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上司と合わないのは自分が悪い?ストレス解消法や悩んだときの対処法を紹介

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この記事のまとめ

  • 「上司と合わない」と感じるのは、自分が悪いとは限らない
  • 「上司と合わない」と感じる理由は「性格が自己中心的」「手柄を横取りされる」など
  • 上司との関係性を改善するには、「仕事での人間関係」だと割り切るのがおすすめ
  • 上司と合わないからといって反抗的な振る舞いをすると、改善が難しくなるので避ける

働くなかで「上司と合わないと感じる方もいるでしょう。合わないと感じる理由が分からないと、「自分が悪いのでは」「会社を辞めるしかないのか」と悩むこともありますよね。

合わないと感じるのは上司が自己中心的だったり、性格が合わなかったりする場合があるので、一概に自分が悪いとは限りません。上司と無理に関わろうとするのは避けて、「仕事での人間関係」だと割り切るのがおすすめです。ただし、どうしても合わないと感じて我慢を続けると体調不良になる可能性があるので、異動や転職を検討してみましょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの新井さんのアドバイスを交えつつ、上司が合わないと感じる理由をまとめています。また、上司と合わないと感じるときのストレス解消法や対処法をご紹介しているので、参考にしてみてください。

上司と合わないのは自分が悪い?考えられる5つの理由

職場で上司と合わないと感じるのは上司側の行動が原因な場合もあるので、必ずしも自分が悪いとは限りません。ただし、最初から「上司が悪い」と決めつけず、「注意されたことがあるミスを繰り返していないか」「社会人としてのマナーを守れているか」など、自分の行動を振り返ってみることも大切です。

以下で、上司が合わないと感じるときに考えられる理由を5つ解説するので、当てはまるものがないかチェックしてみてください。

上司と合わないと感じるときに考えられる理由

  • 上司が自己中心的
  • 上司が感情的
  • 上司と性格が合わない
  • 上司が手柄を横取りする
  • 部下に責任を押し付ける

1.上司が自己中心的

上司が自己中心的である場合、「合わない」と感じることがあるでしょう。たとえば、会議で自分の都合の良い考えを押し通してきたり、部下のスケジュールを考慮せずに無理な仕事を振ってきたりする上司は自己中心的といえます。

このような上司がいる場合、「やりがいを感じられない」「相手のことを考えて仕事をして欲しい」と不満につながるでしょう。働くモチベーションが低下すると、仕事が辛くなる可能性もあるので注意が必要があります。『仕事が辛い』と感じるのは甘え?原因は?働き続けるリスクや対処法を解説」のコラムでは、仕事が辛いと感じたまま働くリスクや避けるべき行動を解説しているので、参考にしてみてください。

2.上司が感情的

上司が感情的になりやすいのも、「合わない」と感じる原因の一つです。感情的な上司には、「些細なことで怒る」「イライラを態度に出す」などの特徴があります。

機嫌が悪そうなときは質問できなかったり、職場の雰囲気が悪くなったりするため、業務効率にも影響するでしょう。これは上司の感情コントロールの問題であり、「私のせいで怒らせているかも」と自分を責める必要はありません。上司の言葉に過剰に反応せず、落ち着いて対応することを心掛けて、自分自身のストレスを溜め込まないようリフレッシュすることが大切です。

3.上司と性格が合わない

上司との性格の不一致が「合わない」と感じる一因になるでしょう。性格の不一致は仕事への取り組み方や価値観の違いにつながります。「コミュニケーションがとりにくい」と感じることで、苦手意識が生まれる可能性があるでしょう。

性格が合わないことに「どちらが悪い」ということはありません。重要なのは、お互いの違いを理解し、尊重しようとする姿勢です。両者が歩み寄らないと解決しない問題なので、上司が部下を理解しようという姿勢が見られないと「自分は嫌われているのかも」とストレスを感じる可能性があるでしょう。

4.上司が手柄を横取りする

上司が手柄を横取りする場合、「合わない」と感じるきっかけになる場合があるでしょう。手柄を横取りする例は、 部下の提案を上司が自分のアイデアとして採用したり、部下が中心となって成功させたプロジェクトを上司の手柄として報告したりするといった行動が挙げられるでしょう。

出世欲が高く、自分の地位を上げたいという上司は、このような問題行動をとる傾向があります。上司が部下の成果を自分のものとして発表する行為は、部下のモチベーションを著しく低下させる可能性があるでしょう。

5.部下に責任を押し付ける

部下に責任を押し付ける上司は、「合わない」と感じるのは当然です。上司の指示ミスを部下の責任にしたり、事業の失敗を部下のせいにしたりすることで負担が掛かり、不満につながるでしょう。責任の押し付けは信頼を損なうため、「この上司とは仕事をしたくない」と感じる原因となります。状況が改善しない場合は、人事部などに相談することも検討しましょう。

上司から成果に見合う評価をされないことが原因な場合もある

上司から成果に見合う評価をされないことで、「合わない」と感じる原因になる場合もあるでしょう。目標を達成しても、昇給や昇進につながらなかったり、成果を横取りされたりすることでモチベーションの低下につながります。

