この記事のまとめ
- 医療事務がきつい理由には業務量の多さや給与の低さ、クレーム対応などが挙げられる
- 医療事務の仕事は需要が高く安定していて、働き方の選択肢も豊富というメリットもある
- 医療事務に向いている人の特徴は、「責任感がある」「臨機応変に対応できる」など
- 適性や希望に合った職場選びで、無理なく長く続けられる仕事を探そう
覚えることが多かったり、業務量の割に給与が低かったりする点が、医療事務の仕事はきついと感じる理由の一つです。しかし、需要が高く安定していることや働き方の選択肢が豊富であることなど、医療事務ならではのメリットもあります。これらを踏まえて、自分に合った働き方を見つけていきましょう。
このコラムでは、キャリアアドバイザーの林さんのアドバイスを交えつつ、医療事務の仕事がきついといわれる理由をまとめています。また、医療事務できついと感じるときの対処法や働くメリットもご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
医療事務で働く3つのメリット
医療事務の仕事は業務量も多く、「きつい」というイメージがある一方、得られるメリットもあります。以下では、医療事務で働くメリットを3つ解説するので、自分に合っている仕事か判断したい方はチェックしてみてください。
医療事務で働くメリット
- 需要が高く安定している
- 働き方の選択肢が豊富
- 直接感謝の言葉を聞ける場合がある
1.需要が高く安定している
医療事務の仕事に就くメリットには、需要が高く安定していることが挙げられます。医療事務は景気に左右されにくく、安定した需要がある職種といえるでしょう。日本の高齢化に伴い、医療機関の数は増加傾向にあり、それに比例して医療事務スタッフの需要も高まっています。
また、一度スキルを身につければ、全国どこでも働ける汎用性の高さも魅力の一つです。医療機関は全国各地にあるため、ライフスタイルの変化に合わせて働く場所を選べるでしょう。
2.働き方の選択肢が豊富
働き方の選択肢が豊富なのも、医療事務の仕事に就くメリットの一つです。総合病院やクリニック、歯科医院など働く場所のバリエーションが豊富で、自分の希望やライフスタイルに合わせた職場を見つけやすいのも特徴です。
また、フルタイムでしっかり働きたい人や家庭や育児と両立しながら働きたい人など、それぞれに合った勤務スタイルを選べる可能性があります。ライフステージに合わせて無理なく続けられる仕事といえるでしょう。
さらに、経験を重ねてから資格取得を目指したり、専門性の高い分野にステップアップしたりと、長く働くなかで成長できる道もあります。そのため、「今の自分に合った働き方」と「将来を見据えたキャリア」を両立できる点も医療事務ならではの強みですよ。
3.直接感謝の言葉を聞ける場合がある
医療事務は、直接感謝の言葉を聞ける場合があるのもメリットといえます。医療事務の仕事は、患者さんと直接関わる職種です。受付での丁寧な対応や保険制度の分かりやすい説明など、患者さんをサポートする場面で、直接感謝の言葉をいただける機会もあるでしょう。
また、医師や看護師など、医療スタッフからも「事務作業を任せられて助かる」といった感謝の言葉をもらえることがあります。このような直接的な感謝の声は仕事のやりがいにつながり、モチベーションの維持につながるでしょう。
「人のためになる仕事とは?やりがいと満足度の高い職業一覧」のコラムでは、人のためになるやりがいと満足度の高い仕事を一覧で紹介しているので、興味のある方はチェックしてみてください。
医療事務の仕事が「きつい」「やめとけ」といわれる理由
医療事務は、医療機関の受付や会計などを担当する仕事です。安定した職場という印象がある一方で、実際には大変に感じる場面もあります。どのようなときに「きつい」と感じるかは人それぞれですが、よくある理由を以下で紹介するので、参考にしてみてください。
医療事務がきついといわれる理由
- 覚えることが多い
- 業務量に対して給与が低い
- 患者からのクレーム対応がある
- 連休や有給が取りにくい
- 責任やプレッシャーが重く感じる
