この記事のまとめ

  • ニートにおすすめの就職支援サービスは、ハローワークや就職・転職エージェントなどがある
  • 窓口での面談のほか、電話やメールで相談できる就職支援サービスもある
  • ニートが就職支援サービスを利用すると就職の不安が軽減され、前向きに活動に取り組める
  • ニートが就職支援を受ける前に、働く目的を考えておくとモチベーションを保てる
  • ニートからの就職を成功させるには、自己分析で自分の適性を理解しておこう

「ニートからの就職に不安がある」「何から始めれば良いか分からない…」といったご相談を受けることがあります。就職活動を進めるときは、さまざまな疑問や不安がありますよね。特にニートの方は、スキルや経歴に自信が持てず、最初の一歩をなかなか踏み出せない方もいるのではないでしょうか。

しかし、ハローワークやジョブカフェ、就職・転職エージェントなど、ニートの方が利用できる就職支援サービスはいくつもあります。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの中村さんのアドバイスを交えつつ、就職支援サービスの特徴や、ニートから就職を目指すときのポイントを解説。内容を参考にしながら、就職活動をスタートしてみてください。

ニートにおすすめの就職支援サービス8選

1人で就職活動を行うのは不安が大きいですよね。「何から始めたら良いのか分からない」「ニートからの就職活動で気をつけるポイントは?」など知っておきたいことも多いと思います。

そんなときは、就職支援サービスを活用してみるのがおすすめです。以下では、ニートの方が就職を目指すときに利用できる8つの就職支援サービスをご紹介します。

1.ハローワーク

ハローワークは、国が運営する就職支援サービスで全国各地に設置されています。ハローワークでは求人情報を検索するだけでなく、窓口で希望の就職先を伝えて求人を探してもらったり、就職活動の進め方を相談したりすることが可能です。

また、職業訓練や就活セミナーなども受けられるので、どのような就職支援を行っているのか、一度最寄りのハローワークを訪れてみると良いでしょう。

なお、ハローワークの利用に年齢制限はありません。20代のニートの方だけでなく、30代・40代から就職を目指している方も活用してみてくださいね。

参照元
厚生労働省
ハローワーク

ハローワークの利用者に多いのは30代

独立行政法人 労働政策・研修機構の「ハローワーク来所者の求職行動に関する調査」による、ハローワークを利用している年齢層の割合は、以下のとおりです。

 合計29歳以下30~39歳40~49歳50~59歳60歳以上
合計1,174人15.0%26.1%0.210.2570.123
男性627人9.7%21.1%0.2310.2920.169
女性547人21.0%31.8%0.18521.8%6.9%

引用:独立行政法人 労働政策・研修機構「ハローワーク来所者の求職行動に関する調査 第2章 求職者の属性(p.5)
上記の表から、ハローワークは幅広い年齢層に利用されていることが分かります。なかでも、30代が最多の26.1%でした。

先述したように、ハローワークに年齢制限はないため誰でも利用できます。扱っている求人も多種多様です。全国で500ヶ所を超える施設があるので、通いやすいハローワークを探してみましょう。

30代ニートから正社員就職を目指そう!就活支援の活用法も解説」のコラムでは、30代ニートから正社員就職を目指すための準備や成功させるポイントを解説しているので参考にしてみてください。

参照元
独立行政法人 労働政策・研修機構
調査シリーズ No.39 ハローワーク来所者の求職行動に関する調査

トライアル雇用を検討してみるのもおすすめ

ハローワークを通じて就職活動をする場合は、「トライアル雇用制度」の利用を検討してみるのもおすすめです。「トライアル雇用制度」とは、最長3ヶ月間の試用期間を設けて働ける制度です。

実際の業務内容や社風を確認できるため、いきなり正社員として働く不安を軽減できるでしょう。また、事前に適性や能力を見極められるため、雇用主側も採用リスクが減ります。そのため、積極的に採用してくれる可能性が高まる可能性があるでしょう。

ハローワークで相談すれば、トライアル雇用の求人情報や申込方法について詳しい案内が受けられるため、ぜひ検討してみてください。

2.地域若者サポートステーション

地域若者サポートステーション(サポステ)は、「就職に対して前向きになれない」「働くこと自体に不安がある」といった悩みを抱えているニートの方におすすめの就職支援サービスです。対象年齢は15~49歳までと幅広く、多くの方が利用できるでしょう。

地域若者サポートステーションには、「就職への一歩を踏み出したい」と考える方が多く訪れているようです。就職活動をスタートする前に、感じている不安やニートとして生活していた理由、置かれている状況などを伝えると、解決に向けたアドバイスをもらえます。

