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辞められたら困る人の特徴とは?優秀な人の退職理由や円満退職の方法を解説

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この記事のまとめ

  • 辞められたら困る人の特徴は、「企業業績に貢献している」「思いやりがある」などがある
  • 辞められたら困る人の特徴をもつ人が退職するのは、キャリアアップできないと思うから
  • 辞められたら困る人が辞める会社への就職は、ブラック企業の可能性があるので注意が必要
  • 会社に退職を引き止められるのを避けるには、明確な理由を伝えて円満退職を心掛けよう

辞められたら困る人には、どのような特徴があるのか気になる方もいるでしょう。「会社から辞められたら困ると思われる人になりたい」と思っても特徴が分からないと、どのような人を目指せば良いのかイメージできず、目標が立てにくくなりますよね。

辞められたら困る人の特徴には、「実績や成果を出して企業業績へ貢献している」「周囲への思いやりがある」などが挙げられます。これらを意識して仕事に取り組むことで、会社から評価されやすくなるでしょう。

このコラムでは、キャリアアドバイザーの高城さんのアドバイスを交えつつ、辞められたら困る人の特徴をまとめています。また、優秀な人が仕事を辞める理由や円満に退職する方法もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

辞められたら困る人にみられる8つの特徴

日頃から意識して行動することで、会社から「辞められたら困る」と思われる人を目指すことは可能です。辞められたら困る人の特徴を知って、自分自身のキャリアアップや職場での存在価値を高めるヒントを探してみましょう。

以下で、辞められたら困る人にみられる特徴を8つ解説するので、会社から評価される人になりたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

1.会社で重要な役割を担っている

辞められたら困る人の特徴には、会社で重要な役割を担っていることが挙げられるでしょう。たとえば、部長や課長をはじめ、重要なプロジェクトのリーダーに就いていたり、部下を教育したりする人が重要な役割を担っているといえます。

重要な役割を担っている人が退職すると、業務を円滑に進めるのが難しくなる可能性があるため、会社側は退職してほしくないと考えられるでしょう。
重要な役割を担うためには与えられた仕事をしっかりとこなし、責任感があることを示しつつ信頼を得ることが大切です。また、自分の専門性を高めて、成果を出すことで、より重要なプロジェクトに参加できる可能性があるでしょう。

ハタラクティブ プラス在籍アドバイザーからのアドバイス

高城綾香

高城綾香

辞められたら困る人の特徴にある「重要な役割に就いている人」とは、「社内外における影響範囲が広い人」といえるでしょう。たとえば、社内で複数人の教育やマネジメントを任されていたり、社外顧客から求められたりするような人材になれば、「辞められたら困る人」と評価される可能性があります。また、業績を残せれば、会社から「辞めてほしくない」と思われやすくなるでしょう。

転職活動の選考においても、前職でのマネジメント経験やそこでの業績結果も評価されるため、アピールできるエピソードや経験を増やしていけば、キャリアアップの転職も実現しやすくなりますよ。

2.実績や成果を出して企業業績へ貢献している

実績や成果を出して企業業績へ貢献しているのも、会社から「辞められたら困る」と言われる人の特徴の一つです。実績や成果を出せる人材は会社の利益に貢献をしています。そのため、辞められたら業績不振につながる可能性があるため、辞めてほしくないと思われやすいでしょう。

実績や成果を出すためには自分の仕事の目標を明確に理解し、達成するための具体的な計画を立てることが大切です。常に効率化や改善を意識し、創意工夫を重ねることで、より大きな成果につながるでしょう。

3.ほかの従業員から信頼を得ている

ほかの従業員から信頼を得ていることも、辞めてほしくないと思われる人の特徴といえます。性格が良かったり、人望が厚い人がいることで職場の雰囲気が良くなったりと、業務の効率化やパフォーマンスの向上につながるでしょう。

ハタラクティブが若年層(18~29歳)を対象に実施した独自調査「若者しごと白書2024 2-3. 仕事に満足している理由(p.19)」によると、今の仕事に満足している理由として「人間関係のよさ」と回答した人が最も多い結果でした。このことから、職場の人間関係は仕事をするうえで重要な項目の一つだと分かります。