1.覚えることが多い
医療事務の仕事がきついと感じる理由の一つに、覚えることの多さが挙げられます。医療事務は業務内容が幅広く、保険制度や診療報酬の計算方法、医療用語など習得すべき専門知識が多いのが特徴です。
さらに、制度の改正にも対応する必要があるので、継続的な学習も欠かせません。たとえば、数千種類ある診療報酬コードや保険制度ごとの細かなルールを正確に把握することが求められるため、負担を感じる場合があります。
仕事の内容を覚えられるか不安に感じる方には、業務がマニュアル化されているルーティンワークの仕事だと働きやすさを感じられる可能性があるでしょう。「ルーティンワークとは?おすすめの職種や向いている人について解説」のコラムでは、ルーティンワークを望む人に向いている職種を紹介しているのでチェックしてみてください。
2.業務量に対して給与が低い
医療事務の仕事は、受付や会計、保険請求、カルテ管理など多岐にわたります。幅広い業務をこなしているにもかかわらず、ほかの職種と比べて給与面ではギャップを感じることもあるようです。
たとえば、医療事務と一般事務の平均年収を比較してみましょう。職業情報提供サイトjobtagによると「医療事務」の平均年収は約481万円です。しかし、同サイトによると、「一般事務」の平均年収は529万円と約48万円の差があることが分かります。
一般事務に比べて医療事務は専門知識を要する業務や対応すべき手続きが多く、業務量が多くなりやすい傾向があるものの、平均年収は一般事務のほうが高くなっています。
また、ハタラクティブが若年層(18~29歳)を対象に実施した独自調査「若者しごと白書2025 2-4. 仕事に満足していない理由(p.20)」では、仕事に満足していない理由として最も多いのが「給与」です。そのため、「仕事量に見合った給与ではない」と感じて、負担につながることがあるでしょう。
参照元
職業情報提供サイトjobtag
トップページ
ハタラクティブ
若者しごと白書2025
3.患者からのクレーム対応がある
患者からのクレーム対応があるのも、医療事務の仕事で「きつい」と感じる原因の一つです。待ち時間への不満や料金に関する苦情など感情的な言葉を受けることがあるでしょう。
さらに、体調の優れない患者は不安や痛みで感情が不安定になりやすい傾向があります。対応する際に細やかな気遣いや配慮が必要になるため、精神的な負担を感じる場合もあるでしょう。
4.連休や有給が取りにくい
医療機関は施設によって状況が異なりますが、大学病院や救急病院など大きな病院ではシフト制で働くことが多く、長期の休みや連休が取りづらいこともあります。
また、忙しい時期には残業が増えることもあり、仕事とプライベートの両立が難しく感じることも少なくありません。こうしたことが重なることで体や心に負担がかかり、「きつい」と感じやすくなるでしょう。
「休みが多い仕事には何がある?就職するメリットや探すときのポイントを解説」のコラムでは、休みが多い仕事がある業界をランキング形式で紹介しています。ライフワークバランスを保ちたい方は、参考にしてみてください。
5.責任やプレッシャーが重く感じる
医療事務の仕事は責任やプレッシャーが大きく、「きつい」「つらい」と感じることもあります。人の健康や命に関わる現場であり、ミスが許されないためです。
たとえば、保険請求の計算ミスや予約管理のトラブルは医療機関の信用や収益に直結します。そのため、常に緊張感をもって業務にあたることが大切。この責任の重さが、日々の仕事の難しさを感じさせる要因といえるでしょう。
医療事務できついと感じるときの対処法
医療事務の仕事は責任が重く、大変なこともありますが、患者様の健康を支えるやりがいのある仕事です。計画的な学習や適切な休憩、周囲からのサポートをうまく活用することで、日々の業務の負担を軽減し、長く仕事を続けられるでしょう。
以下で、医療事務できついと感じるときの対処法を解説します。これらの対処法を参考に、自分にとって最適なワークスタイルを見つけてくてみてくださいね。
業務の復習時間を決めて取り組む
