この記事のまとめ

  • 残業がない仕事を探すなら、介護職や受付事務など時間管理が明確な職種がおすすめ
  • 残業時間が少ない仕事は、シフト制や営業時間が決まっているのが特徴
  • 残業なしの仕事は、プライベート時間の確保や心身の健康維持がしやすいメリット
  • 就職・転職エージェントを活用すれば、企業の残業実態や職場環境を事前に確認できる

「残業しなくて良い仕事ってあるの?」「残業がない仕事の見つけ方が分からない」と悩む方もいるでしょう。事前に残業の有無が分からないと、入社後にギャップを感じるのではと不安になりますよね。

残業が少ない仕事には、介護職や受付事務、清掃員などが挙げられます。完全に残業をなくすことは難しいものの、シフト制や時間管理が明確な職種を選ぶことで、プライベートも大切にできる働き方を実現できるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの吉田さんのアドバイスを交えつつ、残業が少ない仕事や就職するメリット・デメリットをまとめています。また、残業がない仕事に転職する方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

残業がない仕事10選

残業を完全に避けるのは難しいものの、残業が発生しにくい職種はあります。比較的残業が少ない仕事を選ぶことでワークバランスを保ちやすくなったり、心身にかかる負担を軽減できたりできるでしょう。厚生労働省の「毎月勤労統計調査 令和7年3月分結果確報 第2表 月間実労働時間及び出勤日数(p.8)」によると、一般労働者の平均残業時間は13.7時間です。

以下で、政府統計の総合窓口 e-Statの「令和6年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種」を参考に、残業時間が少ない職種を解説します。

未経験から挑戦しやすく、男性・女性関係なく活躍できる職種もあるので、できるだけ残業の少ない働き方を希望する方は職種選びの参考にしてみてください。

1.介護職

介護職とは、高齢者や障がいをもつ方の日常生活を支援する仕事です。介護職はシフト制による勤務が一般的で、残業が発生しにくい傾向があるでしょう。参考サイトによると、介護職の平均残業時間は約5時間です。
介護職の主な業務内容は、以下のようになります。

  • ・食事や入浴、排せつの介助
  • ・レクリエーションの実施と補助
  • ・バイタルチェックと健康管理
  • ・介護記録の作成

入居型の介護施設は24時間体制で運営されており、基本的に3交代のシフト制が導入されています。シフトごとに担当者が交代するため、自分の勤務時間内で業務が完結しやすく、残業が発生しにくい働き方といえるでしょう。

デイサービスなどの通所施設であれば、営業時間が決まっているため、さらに残業は少なくなる可能性があるでしょう。

2.受付事務

受付事務は、来訪者の対応や電話応対、書類の管理などが主な業務です。受付事務は、施設やオフィスの営業時間に合わせて勤務します。そのため、平均残業時間は約7時間と残業が少ない職種といえるでしょう。
受付事務の主な業務内容は、以下のとおりです。

  • ・来客対応と受付案内
  • ・電話応対
  • ・予約管理
  • ・簡単な事務作業

医療機関や美容院、フィットネスクラブなど、さまざまな業界で需要があり、職場の選択肢が豊富なのもメリットの一つ。「受付の仕事とは?未経験で正社員求人に挑戦できる?業務内容や種類もご紹介」のコラムでは、受付の仕事内容や向いている人の特徴を解説しているので参考にしてみてください。

3.清掃員

清掃員は、施設や建物の清掃や衛生管理を担当する仕事です。清掃の仕事は決められた時間内での作業が基本となるため、残業が発生しにくいでしょう。清掃員の平均残業時間は約7時間なので、残業が少ない職種といえます。
清掃員の主な業務内容は、以下のとおりです。

  • ・床清掃(掃除機がけやモップがけ)
  • ・トイレ清掃
  • ・ゴミ収集
  • ・備品の補充

オフィスビルの清掃であれば早朝や夜間、商業施設であれば営業時間前後という具合に、明確な時間枠が設定されています。未経験から始めやすく、パートタイムの求人も豊富なので、ライフスタイルに合わせて働きやすいでしょう。

清掃員の正社員ってどう?きついって本当?年収や面接のコツを解説」のコラムでは、正社員として働ける清掃員の仕事内容や働くメリットを解説しているので参考にしてみてください。