人間関係が原因で社員が離職するのを避けられるため、会社側も「辞められたら困る」と感じる可能性があるでしょう。信頼関係を築くには、日頃から周囲と積極的にコミュニケーションをとることが大切です。

参照元
ハタラクティブ
若者しごと白書2024

リーダーシップがある人材も人望を得やすい

リーダーシップがある人材も人望を得やすい傾向があります。周囲から信頼を得ていないと、チームを目標に向かって引っ張るのは難しくなります。

率先して先頭に立つリーダー的存在がいることで、メンバーのモチベーションを高めてチーム全体の士気を向上させられるため、辞められたら困る人といえるでしょう。リーダーシップは失敗を恐れず行動したり、 メンバーの個性や能力を尊重したりすることで身につけられますよ。

4.臨機応変に行動ができる

辞められたら困る人は、臨機応変に行動ができるといった特徴もあります。仕事では予期せぬトラブルがつきものです。仕事ではトラブルや問題に直面した際に、冷静に状況を分析して効果的な解決策を見つけ出せれば、組織の損失を最小限に抑えられるため「問題解決能力」が評価されるでしょう。

問題解決能力を身につける方法は、失敗を振り返り学べることがないか考えることがおすすめです。「なぜ失敗したのか」「どうすれば防げたのか」を繰り返すことで、問題が起きたときに瞬時に解決方法を考えて見つけられる可能性があるでしょう。

5.専門的なスキルや資格を持っている

専門的なスキルや資格を持っているのも、辞めたら困ると言われる特徴です。専門的なスキルや資格を持っている人は特定の分野での仕事に携わっている場合があるので、会社は「退職されると困る」と感じるでしょう。

専門的なスキルや知識を身につけて資格をとるのは一定の時間がかかります。また、知識をもっていても業務経験がないと、円滑に作業を進めるのが難しい場合も。業務を代わりに行える人がいないため、その仕事が滞ることも考えられるでしょう。

そのため、仕事で活かせるような専門的な資格やスキルを身につければ、評価されやすいといえます。時間がかかるとモチベーションの低下につながる可能性があるので、「△ヶ月後に取得を目指す」と具体的な計画を立てるのがおすすめです。

資格のなかにも、比較的幅広い職種で評価され、学んだ知識を活かしやすいものもあります。「転職におすすめの資格とは?取得のメリットや選び方について紹介!」のコラムで、20代・30代の転職に向けておすすめの資格として解説。また、職種ごとに活かせる資格もご紹介しているので、「何を選べば良いか迷う」という方は、参考にしてみてください。

6.周囲への思いやりがある

周囲への思いやりがある人も、会社から辞めてほしくないと思われる傾向があるでしょう。周囲をよく観察し、意見に耳を傾けることで「相手が何を求めているか」「どのような考え方をもっているのか」がみえてきます。周囲から「頼れる存在」「自分を理解してくれている」と感じられれば、「この人と一緒に働きたい」と慕われるようになり、リーダーシップをとって活躍できる可能性もあるでしょう。

また、「繊細」な人は、周りをよく観察する傾向があります。「『繊細』とは?意味や特徴とあわせて向いている仕事を紹介」のコラムでは、「繊細」な場合にみられる特徴やメリット・デメリットを解説するので、チェックしてみてください。

7.ミスを受け入れて成長できる

ミスをしても落ち込まず、受け入れて成長できる人は会社にとって辞めてほしくない人材です。失敗から学ぼうとする姿勢は、「見本」にもなります。何が原因で失敗したかを考えて、改善策を見つけて次にいかせれば実績にもつながりやすくなるでしょう。

8.論理的な思考で仕事に取り組める

論理的な思考で仕事に取り組める人も、会社にいてほしい人材といえるでしょう。論理的な思考をもった人は物事を客観的に捉え、課題に対して矛盾のない効率的な解決策を導き出せる能力に長けている傾向があります。

客観的かつ多角的に物事をみられれば、見落としがちなリスクやチャンスにも気づけるため会社で重宝されやすくなるでしょう。また、説明上手で説得力もあるので、周囲からの信頼も得やすい特徴があります。

問題が起きたときは、データや根拠をもとに具体的な結論を導き、矛盾がないか確認することが大切です。物事を「事実」「原因」「結論」に分けて考えを意識することで、論理的思考が身につくでしょう。

辞めたら困る人とどこでもやっていける人の特徴は同じ?