ハローワークと同様に国が運営する就職支援サービスのため、全国各地にあるのも特徴。電話やメールで相談できるので、施設が近くになくても利用できます。また、無料でコミュニケーション講座やビジネスマナー講座、職場体験プログラムといった支援も受けることも可能です。

参照元
厚生労働省
サポステ

3.ジョブカフェ

ジョブカフェは、各都道府県が主体となって運営している就職支援施設です。ジョブカフェでは求人情報を探すだけでなく、カウンセリングや就職セミナー、面接対策など、就職活動全般をサポートしてくれます

さらに、働くためのマナー教育やビジネススキルの習得など、地域ごとにさまざまな就職支援を無料で実施しているのが特徴です。「ジョブカフェ」という名のとおり、カフェ感覚で気軽に立ち寄れる施設ですよ。

ジョブカフェは就職したあとの相談も可能です。「職場になじめない」「仕事が合わない」などの悩みが出てきた場合、相談することで解決のアドバイスももらえます。

ただし、利用できる年齢は「30代前半まで」「40代まで」など、それぞれのジョブカフェによって異なるので注意しましょう。地域によって「△△ジョブステーション」「△△就職支援センター」などのように呼び方が異なるので、利用前にWebサイトで確認するのが安心ですね。

参照元
厚生労働省
ジョブカフェにおける支援

4.子ども・若者総合相談センター

子ども・若者総合相談センターは、都道府県や市区町村に設置されている無料相談窓口です。就職を目指す際のアドバイスだけでなく、ニートやひきこもり、不登校など生活全般における悩みを聞いてくれます

就職に関する相談をした場合、NPO法人をはじめとした民間支援団体や各公的支機関と連携しながら支援してくれることも。相談者が社会的に自立し、「こんな働き方がしたい」と希望する働き方を見つけられるよう、あなたにぴったりの就職への道のりを一緒に探していけるでしょう。

参照元
内閣府
子ども・若者支援地域協議会、子ども・若者総合相談センター

5.ひきこもり地域支援センター

ひきこもり地域支援センターは、ニートやひきこもりなど、社会から距離を置いて生活している方の社会復帰をサポートするサービスです。全国に相談窓口があり、ひきこもり支援専門のスタッフが、就職や生活に関する相談にのってくれます。

また、ひきこもり地域支援センターは、ハローワークや福祉施設、NPO法人など幅広い機関と連携をとっているので、相談内容に応じたサービスを紹介してもらうことも可能です。

参照元
厚生労働省
ひきこもり支援ポータルサイト「ひきこもりVOICE STATION」

6.社会人インターンシップ

社会人インターンシップは、実際の仕事現場で短期間働きながら自分に合った仕事を見つけられる制度です。インターンシップ中は実践的なスキルが身につくだけでなく、職場の雰囲気やチームワークなども体験できます

「ミスマッチ解消インターンシップ」や「おためしインターンシップ」など、ニート向けのプログラムも各地で実施されているのが特徴です。いきなり正社員として長期間働くことへのハードルが高いと感じるニートの方におすすめの制度といえるでしょう。

期間は1週間から3ヶ月程度のものが多く、参加後に正式採用へとつながるケースもあるのが魅力です。参加条件や待遇は企業によって異なるため、事前に確認してくださいね。

7.生活困窮者自立相談センター

生活困窮者自立相談センターは、経済的に困窮している方の就労や生活全般の相談に対応する公的な支援機関です。厚生労働省の「制度の紹介」によると、自立に向けた支援プランを作成したり、家賃の支援金給付を受けられたりできます。

ほかにも、求職活動のための各種セミナーや家計改善のためのアドバイスなども受けられるのが特徴です。最寄りの福祉事務所や市区町村の窓口で相談窓口を紹介してもらえるでしょう。

ニート状態が長期化し、経済的な不安を抱えている方は、一人で悩まず相談してみることをおすすめします。

参照元
厚生労働省
生活困窮者自立支援制度

8.就職・転職エージェント

就職・転職エージェントは、就活のプロであるキャリアアドバイザーが在籍している民間の就職支援サービスです。自分に合う仕事を紹介してもらえるだけでなく、面接対策やスケジュール調整、履歴書の添削など就職活動にまつわるさまざまなサポートを受けられます

正社員として就職した経験がないニートの方や、「就職できないのでは」と不安な方にとって心強い味方になるでしょう。

なお、就職・転職エージェントは、「看護師向け」「20代の若者向け」のように、利用できる年齢やスキルが絞られている場合があります。エージェントを利用するときは、ニートの就職支援を行っているか確認しましょう。