4.工場作業員

工場作業員は、製造ラインでの組み立てや検品、梱包作業などを行うのが主な業務です。工場作業員は製造ラインの稼働時間が決まっていることから、平均残業時間が約7時間と比較的残業が少ない傾向にあります。
工場作業員の主な業務内容には、以下が挙げられます。

  • ・製品の組み立て作業
  • ・製品の検品作業
  • ・機械操作
  • ・在庫管理

シフト制を採用している工場もあり、交代制での勤務となることが一般的です。作業内容が明確で、チームでの作業が中心となるため、協調性を活かせる職種といえるでしょう。

5.販売職

販売職の仕事は、店舗での商品案内やレジ対応などを通じてお客さまに商品を提供することです。販売職は店舗の営業時間に合わせたシフト制で働くため、残業が少なく、平均残業時間は約8時間となっています。
販売職の代表的な業務内容を挙げると、以下のとおりです。

  • ・商品説明と接客販売
  • ・レジ業務
  • ・商品陳列と在庫管理
  • ・店舗清掃と整理整頓

特に、ショッピングモールなどのテナントでは、閉店時間が決まっているため残業が発生しにくい傾向があります。お客さまと直接関わる仕事のため、接客が好きな方に向いている職種といえるでしょう。

6.コールセンターオペレーター

コールセンターオペレーターは、電話を通じて問い合わせ対応や情報提供を行う職種です。ここ数年、働き方改革の流れを受けて、「長時間働くのが当たり前」という意識が見直されつつあります。

コールセンターでは、無理なく働けるようにシフトを柔軟に組んだり、業務の効率化を進めたりと、残業を減らす工夫が進んでいます。そうした取り組みが広がった結果、平均残業時間は約8時間と少なめになった背景といえるでしょう。
コールセンターオペレーターの主な業務は、以下のとおりです。

  • ・電話やメールでの問い合わせ対応
  • ・顧客情報の入力作業
  • ・社内システムの操作
  • ・クレーム対応

また、シフト制を採用している企業や研修制度が充実している職場があります。勤務時間の選択肢も豊富で、未経験からスキルを身につけられるでしょう。

7.一般事務

一般事務の主な役割は、データ入力や書類作成など社内の事務作業を円滑に進めることです。近年の働き方改革の影響もあり、残業削減の取り組みが進められ平均残業時間は約8時間となっています
一般事務が担うのは、以下のような業務です。

  • ・各種データ入力と資料作成
  • ・電話・メール対応
  • ・ファイリングと書類整理
  • ・会議室の予約管理

事務員とは?仕事内容は?向いている人の特徴や就職を目指す方法を解説」のコラムでは、事務員に向いている人の特徴や働くメリット・デメリットを解説しているので、興味のある方はチェックしてみてください。

8.ビル施設管理スタッフ

ビル施設管理スタッフとは、設備の点検やトラブル対応など建物の維持管理を行う職種です。
ビル施設管理の仕事は、シフト制での勤務が基本となり、担当時間が明確です。そのため、平均残業時間が約8時間と少なくなっているでしょう。
ビル施設管理スタッフが行う主な業務内容には、以下が挙げられます。

  • ・設備の点検と保守管理
  • ・空調・電気設備の運転管理
  • ・防災センター業務
  • ・各種報告書作成

空調管理や設備点検など、定期的な業務が中心となるため、残業が発生しにくいでしょう。資格取得支援制度がある企業もあります。たとえば、ビル管理技術者や電気主任技術者の資格取得を通じて専門性を高め、管理職や設備コンサルタントなどへのキャリアアップも目指せますよ。

9.薬剤師・登録販売者

薬剤師・登録販売者は、医薬品の販売や服薬指導を通じて健康をサポートする仕事です。薬剤師や登録販売者は、ドラッグストアや調剤薬局で勤務し、店舗の営業時間に合わせて働きます。そのため、残業時間を平均8時間に抑えられるでしょう。
薬剤師・登録販売者の主な業務内容は、以下のとおりです。

  • ・調剤業務と服薬指導
  • ・医薬品販売と商品説明
  • ・在庫管理
  • ・処方箋の受付と確認

薬剤師や登録販売者は働き手が不足しているため、勤務形態の希望が通りやすく、フルタイムから時短勤務まで柔軟に働ける可能性があります。未経験から挑戦するには、登録販売者の資格取得を目指しましょう。