医療事務できついと感じるときは、業務の復習時間を決めて取り組んでみましょう。最初から医療用語や保険制度、診療報酬の計算などすべて完璧に覚えようとすると、かえってプレッシャーが強くなりがちです。
たとえば、「1日30分」や「仕事のあとに15分だけ」など、時間を決めて復習してみましょう。その日にあった難しいことを振り返ったり、新しく学んだことを軽くおさらいしたりすると、少しずつでも着実に知識が身についていきます。
さらに、過去のミスを見直してどうすれば防げるか考えるのも良い方法です。こうした振り返りを習慣にすることで、仕事に対する自信や安心感も自然と育っていきますよ。
職場の人との交流に時間を割き過ぎない
医療事務がつらくならないためには、職場の人との交流に時間をかけ過ぎないことも大切です。良い人間関係は職場を快適にしますが、過度な交流は本来の業務や休憩時間に影響を与えることがあるでしょう。
たとえば、休憩時間にずっと話していると、心身のリフレッシュが十分にできず疲れが溜まりやすくなります。休憩は一人で過ごしたり、趣味や読書に使ったりしてリラックスする時間に充てることでストレスを軽減し、気持ちをリセットできるでしょう。
気分転換ができると、業務に対する気持ちも切り替えやすくなり、「きつい」と感じたときの心の負担を和らげることにつながりますよ。
周囲からアドバイスをもらう
医療事務の仕事で行き詰まりを感じたときは、一人で抱え込まず、まわりに頼ることも大切です。悩んだときに先輩や同僚に相談することで、新たな視点が得られたり、気持ちが軽くなったりすることがあります。
また、無理に一人で頑張ろうとせず「分からない」「困っている」と伝えることで、職場の人間関係がスムーズになることもあります。人と話すことが気持ちの整理につながり、前向きに仕事に取り組めるようになる可能性があるでしょう。
ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

林 瑠莉香
医療事務は幅広い業務を担当するため覚えることが多く、慣れるまで大変に感じることもあるでしょう。未経験の仕事を選ぶときは、サポート体制の整った職場や自分に合った環境を選ぶことが大切です。
就職・転職エージェントでは、未経験の方や職場選びに不安がある方にも寄り添い、長く働ける環境をご紹介しています。一人で悩まず、気軽にご相談くださいね。
医療事務に向いている人の特徴
医療事務に向いている人の特徴を知ることで、自分に合った職業かどうかを判断しやすくなるでしょう。以下で解説するので、医療事務に挑戦するか悩んでいる方は参考にしてみてください。
責任感がある
医療事務の仕事は、責任感がある人に向いている傾向があります。医療事務では、保険請求や個人情報の管理などミスが許されない業務を担当するためです。日々の業務で細かいチェックを怠らず、期限を意識して仕事を進められる人が求められます。
また、ミスを防ぐための確認作業を面倒がらない姿勢も大切です。保険制度は複雑で、常に新しい知識が必要となりますが、責任感のある人であれば自主的に学びながら業務をこなせるでしょう。こうした姿勢は、現場で信頼される存在になるための大きな強みになりますよ。
「真面目な人の特徴とは?仕事を進めやすくするコツや活躍できる仕事を解説」のコラムでは、責任感がある真面目な人が活躍しやすい仕事を解説しているので、参考にしてみてください。
コミュニケーション能力がある
コミュニケーション能力がある人も、医療事務に向いている人にみられる特徴の一つです。医療事務は患者さんや医療スタッフと直接やり取りをする仕事。そのため、患者さんの状況や気持ちを理解しながら、分かりやすく丁寧に対応する力が求められます。
また、医師や看護師などと正確に情報を共有し、連携をスムーズに進めることも重要です。コミュニケーションが円滑に行えることで業務の効率化や患者さんの安心感にもつながり、信頼関係を築けるでしょう。
臨機応変に対応できる
医療事務の仕事に向いている人の特徴には、臨機応変に対応できることも挙げられます。医療の現場では急な出来事やその場の状況に合わせて柔軟に対応する能力が大切です。たとえば、急患の対応や予約の変更、医師のスケジュール調整など日々変わる状況にスムーズに対応することが求められますよ。