ニートの方向けの就職支援機関については「ニート向けの就職支援を活用しよう!主なサービス内容や利用のコツを解説」のコラムでも解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

ニートが就職支援サービスを利用するメリット

ニートから就職を目指す方のなかには、就職支援サービスを利用するか迷っている方もいるでしょう。ニートが適切な支援サービスを利用すると、就職に関する相談ができたり、仕事に活かせるスキルを学べたりするメリットがあります。

また、経済的サポートの対象になる場合があるため、就職への不安を解消したうえで社会復帰を目指せるでしょう。以下で、ニートが就職支援サービスを利用するメリットを紹介するので参考にしてみてください。

就職に関する不安を解消できる

ニートが就職支援サービスを利用するメリットは、就職に関する不安を解消できることです。就職支援サービスでは、キャリアカウンセラーや就労支援員などの専門家に相談できます。

長期間働いていないことへの不安や面接での質問への答え方など、具体的な悩みに対する適切なアドバイスをもらえるため、就職に関する不安や悩みを解消しやすくなるでしょう。

また、就職支援によっては、同じような境遇の人と交流する機会を設けている場合もあります。「自分だけが悩んでいるわけではない」と気づけることが、心理的な支えになる方もいるでしょう。

基礎的なビジネススキルを学べる

基礎的なビジネススキルを学べるのも、就職支援サービスを利用するメリットの一つです。就職支援サービスでは、ビジネスマナーやコミュニケーション能力などの基礎的なスキルを学べる機会があります。

挨拶の仕方や電話対応、ビジネスメールの書き方など、働くうえで必要な基本スキルを段階的に身につけられるでしょう。これらのスキルを事前に身につけておくことで、就職前の「できなかったらどうしよう」や就職後の「できない」という不安を減らし、自信をもって業務に取り組めます。

就職活動をスムーズに進められる

効率的に就職活動を進められるのも、就職支援サービスを利用するメリットといえるでしょう。履歴書や職務経歴書の書き方、面接対策など、就活に必要な準備を専門家のサポートを受けられます

自分一人で準備すると、企業研究に時間がかかったり、自己PRの書き方に悩んだりすることがあるでしょう。プロにアドバイスを受けることで、応募先企業へ効率的に自分をアピールできるため就職活動を進められます。

自己管理能力を身につけられる

就職支援サービスを受けると、自己管理能力を身につけられるのもメリットです。就職支援サービスを利用すると、定期的な通所や課題への取り組みが求められるため自己管理能力が身につきます。

決まった時間に起床して通所する習慣や、与えられた課題を期限内に完成させる経験は、就職後の職場生活にも直結する重要なスキルです。段階的な目標設定をして成功体験を積めば、自信にもつながるでしょう。

経済的サポートの対象になる場合がある

経済的サポートの対象になる場合があるため、就職支援サービスの利用を検討してみてください。利用できる主な経済的支援には以下のようなものがあります。

職業訓練受講給付金ハローワークが実施する職業訓練を受ける際に、訓練期間中の生活費として支給されます。条件を満たせば、月額10万円の給付金を受給しながら訓練に専念できるのがメリットです。
住居確保給付金家賃の一部を原則3ヶ月間(最長9ヶ月間)支給する制度です。就職活動を行うことを条件とし、住まいを失う不安を軽減し、安心して就職活動に取り組めるよう支援します。

経済的に余裕がないと、就職活動に専念するのが難しくなりがちです。これらの支援を受けるには一定の条件がありますが、経済的サポートを受けることで生活面での不安を軽減しながら就職活動に集中できるでしょう。

ニートは職業訓練を受けるべき?メリットやおすすめのコースを紹介」のコラムでは、ニートが職業訓練を受けるメリットやおすすめの職業訓練コースを解説しているので参考にしてみてください。

ニートが就職支援を受けるときの注意点

就職支援サービスを利用する際は支援内容や条件をしっかり確認し、自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。また、支援を受ける前に必要な準備をしておくと、スムーズに進められるでしょう。

以下で、ニートが就職支援を受けるときの注意点を解説するのでチェックしてみてください。

利用制限が設けられている場合がある

就職支援サービスによって、年齢や期間による利用制限が設けられていることがあります。たとえば、若者向けの「ジョブカフェ」は15〜39歳が対象となっており、40歳以上は利用できません。