「辞められたら困る人」と「どこでもやっていける人」の特徴は共通している部分はあるものの、完全に同じではありません。「どこでもやっていける人」と「辞められたら困る人」に共通する特徴には、「コミュニケーションをとるのが上手」「周囲へ配慮できる」「実績を出せる」などが挙げられるでしょう。

しかし、「辞められたら困る人」は「今の職場で重要な存在」である一方、「どこでもやっていける人」は適応力や柔軟性が長けている傾向があるため、どのような環境でもスキルを発揮できるでしょう。

辞められたら困る人の特徴をもつ社員が退職する原因

会社から「辞められたら困る」と評価されているのにもかかわらず、退職につながることがあります。以下で、辞められたら困る人の特徴をもつ社員が退職する原因を解説するので、辞められたら困る人のように会社から評価されたいと考えている方は、特徴を身につけたあと、どのような問題が起きるのか理解しておきましょう。

これ以上キャリアアップができないと感じたから

会社から辞められたら困る人が退職するのは、「これ以上キャリアアップができないと感じたから」といったのが理由です。辞められたら困る人は仕事に積極的に取り組み、実績や成果を出そうとするため向上心があるといった特徴ももっています。

また、重要な役割を任される傾向があるため、新しいことに挑戦する機会も少ないことで不満につながることもあるでしょう。「ここにいてもスキルが身につかない」「新しいことに挑戦したい」と感じた場合、さらにキャリアアップするために転職を決断することがあります。

給料が仕事量に見合わないから

「給料が仕事量に見合わないから」というのも、優秀な人材が退職を決断する理由の一つです。「どれだけ実績を出しても給料が上がらない」「他社員に比べて任される仕事が多いのに給料は変わらない」といった場合、不満につながり転職を決断する可能性があるでしょう。

ハタラクティブが若年層(18~29歳)を対象に実施した独自調査「若者しごと白書2024 2-4. 仕事に満足していない理由(p.21)」によると、仕事に満足していない理由を尋ねると、「給与」と回答した正社員は31.3%と最も多いことが分かります。この結果から、仕事をするうえで給与は不満につながる人は多いといえるでしょう。

参照元
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若者しごと白書2024

自分のスキルを活かせないから

会社から辞められたら困ると思われる人は、自分のスキルを活かせないと感じると転職することがあるでしょう。優秀な人は自分のスキルを発揮し、実績や成果を出せるのも特徴の一つです。より自分のスキルを活かせる職場を求めて、転職することも考えられるでしょう。

スキルを活かせないとやりがいを感じにくくなるため、モチベーションの低下にもつながります。自分の適性に合っていたり、持っているスキルを活かせたりできる仕事を行うことで長期的に働ける職場が見つかるでしょう。

自分に向いてる仕事に出会うには?見つけるメリットや探し方を解説」のコラムでも、自分に向いている仕事を見つけるメリットや見つけ方を解説しているので、参考にしてみてください。

任される仕事量が多く残業があるから

任される仕事量が多くなり、残業があることが不満につながり退職するケースがあるでしょう。優秀な社員ほど幅広い仕事を任されがちになるため、残業時間が増える傾向があります。

また、効率良く仕事を進められることは評価されますが、仕事を振り分けられて結果的に業務量が増えることもあるでしょう。責任が伴う仕事を与えられる傾向があるため、「自分がやらなければ」と負担になる場合もあります。ワークライフバランスも保てなくなれば、「退職したい」と考えるのは自然なことといえるでしょう。

正当な評価を受けられないから

正当な評価を受けられないといった理由で、会社から退職を引き止められるくらい優秀な人が転職を決断することがあります。評価制度が整っている企業の場合、自分の努力が成果につながったり、評価されたりするなどの条件を満たした場合、昇進や給与アップなどにつながるのが一般的です。