評価に不満がある場合は、上司にその理由を尋ね、改善策を求めてみましょう。しっかりヒアリングすることで、自分では気づけなかった問題点が見つかる可能性があります。自分自身の成果を客観的に見て、評価してみることも大切です。

上司と合わないときはどうする?悩んだときの対処方法

上司と合わないからといって、我慢し続けたり退職を決断したりすると体調不良や後悔につながる可能性があるので避けるのが賢明です。一時的な感情で判断せず、冷静に対応すれば改善される場合があるでしょう。

以下で、「上司と合わない」と悩んだときの対処法を解説するので、改善策が思いつかない方は、参考にしてみてください。

「仕事での人間関係」だと割り切る

上司と「合わない」と悩む場合、「仕事での人間関係」だと割り切ってみましょう。上司と合わないと感じるのは、必ずしも自分のせいとは限りません。気にし過ぎると、「休日も仕事のことを考えて休めない」「プライベートが楽しめない」と悪影響が出る可能性があります。
「必要以上にコミュニケーションをとる必要はない」「仕事以外で仲良くしなくて良い」と割り切ることで、負担が軽減される可能性があります。

また、十分な休息がとれないと体調を崩したり、気持ちがネガティブになったりする原因になる恐れも。適切な距離感を保ちながら対応できれば、ストレスをためず仕事に集中できるでしょう。ハタラクティブの「若者しごと白書2024 2-3.仕事に満足している理由(p.19)」で、「人間関係のよさ」が仕事に満足している理由として最も多い結果が出ています。人間関係は仕事をするうえで重要な要素といえるでしょう。

人間関係で仕事を辞めるのは甘え?悪くなる原因や転職する際の注意点を解説」のコラムでは、人間関係で仕事を辞める前に試すべき対処法や転職するときの注意点を解説します。職場の人間関係が悪いからと退職を決断する前に、目を通してみてください。

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024

自分の考え方を変えてみる

上司との関係に悩んでいる場合、自分の考え方を変えてみることでストレスが軽減される可能性があります。他者の考えを変えるよりも、自分自身の考えを変えるほうがハードルは低めです。

たとえば、上司が感情的な場合、「私のことが嫌いだから当たられる」とネガティブに捉えず、「ただイライラしているだけだから受け流そう」といった方法もあります。上司の行動を別の角度から見ることで、ストレスが軽減される可能性があるでしょう。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

荒井幹太

荒井幹太

上司との相性が悪いと感じるときは、まず上司の期待や価値観を理解することも大切です。上司が何を重視しているかを知ることで、円滑にコミュニケーションがとれる可能性がありますよ。

また、自分の成長目標を意識して、自己管理を徹底することも効果的です。ポジティブな関わりを意識しつつ、必要に応じて境界線を引くことで、上司との関係が改善しやすくなるでしょう。

上司の行いを反面教師にして自己成長へ昇華する

上司の行いを反面教師にして、自己成長へ昇華するのもおすすめです。上司を反面教師にすることで、「△△をして後輩を困らせるような上司にはならない」「自分は△△ができる人になりたい」とビジョンを明確にする材料になります。上司との関係の問題を成長するチャンスとして捉えれば、自己成長につながりやすくなるでしょう。

上司と合わないことを会社・人事に相談する

上司との関係改善が難しい場合、会社や人事部門に相談することも有効な手段の一つです。ストレスを我慢し続けると、体調不良につながったり、モチベーションが低下したりする可能性があるので注意しましょう。

会社や人事は、企業理念をもとに働きやすい職場環境作りや人材の育成・管理を行う責任があります。客観的な立場から状況を判断し、適切な解決策を提案してもらえれば改善される可能性があるでしょう。

相談する際は、感情的にならず、事実に基づいて冷静に説明することが重要です。上司が行った問題行動を証明できる証拠があれば、より具体的な対策を講じてくれる可能性があるでしょう。

仕事で結果をだして昇進する

上司と合わないと悩む場合、仕事で結果をだして昇進することを目指してみましょう。実績を出して上司よりも出世すれば、指示に従う必要もなくなるので悩む機会が減る可能性があります。

仕事で結果を出すには、キャリアビジョンを明確にしたうえで、必要なスキルや経験を身につけることが大切です。「面接でのキャリアプランの答え方は?例文や思いつかない際の対処法もご紹介」のコラムでは、面接で高評価につながるキャリアプランの立て方や思いつかないときの対処法を解説しているので、参考にしてみてください。

上司と合わない!ストレスが限界に達しそうなときは?