また、「ハローワーク」は年齢制限がないものの、一部のプログラムは若年層限定となっているケースも。支援を受ける前に、自分が対象となるか公式サイトで確認したり、直接問い合わせたりすることをおすすめします
対象外の場合は別の適切なサービスを紹介してもらえることがあるので、断られたからといって利用を諦める必要はありませんよ。

すぐに支援を受けられないことがある

就職支援サービスは、申し込みから実際の支援開始までタイムラグが生じることがあるので注意しましょう。これには以下のような理由が考えられます。

  • ・初回面談の予約が混雑している
  • ・適性検査や書類審査に時間がかかる
  • ・開催日程が決まっている

たとえば、職業訓練受講給付金は受給申請後、すぐ受け取れるわけではありません。受給申し込みしたら、面接や筆記試験等を受験し、毎月1回ハローワークで職業相談を受けたうえで給付金の申請を行う必要があります。

そのため、就職活動は計画的に進めることが大切です。支援サービスの利用を検討する際は、早めに情報収集を始めて必要な手続きや期間を事前に把握しておきましょう。

就職支援を利用するとニートの定義から外れる?

就職支援を利用すると、「就職活動を行っている」と判断されるためニートの定義から外れることになります。ニートの定義や引きこもりとの違いを理解することで、適切なサポートを選びやすくなるでしょう。
また、ニートになる主な背景を知って自己理解を深めれば、就職活動に活かせるかもしれません。
以下でそれぞれ解説するので、チェックしてみてください。

ニートの定義

厚生労働省の「ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究報告書(p.63)」では、「ニートとは15歳から34歳までの非労働者のうち、通学も家事もしていない独身者」と定義されています
以下で、その内容をまとめました。

1.通学していない

ニートの基本的な一面として、「通学していない」という要素が挙げられます。定期的な学校教育に参加しておらず、何らかの学位や資格取得を目指していない人を指すのが一般的です。

たとえば、高校や大学を中退した場合や、卒業後に進学をしなかった方などが該当します。

2.働いていない

ニートには「働いていない」という要素があります。アルバイトや自営業、家事手伝いなどを一切行っていない場合、この「働いていない」に該当するでしょう。

なかには、何らかの事情によって、あえて就職していない人もいると思いますが、ニートの定義に当てはまります。「家事手伝いはニートと同じ?違いや正社員就職が不安なときの対処法を解説」のコラムでは、家事手伝いとニートの違いを解説しているので参考にしてみてください。

3.就職活動をしていない

「就職活動をしていない」こともニートの定義として該当します。求人情報を調べたり面接を受けたりするなどの、積極的な行動を起こしていない状態の場合、ニートに当てはまるでしょう。

また、就職のために資格の勉強をしたり、職業訓練を受けたりもしていない場合は、「就職活動をしていない」に含まれます。

参照元
厚生労働省
ニートの状態にある若年者の実態及び支援策に関する調査研究

ニートと引きこもりの違い

ニートと引きこもりの違いは、社会との交流の有無です。厚生労働省の「ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン(p.6)」によると、ひきこもりは、「さまざまな要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヶ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)」と定義しています。

一方で、ニートは仕事や通学、就職活動をしていない状態のことです。社会と接する意志があるかどうかは一人ひとり異なるため、ニートだからといって、引きこもりとはいえません。

参照元
厚生労働省
ひきこもり支援推進事業

ニートになる主な背景

ニートになる背景は一人ひとり異なりますが、環境や個人の状況によって、さまざまな要因が関わっています。原因を理解することで、適切な支援や対策を考えることができるでしょう。

就職活動で挫折を経験した

就職活動での失敗体験がニートになったきっかけとなるケースは少なくありません。何度も不採用が続くと自信を失い、「もう応募しても無駄だ」という思考に陥りがちです。

また、就職後に職場環境や人間関係で強いストレスを感じ、退職した後に再就職への恐怖心から求職活動ができなくなるパターンもあります。このような挫折体験は心理的ハードルを高め、次第に社会との接点を失っていくきっかけとなることもあるでしょう。

まずは、働くことへの恐怖心を払拭するために、いきなり正社員を目指すのではなく、アルバイトや派遣などから始めて見るのがおすすめです。少しずつ社会人生活に慣れていき、スキルや経験を身につけて自信がもてれば、正社員での働き方もイメージしやすくなるかもしれませんよ。

就職は無理だと感じる…就活に苦戦する原因と成功させる方法を解説」のコラムでは、就活に苦戦する原因や気持ちを切り替える方法を解説しているのでチェックしてみてください。

学びの段階でうまくいかないことがあった

学校生活での否定的な体験もニートになる背景の一つです。いじめや学業不振、教師との関係悪化などにより、学習意欲や社会性を育む機会を十分に得られなかった場合もあるでしょう。