正しい評価を受けられればモチベーションややりがいにつながります。しかし、適切な評価がなされないと「やる気が起きない」「自分のスキルを認めてくれる企業で働きたい」と感じやすくなるでしょう。

職場の人間関係が悪いから

優秀な社員であっても、職場の人間関係が悪いと退職したいと考えるでしょう。職場の人間関係が悪いと業務効率やパフォーマンスが低下する場合があるためです。

周囲とうまくコミュニケーションがとれないと、成果にもつながりにくくなります。また、上司に相談や報告がしづらかったり、意見を伝えられなかったりする社風だと、仕事がしやすいと感じる職場へ転職したい気持ちが出てくる可能性があるでしょう。

人間関係で仕事を辞めるのは甘え?悪くなる原因や転職する際の注意点を解説」のコラムでは、人間関係で仕事を辞める前に試すべき対処法や転職するときの注意点を解説するので、参考にしてみてください。

ほかの企業から引き抜かれたから

優秀な社員はほかの企業から引き抜かれた場合も、退職することがあります。自社で評価されるスキルや実績は、関連企業や取引先でも評価される可能性があるでしょう。

引き抜きによる転職を打診される際は、今の職場よりも⾼待遇・好条件を提⽰されることがあります。「さらにキャリアアップできる」「今よりやりがいをもって働けそう」と感じれば、転職を決断する人もいるでしょう。

離職して後悔しないためのポイントは?

職場での働き方や人間関係に不満があっても、一時的な感情で退職するのは避けましょう。「今の職場で活躍できるなら転職先もすぐ見つかるだろう」と先を考えずに退職すると、「思ったよりも転職活動に時間がかかる」「辞めなければ良かった」と後悔する可能性があります。

退職を決断する前に、冷静に解決方法を探して試してみることが大切です。たとえば、人間関係に不満がある場合、部署を変えることで解決される可能性があります。

転職活動でも退職理由を聞かれた際に、「問題解決のために行動したが改善されなかったため転職を希望した」と伝えれば「行動力がある」「問題解決能力がある」と評価されやすくなるでしょう。

辞められたら困る人が辞める会社に就職するリスク

「辞められたら困る」と会社が判断するような優秀な人材が退職するのには、何かしらの理由があります。就職活動や転職活動をする際は、企業情報を多角的に分析することが大切です。企業のWebサイトや求人情報だけでなく、口コミサイトや業界動向なども参考にして慎重に判断しましょう。

以下で、辞められたら困る人が辞める会社に就職するリスクを解説するので、仕事を選ぶときの注意点として参考にしてみてください。

ブラック企業の可能性がある

「辞められたら困る人」が辞める会社は、ブラック企業である可能性も考えられます。ブラック企業は労働環境が悪い傾向があるため、離職率が高くなるでしょう。

辞める人が多いことで人手不足になると、従業員一人ひとりの業務量や責任が増える傾向があります。就業時間内に業務が終わらず残業したり、負担が増えたのに給料が増えなかったりすれば不満につながるでしょう。

優良中小企業で働きたい!特徴や探し方は?メリット・デメリットも解説」のコラムでは、優良中小企業を見分けるための特徴や判断する方法を解説しているので、参考にしてみてください。

職場環境が悪くストレスが溜まりやすい

優秀な人材が退職する会社で働くと、職場環境が悪くなりストレスが溜まりやすくなる可能性があるので注意しましょう。優秀な人材が重要な役割に就いていたり、専門的なスキルや知識を持っていたりする場合、業務が円滑に進まなくなる可能性があるためです。

「無理な納期を指定される」「自分の力量以上の結果を求められる」など過度なプレッシャーはストレスにつながります。ストレスを我慢し続けると心身に影響する可能性があるので、「仕事が辛い」と感じやすくなるでしょう。

業績が低下して経営が不安になりやすい

業績が低下して経営が不安になりやすいのも、優秀な人材が退職する企業へ入社するリスクの一つです。優秀な人は実績や成果を出せるため、企業業績に貢献していることがあります。