「上司と合わない」と感じてストレスが限界に達しそうなときは、無理をするのは避けて改善策を探してみましょう。ストレスは心身に悪影響を与える可能性があります。
以下で、上司との関係性が原因でストレスが限界に達するのを避けるための方法を解説するので、チェックしてみてください。

プライベートを充実させて仕事以外でストレスを発散する

「上司と合わない」とストレスを感じているときは、プライベートの時間を充実させることが効果的です。仕事以外の時間で自分の好きなことに没頭したり、リラックスしたりすることで、心身のバランスを取りやすくなるでしょう。

プライベートを充実させることで仕事のストレスから一時的に解放され気分転換になり、再び業務に集中して取り組めることが期待できます。ストレスが限界まで溜まる前に、定期的に自分の状態を振り返ってみましょう。

どうしても上司と合わない場合は異動を願い出る

上司との関係改善を試みても状況が変わらない場合、異動を検討するのも方法の一つです。性格の不一致は、改善が難しい場合があります。新しい環境や上司のもとで働くことで、職場環境が改善することが期待できるでしょう。

異動したい旨と理由を明確にしたうえで、人事に相談するのがおすすめです。改善策を試したことも伝えれば、前向きに検討してくれる可能性があるでしょう。

上司と合わないことで体調を崩したら退職を検討する

上司との関係が原因で体調面に影響が出てきたら、退職を検討しましょう。体調を崩したまま業務を続けると、精神面にも影響する恐れがあるためです。対策を試みても状況が改善されない場合は、新しい職場を探すことで解決できる可能性があります。

退職理由やタイミングによっては引き止められる場合があるので、就業規則を確認し、固い意識を持って上司に退職したい旨を伝えましょう。「会社の辞め方を解説!伝え方のコツやトラブルの対処法も紹介」のコラムでは、会社の辞める際の基本的な流れや悪印象にならない伝え方を解説しているので、参考にしてみてください。

上司と合わないと感じても避けるのが望ましい言動

「上司と合わない」と感じて、どうしたら良いのか悩んでしまうこともあるでしょう。上司との関係性を改善するときは、まず悩む原因を見つけて改善策を考えることが大切です。間違った行動をとると、かえって関係性が悪化する可能性があるので注意しましょう。

以下で、上司と合わないと感じても避けるのが望ましい言動を解説するので、チェックしてみてください。

反抗的な振る舞いをする

上司と合わないからといって、反抗的な態度をとることは避けましょう。反抗的な態度は職場の雰囲気を悪化させ、自分の評価を下げてしまう可能性があるためです。

ほかの同僚にも悪影響を及ぼし、組織のチームワークを損なう恐れがあります。反抗的な態度をとっても、問題解決にはつながりません。上司の指示には丁寧に耳を傾け、質問がある場合は礼儀正しさを忘れずにプロフェッショナルな対応を心掛けましょう。

「上司が自分を嫌っている」と決めつける

上司が自分に対して自己中心的や感情的な行動をとったからといって、「上司が自分を嫌っている」とは限りません。たとえば、上司の指示通りに動いたのにもかかわらず、上司から怒られた場合、「私が意図を汲み取れなかったから悪いんだ」と自分を責めてしまう人もいるでしょう。

自分を責めやすいのは、メンタルが弱い傾向にある人にみられる特徴の一つです。ネガティブな感情を抱えたままだと、体調不良にもつながる可能性があります。「仕事だけの関係」と割り切ることで、上司の一挙一動に振り回されずに済むでしょう。

メンタルが弱い人の特徴は?克服するための方法や適職を見つけるコツを解説」のコラムでは、メンタルが弱いと感じる人の特徴や克服するための方法を解説しているので、自分が当てはまるかチェックしてみてください。

上司と無理に関わろうとする

上司と無理に関わろうとするのも、避けるのが望ましい行動の一つです。苦手意識がある人と無理にコミュニケーションをとるのは強いストレスが掛かり、業務に影響が出る可能性があるので避けるのが望ましいでしょう。

また、強引なアプローチは、かえって上司に不快感を与え、関係を悪化させる可能性があります。上司との関係性を改善するときは、焦らずに時間をかけて自然な関係性を構築していくほうが効果的です。

上司の愚痴を社内の人間に話す

上司と合わないと感じても、社内の人に愚痴を話すのは控えましょう。話を聞いた社員が、別の社員に話す可能性も考えられます。社内で噂が広がり、不満を持っていることが上司の耳に入る恐れがあります。

上司に不満を感じていることが知られると、関係改善が困難になる恐れがあるので注意しましょう。
職場で話すのはもちろん、SNSで匿名で上司の愚痴をこぼしたり、飲み会の席で上司を批判したりするといった行為も避けるのが賢明です。

「上司と合わない・仕事を辞めたい」なら転職がおすすめ

「上司と合わない」と感じて改善が見込めない、「仕事を辞めたい」と感じた場合、転職するのも選択肢の一つです。職場に不満があるのはモチベーション低下につながるので、スキルが身につかず実績も出にくくなり、やりがいを感じられないといった悪循環になる可能性があります。

前職での経験を踏まえて、どのような会社でどのような働き方がしたいかを明確にすれば、自分に合った職場が見つかりやすくなるでしょう。

「社風が良い会社で働きたい」「自分に合った仕事の見つけ方が分からない」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、20代を中心にした転職・就職支援に特化しています。

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また、応募書類の添削や面接対策なども行っているので、就職活動や転職活動をしたことがない方も、安心して臨めるでしょう。サービスはすべて無料なので、ぜひご相談ください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナー
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