が分からない!何を基準に就活するか迷ったときの対処法6つ」の個コラムで解説しているので参考にしてみてください。
仕事のパフォーマンスが低い
仕事のパフォーマンスが低い場合も、いじめの対象となることがあります。仕事のパフォーマンスが低いことで業務効率が低下し、ほかの従業員からの不満や批判を招く原因となる可能性があります。自分のスキルを向上させ、仕事の質を高める努力をすることが重要です。
仕事ができる人もいじめの標的になる場合がある
仕事ができる人も、職場でいじめられる場合があります。仕事ができるため上司から評価されたり、賞賛されたりすることで、「調子に乗っている」「生意気」と周囲から反感を買う場合があるでしょう。
また、八つ当たりされたり、逆恨みされたりはされないものの、できた仕事に対して正当な評価がされないのもいじめになる可能性があります。このことから、いじめは誰がどのようなきっかけで被害を受けるか分からないといえるでしょう。
職場でいじめを受けたときの5つの乗り越え方
適切な対処法を取ることで、問題がスムーズに解決する可能性があるでしょう。以下で、職場でいじめを受けたときの対処法を5つ解説するので、チェックしてみてください。
職場でいじめを受けたときの乗り越え方
- 証拠を残しておく
- 社内外で相談できる部署や機関を調べる
- 第三者に意見を求める
- 自己改善できる点を探す
- 状況が改善しなければ転職を検討する
1.証拠を残しておく
職場でいじめを受けたときは、証拠を集めることが重要です。たとえば、メールやメッセージの記録、いじめが行われた日時や場所のメモを残しておくことが効果的。証拠があれば、適切な対応を求める際に強力な武器となります。
2.社内外で相談できる部署や機関を調べる
いじめが発生した場合、人事部門や社内にある相談窓口に相談することが基本です。社内での対応が不十分な場合は、労働基準監督署や弁護士に相談することも検討しましょう。専門的な部署や機関に相談することで、より適切なアドバイスを得られてスムーズに問題が解決するかもしれません。「退職で嫌がらせを受けたときの対処法は?ヤメハラの例や回避する方法を解説」のコラムでは、労働基準監督署に相談できることをまとめているので、チェックしてみてください。
3.第三者に意見を求める
職場でいじめを受けたら一人で抱え込まず、第三者に意見を求めるのも良いでしょう。第三者に相談することで、自分では思いつかない解決策が見つかったり、カウンセラーやメンタルヘルスの専門家に相談するときに後押ししてくれたりする場合があります。客観的な第三者による証言はいじめを受けたときの証拠にもなり得るので、相談するメリットは多いといえるでしょう。
4.自己改善できる点を探す
いじめの被害者自身も、自己改善を図ることで解決できる可能性があります。コラム内の「職場でいじめられやすい人の特徴」で解説したように、職場での振る舞い方や仕事への取り組み方次第で周囲の人の評価も変わるでしょう。ほかにも、こまめにコミュニケーションを取ることを心掛ければ、いじめも起こりにくくなるかもしれません。
5.状況が改善しなければ転職を検討する
さまざまな対処法を試しても状況が改善されないのであれば、転職を検討することも方法の一つです。退職を言い出しにくい、職場に行くのが辛いという場合は、退職代行サービスを利用することで、スムーズに退職手続きを進められるでしょう。職場のいじめや人間関係を理由に転職するときは、次の職場でも同じ問題が起きないようにしっかりと自己改善や企業研究を行うことが大切です。
ただし、職場の雰囲気や人間関係は実際に働いてみないと分からない部分であるのも現実。転職活動に不安があるときは、自分一人では得られない詳しい職場の情報を保有している就職・転職エージェントといったプロに相談するもの良いでしょう。
「人間関係が良い職場に転職したい」「自分に合った仕事の探し方が分からない」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、若年層に特化した就職・転職支援サービスです。
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監修者:後藤祐介
京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。
資格 : 国家資格キャリアコンサルタント・国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談・定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ・【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナーSNS : LinkedIn®・YouTube