優秀な人材の流出は企業の競争力低下につながり、業績悪化を招く可能性があるでしょう。また、後任の採用や育成にもコストが掛かり、経営を圧迫する要因となります。

就職・転職活動では企業の財務状況や業績推移、将来性なども考慮し、長期的な視点で企業を評価することが重要です。「安定した職業に就きたい!その見分け方とおすすめの職種を紹介」のコラムでは、安定した職業の特徴や安定した職業や業界一覧を解説しているので、参考にしてみてください。

辞められたら困ると言われたら?円満退職する5つの方法

会社側は優秀な人材には辞めてほしくないと考えるため、退職したい旨を伝えると「辞められたら困る」と引き止められることがあるでしょう。スムーズに退職するには、円満退職を目指すことが大切です。

以下で、退職を引き止められないために円満退職する方法を5つ解説するので、参考にしてみてください。

退職を引き止められないために円満退職する方法

  • 直属の上司が納得する理由をはっきり伝える
     
  • 繁忙期や人事異動前後など伝える時期に配慮する
     
  • 業務の引き継ぎを行う
     
  • 「退職届」を提出する
     
  • 退職代行サービスに頼る

1.直属の上司が納得する理由をはっきり伝える

円満退職したい場合は、直属の上司が納得する理由をはっきり伝えることが大切です。退職したい理由が曖昧なままだと、改善策を提案されて引き止められる可能性があります。退職したい理由を明確にしたうえで、固い意志をもって伝えれば、退職が認められやすくなるでしょう。

不満につながった原因が分かれば、転職活動で仕事選びをする際にも役立ちます。転職先でも同じ不満が出てこないように、自分が仕事に求めるものを明確にしておきましょう。

嘘の退職理由を避けるのがおすすめ

退職したい旨を申し出る際は、嘘の理由を伝えるのは避けるのがおすすめです。嘘の退職理由を伝えると、退職日まで嘘をつき続ける必要があるため負担に感じることがあります。

また、嘘が発覚した場合、信頼関係を損なったり、トラブルにつながったりする可能性があるので注意しましょう。退職理由がネガティブな内容の場合は、前向きな理由に置き換えて伝えることが大切です。「確実に退職できる理由とは?嘘はダメ?引き止められない退職理由と伝え方例」のコラムでは、退職理由を伝えるときのコツや会社に退職を認めてもらえないときの対処法を解説しているので、チェックしてみてください。

2.繁忙期や人事異動前後など伝える時期に配慮する

退職の意思を伝えるときは、伝える時期に配慮しましょう。たとえば、繁忙期は話し合いの時間を確保できず、後回しにされて退職日が長引く可能性があります。人事異動前後などのタイミングは人手不足になるのを避けるために、引き止められやすくなるでしょう。
また、就業規則に退職を申し出る時期が記載されている場合、それに従う必要があります。会社のルールを守って正しいタイミングで伝えれば、円満退職につながるでしょう。

3.業務の引き継ぎを行う

業務の引き継ぎを行うのも、円満退職につながる重要な要素の一つです。丁寧に引き継ぎを行えば、残る同僚や後任者の負担を減らせるだけでなく、業務が滞るのを避けられるため会社への配慮も示せます。

自分が担当している業務をリスト化したり、手順をマニュアル化したりすることで円滑に引き継ぎできるでしょう。「辞められたら困る」状況を少しでも改善するために、最後まで仕事の責任を持つことが大切です。

4.「退職届」を提出する

退職を認めてもらえないときは、内容証明で「退職届」を提出するのも手です。退職届とは、会社に退職の可否を問わず、自分の退職を通告するための書類。内容証明で退職届を送付すれば、いつ、誰宛に送られたかを証明できます。この方法をとることで、会社が退職届を受け取った段階で退職したい旨を表明できるでしょう。

民法第六百二十七条」で、「当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。」と定められています。つまり、法律上では雇用期間に定めがない契約をしている場合、退職日の14日前までに退職届を提出すれば問題ないといえるでしょう。