10.法人向け営業職

法人向け営業職では、クライアント企業の課題や要望をヒアリングし、自社の商品やサービスを提案していきます。法人向け営業職の平均残業時間は約9時間です。一般的な営業職と比べ、法人向け営業は訪問時間が決まっているため、比較的残業が少ない傾向にあります
法人向け営業職の主な業務内容は、以下のとおりです。

  • ・新規開拓と既存顧客フォロー
  • ・商談と提案資料作成
  • ・見積書作成
  • ・受注管理

取引先が企業であるため、基本的に営業時間内での商談となります。近年はオンライン商談の増加により、移動時間が削減されて効率的な働き方ができるでしょう。

参照元
厚生労働省
毎月勤労統計調査 令和7年3月分結果確報
厚生労働省
令和6年賃金構造基本統計調査 結果の概況

残業がない仕事に就くメリット・デメリット

残業のない仕事の良い面と課題がある面の両方に目を向けることで、自分に合った働き方ができるか判断しやすくなるでしょう。以下で、残業がない仕事のメリットとデメリットそれぞれを解説するので、チェックしてみてください。

残業がない仕事に就くメリット

残業がない仕事の最大のメリットは、プライベートの時間を確実に確保できることです。定時で帰宅できることで、趣味や自己啓発、家族との時間など、仕事以外の生活を充実させられるでしょう。

また、以下のようなメリットもあります。

  • ・心身の健康維持がしやすい
  • ・副業や資格取得のための学習時間が確保できる
  • ・育児や介護との両立がしやすい
  • ・睡眠時間が確保できる

さらに、残業がないことで業務の効率化や時間管理能力が自然と身につきます。限られた時間内で成果を出すために、優先順位をつけて仕事を進める習慣が養われるでしょう。

残業がない仕事に就くデメリット

残業がない仕事には課題もあります。主なデメリットとして、給与面での不利が挙げられるでしょう。残業代が発生しないため、月々の収入は残業がある仕事と比べて少なくなる可能性があります。

ほかに挙げられる課題は、以下のとおりです。

  • ・業務量が多い場合、定時内で終わらせるプレッシャーがある
  • ・短時間で成果を出すことへのストレスが掛かりやすい
  • ・緊急の仕事への対応が難しい

また、一部の職場では「残業しない=仕事に熱心でない」という偏見が存在することもあり、評価に影響する可能性もあります。そのため、働きやすさだけでなく、職場の価値観や風土も確認したうえで選ぶことが大切です。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

吉田 聖斗

吉田 聖斗

残業が少ない仕事を探す際は、求人票だけでは分からないような実際の働き方や雰囲気もチェックしておくことが大切です。たとえば、定時退社ができる職場でも、繁忙期には残業が発生するケースもあります。

応募先企業の社風を知ったうえで転職先を選びたいなら、就職・転職エージェントに相談するのもおすすめです。就職・転職エージェントでは、企業の内情や職場の雰囲気など個人では得づらい情報を提供しています。「プライベートを大切にしたい」「オンオフをしっかり分けたい」など、働き方の希望を丁寧に伝えることで、自分に合った職場に出会いやすくなりますよ。

残業がない仕事に転職する3つのコツ

工夫しながら転職活動を進めていけば、残業が少ない職場を見つけやすくなります。しっかり事前に準備を行えば、ミスマッチを防げて長く安心して働ける環境を選べるでしょう。
以下で、残業がない仕事に転職するコツを3つ紹介するので、参考にしてみてください。

残業がない仕事に転職するコツ

  • 自己分析をして仕事に求める条件を明確にする
  • 企業研究で自分と会社のマッチ度を見極める
  • 就職・転職エージェントを活用する

1.自己分析をして仕事に求める条件を明確にする

残業なしの仕事に転職するには、自己分析をして仕事に求める条件を明確にしましょう。単に「残業がない」という条件だけでなく、自分が仕事に求める条件を総合的に考える必要があります。

希望する年収範囲や通勤時間の許容範囲、働く時間帯の希望、職場の雰囲気への要望、キャリアアップの可能性などさまざまな観点から自分の希望を整理しましょう

また、残業がない代わりに求められる要素についても考慮が必要です。たとえば、効率的な仕事の進め方や時間管理能力などが重要になってきます。自己分析を行って自分の強みや弱みを理解することで、より現実的な転職活動が可能になります。