また、医療保険の制度も変わることがあるため、新しいルールに慣れていく柔軟さも必要です。こうした変化にしっかり対応できる人は、医療事務の仕事で活躍できる可能性があるでしょう。
「医療事務の仕事ができない」と感じやすい人の特徴
医療事務の仕事に向いていない人の特徴には、以下が挙げられます。
・完璧主義過ぎて判断や行動が遅くなってしまう人
・ストレス下での作業が苦手な人
・マルチタスクが苦手な人
これらの特徴があると、医療事務の仕事に苦手意識をもちやすく、業務を効率良く進めるのが難しく感じることがあります。また、人と関わることに強い不安を感じる方にとっても、「自分には向いていない」と感じやすいでしょう。
とはいえ、これらの課題は研修や経験を積むことで克服できる場合もあります。また、医療機関の規模や種類によって求められるスキルや環境は異なるため、自分に合った職場を選ぶことで成長できるでしょう。
自分に合った仕事を見極めるには、自己分析を行うことが大切です。自己分析を行う際は、長所や得意なことのほかに、短所や苦手なことも明確にすることで自分に合った仕事が見極め安くなりますよ。「自分のしたいことがわからない…見つけ方や仕事の探し方を解説」のコラムでは、「自分のしたいことがわからない」ときのアプローチ法を解説しているので参考にしてみてください。「医療事務の仕事に就きたい」「自分に合った仕事が分からない」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、20代を中心とした若年層に特化した就職支援サービスです。
豊富なカウンセリング実績を持つキャリアアドバイザーが希望や経験、性格などをじっくりとヒアリングし、性格に合う仕事を厳選してご紹介。未経験者を積極的に採用している企業の求人を豊富に保有しています。研修制度が充実しているので、未経験者も安心して業務をスタートできるでしょう。
また、効果的な履歴書・職務経歴書の書き方をアドバイス。添削も行うので、書類選考通過率UPを目指せますよ。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。
医療事務の仕事はきつい?不安な人によくある疑問
ここでは、医療事務の仕事に興味があるものの、不安に感じている人によくある疑問をQ&A形式で解決します。
大学病院の医療事務はきついって本当ですか?
「きつい」と感じるかどうかは人によって異なりますが、大学病院は高度な医療を担う特定機能病院であるため業務量が多く、専門的な知識も求められます。そのため「きつい」と感じる人もいます。
ただし、チーム制を採用している職場も多く、周囲のサポートを受けながら働ける環境が整っていることも。自分の適性や働き方の希望に合っているか事前に確認しておくことで、ミスマッチを防ぎやすくなりますよ。
職場で「使えない新人」と思われないにはどうしたら良い?
医療事務の新人時代に大切なのは、基本の姿勢を身につけることです。まずは、教わったことをその場でメモに残す習慣をつけましょう。あとから見返せるようにしておくと、同じことを何度も聞かずに済み、先輩からの信頼にもつながります。分からないことを放置せず、積極的に質問する姿勢が大切です。
また、患者対応では笑顔や丁寧な言葉づかいが基本。接遇マナーや医療用語にも少しずつ慣れていくことを心掛けましょう。
「医療事務を二度とやりたくない」と感じないためには?
医療事務の仕事に長く前向きに取り組むためには、無理なく働ける環境かどうかを確認することが大切です。仕事内容や職場の雰囲気を事前に把握できれば、ミスマッチによるストレスや早期離職のリスクを減らせます。自分だけで判断が難しい場合は、就職・転職エージェントに相談しましょう。ハタラクティブでは、事前に社風や実際の業務内容をお伝えできるので、納得して仕事を選べます。ポテンシャル採用に積極的な企業を多数紹介するので、未経験の職種に挑戦したい方もぜひご相談ください。