たとえば、勉強や集団生活などで周囲ができているのに自分だけつまづいた経験がある場合、「自分はダメな人間だ」という自己否定感を抱く原因になります。自信の喪失は次のステップへ進みにくくなるため、進路選択や就労意欲にも影響を与えるでしょう。

しかし、これらが起きた原因はあなた個人の問題ではなく、環境や周囲との相性も関係している可能性があるため、自分を責め過ぎる必要はありません。いきなり就職を考えるのが難しい場合は、「できること」や「興味があること」に目を向けてみましょう。

自分の得意なことや好きなことで身についた経験や知識を活かせる仕事が見つかる可能性があります。

社会とのつながりが薄れた

人間関係の希薄化もニートになる重要な要因です。友人や知人との交流が減ると、情報共有の機会が減少し、就職に関する情報も入ってきにくくなります。

SNSでのつながりはあっても、実際に会って話す機会が減ると、コミュニケーション能力も徐々に低下していくでしょう。「人とうまく関われるか不安」「人間関係が苦手」という意識から、就職活動に取り組むのが億劫になることもあります。

仕事をするうえで最低限のコミュニケーション能力は必要ですが、なるべく人と関わらない仕事も存在します。コミュニケーションが控え目な仕事を選べば、自分のペースで少しずつ人との関わり方が見えてくるでしょう。

また、在宅ワークできる職種を選ぶのもおすすめです。コロナ禍以降、働き方が変わったことで、未経験から在宅ワークを目指せるものもあります。

未経験からリモートワークするには?おすすめの職種や正社員のなり方を紹介」のコラムでは、未経験からリモートワークを始めやすい仕事を解説しているので、興味のある方はチェックしてみてください。

やむを得ない理由で働けなくなった

本人の意思とは関係なく、ニート状態になるケースもあります。心身の不調やケガなど、外的要因によって働けない状況に陥ることもあるようです。

また、親の介護や家族の世話をするために仕事を辞め、その後再就職が難しくなるケースもあります。こうした場合は、「働きたくない」わけではなく「働けない状況にある」ことを理解する必要があるでしょう。

しかし、働ける状況になっても、仕事から離れていたことで「どこからも採用されないかもしれない」「どうやって就職活動を始めればいいの?」と再就職に不安を感じる場合もありますよね。

就職活動では、退職した理由を明確に伝えたうえで、今は問題なく働けることをアピールすれば問題ありません。前職と同じ職種や経験を活かせる仕事であれば、即戦力として高評価される可能性もあります。

ニートが就職支援を受ける前にできること

ニートの方が就職支援を受ける前に、なぜ働くのかを考えてみたり、就職への恐怖心を取り除いたりすることから始めてみましょう。そうすることで、より効果的に就職支援を受けられ、スムーズに就職活動を進めやすくなります。

以下で、ニートが就職支援を受ける前にできることを解説するので参考にしてみてください。

なぜ働くのかを考えてみる

ニートの方が就職を目指すときは、「自分が働く理由」を明確にしておきましょう。たとえば、経済的な余裕をもつため、生活の質を上げるため、自分の能力を試すため、社会とのつながりをもつためなど、目的は人それぞれです。

自分自身が納得する理由や動機を明確にしておけば、就職活動で困難な場面に直面しても乗り越える原動力になります。就職活動のモチベーションも保ちやすくなるため、スムーズに選考を進められるでしょう。

ニートになった理由も説明できるようにしておこう

就職支援を受ける際には、自分がニートになった理由を整理して説明できるようにしておくのが望ましいでしょう。支援者に自分の状況を正確に伝えることで、より適切なアドバイスを受けられます。

自分の経験を振り返る際には、「何が原因で」「どのような気持ちで」「どう行動したか」という流れで考えてみましょう。たとえば「就活での不採用が続いて自信をなくし、徐々に応募を辞めてまった」といった具体的なストーリーがあると、支援者も理解しやすくなります。

自分の弱みだけでなく、強みや可能性についても考えておくことで、前向きな姿勢をアピールできるでしょう。

家族以外の人と関わる時間を増やす

家族以外の人と関わる時間を増やしておくことは、就職支援を利用する際に限らず、仕事をするときにも役立ちますよ。家族以外の人と関わる機会が少ないと、支援先の担当者と話す際に、緊張することもあるかもしれません。

ニートになった理由や就職したい理由がうまく伝えられないと、適切な支援を受けられない可能性があります。また、仕事でスムーズに業務を進めるには、周囲の人と良好な人間関係をつくることが大切です。