参照元
e-Gov法令検索
民法(明治二十九年法律第八十九号)

5.退職代行サービスに頼る

「引き止められるのではと不安」「ヤメハラを受けている」という場合は、退職代行サービスに頼ることも検討してみましょう。退職代行サービスとは「退職したいけど自分で直接伝えられない」と悩む相談者に代わって、企業に退職意思を伝えるサービスを行っている業者のことです。

退職代行サービスによっては、必要書類を提出したり、会社へ貸与品を返却したりしてくれる場合もあります。退職代行サービスを活用する際は、費用やサービス内容を事前に確認して信頼できる業者を選びましょう。

退職で嫌がらせを受けたときの対処法は?ヤメハラの例や回避する方法を解説」のコラムでは、退職の嫌がらせに該当するや対処法を解説しているので、チェックしてみてください。

職場で「いないと困る存在」と言われる人材を目指そう

職場で「辞められたら困る人」になることは、キャリアの安定と成長につながります。自身の市場価値を高められれば、自分のスキルを活かせる職場で活躍できるでしょう。

「辞められたら困ると言われるくらい評価される企業で働きたい」「自分に合った仕事が分からない」という方は、就職・転職エージェントのハタラクティブへご相談ください。ハタラクティブは、20代を中心にした就職・転職支援に特化しています。

専属のキャリアアドバイザーが一人ひとりにつき、過去の経験や好きなことなどを振り返りながら一緒に強みを見つけ出します。やみくもに応募するのではなく、興味がある仕事、働いてみたいと思える仕事、性格に合う仕事を厳選してご紹介するので、ミスマッチを防げるでしょう。

また、応募書類の添削や面接対策といった支援から、内定後の相談まで一貫してサポートいたします。サービスはすべて無料なので、ぜひご相談ください。

「辞められたら困る人」に関する疑問

ここでは、「辞められたら困る人」に関する疑問をQ&A形式で解決します。自分のスキルを活かせる仕事の探し方にも触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

辞めないと思ってた人が辞める理由には何がある?

辞めないと思っていた人が辞める理由には、「職場の人間関係」や「評価制度への不満」などさまざまな理由が挙げられるでしょう。
どれだけ会社から必要とされていても、働きにくいと感じたり、スキルを活かせなかったりすると不満につながり、退職の原因につながります。優秀な人材は向上心や主体性をもっている傾向があるため、より活躍できる職場への転職を決断することがあるでしょう。

辞められたら困る人になる方法はありますか?

辞められたら困る人になる方法には、コミュニケーション能力を高めたり、仕事の優先順位をつけたりするのがおすすめです。周囲と積極的にコミュニケーションをとることで、良好な人間関係を築けるでしょう。また、仕事の優先順位をつければ効率良く業務を進められるため、実績や成果につながりやすくなります。

コラム内で「辞められたら困る人にみられる8つの特徴」をまとめているので、どのようなスキルを身につければ良いか参考にしてみてくださいね。

自分のスキルを活かせる仕事の探し方は?

自分のスキルを活かせる仕事を探したいときは、就職・転職エージェントに相談してみましょう。就職・転職エージェントはヒアリングをもとに、学歴や経歴に合った求人や企業を紹介してくれます。
ハタラクティブは、自己分析から、どのような仕事が自分に合うのか一緒に考えるので、より自分に合った職場が見つかりやすくなりますよ。1分程度でできる適職診断ツールも利用可能なので、ぜひご相談ください。

後藤祐介

監修者:後藤祐介

京都大学工学部建築学科を2010年の3月に卒業し、株式会社大林組に技術者として新卒で入社。その後2012年よりレバレジーズ株式会社に入社。
ハタラクティブのキャリアアドバイザー・リクルーティングアドバイザーを経て2019年より事業責任者を務める。

資格 : 国家資格キャリアコンサルタント国家資格中小企業診断士
メディア掲載実績 : 「働く」をmustではなくwantに。建設業界の担い手を育て、未来を共創するパートナー対談定時制高校で就活講演 高卒者の職場定着率向上へ【イベント開催レポート】ワークリア障がい者雇用セミナー
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