自分のしたいことがわからない…見つけ方や仕事の探し方を解説」のコラムでは、自己分析の方法や「自分のしたいことがわからない」ときに大切な考え方を解説しているのでチェックしてみてください。

2.企業研究で自分と会社のマッチ度を見極める

企業研究は、残業なしの職場を見つけるための重要なステップの一つです。求人情報だけでなく、企業の文化や働き方改革への取り組みなども確認しましょう。求人サイトの口コミ情報や社員の声、企業の労働時間に関する開示情報などから、残業時間の実態を確認することが大切です。

また、企業の働き方改革の実施状況や有給休暇の取得率、フレックスタイム制度の有無なども重要な判断材料となります。これらの情報を総合的に分析することで、自分と企業のマッチング度を見極めやすくなるでしょう。

中小企業のなかにも残業が少ない企業はある

中小企業と聞くと「忙しそう」「人手が足りなさそう」といったイメージをもたれがちですが、すべての中小企業が残業が多いわけではありません。働き方改革の影響もあり、中小企業のなかにも残業時間をしっかり管理し、メリハリある働き方を推進しているところが増えています。

特に、社員の定着率向上や採用強化を目指して、働きやすさをアピールする中小企業もみられます。残業が少ないのは大手企業とは限らないので、企業規模にとらわれず、自分の価値観に合う職場を見極めることが大切ですよ。

優良中小企業で働きたい!特徴や探し方は?メリット・デメリットも解説」のコラムでは、優良中小企業に就職・転職するメリット・デメリットや見極め方を解説しているので参考にしてみてください。

3.就職・転職エージェントを活用する

残業なしの職場を見つけたい場合は、就職・転職エージェントを活用するのもおすすめです。就職・転職エージェントは企業の内部情報に詳しく、残業の実態や職場環境について具体的なアドバイスを受けられるのでミスマッチを防げるでしょう。

企業の詳細な情報が得られるだけでなく、条件交渉のサポートや面接対策を受ければ選考をスムーズに進められますよ。

「残業がない仕事がしたいけど探し方が分からない」「転職してミスマッチが起きるのが不安」とお悩みの方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、20代を中心とした若年層の就職・転職支援に特化しています。

豊富なカウンセリング実績を持つキャリアアドバイザーが希望や経験、性格などをじっくりとヒアリングし、働いてみたいと思える仕事を紹介。ご提案する企業はすべて担当者が足を運んだ優良企業なので社風や業務内容もお伝えできます。

また、応募書類の添削や面接対策も実施するので、就職・転職活動をしたことがない方も自信をもって選考に臨めますよ。サービスはすべて無料なので、お気軽にお問い合わせください。

残業がない仕事に関する疑問

ここでは、残業がない仕事に関する疑問をQ&A形式で解決します。

仕事で残業なしはありえないって本当ですか?

「仕事で残業なしはありえない」という意見もありますが、実際には残業がない職場も存在します。業務が決まっていたり、営業時間がはっきりしている仕事は残業が少なめです。
働き方改革の影響で、定時で帰れる環境を整える企業もあります。無理なく働ける環境を見つけるためにも、求人情報や職場の実態をしっかり確認することが大切ですよ。

残業がない仕事にみられる特徴を教えてください。

残業がない仕事には、以下のような特徴がみられます。
・業務内容がルーティン化している
・みなし残業がない
・シフト制を採用している
・時短勤務が可能
・定時退社が普通の社風
こうしたポイントに注目しながら仕事を探すことで、プライベートも大切にできる働き方が見つかるでしょう。

残業がない仕事に転職するにはどうしたら良いですか?

残業のない仕事に転職するためには企業研究を徹底したり、面接で残業時間について質問したりするのがおすすめです。また、就職・転職エージェントに残業が少ない企業を紹介してもらうことで、自分に合った職場を見つけられるでしょう。ハタラクティブでは、やみくもに応募するのではなく、働いてみたいと思える仕事を厳選して紹介します。ポテンシャル採用に積極的な企業の求人を多数保有しているので、就職・転職をしたことがない方も安心です。サービスはすべて無料なので、ぜひご相談くださいね。