就職する前に徐々に家族以外の人とのコミュニケーションを増やしていくことで、対人スキルや社会性を身につけられます。趣味を通じた仲間と交流したり、興味のある地域活動へ参加したりするなど、できることから始めてみましょう

生活リズムを整える

生活リズムが崩れてしまっているニートの方は、早寝早起きの習慣を身につけることも重要です。夜間に利用できる就職支援施設もありますが、日中に利用できるところが一般的。生活リズムを整えておくことで、無理なく支援を受けられ、前向きに取り組めるでしょう。

また、就業時間は職種や職場によって異なるものの、正社員は朝に出社し、夕方帰宅します。昼夜逆転していたり、就寝時間が乱れていたりする場合、集中力を保ちにくくなり、業務効率や質が下がりやすくなるでしょう。

いきなり改善するのは難しいと思うので、少しずつ調整してみるのがおすすめです。たとえば、毎日15分ずつ寝る時間を早める、起きる時間を早くしてみるといったことから始めてみましょう。

自分で時間の管理を行えるようにしておくと、仕事でも役立ちますよ。

小さな目標を立ててみる

効果的に就職支援を活用するために達成可能な小さな目標を設定し、少しずつ自信をつけていきましょう。就職という大きな目標に向かって一気に進むのは難しいものです。「支援を受けてもうまくいかないかも」「自分は就職できない」という不安を払拭したうえで、就職支援を受ければ前向きに取り組めるでしょう。

以下のような段階的な目標設定が効果的です。

期間目標例期待される効果
1日単位・朝7時に起きる
・毎日30分散歩する
生活リズムの改善
週単位・週2回図書館に行く
・週1回友人と会う
外出習慣をつける
月単位・1冊の本を読み切る
・資格の勉強を始める
持続力を身につける

小さな目標を達成するたびに、自分をきちんと褒めることも大切です。「できた」という成功体験が積み重なると、「自分にもできる」という自己効力感が高まり、より大きな目標にも挑戦できるようになるでしょう。

さらに、目標達成の記録をつけておくと、自分の成長を実感できます。また、最初から完璧を目指さず、うまくいかなくても「学びの機会」と捉えてみてくださいね。

就職への恐怖心を取り除く

ニートの方のなかには、就職に対して恐怖心を抱いている方もいるかもしれません。「一度就職したけど人間関係がうまくいかず退職した」「数年間働いていないので仕事そのものに不安がある」など、就職に恐怖を感じる理由はさまざまです。

就職の何に恐れを感じているのか、どうすればその恐怖心を取り除けるのかを、じっくりと考えてみましょう。原因が分かれば、就職支援で適切なアドバイスやサービスを受けられるので不安を払拭しやすくなります。

就職支援を受ける前に不安なことを解決しておけば、前向きに就職活動に取り組めるでしょう。ニートから就職を目指す際の準備については「ニートから就職できる!挑戦しやすい仕事やおすすめの就職支援サービスを紹介」のコラムでも解説しているので参考にしてみてください。

就職前にアルバイトをするのも一つの方法

ニートからいきなり就職するのが不安な方は、アルバイトから始めてみるのもおすすめです。まずは短時間での勤務を経験することによって、時間を意識した生活や、人とのコミュニケーションに少しずつ慣れていけるでしょう。

アルバイトで得たスキルや知識は、就職活動のときにもアピールできますよ。正社員として働いた経験がない場合は、選択肢の一つとして考えてみてください。

職歴なしは不利?履歴書の書き方や就活でアピールすべきポイントを解説!」のコラムでは、職歴なしからの就職活動は不利になる背景や履歴書の書き方も解説しているのでチェックしてみてください。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

中村凌河

中村凌河

ニートやフリーター、既卒など、正社員未経験の人を受け入れている会社はあります。また、その仕事が未経験であっても問題なく業務に就けるように、研修制度や資格取得制度を整えている会社もありますよ。

ただし、就職やアルバイトの経験が一度もない場合は、履歴書や面接でどのように自分をアピールするかが大事なポイントになります。「自分ではアピールの仕方が分からない」というニートの方は、わたしたちキャリアアドバイザーにご相談ください。

就職に対する悩みやこれまでの体験などを聞いて、あなたならではのアピールポイントを見つけ、就職の軸を言語化していきます。

ニートの就職活動を成功させるための6つのポイント

ニートからの就職は可能です。準備をしっかりと行うことで、内定獲得に近づけるでしょう。以下で、ニートの就職活動を成功させるためのポイントを6つ解説するので参考にしてみてください。

ニートの就職活動を成功させるためのポイント

  • できるだけ早めに行動する
  • 自己分析で自分の適性を理解する
  • 人手不足の業界や「未経験歓迎」の求人を選ぶ
  • 大手企業や有名企業以外の求人に注目する
  • 仕事に活かせる資格やスキルを勉強してみる
  • ニート期間の経験や学んだことを伝える

1.できるだけ早めに行動する

ニートから就職を目指したいと思ったら、できるだけ早めに行動するのが望ましいでしょう。転職活動には、約3~6ヶ月かかるのが一般的です。半年以上のニート期間があると、採用担当者が「就職意識が低いのでは」「計画性がない人かもしれない」といった不安をもちやすくなります。そのため、ニート期間が長引くと、就職活動が難航する可能性があるでしょう。

また、早めに就職活動を始めると、冷静な判断ができず「どこでもいいから入社したい」と自分と合わない企業を選んでしまう恐れがあります。余裕をもって自分に合った仕事を探すことが、長期的に働ける職場を見つける重要なポイントですよ。

無職期間が半年でも大丈夫?企業に与える影響や不利にさせない方法を解説」のコラムでは、無職期間の半年を不利にさせないためのポイントや面接で理由を聞かれたときの回答例をまとめているので参考にしてみてください。

2.自己分析で自分の適性を理解する

就職活動を始める前に、自分自身をしっかり理解することが重要です。自己分析で自分の得意なことや苦手なこと、価値観を明確にすることで自分に合った仕事を見つけやすくなります

具体的な自己分析の方法は、以下のとおりです。

分析内容具体的な質問例活用方法
得意なこと・何をしているとき楽しいか?
・学生時代に熱中したことは?
活かせる職種を探す
苦手なこと・どのような環境だと疲れるか?
・ストレスを感じる業務は何か?
ミスマッチを防ぐ
価値観・仕事で何を大切にしたいか?
・どのような働き方を望むか?
企業選びの軸にする

また、就職活動の面接では、「なぜこの仕事がしたいのか」「どのような価値を提供できるのか」といった質問をされる場合もあります。自分の強みと弱みを把握しておくことで、明確に答えられるようになり、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

自己分析は一人で行うことに限界を感じる場合があります。性格診断ツールを活用したり、家族・友人に自分の印象を聞いてみたりして、客観的な意見を得るのもおすすめです。ハローワークや若者サポートステーションでは、専門家によるキャリアカウンセリングも受けられますよ。

自分のしたいことがわからない…見つけ方や仕事の探し方を解説」のコラムでは、「自分のしたいことがわからない」ときのアプローチ法や大切な考え方をまとめているので参考にしてみてください。

3.人手不足の業界や「未経験歓迎」の求人を選ぶ

ニートからの就職活動の際は、求人の選び方も大切な要素の一つです。たとえば、介護業界や運送業、建設業などは人手不足の傾向があるため、求人数が豊富で未経験者を募集している企業もあるでしょう。

また、「未経験歓迎」と記載されている求人は、資格やスキルがなくても始めやすいので、経験を積むのに適しています。未経験者を採用している企業は研修制度が整っているのが特徴です。働きながらスキルを学べれば、経済的な不安も軽減され、安心して業務に取り組めるでしょう。

4.大手企業や有名企業以外の求人に注目する

就職活動では、知名度の高い企業ばかりに目が行きがちですが、中小企業や地域の企業に目を向けるとチャンスが広がりますよ。大手企業や有名企業は比較的条件も良く、優良企業が多いイメージがあるため魅力的ですよね。しかし、スキルや経験が豊富な人が集まりやすいため、未経験からの挑戦が難しくなる可能性があります。

大手企業と比べて、中小企業では以下のようなメリットがあります。

  • ・未経験者でも実務経験を積みやすい
  • ・一人当たりの仕事の幅が広く、複数のスキルが身につく
  • ・社内での距離感が近く、コミュニケーションがとりやすい
  • ・自分のアイデアや提案が通りやすい環境がある

企業を選ぶ際は、知名度だけでなく「自分が成長できる環境か」「職場の雰囲気は合いそうか」といった観点で考えてみましょう。たとえば、社員の定着率や研修制度の充実度、福利厚生などを確認することで、中小企業のなかから優良企業を見つけられます。

優良中小企業で働きたい!特徴や探し方は?メリット・デメリットも解説」のコラムでは、優良中小企業を見分けるための特徴や判断する方法を解説しているので、仕事を探すときの参考にしてみてください。

希望条件を絞り過ぎないことが大切

就職活動では、希望条件を絞り過ぎないことが大切です。理想の条件にこだわりすぎると、チャンスを逃してしまう可能性があります。

初めから「高給与」「残業なし」「完全週休二日」などすべての条件を満たす仕事を探すのは難しいものです。たとえば「通勤時間は長くても人間関係が良好な職場が良い」といった具合に、優先順位をつけて譲れない条件と妥協できる条件を整理しておくことをおすすめします。

最初の仕事が理想通りでなくても、働きながらスキルや経験を積めば希望する働き方ができたり、キャリアアップで高収入を目指したりできるでしょう。

5.仕事に活かせる資格やスキルを勉強してみる

就職を成功させるには、仕事に活かせる資格やスキルを勉強してみるのもおすすめです。就職先の仕事内容に直接結びつくスキルがあると、面接時に入社意欲や成長の可能性をアピールしやすくなるでしょう。

資格取得を目指す際は、計画的に進めることが大切です。「いつまでに資格を取得して就職活動を始める」と具体的な計画を立てないと、空白期間が長引いてしまう可能性があります。

また、仕事に無関係な資格をもっていても、アピールポイントになりません。興味のある分野や就職したい会社で、どのようなスキルを求められているかを調べてみましょう。

6.ニート期間の経験や学んだことを伝える

面接でニート期間について聞かれたとき、隠したり誤魔化したりするのではなく、正直に答えつつ、その期間で得た気づきや学びを伝えることが大切です。採用担当者は、あなたがその経験からどう成長したかに関心があります。

効果的な伝え方としては、「事実→その期間で学んだこと→今後どう活かすか」という順序で説明しましょう。結論から説明することで、採用担当者に伝えたいことが明確になります。

また、ニート期間中に行った勉強や自己啓発、ボランティア活動などがあれば、積極的に伝えましょう。「何もしていなかった」ではなく、「自分を見つめ直す時間だった」と前向きに捉え直すことが重要です。謙虚さを保ちつつも、自信をもって自分の変化や成長を伝えることで、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。

ニートの就職支援に関するまとめ

ニート状態から抜け出すには、専門的な就職支援サービスの活用が効果的です。ハローワークやジョブカフェなどの公的機関では無料でキャリアカウンセリングや求人紹介を受けられます。

また、若者サポートステーションでは生活リズムの改善から段階的に就職を目指せるプログラムが用意されているのが特徴です。民間の就職・転職エージェントも選択肢に入れると、より自分に合った支援が見つかるでしょう。

「ニート向けの就職支援サービスを探している」「就職したいけどできるか不安」と感じている方は、就職・転職サービスのハタラクティブにご相談ください。ハタラクティブは、20代を中心とした就職・転職支援に特化しています。

マンツーマンでカウンセリングを行うので、不安や希望を丁寧に聞いて、あなたにピッタリの求人をご紹介することが可能です。

また、「就職したいけど、やりたいことがない」「アピールできるスキルがない」といったニートの方のお話も、専任のキャリアアドバイザーが丁寧に伺います。登録・相談はすべて無料なので、お気軽にお問い合わせくださいね。

ニートの就職支援によくあるQ&A

就職活動に不安を抱えるニートの方によくある質問とその回答をまとめました。具体的な疑問を解消して、一歩を踏み出すヒントにしてください。

ニートにおすすめの就職先を教えてください

ニートにおすすめの就職先は、事務職や清掃員、コールセンターなどが挙げられます。学歴やスキル、経験が問われにくいため未経験から始めやすいでしょう。また、職業訓練校で資格を取得して、人材が不足しているIT業界や介護業界に進むのも選択肢の一つです。自分の興味や適性に合わせて選ぶことが長続きのポイントとなりますよ。

30代も就職支援を受けたほうが良いですか?

30代の方も就職支援を受けることで、就職が成功しやすくなるでしょう。30代は企業からスキルや経験が求められやすくなるため、20代よりも就職が難航しやすくなります。30代も支援対象になっているサービスは豊富にあるので、自分の状況にマッチするものを利用してみましょう。

40代ニートも利用できる就職支援サービスはありますか?

40代のニートの方も利用できる就職支援サービスは豊富にあります。たとえば、ハローワークの「生涯現役支援窓口」では年齢に関係なく相談可能です。しかし、就職活動は年齢が重なるとスキルや経験が求められる傾向があるため、難航しやすくなります。年齢が若いほどポテンシャルや人柄を重視されやすくなるので、未経験の仕事へも挑戦しやすいでしょう。就職を目指すなら、早めに行動することが大切ですよ。